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亡くなった大学時代友人の墓参りで富山県高岡市へ

大学時代の親友であり、アイドルファン・テキストサイトという共通の趣味を持つ友人が突如亡くなり、墓参りのため彼の実家がある、富山県高岡市を訪れました。

その時の事を記録として公開します。

この記事の掲載内容は、2018年12月21日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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岡山から富山県高岡市へ

岡山空港から羽田経由で富山空港へ。

朝6時頃に自宅を出発して、10時過ぎに到着なので4時間半くらい。岡山から考えると結構な時間と距離があるが、東京からだと2時間もあれば到着してしまう。羽田で合流した友人ともこんなに早いのかと話をした。

こんなことなら千葉に住んでたころ行っておけばよかったと改めて思った。富山空港から目的地の高岡市まではリムジンバスでさらに40分程度。降り立ったところから、JR高岡駅に向けて撮ったのがこの写真。

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第一印象は高岡市民には申し訳ないが寂しい町だと思った。

僕が住んでいる倉敷も同じことが言えるが、かつては駅前も賑わっていたのだと思う。

商店街も多く、地下街まである。しかし、郊外にできた大型ショッピングセンターによって(事実、大きなイオンモールがあった)それらは軒並み潰れてしまったのだろう。

今はシャッター通りと化し、土曜日の昼頃にも関わらず歩く人もまばら、駅前は静まり返っていた。

友人の実家へ

しばらく散策し、関西から電車で来る友人2名とさらに合流。昼食を食べながら作戦会議をして4人で友人の実家に向かった。

JR高岡駅から徒歩15分程度。比較的大きな通りに面した高岡では一等地の部類に入るであろう場所に家はあった。

実家が布団屋とは聞いていたが、3階建ての自宅の隣に工場と思われる建物もあり、かなり大きな家で驚いた。

自宅に伺うと、友人の父親が出迎えてくれ居間に通された。入ると仏壇と遺影が目に入った。

当たり前だが本当に彼は亡くなっていた。遺影を見て改めて現実を知り、悲しみが込み上げてきた。

我々の対応は両親が行ってくれた。両親からは実家での彼の生活を聞かされた。

そして、改めてこんなことになるとは思っていなかったと。

確かに、仕事には非常に厳しく少しでもミスがあれば布団の出荷を許さなかったこと、夜には母親の肩もみをするような優しい一面があったこと、我々は知らない彼の姿で自ら死を選ぶなんて想像もできなかった。

こちらからは大学時代、卒業後のことを話した。その話のほとんどは両親にとって初耳だったようで驚き、そして涙していた。

墓参りへ

小一時間ほど話をして墓参りに向かった。墓は実家から車で20分ほどのところにあった。

お参りをして手を合わせて思ったのは、悲しみもだが怒りもこみ上げた。ばかやろう、と。でも、これはこれで事実だ。受け入れるしかない。我々にできることは安らかに眠って欲しいと祈ることだ。

墓参りが終わって高岡古城公園に案内された。

高岡城跡が公園として整備されたもので、とても大きな公園だった。時期的に紅葉は終わりかけだったが、今年初の紅葉を堪能した。

彼が残した羽毛布団の通販サイトのメンテナンス

その後は再び家に戻り、夕飯をごちそうになった。その時の話も友人の話題で盛り上がった。

父親が繰り返し言っていたのは、仕事を手伝わせるのではなかった、友人が始めた羽毛布団の通販サイトだけは何とか続けて行きたいということだった。

そこで、同行していた友人とサイトの価格改定作業を行った。この時初めて仕事場を見せてもらったのだが、PC環境はお世辞にもいいとはいえなかった。

そろそろ本気で新しいPCに移行したりすることを本気で考えないといけない時期に来ているが、それをやる人がいない。

1週間もあれば色々できることがあるのに、、、と横で作業をしている友人を見ながら思った。

友人の自室へ

最後に部屋を見せてもらった。

入って驚いたのは、まずマンガが多いこと。

2004年くらいのメロン記念日ライブのTシャツ、モーニング娘。のCDも転がっていた。

そして、学生時代にイラストレーションを活用したサークル的な活動を行っていた時に、残っていたものを持って帰ったと思われるポストカード、僕が送った数年前の年賀状、ガンダムのDVDが置いてあった。

まるで学生時代から時が止まっていたかのようで、彼は最期にこれらをみて何かに思いをはせていたのだろうかと思った。

少なくとも彼の中であの頃は楽しかった時代で、その中に僕も存在していたのだろう。それを思っただけで泣けてきた。

友人の発案で本棚にある本を1冊もらって帰ることにした。僕はマンガを1冊もらった。

知らない作者だったが同じ作者のマンガがたくさんあったので最近のお気に入りだったんだろう。彼とはマンガの好みがあったのできっと面白いに違いない。週末にでもゆっくり読もうと思う。

そして、家をあとにしホテルまで送っていただいた。

両親は非常に喜んでいた。それだけでも行って良かったと思うし、僕も気持ちの整理が少しはついた気がする。

その後は4人で居酒屋に移動し、最期はホテルで朝の5時まで色々話をした。

これだけ話をしたのも久しぶりで、僕も色々悩みを相談したりして有意義な時間を過ごした。変な話かもしれないが大学時代の友人の良さを富山に来て改めて感じたし、大切にしたいと思った。