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「プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン」の衝撃。これからやるべき事

僕は一応SEとして仕事をしているんだが、東京で2年間仕事をしていた期間とても苦しい働き方をして体調を崩し、休職とかもしておかげさまで今は元気になったが、以来将来この仕事をどのように続けて行けばいいかということを常々考えている。
その中で思っているのが、会社で与えられた仕事やそこで生まれた人脈に頼るだけじゃどうしても会社に依存するようになるから危険なので、〜会社の僕じゃなくて個人として活動する幅を広げる必要があるんじゃないかってことだ。なので、今まで全く興味を持っていなかった勉強会とかセミナーに顔を出すようになったんだが、先日非常に感銘を受けたというかある意味衝撃的なプレゼン資料を目にした。

<講演者:倉貫義人氏のサイト>
プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン

<レポート記事>
プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン(SIビジネスの本質編)
プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン(クラウド時代の受託開発編)
プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン(夢に挑戦できる社会にする編)

特にSI業界でSE・プログラマーとして働いている人には読んで欲しい。
僕にとってはここ1年くらいもやもやと考えていた事の答えが見えたように思えるくらい、納得できるものだ。

この記事の掲載内容は、2020年12月24日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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何が衝撃かって「SIビジネスは保険屋」という考え方だ。
以前からこの仕事もっとうまくできないかとか、より良いシステムにできないかと考えても、金額が決まった中ではその枠内(=要求通り)に作る事が優先されてしまう。すなわち、要求通りに作られた設計書、設計書通りに作られたプログラムにこそ価値がある。そこにはクリエイティブな考えって必要ないとまでは言わないが、ほとんどの場合「言われてないことはやらない」という結論に至ってしまい、いつしか考えることをやめてしまう。
僕はプログラミング作業を「製造作業」と呼ぶのが大嫌いなんだけど、SIビジネスにおいてはやはりプログラミングって「製造」なんだと思う。なぜなら、設計書通りに作る事が正しいし、設計者からすればそれだけの仕事と考えられているから。それってまさに製造業なんじゃなかろうか。なので、SI業界において「製造作業と呼ぶのが嫌い」なんて言うのは、単なるエゴなんだなと思い知った。

何かを改善したいと思って、今アジャイルとか色々勉強しているが今の仕事に生かせる気は正直していなかった。それもこの記事を読んで霧が晴れたかのように納得した。受託開発においてはおそらくアジャイルの精神は長期的には分からないが、短期的には理解されないし必要とされない。

じゃあ、今とは違う事をしたいなら転職しかないんじゃね?って意見も出てくると思うが、この講演ではそれも危険であると示唆している。

「辞めても大きな会社のパートナーとか下請けで仕事をすることになってつまらないよ」

というのがまさにそのことで、僕の周りでも何人か独立した人とかいるが大抵は今まで関わっていた会社の下請けをしている事が多い。収入的には知らないが、これじゃあやってることはあまり変わらない。有名になるのはそんな簡単なことではないが、今のままでももっとやれることはあるんじゃないかと感じた。

一応技術者として仕事をしているのだから、明日会社をクビになっても困らないくらいの力は持たないと将来困る気がする。今の会社は3社目だがまあうまく渡り歩いたって感じなだけで、別に特別評価されたわけじゃない。あえて言うならまだ若かったって事かもしれないが、30歳を越えた今それももうない。

まずはやれることを一人でやってみる。それを徐々に広げて、社内で情報共有。その成果をもとに、社外の勉強会等で発表。まっ、平凡な人間なのでこれくらいから始めてみようかと思う。

しかし、こういう事を考えながら思うのは「Googleの20%ルール」っていうのは素晴らしい考え方だと思う。これは20%の時間は自分の好きなことを自由にやっていてもよいというものなんだが、日々の仕事に追われていては新しい技術や情報を得る機会、それを実践する機会を失ってしまう。本当にできる人は忙しい中でもそういう時間を作るだろうが、そんな器用な人はなかなかいない。事実僕は東京にいた2年間仕事以外何もしなかった。結果、仕事的に色々勉強になったことはあったが、その間に起こった情報革命(クラウドサービスとかSNSの発展)に大きく出遅れてしまった。

技術者こそそういう余裕が必要なんだと思うが、正直なところ中小企業ではなかなか難しい。そういう意味で大企業が有利っていうのはあるとおもう。

というわけで、明日から「脳のブレーキを壊す人との出会い」を求めて東京出張です。

・11/25 MCF モバイル コンファレンス 2011(mobidec 2011)
・11/26 WordBench 東京 勉強会

に行ってくる。

ちなみに、倉貫義人氏は立命館大学出身と言うことで、僕も同じだから勝手に親近感を持ってしまった。立命館って同学年で1万人近くいるし、学部が違えば知り合う機会もあまりないが、卒業すると大学が同じってだけで急に親近感を持ってしまう。
不思議なもんですね。学閥ってのが生まれるのもそういう事なんだろうな。