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1歳の子供を保育園に預けるという初体験の感想。保育園は親と子供にとっての便利施設なのか?

2014年は2人目の子供が産まれ、これが一番大きな出来事だったのだが、もう一つ経験という意味で大きかったことがある。

それは、子供を保育園に預けるという経験だ。
今や共働き世帯も珍しく無く、子育てをする上で保育園という施設と絶対に無関係ではいられない。しかし、保育園ってどんなところかって知らないし、あまり考えた事もないですよね。

都会では生まれる前から保育園選定などの活動が始まるというが、大抵の家庭は結婚して、子供が生まれて、母親が仕事に復帰する頃、ようやく考えるんじゃなかろうか。

そして、事前に聞いた話と随分イメージが違った事もあれば、そのままだと思った事もある。

その辺りを紹介してみようと思う。

ただし、あくまでも1つの保育園の話だし、個人的見解である事は前提としてご理解いただきたい。

この記事の掲載内容は、2019年3月24日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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保育園に入園する前の状況とイメージ

2014年4月からに保育園に入園したわけだが、その時息子は1歳3ヶ月。早いのか遅いのかは分からないが、正直その方が子供のためになるんじゃないかと思う面は少しあった。

というのも、この頃になれば普通に歩き回るようになる。

かといってまだ会話は出来ないし、善し悪しの判断も出来ない。ある程度危なくないように対策はしているが、それでも「〜はダメ」っていう機会が自然と増えた。

我が家は決して大きな家じゃないので、狭いリビングで「あれはダメ、これもダメ」っていうのは、子供にとっても息苦しいだろうと思った。

3歳くらいまではなるべく親が育児する方がいいという考えがある事は知っているし、僕もその考えを否定する気は無いが、保育園に行ってのびのびと遊んだ方が、むしろ子供のためになるという考えもあるんじゃないかと思った。

さらに言えば、2014年春の地点で妻は第2子を妊娠中。僕は大規模PJが佳境で仕事が超多忙。残業・休出地獄で暇が全く無い。

今以上に家事・育児をするのが厳しいという現実もある中で、妻の負担を少しでも下げたいという目的も当然あった。

初めて保育園に足を踏み入れた時の印象

僕が住む岡山県倉敷市は地方都市だが、ここでも待機児童は存在する。

その為、2014年1月から入所申し込みをしたが入れず、2014年4月の年度初めから入所する事となった。

で、僕は入園式の時に初めて保育園に足を踏み入れた(僕は保育園には1度も行ったことが無かった。見学とかは妻が行っていた)。

息子が入ったのは1歳児のクラス。
こんな小さな子でも一応入園式とかあるんだ〜、と驚くくらい保育園のことはあまり分かっていなかった。そして、さらに驚いたのが保育室に入った時だ。

こんなに狭いところなのか、、、

息子が入った保育園は全員でも園児が100名程、1歳児のクラスは15名程度と小規模な保育園だった。

そして、1歳児の部屋は20畳程度の広さで、そこに保育士が3名という体制。咳をしたり鼻水をたらした子もいるし、お世辞にも快適な環境とは思えなかった。

ここで僕はようやく、保育園に随分都合のよいイメージを持っていたことに気がついた。

親が仕事などで保育が出来ないため、やむを得ず保育を代行する施設が保育園なのであって、子供をのびのび遊ばせるなどという施設ではないのだ。

入園後2ヶ月程度の通園は辛かった

というわけで、保育園通いが始まった。

この保育園通いも最初はなかなか辛かった。何が辛いかって言うと大きく分けると2つ。

  • 保育園で病気ばかりもらってきて、思ったほど保育園に通えない
  • 朝保育園に送ると、別れた後めちゃくちゃ泣かれる

保育園で病気ばかりもらってきて、思った程保育園に通えない

これは保育園に通わせたことのある親が、ほぼ全員口を揃えて言う話だ。

比較的衛生状態の良い自宅と違い、保育園は集団生活で病気にかかりやすい幼児が多いのだから、常時誰かが風邪を引いてる状態になる。

つまり、風邪がうつりやすい。

最初の1年くらいは保育料の払い損とまで言う人がいたが、それくらい病気をもらってきた。

息子の場合、4月・5月の2ヶ月は半分くらいしか通えていないし、さらにその半分も午前中だけで帰らせたりした。感覚的にはお昼ご飯を食べに行かせた感じだ。

まあ、それでも十分助かるが、夕方まで預けられるようになるまでは数ヶ月かかるし、それなりの覚悟はしておいた方が良いように思った。

朝保育園に送ると、別れる時めちゃくちゃ泣かれる

これは僕の中でちょっと予想外だった。

何がって言うと、今まで親とずっと一緒にいて突然いなくなったら泣くだろうなぁくらいに思っていたが、子供も辛いが親も辛いって事が予想外だった。

息子の場合、最初の1週間くらいは全く平気だった。

預けても「ばいばーい」って手を振ってお別れさせてくれるのだが、1歳だとだんだん「自分は置いて行かれている」って事に気づくのでしょうね。

1週間を経過する頃から、

  • 朝車に乗るだけで泣く
  • 保育園に着いたら泣く
    保育室に着いたらめちゃくちゃ泣く

という状態になった。

それでも、お別れするしかないので「お願いします」と言って後にするわけだが、後ろから聞こえる息子のものすごい泣き声。それを聞いたら、

僕が泣けてきた(笑)

保育園に預けるというのは、親も相当精神力が必要だなと思った。

あれは、結構きつい、、、。罪悪感で一杯になる。

そういうのがほぼなくなったのは2ヶ月を経過した頃だろうか。それでも、休み明けとか体調があまり良くない時は泣くことがある。

が、いつかは慣れるのでここは覚悟を決めて根気強く行くしか無い。

逆に迎えに行くと、真っ先に見つけて「おーい!」なんて呼んでくれるので、親としてはそれはそれで嬉しいものですけどね。

最初の数ヶ月を乗り越えたらとても楽になる

個人差はあるだろうが、3ヶ月も経てば子供はもちろん親も「保育園に通う」と言うことにある程度慣れてくる。

送り迎えや、通園の準備など1日のリズムがある程度出来上がってくるからだ。

当然仕事行っているのでそっち方面で大変な部分はあるが、例えば自分の体調が悪い時、子供を保育園に預けて、家でゆっくり休むなど、自分の時間が作れるようになる事が非常に大きい。

子育てしていて辛いことの1つは、予定した通りに自分の時間が使えないことだと思うが、昼間だけとはいえそれが解消される。

特に子育てにかかりっきりだった母親にとって、このフリーダム感はすごいんじゃないかと思う。

僕自身も保育園に通わせておいて本当に良かったと思ったのは、第2子が産まれた8月1日だ。

産まれたのは深夜2時前で、自宅に帰ったのは4時前。この日は僕の母親が寝かしつけてくれたものの、朝の7時過ぎには息子は起きてくる。

色々あった後でやはり疲れているが、9時前に保育園に送ってしまえば、その後ゆっくり休むことが出来た。

小さな事かもしれないが、保育園の存在を心からありがたく思った。

集団生活や行事に保育園が声をかけてくれる

保育園
その後、妻が育休に入り保育園の入所条件から外れる2014年11月まで保育園には通った(子供が生まれた月の翌月から3ヶ月間がリミット)。

この間参観日、夏祭り、運動会など様々な行事があり、1歳児で参加する意味あるのだろうかと思ったりもしたが、息子はとても喜んでくれた。

また、考え方によってはかわいそうという人もいるだろうが、親としてこの歳から集団生活をするメリットも感じた。

同じ1歳児とは言っても、4月に生まれた子と1月に生まれた息子にはかなり成長具合に差があるわけで、今まで知らなかった言葉だったり行動だったり色んな事を覚えて帰ってくる。

こういう刺激は家庭だけで育てていたらなかなか受けられないので、息子にとってもメリットはあったかなと思った。

あと、親や家族以外の頼れる人(=保育園の先生)の存在を知ったことも大きいかもしれない。

また、12月以降は退所となったため保育園には通っていないが、行事などがあれば保育園側から声をかけてくれたりして、これもとても助かっている。

子育てと言えば親、さらに言えば母親に負担が集中しがちだが、保育園というコミュニティに参加する事で、孤立することも避けられる。

そういう意味でも、ありがたいし、心強い存在だなと思う。

終わりに

今や政治家の政策で「少子化対策」、「待機児童対策」なんて言葉を言わない人は少なく、現代の子育てで保育園という存在は切っても切れない関係にある。

しかし、設備としての充実はもちろんの事だが、やはりそれを使う人と受け入れる人はセットで考えるべきだと思った。

保育園は子供を預けて、あとはよろしくと言う便利施設ではない。

保育園という施設、そこで保育をしてくれる先生、そして親、みんなで子供を育てましょうという施設なのだと思う。

実際、特に最初は子供はもちろん親(と祖父母などの家族)にも相当な負担がある。

受け入れる先生にしても、人見知りしたり、泣くばっかりの子供を1日面倒見るのはいくらプロでも大変だ。

そういうのは、施設を使う側(=親)も理解しておく必要があるんじゃ無いかと思う。

しかし、保育園に行ってそこで働く先生(いわゆる保母さん)はすげーなと思った。

それなのに、保育士の待遇は全体的によくないと聞く。子供を育てる大変さ、まして他人の子供を育てるという責任の重さを考えると、しかるべき待遇にするべきだと強く思う。

そんな事まで感じた、8ヶ月間の保育園通いであった。

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