ガス(都市ガス/プロパンガス)かオール電化か。オール電化で暮らしたメリットとは

高度成長時代で給料は右肩上がり、終身雇用で長期ローンも安心だった20世紀ならともかく、今の時代に35年ローンの住宅購入なんて頭がオカシイとすら思っていた僕が、購入に至るまでの顛末を記録として公開している連載記事の第8回です。

今回は主に給湯設備と光熱費の話。

特に女性が悩むであろう、ガスかオール電化かという話が中心となる。先に結論を言えば、ガスにする気だったが、最終的にオール電化を選択した。

ガスとオール電化に対するイメージ

ガスがいいかオール電化がいいかなんて判断は、一度でも一人暮らししないとなかなかイメージが出来ないと思う(実家ぐらしだと光熱費ってあまり意識しないので)。

ガスに関して言えばさらにプロパンガスか都市ガスかという選択肢もあるし、複雑だ。ただ、ほとんどの人が持つであろうイメージは、

プロパンガス=高い
都市ガス=安い
オール電化=憧れ

そんな感じじゃないかと思う。オール電化が何故憧れかといえば、賃貸ではほとんど見かけないからw

僕はまさにそれだった。だが、この考えが変わる事件があった。「東日本大震災」だ。

その後の電力料金値上げや、そもそも電気を多く使うことに対する悪イメージ、エネルギーを電力のみに依存するリスク、様々なデメリットが目立って、僕の中で「オール電化」という選択肢はほとんど消えていた。

トータルの光熱費は多少高くなるかもしれないが、いざという時のことを考えたら給湯器はガスの方がいいと考えるようになっていた(都市ガスがあるエリアなのでプロパンはそもそもの検討対象外)。

ちなみに嫁はオール電化に憧れはそれほどないが、料理するならガスの方がいいという考えだった。だが、最終的には「オール電化」を選択した。

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ガスをやめてオール電化にした理由

一番大きいのは災害などで電気が止まった時にも、ガスだけは使えるはずというイメージが覆ったことだ。

まず、給湯の制御は電気を使うため電気が止まるとお湯は使えない。

ガスコンロは使える可能性が高いが、逆に言えばメリットはそれくらいだった。災害時の復旧速度などはガスよりも電気が早い事が多いそうで、緊急時を考慮してガスを使うメリットはそれほどない事がわかった。

後はもう料金面だ。
オール電化にすることでIH調理器、給湯器(エコキュート)を導入することになり、電気料金は自然と高くなる。

だが、オール電化住宅の場合は10%の割引があるし、深夜電力を使うことで更に光熱費を抑えることが可能になる。

ざっくりした試算でも光熱費はオール電化の方が月に5000円ほど安い計算になる。

また、ハウスメーカーであるダイワハウスも基本はオール電化を推してきたし、通常なら追加料金となるIHも今回建築契約した企画商品であれば標準搭載なので、わざわざガスにするメリットはないと言われた部分も大きい。

オール電化のリスク

これは当然考えた。

一番大きいのは将来的な電気料金上昇リスクだ。

オール電化は安価な深夜電力(このプランは別にオール電化でなくても使えるが)を給湯器などで使うことが1つの柱になるわけだが、この源泉ってクリーンでエコ(と言われていた)な原子力発電があってこそのもの。

で、原発は色々議論もあるがもう増やすことはできないと思うので、この電力料金体系がいつまで続くのかというのは疑問符がつく。

ただ、ここについては一般人がいくら考えても結論は出ないし、ある程度の希望的観測で割り切ることにした。

1つは太陽光発電パネルを載せた事。もう一つは岡山県を管轄する中国電力は、隣の関西電力と比べて原発依存度が低いため、電気料金上昇リスクは他の地域よりは低いと判断した。

さらに言えば、電気料金が上がれば、ガス料金も上がる。電気だけが上がってガスは下がるという事は、現実問題としてほとんどないということもある。

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オール電化の電気料金とガスを使っていた頃の料金比較

以降は実際に住んでみての実感だが、オール電化にして光熱費はかなり安くなった。

引っ越し前に住んでいた賃貸はプロパンガスだったので、ガス代は比較的高かった面はあるにしても安い。

電気+プロパンガスの光熱費

ざっくりした光熱費の比較は以下の様な感じとなる。
共働きで昼間は家にいない時代はこんな感じ。

【春・秋】
電気:3,000円
ガス:5,000円

【夏】
電気:5,000円
ガス:4,000円

【冬】
電気:8,000円
ガス:6,000円

大体1ヶ月平均が9,000円くらいというイメージ。

ただ、今年1月~3月は生まれたばかりの子どもと、嫁が終日家にいてエアコンはほぼ24時間稼働、お風呂は沐浴含めて3名がバラバラの時間という感じだったので、

電気:12,000円
ガス:10,000円

と激増していた。

共働き時代と違い、終日家に人がいる状態になると光熱費が高くなるのはわかっていたが、これほど上がるとは思っていなかった。で、この状態で今のオール電化住宅になるとこんな感じだ。

オール電化の光熱費

終日嫁と子供が家にいて、昼間は太陽光発電(3KW)があるため、ある程度は太陽光発電でまかなっている状態の光熱費が以下。
※オール電化住宅は10%の割引があるが、割引適用後の金額

【春・秋】
電気:5,000円

【夏】
電気:7,000円

【冬(11月のみ)】
電気:8,000円

まだ、本格的な冬を過ごしていないがおそらく1万円には収まると思われる。

太陽光発電の売電は5月から9月が多く、大体10,000円~15,000円くらい。トータルの収支は当然プラス(になってもらわないと困る)だが、売電を抜いても光熱費はかなり安い。

ただ、盲点もあって一戸建てになって賃貸と比べ浴槽が大きくなった関係か、水道代が倍に(2ヶ月4,000円が8,000円くらいになった)なってしまった。

まあ、それだけのお湯を使ってもプロパンに比べたたらかなり安いということはお分かりいただけるかと思う。

ざっくりした計算だが、賃貸時代と比べて光熱費は年間5万程度は安くなるように感じる(売電は除外)。

ちなみに3KW約100万円で導入した太陽光パネルも、年間10万程度の売電があると考えたら、10年程で回収できる計算となり(1KW=42円の買い取りは10年間)大体目論見通りということも分かってきた。

使ってみてオール電化のデメリットは感じたか?

結論から言えば特にはない。

IH調理器の火力が弱いとか使いにくいというのも特に感じないし、唯一心配だった特に冬の空調面もうるさら7が強力なお陰でなんとかなっている。

あえて言えば給湯器は多少気を使わないといけないくらいだろうか。

基本的に湯量が使用量に応じて自動的に調整されるため、いきなり沢山のお湯を使うとお湯が足りなくなる。ここはガスと決定的に違う部分だが、普段使う分でそういうことはまず発生しない。

総合的には大満足。ただ、これにはもう一つ理由がある。

東日本大震災以来話題になった「電力の見える化」、HEMSを導入したいわゆるスマートハウスであるためだ。次回はその辺りを紹介する。