スマホ・PCのデータをクラウドに全て移行(保存)するメリット・デメリットとは。やって分かった面倒くささ

iPhone・iPadなどのスマホ、PC・Macのストレージ(HDD・SSDなど)は基本的に購入時に決める必要があるため、ギリギリではなくある程度余裕を見た容量を選択する必要がある。しかし、最近はこういう考えを持つ人もいる。

「クラウドに基本保存することにしているから、ストレージは小さいものにする」

先日iPhoneのストレージに関する記事を書いた時も、iPhoneのストレージは16GBでいいというコメントを結構いただいた。その方法自体を否定する気は無いが、費用対効果に見合っているのかは疑問に思ったので、僕の考えを紹介しようと思う。

というのも僕もかつてはそうしようとして、あまりに面倒でやめた人間 だからだ。かといって今は使っていないわけではなく、Dropboxを使いまくっている。だが、全てをクラウド化というのは、正直あまりお勧めはしない。

クラウド(オンラインストレージ)にスマホの全てのデータを保存できますか?

まず、根本的な問題だがiPhone・Androidに限らず、スマホの中にあるデータを1つのクラウドに保存する事って出来るだろうか。やろうと思えば出来るが、これってお世辞にも簡単とはいえない。

例えばiPhone・iPadだとiCloudというサービスがあり、これにはバックアップ機能がある。メーカーそのものが提供するストレージサービスであり、サービスがOS内に統合されているため利便性は非常に高い。

ここが未だにAndroidに対するiPhoneの優位性だと思っているが(Androidにももちろん存在するが、Googleが提供していたりキャリアが提供していたりで統一的なモノがないため、利用者が混乱しているのが現状だと思う)、だからといって完璧かと言えばそうでもない。

iCloudのバックアップは、アプリのインストール情報や、写真、アプリ内のデータが中心で、例えばアカウント情報など機密性の高いデータは保存されない。これも含めてバックアップするには、iTunesを使って 暗号化バックアップ を行う必要がある。

もちろんiCloudのバックアップサービスはないよりはいい。だが、絶対的なものではないし、何より使った事がある人は分かると思うが、クラウドを経由するだけに 復旧(リストア)にはかなりの時間がかかる。データ量にもよるが、iTunesを使ったリストアと比べたら3倍以上時間がかかると思う。

バックアップは基本的にデータのコピーを作る事

また、そもそもバックアップというのは基本的にスマホ・PCなど端末内にあるデータのコピーを、別の端末に保存するという事。その端末がかつてはUSB-HDDなどだったが、今はクラウドというだけの話だ。

なので、コピー元のデータは基本的に端末内に残っている。バックアップしたからと言って、端末内のストレージが減るわけではない。例えば、バックアップしたいデータの筆頭は写真だと思うが、このバックアップ先として2015年地点で最強と思うのは、Googleフォト というサービス。

自動的にクラウドにアップロードし、一定の解像度までリサイズすれば(リサイズはシステムが勝手にやってくれる)容量は無制限。アップロード後の写真はGoogleのサービスだけに、場所などのキーワード検索が出来たりもする。

ただ、無料で利用するにはリサイズして画質を落とす必要があるため、高画質な元データは結局手元に置いておくことになる。

クラウドにアクセスすればデータ通信料は増える

ただ、Googleフォトも追加でストレージを購入すれば、元データをアップロードすることも出来る。仮にそのような方法をとって、クラウドにアップロードし、端末内のデータを削除すればストレージの節約は可能だ。

だが、今度は端末内にデータがないため、見たい画像を探すためには毎回クラウドにアクセスする必要がある。となると、その都度データ通信が発生する(ある程度はキャッシュされていると思うが)。

3G時代と違いLTE時代のデータ通信は、定額ではなく 従量課金 だ。ざっくりとした目安は、MVNO(格安SIM)で1GB300円、docomo・au・SoftBankなどのMNO(大手キャリア)で1GB1,000円という感じだろうか。

クラウドにデータを預けたら、全てデータ通信が起点となるため、データ通信量は絶対に増えるし、圏外だったらアクセスそのものが出来なくなる。

クラウドのストレージを追加課金で契約し、データ通信量で通信量が増えれば、当然月額利用料(イニシャルコスト)は上がる。月単位で見れば少額かもしれないが、1年くらいの単位でみると、実はそのお金で実は端末のストレージを増やすことが出来るかもしれない。

終わりに

僕はバックアップをクラウドに持たせるというのは、一般人として利用する分には一番メリットが大きい方法だと思っている(企業だとセキュリティや個人情報の扱いなどで色々制約があるので)。物理的な場所をとらない、例えば火事や震災が発生して全て無くなっても自宅外にデータがあるので復旧が可能など、メリットは非常に大きい。

ただ、かといって全てをクラウドに預けて、自分のPC・Mac・スマホにほとんどデータを持たないというのもやりすぎだと思う。

かつては僕も、オンラインストレージに全てのデータを保存して、自宅・スマホ・出先どこでも同じデータを参照するようにした事がある。そして、ローカルのストレージはギリギリまで減らした。ただ、やってみて思ったが ちょっと使うにもネットワークアクセスが必要 というのは、実はめちゃくちゃめんどくさい。

理由として大きく2つあって、1つはネットワークに繋がっていないと何も出来なくなること、もう1つはネットワークアクセスが発生するから遅いということだ。これって地味にものすごいストレスなんですよ。そして、何よりこうする事で節約した(ケチった)ストレージを、 せこせことやりくりするのがめんどくさい。正直時間の無駄だと思ってしまった。

なので、今はやめてしまい基本的にはローカルのストレージにデータを保存し、それをDropBoxなどのオンラインストレージに常時バックアップ。出先などで必要な場合のみWEBなどからアクセスして使用するという形式にしている。

その分、メインで使用するPC・MacやiPhoneはそれなりのストレージが必要になってしまったが、こっちの方が断然便利だと今は納得して使っている。結論が出てみれば至極当然だが、普段の環境が快適に使えることが一番重要。

「これからはクラウドの時代!ローカルにデータ保存するなんてもうダサい!!」

って思っている方がいれば、1つの参考になればと思う(僕は実際そう思っていましたw)。

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