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イベント・オフ会を継続的に運営するコツとは。地方コミュニティー「岡スマ」3周年に寄せて

2013年2月に開始した岡山スマホユーザー会(岡スマ)は、2016年2月で3周年を迎えた。

僕自身3年間全て参加したわけではないが、とにかく地域密着・毎月開催にこだわってきた。お陰様で、3年間毎月開催を継続する事が出来た。

何を基準にイベントが成功と言えるかその人によると思うが、僕の場合

  • 継続開催すること
  • 地域(岡スマの場合は岡山)で開催すること
  • コミュニティ(地元の友達)を作ること

これが目標だったので、岡スマは大成功のイベントだと思っている

ただ、これって口で言うほど簡単ではないなと我ながら思う。
少なくとも僕一人では無理だった。今回は身内向けと言われるかも知れないが、改めて僕以外の主催メンバー4名に感謝したいと思って記事を書いてみた。

皆さんのお陰で続けられました。

参加頂いている方にはもちろん感謝しているが、改めて。
合わせて僕がイベント・オフ会を主催(運営)するに当たって、心がけていることなどを紹介しようと思う。

僕のオフ会初参加は19歳だった1998年、つまり20年近くの経験がある。
多分ほとんどの人より早くこういうものにはデビューしているだろうし、その分良い事も悪い事も多く目にしたし経験した。なので、そのノウハウを実は結構入れている。

岡スマは趣味で集まるコミュニティーだが、ノープランで続けて来たわけではないのです。

この記事の掲載内容は、2020年12月29日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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2016年2月時点の岡スマ主催メンバー

岡スマは現在僕を中心に5名の主催メンバーで運営している、コミュニティーだ。
僕以外のメンバーは以下。

このメンバーのうち誰か一人でも欠けていたら、恐らく3年続かなかっただろうと思う。

岡スマは対外的には僕が中心と思われているだろうし、実際それは大体当たっているのだが(何かやろうというのは大体僕が言っているって意味で)、定期開催するイベントを継続するには戦略無しでは難しい

重要な事は、

  • コンセプトの明確化と、それを繰り返し言う人
  • 新しいメンバーを誘って来てくれる人
  • 開催地の確保や連絡など、幅広い人脈を持つ人
  • 名物キャラ

これだけ揃ったからこそ継続したのだと思っている。ただ、このメンバー実はかなり考えている。

上記のようなその人のスキル・性格に寄る部分もあるが、もう一つポイントがある。

運営メンバーは「同性」、「世代が近い」人間にする

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多くのイベントやオフ会、この場合特にオフ会だが、初対面の人間が出会う以上トラブルが付きものだ。

このトラブル参加者同士、主催者と参加者というのももちろんあるのだが、案外多いのは運営メンバーの意見の相違みたいなもの。一発もののイベントなら別によいのだが、定期開催イベントでは付き合いが長くなるため、これがよく起こる。

もめる要素は、特別なものではない。

  • 色恋沙汰
  • お金

と相場は決まっている。会社と違って給料などお金がもらえるわけでもなく、基本ボランティア・趣味の位置付けだから、役得っていうのは誰でも欲しくなるものなのだ。

なので、これを極力避けるようなメンバーにしている。

特にオフ会のトラブルで一番多いのは「色恋沙汰」。しかも男性から女性に対するアプローチが起因するもの。

この為、岡スマの場合具体的には、

  • 主催メンバーは全員「男性」
  • 年齢層も20代中盤から30代と大きく離れていない
  • 形はどうあれ「ちゃんと働いている」

という属性にはこだわった。お金に関しては無料イベントというスタンスなので、あまり問題にはならないが、意見が調整しやすいという意味で、同性かつ世代が近い人という部分を重視している。

なので、「既婚者なら女性でもOK」とか思わないようにしている。

誤解しないで欲しいが、これは女性排除とかって話ではない。組織運営論の話。僕が男性だから異性(女性)は入れないというだけで、あなたが女性なら異性(男性)は入れない方が良いかもしれない。

あなたが今既婚者で幸せ一杯だったとしても、それが未来永劫続く保証はありますか

もしそれが少しでも崩れた時、向かって行きやすいのは比較的コミュニケーションが取りやすい異性。こういう事になると、会社などがっちりした組織ではないイベント運営組織は簡単に崩壊する。

ちなみに一発もののイベントとか集客重視なら、主催者に若い女性を加える事が一番手っ取り早い。
理由は、あえて言わないが特に男性ならお分かりいただけるかと思う。

地方からイベントを0から立ち上げる難しさは「人が集まらない」事だけじゃない

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こうしてメンバーが集まればイベントを作るのは案外簡単。規模を追わなければ、やることそのものはそれほど難しいものじゃない。

知り合い何名かを誘って、喫茶店かどこかで集まって開催すれば、それはそれでイベントと言えなくもないからだ。

そして、そこそこ知名度のあるブロガーが開催するイベントとかは最初、

  • 凄いね~
  • 応援するよ

なんて言って遠方からブロガー友達がわざわざ来てくれたりもする。人は案外集まる。「なんだ簡単じゃないか」って思う人も多いが、それは一過性のもの

2回目、3回目となって新鮮味が無くなると、人は来なくなる。岡スマの最初の1年の参加者数で言うと、

年月 参加者数 備考
2013年2月 11名
2013年3月 7名
2013年4月 6名
2013年5月 7名
2013年6月 5名
2013年7月 14名 第1回拡大版
2013年8月 10名
2013年9月 9名
2013年10月 10名
2013年11月 9名
2013年12月 14名
2014年1月 14名

こんな感じで4回目くらいから見事に下がっている。
そうするとモチベーションが下がる。

参加者が集まらないから

と言って、辞めてしまう。
岡スマの場合で言うと、予想通り参加者が減ってきたのでメリハリ付ける意味で飲み会を兼ねたイベントをやろうって事で、第1回の拡大版を開催した。

ただ、そもそも参加者が減る理由って何だろうかって考えて欲しい。

「人が集まらないこと」にも理由がある

人が集まらない理由は「主催者の信頼性の低さ」


特に地方イベントの場合、人が集まらないというのは事実。とりあえず人口が違う。

だが、もう一つはその人(主催者)の信頼性というのがある。
地方の人って、都会の人程アグレッシブに新しいコミュニティに来る人は少ない。新しいものは怖い・怪しいって思っている。

なので、書籍の著者、プロブロガーなど特定分野である程度名の知れた人ならともかく、誰だか分からない人がやってる、怪しげなイベントなんて普通参加しない。

それを解消するには、

  • その人自身が有名になるなど社会的信頼を得る
  • イベントそのものの信頼を高める

これしかないと僕は思っている。

「ゲスト」に期待しすぎない

ここで安易に有名人を呼んで、その人の知名度に頼りすぎない方がいい。これは切り札にしておくべきと思う。

ちなみに、岡スマは開催から3年経過するが、こちらから頼んで有名人に来てもらったことはない。主催者の属性的にプロブロガーの人とか簡単に呼べるとは思うが、このカードは未だに使っていない。

もう1つが遠方からの参加者を期待しすぎないことだ。
あなたの開催する地域に根差したイベントであるべきだと思う。今時、遠方の人(多くの場合は首都圏に住む人だろうが)とコミュニケーション取りたいなら、SNSなど手段はいくらでもある。どうしても会いたいなら、会いに行けばいい。

有名人にしても、遠方からの参加者にしても基本はゲストだと思う。ゲストに頼ったら、結局その人達の力でイベントが成立するだけで、自分達には何も残らなくなる。

ゲストを呼ぶのが悪ではないが、何故ここでイベントを開催するのかを考えて、適切なタイミングにするべきだと思う。
拝み倒してきてもらうより、ゲストも面白そうと興味を持ってきてもらった方が、お互い楽しいに決まっている。

「客寄せパンダ」に使われている事なんて、有名人ならすぐ分かる。それって僕は失礼だと思う。

無名の人が信頼を得るには「継続開催」しかないと思う

その代わりにこだわる部分が継続開催

同じようなテーマなら1回目のイベントより、30回くらい続いているイベントの方が、安心かな、大丈夫かもって特に初参加の人は思うものだ。

ただ、ここまでの話は集客面に過ぎない。
一番難しいのは、運営側のモチベーション。具体的に言えば、飽きとの戦いだ。

継続とマンネリは表裏一体。テーマを広げて飽きを防ぐ

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岡山スマホユーザー会は「スマホ」というキーワードで人を集め、雑談するイベント。

主催メンバーは僕を含めてブロガーが多いし、全員iPhoneユーザーだが、「ブロガー会」でもなく、「iPhoneユーザー会」でもない。

敢えて主要テーマをぼかしている

これ、何故だと思いますか?
地方だから的を絞りすぎると人が集まらないというも1つの理由だ。ただ、一番大きな理由は、特定分野の人だけを集めたくないってことにある。

例えば、

  • 「ブロガー会」だとブロガー以外は集まりにくいし、行きづらい。テーマもブログ話にほぼ限られる
  • 「iPhoneユーザー会」だとiPhoneユーザーは行きやすいが、Androidユーザーはまず来ない。テーマはiPhoneの話題に限られる

つまり、毎回同じような話をする事になる

僕はブログもiPhoneも好きだし、その僕が主催しているのでそういう人が集まるのは必然。

  • ブロガー・ガジェット好き・オタクが集まり
  • ブログ・ガジェットトークを毎回繰り広げる

楽しそうに聞こえる人もいるかもしれないが、毎回それだけだと正直飽きる

なので主要テーマをぼかし、何でもありって雰囲気にしている。
ここは僕とtakaさんがこだわった部分で、特に年に1回開催している拡大版のプレゼンでは、

ガジェットの話じゃなくてもいいです

と繰り返し言っているのはそういう理由だ。

特にtakaさんは元々ガジェットが特別好きってわけでもないため、ここは本当にこだわっていて、一歩引いた立場で繰り返し言い続けてくれるので助かっている。それでも、

  • 今日はちょっとめんどくさいな
  • 最近ちょっと面白くないな
  • もうやめようかな

って思った事は何回もある。

参加者は飽きてくればお休みするなどして、適度な距離感を保てばそれでいい。岡スマでも、そういう人は多い。だが、運営側が飽きるとイベントそのものが終わる

多くのイベントが長続きしない理由はそこにある。

なので、岡スマの肝は実は、いかにガジェットの話題に頼らず話を盛り上げられるかにかかっている。時々、

スマホ関係ないやん

って言われる事もあるが、それってある意味狙い通りなのだ。

ただ、その為の要素は、僕だけではどうひっくり返っても出てこない。

新規メンバーを集め続ける

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新しい話のテーマを見つけるために重要な事は、以下だと僕は思っている。

  • 一定数の新規メンバーを呼び込み続ける
  • メンバーを固定化しない

長く継続するイベントになると、メンバーが固定化し、新規と常連の壁みたいなものが必ず出てくる。それを防ぐために、逆説的だが初参加者が必ずいるみたいな状況は重要。

だから、僕はブログで毎回告知記事を書くのだが、それと同時に他のコミュニティに参加して宣伝してくるってことも重要。

これも、ブロガーがよくやることだが、告知だけ打って「みたよね?」って勘違いしている人は実に多い。

「あなたが思っているほど、あなたのブログみてませんから」って言いたくなる。

ブログやSNSの告知も、集客の1手段に過ぎない。そして、一番強力なのはやはりリアルな声かけ。これに尽きる。

ただ、これは時間がないとなかなか出来ない。僕は今仕事とブログと子育てに精一杯で、新しいコミュニティに行く時間と余裕がない。

その辺りは、もりだいさんゆーたすさんが担ってくれている。これがものすごくありがたいし、助かっているのだ。

そうすることで、身内ネタに走りすぎないという状況を作り出している。

その甲斐もあり、岡スマもユニークな参加者数では100人近くになった。特にここ1年くらいはほぼ毎回1〜2名の初参加者が来てくれている。

ただ、主催メンバー含めて年1回くらいでも顔を見せてくれるアクティブな参加者は、その3割らい。逆に言えば残りの人は、あまり合わなかったって事になる。

これは、申し訳ないがそういうものとして割りきるしかないと思っている。全員が幸せになれるイベントなんて存在しないので。

ただ、1つだけ注意していることはある。

知ってる前提のオタクトークになりすぎない

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岡スマはスマホなどのガジェット好きが集まる、オフ会だ。

つまり、オタクが集まるコミュニティということになる。オタクって面白い人が多いのだが、傍目からみるとわけ分からない事を言うことも多い。ガジェットで言えば、

  • メーカーや製品を知っている前提で話す
  • そのメーカーやファンの有名人(広報・ブロガー・YouTuberとか)を知っている前提で話す
  • メーカーや製品に変な意味での敬意を持って、「様」とか「さん」付けで呼ぶ
  • こだわりが強い故に、反対意見を言うと怒る

みたいなところだろうか。そこまで濃い人じゃない一般人からは、「??」って空気が出まくる。
これ、困るんですよね。

「有名な〜さんが言ってたんですけど」←その人誰?

って話。なのだが、オタクに悪気はないんですよ。好きすぎて、詳しくなりすぎて、盲目的になっているだけなので。

なので、僕はそういう人が来た時は、できる限り背景や内容を知らない人でも分かるような話に翻訳するか、それとなくテーマを一般的な方向に持っていったりする。

店舗の人も巻き込む

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もう1つイベントの定期開催で重要なのは、場所(開催地)の問題

これ、本当に頭が痛くなる問題だ。人数が読めないイベントだと、あまり大きな場所を予約するわけにも行かず、基本的には一般の店舗を使う事になる。

なのだが、10人くらいの人が集まって話をすれば、うるさい。しかも長時間滞在したりすれば、店舗にも迷惑がかかる。

なので、交渉しやすい店舗というのはかなり重要だ。簡単に言えば知り合いの店を使わせてもらうみたいなのが理想。

例えば2016年現在の岡スマ開催地は、オスピターレくらしき茶房 桜花というお店をローテーションしているが、前者はゆーたすさん、後者は僕がオーナーさんと知り合い。

なので、連絡なども直接しているし、お願いとかも直に伝えるようにしているし、逆に言われる時もある。

基本的に店側としても、10人くらいのお客さんを連れてきてくれるのは悪い話じゃない。なので、ここはいい関係を構築する事が重要だと思う。

場所の話で言うと、お店なのかセミナールームみたいなところかという悩みもあった。実際本気でセミナールーム開催しようと考えて、場所まで探していた。だが、

  • おしゃれなお店で食事しながら喋るのが良い
  • オープンな場所で開催しているから、安心していける

という意見を参加者の方から頂いたこともあり、辞めた経緯がある。こういう声も案外あるってことだ。そして、お店でやる方が片付けとか楽ってメリットもある。

名物キャラを探す

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ここは完全に身内ネタになってしまうが、岡スマには名物キャラと言える人物がいる。

現在は当ブログのアシスタントもしてくれている、aruteoさんだ。

第1回からほぼ皆勤の勢いで参加してくれており、途中から主催メンバーに誘った人物。

彼は変態(ニッチかつ実用的なもの)ガジェットというキーワードのもとに、参加者が唖然とするようなガジェットを頻繁に持ってくる。

なので、いつしか彼そのものが「変態」と呼ばれるようになるわけだが、常連さんも新規の方も、

「aruteoさんは面白い!」

って言う人が非常に多い。まさに名物キャラ。こういう人が早い段階で生まれた事が、岡スマが続けられた幸運なんだと思う。奇跡といっていいくらいだ。

僕はよく言うのだが、岡スマをやって一番良かったことは彼に出会えた事だと思っている。そして、岡スマというコミュニティーを一番愛しているのは恐らく彼だと思う。

運営側にとってこういう人の存在は凄く重要で、やはりやってよかったという満足感に繋がる。そして、ちょっとくらいモチベーションが下がっても、この人のために続けようって思う。

終わりに

特に地方では一人で何かをやるっていうのは、勇気が必要だ。
村八分は言い過ぎとしても、周りとちょっと違う事をすると、あの人なんか変なことやってるみたいに見られがち。

なので複数人で運営することは非常に重要で、それ以外にも都会のイベントではあまり考えられない悩みもあるのだが、軌道に乗れば地域との繋がりが増えていく。

  • 岡山にある大学の教授さんが来る
  • 地元の高校生が来る
  • 同種の活動をする人が来る

たった3年でもこんな事があった。しかも、長くやるほどその頻度は増えてくる。

コミュニティーが狭いので、何らかの形で繋がってきて、妙な人脈が構築されたりする。
地元放送局のテレビに出演するなんて事もあった。

これらは全て継続してきたからこその信頼感だと思っている。僕個人に対する信頼感とかでもなく、岡スマというコミュニティーがある程度信頼されるようになったから。

その為に、僕以外の主催メンバー4名の力凄く大きくて、それは単純に毎回顔を出すとかって話ではなく、個々の活動が結果として岡スマも良い方向に導いてくれているのだと思う。

なので、改めて主催メンバーの皆さんには感謝したい。
岡スマは我ながらいいコミュニティーに育ってきたなと思っているが、それ以上に胸を張りたいのは、主催メンバーの結束力とバランス。

3年間ありがとうございました。これからもゆるりと継続をテーマに頑張りましょう!