【妄想】孫正義とSoftBankの次の一手を深読み。キーワードは「光」

SoftBankとイー・アクセスの経営統合発表は、今年話題になった総務省によるプラチナバンド(900MHz帯と700MHz帯)の割り当てを無意味なものにしたという意味でグレーゾーンな感じはするが、戦略としてはおそらく大正解。とにかく、docomo・auと比べて見劣りしていた周波数が一気に解消してしまったのが大きい。

現状はdocomo・auに劣っているエリアも、おそらく2014年あたりには横並びになってしまうと思われ、当面LTEの価格競争は起こらないと予想される。携帯はそれでいいが、今SoftBankが弱くなっているのは固定回線。特にauのスマートバリューがある以上、固定と携帯トータルでの料金面はどうしても見劣りしてしまう。

そこが孫正義とSoftBankが狙う次の一手じゃないかと僕は思ったりしていて、以下ソースなんて一切無い完全妄想だが書いてみる。

SoftBank最大の弱点

adsl
先日の記者発表で公開されていた資料の抜粋だが、これ見て何か思いませんか?
固定回線がADSLなんですね。ADSLはYahoo! BBが普及させたサービスだとは思うが、今や固定回線でありながら無線のLTEにすらスピードで劣るサービス。ADSLというサービス自体は安価なブロードバンドサービスとして残っていても良いと思うが、今後はどう考えても主流になり得ない。

数年前から既にそうなっているが、LTEが普及し始めた今固定回線の存在意義は、光でないと意味が無い。SoftBankは「Yahoo! BB 光 with フレッツ」というサービスで光回線も手がけているが実体はNTTのフレッツ光でSoftBankは1つのISP(@niftyとか)に過ぎない扱い。そのせいか「LTEスマホBB割」というスマートバリューの対抗サービスでも、割引き対象とならない。

僕も以前からブログで何度も書いているが、増え続ける携帯のトラフィックを固定回線にオフロードする事の重要性を3大キャリアで一番早くから言っていながら、そのオフロード先が低速なADSLという矛盾。auは自社と提携先の光/ケーブル回線にオフロードし、セット割りを始めたがSoftBankはここが圧倒的に弱い。

SoftBankの次の戦略は?

僕ですら気づくこの弱点。SoftBankが気づいていないわけはない。
それでもSoftBankの数少ない強みは、Yahoo! BBのユーザが未だに沢山いる事。それも、モデムを街頭でばらまいていた頃からずっと契約している人なんて案外多い(嫁の実家がそうだった)。そういう人たちをごっそり光に移してしまえば、光のシェアはかなり取れる。

ADSLと変らないか安いくらいの光ファイバーサービスを狙っているんじゃないかと思う。ただ、問題はあってSoftBankは光回線を自前では持っていない。これは、数年前にあった「光の道」論争に起因すると思う。

「光の道」論争?

「光の道」は原口一博総務大臣(当時)の指示で総務省が打ち出した構想。内容はめっちゃ簡単に言えば全国にブロードバンド(光)を普及させ、利用率100%にしたいというもの。それを実現するための案を巡る議論が通称「光の道論争」と呼ばれる。

その案というのは、電話回線(メタル回線)を全て廃止し光回線に置き換え、一本化する。これによって全国民に使ってもらう方向とし、スケールメリットとメタル回線との2重管理がなくなる事によるメンテナンスコストの低減を原資に、割高な光ファイバーサービスを大幅に安くするというもの。また、同時に、現在NTTが独占している光ファイバーを他業者にも開放させるというものだった(最近話題の電力事業における発送電分離の考えに近いかも)。

「A案かB案か」みたいなわけの分からないCMや新聞広告を覚えている人も多いだろうが、SoftBankはこれを全力で推していた。この構想が実現すれば、SoftBankは労せずして全国に光ファイバーサービスを展開した可能性が高い。

ただ、光ファイバーはある意味国策だったとはいえ、NTTが構築したネットワーク。ようやく儲かる商売になったのに、他社にさらわれてたまるかとNTTは猛反対。結局SoftBankの案は通らなかった。多分この時以来、元々仲がいいわけじゃなかっただろうが、NTTとSoftBankは完全に敵対関係になっていると思う。

ただ、それこそが盲点というか狙い目であるとも思える。

SoftBankとNTTフレッツ光が提携という予想

ここからは完全に僕の妄想だが、元々ある「Yahoo! BB 光 with フレッツ」をさらに発展させ、全国規模でNTTの回線使用契約を結び「SoftBank光」というようなサービスを始めるんじゃないかという気がする。

実家にauひかりを引いたとき初めて知ったが、auひかりも実際はNTTの光回線を間借りしている。

実家にauひかりが開通。フレッツや電力系とはちょっと違う


KDDIはおそらくeoなど特定地域で強い力を持つ主に電力系の光回線業者を考慮し、地域毎にこの回線使用契約を結びエリアを広げている。SoftBankはやるなら一気に全国。または西日本・東日本くらいの単位で攻めると思う。

自社名義になればauスマートバリュー的なサービスも実現出来るし、フレッツと同一エリアを持てばその影響力は半端ない。NTTだってSoftBankから回線使用料を取れば、大損とはならない。

なーんて妄想。イー・アクセス買収なんていうウルトラCをやって久しぶりに攻める孫正義を見せてくれたが、固定回線でもこんなアグレッシブな展開が裏で展開していたりしたら面白いのだが。

SPONSORED LINK

Twitterでチーをフォローしよう!

この記事のシェアはこちらから!

アナザー通信『ここだけの話』

ブログ記事の裏話や主催イベントの予定が読める週刊メルマガを発行しています。
メールアドレスの登録だけで購読できる無料メルマガです!
詳しい内容が気になる方はこちらをご覧ください。

は必須項目です

お名前(姓名)

2 件のコメント

  • こんにちは。

    同感です!
    わたしのところも「Yahoo!BB ADSL」、契約9年目です。
    50M回線ですが、不満はありません。月額も3,100円で収まっていますし。
    iPhone 4SはSoftBank契約ですが、まだ残債が1年強あるのでKDDIには移行予定はありません。
    「光回線」よりもKDDIのスマートバリュー的な割引がほしいです。

    • ほんとにそう思います。
      スマホBB割は対象サービスが少なすぎて、全然使えないので。KDDIはそのあたりがほんとしたたかだったなぁと