docomoが2015年夏モデルを発表!ツートップ端末の機種変更需要を狙った端末とAndroidガラケーの登場

事前にアナウンスされていたとおり、docomoが2015年夏モデルを発表した。

iPhoneを始めとしてスマートフォンは年に1回程度のモデルチェンジが主流になっている中で、docomoは相変わらず毎年夏と冬に新製品の発表会を行っている。正直、今回発表された端末をみてもスマホとしては真新しいものは皆無なわけだが、今年に限って言うとdocomoの夏モデルは特別な意味を持つ。

2年前「ドコモのツートップ」として売り出し、相当数売りさばいた端末達が続々と2年契約を満了し、機種変更を考える人が増えるからだ。

2013年夏モデルで行った「ドコモのツートップ戦略」とは

au・SoftBankがiPhoneを売りまくっていた2013年。docomoはiPhoneを取り扱っていなかった事もあり、どのメーカーも平等に扱い販売していた。

結果、訴求が弱いと判断したのか、iPhoneへの対抗だったのか、2013年夏モデルではdocomoとして売りたい端末を明確にアピールする戦略に切り替えた。これが「ドコモのツートップ」戦略」だ。

そのツートップ端末とは「Xperia A SO-04E」と「GALAXY S4 SC-04E」の2つ。
ドコモショップでの展示方法、価格、あらゆる面で優遇されたこの2機種は当時かなり売れた。特に安かった「Xperia A SO-04E」は売れまくった。具体的な数字は公表されていないと思うが、「Xperia A SO-04E」は150~200万台くらい、「GALAXY S4 SC-04E」は50~100万台くらい売れたと言われている。

実際このインパクトはかなり大きく、僕の周りのdocomoユーザーでも購入した人は多かった。理由はやはり「安い」事だったと思う。
この結果割を食ったのが、富士通・NEC・Panasonicなどフィーチャーフォン(ガラケー)時代からdocomoを支えて来た端末メーカー。その後撤退が相次いだ。

色んな意味で、インパクトの大きかった施策だ。

2015年夏モデルの内容

そんな端末達が2年契約を満了し、機種変更需要が高まる時期に発表されるため、2015年夏モデルはdocomoにとって特別な意味を持つし、特に当時のツートップメーカーであるSONYとSamsungは気合いが入っている。SamsungのGalaxy S6/S6 edgeはdocomoが発表する前から個別の発表会を行ったし、その影響でSONYもXperia Z4の発表を行った。

で、実際出てきた端末はどうかというと、なんとも、、、という印象を持ってしまう。

Galaxy S6は今更iPhone 6をかなり意識した端末に見えるし、Xperia Z4/A4はこの時期に合わせる為に無理矢理新製品を作りました、って感じが満載だからだ。

ツートップ端末を購入した人に先進的な機能を求めている層は少ないと思う。一番重要な機種選定要因は、新しさでも機能でも無く「安さ」。

特にSONYは今でもかなり安く販売しているXperia Z3 Compact(SO-02G)を少し改良するとか、カラーバリエーションを増やすとかして売った方が良かったんじゃないかと思えてくる(現時点でも機種変更で実質0円と安い)。

店頭では「Xperia A SO-04E」ユーザーには「Xperia A4 SO-04G」が、「GALAXY S4 SC-04E」ユーザーには「Galaxy S6 SC-05G」を訴求するのが目に見えているが、さて狙い通りに行くだろうか。個人的には発売から半年経過し値段も安くなっている割に、機能的には全く見劣りしない、「Xperia Z3/Z3 Compact」の方が売れる気がする。

そんな中ちょっと注目したい端末がある。

Androidベースのガラケー「ARROWS ケータイ F-05G」と「AQUOS ケータイ SH-06G」が注目

それは従来型携帯電話(ガラケー)の新型となる、「ARROWS ケータイ F-05G」と「AQUOS ケータイ SH-06G」。
少し前に部品の入手が困難になったことから、ガラケーは無くなるという報道があったが、それに対する答えをdocomoは提示してきた。それが、Androidベースのガラケーだ。

Androidベースのガラケー(ガラホなどとも言われる)は、auが「AQUOS K」を発売したことから恐らくdocomoでも発売されると言われていた。そして、出てきた「ARROWS ケータイ F-05G」と「AQUOS ケータイ SH-06G」の2機種だが、auとは少し違うアプローチが取られている。ポイントは、

  • 料金プランはスマートフォンでは無く、フィーチャーフォン向けのプランに対応
  • LTE通信には非対応(3Gのみ)

と言った部分。これ、「AQUOS K」が出てきたとき、「ガラケーとかいいながら料金プランはスマホで微妙」と言われていたのを意識したのだと思う。とはいえ弊害もあり、折角Android OSを採用したにもかかわらず、LTEに非対応となってしまった。

ただ、過渡期故の対応と思われる。
恐らく来年当たり出てくるであろう後継モデルでは、LTE通信とVoLTEをサポートしてくる。ガラケーユーザーもLTEにシフトさせることで、docomoも3Gの帯域をより細くしてLTEに注力できるようになると思うので(CDMA2000を採用するauは3Gを停波したくて仕方なさそうだが、W-CDMAを採用するdocomoはまだまだ難しいと思うが)。

終わりに

10年以上前僕はガラケーの開発に関わっていた事がある。

当時世間的には最新端末の開発と思われつつ、開発環境とかはかなりレガシーだった気がするが、スマートフォンへの移行が進み、技術者も相当数減ったと思われる。ハードもそうだが、開発が出来る技術者の減少も開発停止の理由と思われ、本当に一時代が終わるんだなぁと思うと少し寂しい気持ちになる。

docomoの迷走を象徴するような施策だった「ツートップ戦略」、従来型携帯電話の終焉、これらの巻き取りが主なので発表会としては地味な印象だが、色々考えさせられる発表会だった。

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