光コラボレーションモデルが遂に始まるか?総務省の容認で、docomoのセット割が始まりそう

少し古いニュースだが、今年の夏頃にNTT東西が発表していた、光コラボレーションモデル(光回線卸売り)に対して総務省が容認する方向になったというニュースがあった。

光回線の卸売りってなんのこと?って思う人も多いだろうが、これによって例えばNTTドコモが光サービスを提供し、携帯とのセット割(いわゆるdocomo版スマートバリュー)が始まるかもしれないと言えば、俄然興味を持つ人も多いかもしれない。

NTT東西が行う「光コラボレーションモデル」の概要

まあ、僕もそれほど詳しいわけではないが、簡単にいえば従来NTTの光ファイバーを使用したサービスは、「フレッツ光」などとしてNTTからしか提供できなかったが、他の業者に卸売りすることで、その業者は自社名義の光サービスが提供できるようになる。

ただ厳密な意味では、他の業者に卸売りのような事は行われていた(8分岐貸しと言われる)。これを使ったサービスの有名どころは、地方におけるauひかりじゃないかと思う。この事を知ったのは僕自身がauひかりを契約した時だったが、

KDDIは「光コラボレーションモデル」が発表されるだいぶ前から、リスクを覚悟の上でNTTの回線を借りていた。
ただ、これはかなり大きな単位でないと借りることができなかったため、それなりのユーザーが確保できる業者・地域でなければ採算が合わないため参入障壁が高かった。逆にSoftBankの孫正義社長は1分岐貸しを強く主張していた。なので、同じNTT以外の通信会社と言っても、KDDIとSoftBankの立場は全く違う(KDDIは今更いらないことするな、SoftBankは少なくとも固定においてはようやく要望が敵うことになる)。

今回始まることになる「光コラボレーションモデル」は、1分岐貸しを行うイメージなので、多くの事業者が参入できるようになる。

ちなみにこの事業者達は、携帯でいうMVNOのように、自前では回線を持たずに光ファイバーによるサービスを提供する「FVNO」(仮想固定通信事業者)と呼ばれるのだそうだ。

利用者にとってのメリットは?

まあこれは始まってみないとまだわからないが、大きく分けたらNTTか電力系(eo、メガエッグなど)しかない光サービスが様々な形で提供されることだろうか。

従来ケーブルテレビが得意だった、地域密着型のサービスとか、イオン・セブンなどの流通系など様々な企業が参入する可能性がある。

LTEの普及で携帯回線の依存度が上がり、少なくとも一般ユーザーにおいて固定回線の価値が低下しているが、再び脚光を浴びることになるかもしれない。
ただ、「光コラボレーションモデル」が始まって一番喜ぶのは、ネット系ということでサービスが被ることも多い携帯キャリアだろう。

さらに言えば、NTT法の絡みで他社とのコラボは色々制限のある、docomoだと思う。

始まるか?dフレッツ

こうなるとdocomoが自社名義の光回線サービスを提供することに、何の障壁もない。dフレッツ(by KDDI田中プロ)なんて言われる、ドコモの光サービスが開始されるのはほぼ間違いない(既に社長も意欲を示している)。

そして、そうなれば間違いなくauスマートバリュー対抗の割引サービスを開始するだろう。これまで他社の動向を歯ぎしりしながら見ていたはずなので。実際、総務省が容認の方向を示してから、NTT西日本の会員プログラム「CLUB NTT-West」ではこんなアンケートもあったそうだ。
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ただ、現在のdocomoを見るとあまり突っ込んだ割引サービスを開始するとは思えない。まあauスマートバリューと同等と見るべきだと思うし、注目ポイントがあるとしたら家族での囲い込みを重視する中で、家族単位なのか個人単位なのかって事ぐらいだろう。

あと、忘れてはいけないがこのことでSoftBankも同様のサービスができるようになる。SoftBankの光サービスは現在フレッツ光で、SoftBankが絡んでいるのはISP部分だけがそれが変わる(@Niftyとかと同じ扱い)。

きっと、SoftBankも動くことになるだろう。

終わりに

このサービスをNTTが発表した時、色々障壁もあるだろうが何とか実現して欲しいと思った。利用者としては割引などの魅力もあるが、固定回線の存在価値がもう少し高まってほしいと思っていたからだ。

現在、LTEなど携帯でワイヤレス高速通信が実現されるようになったが、このバックボーンは特に地方に行けば光ファイバーだ。ただ、NTTが頑張って全国津々浦々まで張り巡らした光ファイバーも、使ってもらわないと意味がない。

でなければ、さらに広げることはできないし、メンテナンスだってできなくなる。インターネット回線は今や一部の人だけが使うものではなくて、電気・ガス・水道と同じくライフラインと言える。例えば最近水道管の老朽化で、地方自治体がそのメンテナンス予算の確保に四苦八苦しているようなニュースをよく見るが、利用者が減れば将来的にこれと同じことが光ファイバーでも発生する。

値段もさることながら、こういう会社はきっちり利益を上げて、未来永劫使えるようなサービスを提供して欲しいと思うんですよねぇ。なので、このサービスの動向は注視したいと思う。

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