iPhoneが高い!高級機としての位置付けを再認識するも、もう逃げられないiPhoneが持つ真の強みとは

1年で最も携帯販売が盛り上がる、新生活・学割商戦。
例年はMNP一括0円、キャッシュバックという言葉が踊っていたのだが、今年はかなり大人しい感じとなっていた。

そして、商戦が終わり、各種キャンペーンが終了した4月。多くの端末が元の価格に戻ったのだが、その中でもiPhoneが突出して高くなっている。もはや同じくAppleが販売するMacとも変わらない値段だ。ただ、それでも離れられない便利さがあると、最近は再認識する。

Apple直販のSIMフリー版iPhone 6/6 Plusの販売再開

昨年末から特に理由が明かされないまま(一説では中国人による買い占め&転売対策だったとか)、販売が休止されていたSIMフリー版iPhone 6/6 Plusが、先日遂に販売を再開した。

しかし、昨年9月の販売開始から円安による2度の価格改定(値上げ)を経て、価格はiPhone 6が86,800円~、iPhone 6 Plusが98,800円~となった。iPad Air 2と比較しても明らかに高く(Wi-Fi+Cellular版が67,800円~)、もはやMacBook Airと変わらない価格となっている。

正直、いくらSIMフリーというメリットがあるにしても高い。

キャリア版も実質負担金を上げる形で値上げ

それに対して、大半の人が購入しているであろうdocomo・au・SoftBankが販売するキャリア版のiPhoneは、割賦販売の手続き上の問題から、10万円を超えられない事もあり、価格は抑えられたままだった。

特に、先月はdocomoだとiPhone 6と6 Plusで、上位モデルであるはずの6 Plusが安いという逆転現象も発生していた。これに乗っかって、僕は母親用にiPhone 6 Plusを購入したのだが、

キャリア版も遂に値上げとなったようだ。つい先日購入したdocomo版iPhone 6 Plus 64GBだと、以下のように4万円も値上げとなっていた。

時期 価格 実質負担金
2015年3月 71,280円 10,368円
2015年4月 99,792円 51,840円

ビックリな上げ幅だ。
販売価格は10万円を超えないようにギリギリまで値上げされており、ほとんど全モデルで価格差が無い状態となっている。で、価格差は、月々サポートを減額し、実質負担金が変わる形で調整されている。例えば、16GBモデルだと62,208円だが、64GBモデルだと51,840円という具合だ。

この値上げは円安がきっかけになっているとは言え、スマートフォンのエントリーモデルとしてのiPhoneは終わったんだなぁと思わずにはいられない。

安売りで作られた「スマートフォン=iPhone」というイメージ

スマートフォンという製品はiPhoneから始まったのは有名な話。
ただ、世界的には高級端末という位置付けで、シェアベースでは既にAndroidが上回っているにも関わらず、iPhoneが何故日本でこれほど普及したのかと言えば、操作性や端末の魅力もあるだろうが、「安い」という部分もかなりあったと思う。

最新モデルでも2年間の利用なら「実質0円」という販売方法は、Android端末ではあまり行われず、iPhoneでだけ行われてきた販売方式だ。キャリアとAppleとの販売契約、キャリア自身も売りたかったという事情があったにせよ、少なくとも日本でiPhoneは高級品ではなく、一番安いスマートフォンだった。

結果として日本ではiPhoneがアホほど売れるという図式が出来上がり、利用者は急増。今後は機種変更による購入が中心になり、その場合多くの人は前と同じ端末を選択するため、値上げしても逃げられる割合は少なくなる。

見事な囲い込みだ。iPhoneは確かに良い製品だが、今後使う場合は過去に安く手に入れたツケを支払うことになる。

終わりに

日本でiPhoneが安く販売できた理由として「円高」という要素はかなりあったと思う。
2年程前から比較すれば、2割以上円安になり、輸入製品は値上がり。これは国の政策だから当然の流れなわけで、Appleが悪いわけではない。

だが、iPhoneだけが突出して高いという部分には、Appleの戦略的なものを感じる。iPhoneは圧倒的に売れる端末であり、iPadやMacの販売数とは比較にならないからだ。

最近僕はXperia Z3 Compactを入手して、Androidスマホを触る機会も増えているが、少なくとも自分一人で利用する端末として、もはやiPhoneじゃないといけない部分はほとんど無い。むしろ、iOSの制限の方が気になる面もあるわけだが、これが家族という単位になると話が全く変わる。

iMesssageや共有フォトストリーム、アカウントのファミリー共有などiOSが長年かけて作ってきたエコシステムにがっつり組み込まれてしまっている。そして、これが非常に便利なわけで、iPhoneの強さは今や端末の性能・機能・デザインではなく、このシステムそのものなのだなと実感する。

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