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モーニング娘。’16に異変?9期メンバー鈴木香音の卒業理由を深読み

2016年2月7日に驚きの発表が行われました。

モーニング娘。9期メンバーのズッキこと鈴木香音さんが、2016年春ツアーを持ってモーニング娘。’16・Hello! Projectを卒業および、芸能界を引退。引退後は、福祉の仕事につくための勉強をしていきたいとのことでした。

ズッキが福祉関係の仕事とか、似合いすぎだし、きっといい仕事すると思うし、応援したいのです。

ただ、どうも最近の卒業劇は前向きな感じがしません
2015年10月に年内での卒業を突如発表した鞘師里保さんに続くもので、ちょっと悪い流れになっているという印象が強くなる一方。グループの閉塞感と将来への不安が、メンバーを卒業に向かわせている感じがしてならないです。

モーニング娘。は加入と卒業を繰り返して継続するグループ
2000年からモーニング娘。を見ている僕にとって、今更卒業が悲しいとかそんな事を語る気は無いですが、この状況はちょっと気になってしまう、、、

9期メンバーに焦点を当てる感じで、この記事では思う所を綴ってみようと思います。

この記事の掲載内容は、2020年12月29日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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モーニング娘。2回目のピークは2014年の道重さゆみ卒業だった

2013年辺りから、

モーニング娘。が復活して来た

なんて言われ始め、オリコンウィークリーランキングでも52thシングル「Help me!!」が、2013年当時4年ぶりに1位を獲得

調子が上がって、翌年からグループ名に年を入れるようになり、モーニング娘。’14(ワンフォー)として活動した2014年。

その年は僕も約10年振りにモーニング娘。の単独コンサートに足を運んだわけですが、かつてのモーニング娘。(僕が一番よく見ていた2005年辺りまで)とは違い、ダンスと歌のパフォーマンスで魅せるという、新しいモーニング娘。になったんだなと思いました。

それは、長年見てきたが故に懐古主義になっていた僕にとっては新鮮で、また応援しようという気になったのです。

なので、ファンクラブにも再加入し、以降年に2回程度(春ツアーと秋ツアー)コンサートに足を運ぶようになったわけですが、2016年になった今振り返ると、2014年ってピークだったなと思います。

モーニング娘。1回目のピークは2000年~2001年。
それは2004年1月の安倍なつみ卒業が1つの区切りだったと僕は思ってますが、2回目のピークは案外短くて、2014年11月の道重さゆみ卒業が区切りになってしまったのかなぁと。

パッとしなかった2015年のモーニング娘。’15

モーニング娘。’15(ワンファイブ)となった2015年。
この年最大のトピックは、12期メンバー4名の本格加入

ですが、それによる混乱もあったのかシングルリリースは2015年4月と随分遅くなりました。

しかも、曲調も新メンバーのデビュー曲とは思えない、ミディアムテンポの曲(青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラのトリプルA面シングル)。

僕は特に「夕暮れは雨上がり」は好きだったので、2015年のハロプロ楽曲大賞では1位にしましたが、流石に地味すぎるし印象に残らないと思ってました。やはり新メンバー加入後のシングルは、明るい曲の方がいいはず。

10期メンバーのデビューシングルである「ピョコピョコ ウルトラ」。

これくらいぶっ飛んだ方がインパクトがあると思うんですよ。当時僕はこれを見た時、「娘。がここまでするのか!!」と頭を抱えましたがw

結果、12期メンバーはスタートにつまずいた印象がありました。実際2015年春ツアーには僕も足を運びました。

数年かけて築き上げたEDM路線の楽曲と、フォーメーションダンスの魅力はなりを潜め、道半ばという印象は強かったです。

更に2015年秋ツアーも足を運びました。

荒々しかった春と比較し、わずか半年で完成度が大幅に高まっていて、老舗アイドルの強さを見せつけられた感じがしましたが、それでも全体的には前年ほどのインパクトはなかったように思いました。

原因は単純で、人数が多すぎる事だと僕は思ってます(2015年11月当時13人。2014年は10人)。

結果、12期メンバーは完全に埋没。イマイチ目立たない感じとなってます。

コンサート初年度なのに、もうちょっと目立たせてあげましょうよ、と。

12期メンバーデビュー曲の謎

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さらに、12期メンバーの扱いという意味では、疑問が残ることがもう1つありました。

それは、コンサートへの合流から、初参加のCD発売までの期間が長かったこと。2016年現在の在籍メンバーで言えば、

公表日 コンサート正式合流日 初参加CD発売日
9 2011年1月2日 2011年4月3日 2011年4月6日
10 2011年9月30日 2012年1月2日 2012年1月25日
11 2012年9月14日 2013年1月2日 2013年1月23日
12 2014年9月30日 2015年1月2日 2015年4月15日

という感じで、公表(=オーディションの合格発表)からコンサートに合流するまでは数ヶ月のブランクがありますが(既存メンバーに追いつくために猛特訓が必要なので当然だと思う)、そこからCD発売までは1ヶ月もないんです

ところが、12期は3ヶ月後

また、この記事のために表にして分かりましたが、10期以降は9月加入、翌年1月正式合流という流れは同じだったわけで、12期だけ何故こんなに遅くなったのかという疑問はさらに深まります。

恐らく、2015年4月に明らかになった、長年プロデューサーを勤めていたつんく♂さんが実はこの頃ハロプロの総合プロデューサーから下りていたとか、喉頭がんの治療で声を失っていた事が理由と思われますが、この事が早いタイミングでメンバーに伝えられていたとはとても思えず、そういう意味でこの話は大人の事情だったんじゃないかなぁと。

12期メンバーの加入という2015年最大のトピックをあまり表に出さず、その代わりに何か他の事をするでもなく活動をする違和感。この感覚、メンバーならもっと感じてたと思うんですよね。

道重さゆみという大黒柱が卒業した直後で、ただでさえ不安があったであろう時期。特に在籍歴が最も長くなった9期メンバーは、強く感じてたんじゃ無いかと思うのです。

メンバーが抱えるであろう漠然とした不安

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9期メンバーが加入した2011年以降のモーニング娘。を支えたのは、6期メンバーの道重さゆみ田中れいなだったと思います。

2000年代前半の全盛期を知る最後の世代であり、10年前後のキャリアを誇るが故の頼りがいみたいなものは間違いなくあったはずです。事実道重さゆみリーダー時代の2012年~2014年は、リーダーが歌でも広報面でも目立つという、まさに大黒柱でした。

その大黒柱に、

超超超いい感じのモーニング娘。に仕上げてから卒業し、
次の世代にバトンタッチしたいと思っています

なんて言われて、相当なプレッシャーがあったのかもしれません。

  • グループに対する扱いが変わってきたという違和感
  • 大黒柱を失って、漠然としたグループの将来に対する不安

その気持ちがメンバーを卒業に向かわせている感じがしてなりません。
2015年の鞘師里保にしても、今回の鈴木香音にしても理由は分かるし応援しますが、今なの?という疑問は消えません。あまり前向きな感じがしないというのが特徴。

9期メンバー以降は「下降線を知らないメンバー」

ただ、この不安感・違和感は分からないでもないのです。

というのも、現在のメンバーは2011年以降に加入したメンバーばかり。その頃のモーニング娘。といえば、5期メンバー高橋愛と新垣里沙がグループを引っ張っていましたが、2007年以降の低迷期(=2016年現在はプラチナ期なんて呼ばれる時期)の末期。

つまり、どん底に近い時期で、以降2014年までは上がって行く感じしかなかったと思います。

メンバーにしてみれば、グループを牽引していた5期メンバー高橋愛と新垣里沙、その後は6期メンバーの道重さゆみと田中れいなに付いていっただけかも知れませんが、それでも自分達が以前より注目を浴びている感覚は間違いなくあったはずです。

これが、無くなっていく感覚。しかも、グループを牽引する役割が譜久村聖リーダーを中心とした9期メンバーに変わってから無くなっていく。

この感覚は今までに無かっただろうし、責任みたいなものを強く感じていると思うんですよね。

9期メンバーで対外的に知名度が高かったのは、センターであり歌とダンスのスキルが非常に高かった鞘師里保と、ぽっちゃりアイドルというキャラで、主にバラエティでトーク面を支えた鈴木香音だと思います。

9期内では年少メンバーの部類でリーダー・サブリーダーという立場ではないですが、何も肩書きがない分「出来る事をやらなきゃ」という意識が強くなりすぎたのかなと想像します。この2人キャリアは5年程ありますが、まだ17歳(=高校生)ですからね。

それが9期メンバーの卒業が相次ぐ理由じゃないかと思うんです。

終わりに

こういう話が続くと、「次に卒業するのは誰か?」なんて事になるんですが、まあ順当に行けば現リーダーであり9期メンバーの譜久村聖さんだと思います

ただ、正直しばらく卒業の話は辞めて欲しいですね。
モーニング娘。は15年の歴史を誇るアイドルグループ。女性アイドルグループとしては初と言える存在ですが、決して良い時期ばかりではありません

ここ数年アイドルブームもあり、アイドル業界全体が盛り上がってましたが、増えすぎた事と飽きで2015年辺りから全体的にはっきり勢いが落ちてきました。それが、僕がもう1つ応援しているアイドル、SUPER☆GiRLSでも同じです。

また低迷期に入っていく可能性も感じますが、それでも続くのがモーニング娘。だと思うので何とか頑張って欲しいなぁと思います。

道重さゆみが卒業公演で語った後輩に魅せてあげたかった景色(=横浜アリーナのステージ)を、僕はもう1度見たいんですよねえ。

あの公演僕はチケットが入手出来ず行けませんでしたが、モーニング娘。の歴史を語る上でやはり横浜アリーナって特別な会場だと思うので。

私、鈴木香音は今年のモーニング娘。’16の春ツアーをもって
モーニング娘。’16、そしてハロー!プロジェクトを卒業します。

加入してから5年が経ちましたが、昨年から現在の自分の事、そして自分の将来について考える事が多くありました。

この5年間 モーニング娘。で居る時間の中で多くの方々と出会い、色々な事を経験し、生きていく上で大切な事をたくさん学ぶ事が出来ました。
小さい頃から憧れていたモーニング娘。のメンバーになって、歌やパフォーマンスを届けることでたくさんの人を笑顔にしたい、そう思って活動してきました。
どこまでその想いが皆さんに届いたのかわかりませんが、自分なりに精いっぱい頑張りました。

昨年から将来について真剣に向き合うようになり、幼い頃から「人の役に立ちたい」と思っていたこともあり、自分はこの先何ができるんだろう?と考えました。
モーニング娘。での活動はどれも楽しく有意義でしたが、中でも「SATOYAMA movement」「SATOUMI movement」のイベントを通じて触れ合う人達の笑顔はとても素敵で、自分もこういう仕事ができたらいいな、と徐々に思うようになりました。

「人の役に立つこと」・・・いろんな形があると思うけれど、これからはまた別の形で人の手助けをしたい、
その人に笑顔になってもらいたい、幸せになってもらいたいと強く感じるようになりました。
そしてその第一歩として、「福祉に関わるお仕事をしたい」という夢に向かう事を決めました。

そのためには、人間としてもっと様々な経験や勉強をしていかなければならないと思っています。

「モーニング娘。の鈴木香音」ではなく「鈴木香音」としてこれからを生きていくために、
自分自身の新しい夢を叶えるために、卒業という道を選びました。

モーニング娘。として活動してきたことを糧として、今まで以上にモーニング娘。としての時間を大切に
そして応援してくださる皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに、活動していきたいと思います。

モーニング娘。’16、そして鈴木香音のことを、よろしくお願いします。

2016年2月7日
モーニング娘。’16
鈴木香音

モーニング娘。関する最新ライブレポート

2000年頃からのハロプロファンですが、一時期遠ざかり2014年以降再び年に2回程度のペースでライブを見に行っています

最近行ったライブのレポート記事です。

モーニング娘。'19コンサートツアー春 ~BEST WISHES!~
「モーニング娘。'18コンサートツアー秋~GET SET, GO!~」香川公演
尾形春水卒業コンサートでシーブルーに染まった日本武道館
モーニング娘。誕生20周年記念コンサートツアー2018春~We are MORNING MUSUME。~チケット

2001年頃からのモーニング娘。ファンです

2001年からモーヲタテキストサイトを運営していたので、当時の記事を徐々に移行しています。

最古の記事は2001年秋ツアーのライブレポートです。

チー
痛すぎるアイドルヲタクの歴史です……。

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2児の父親でありながらアイドルヲタクという、残念な大人ですが、記事を書き続けていることには、それなりの理由があるんです。
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