格安スマホ対策?iPhone SEとiPadで揃ったエントリーモデルの投入理由を考察

2017年3月22日Appleが2017年最初となる新製品を発表した。

といっても、発表会などを行う形式ではなく、ひっそりと製品がアップデートされるサイレントアップデート方式だったが。

発表内容は以下。

  • A9チップを採用した「iPad (9.7-inch)」発売
  • iPhone 7・iPhone 7 Plusに「(PRODUCT)RED Special Edition」モデルを追加
  • iPhone SEのストレージサイズを32GBと128GBに変更

一番のトピックは帰ってきたとも言うべき『元祖新しいiPad』だろうか。

内容を簡単に紹介しようと思う。

A9チップを採用した「iPad (9.7-inch)」発売

新しいiPad (9.7-inch)

2010年の発売当初、3月頃(春)に新モデルが発表される事が多かったiPadシリーズは、いつの間にか10月頃(秋)に変わっていた

ところが、2016年には9.7インチiPad Proが春に発売され、リリース間隔が再び春に変わったのか、新モデルが発表された。その名は、

iPad (9.7-inch)

AirでもProでもminiでもない、まさに原点のiPadという感じだが、位置付け的にはiPad Air 2の後継モデルだと思われる。

Airの名は第4世代iPadから大幅に薄型・軽量化したiPadを象徴する名前として付与されていたが、今やProも含めてほぼ同じ仕様で、Airだからといって特別薄くも軽くもないので、あるべき姿に戻ったイメージ。

とはいえ、iPad Air 2は僕自身も所有しているし、市場ではまだまだ流通すると思うので、僕が気になるポイントだけピックアップして比較してみようと思う。

機能名 iPad Pro 9.7inch iPad iPad Air 2
チップ(CPU) A9X/M9 A9/M8 A8X/M8
リアカメラ 1200万/ƒ2.2 800万/ƒ2.4 800万/ƒ2.4
フロントカメラ 500万/ƒ2.2 120万/ƒ2.2 120万/ƒ2.2
Smart Connector × ×
高さ×幅×厚さ 240×169.5×6.1 240×169.5×7.5 240×169.5×6.1
重さ(Wi-Fi版) 437g 469g 437g
重さ(LTE版) 444g 478g 444g
価格 62,800円〜 37,800円〜 44,800円〜

並行販売されるiPad Proと前モデルに当たるiPad Air 2と比較すると、

  • CPUがiPhone 6s世代にアップデート
  • カメラはAirと比較すれば据置、Proと比較すれば性能は劣る
  • 全体的に分厚く重い(1.4mm分厚くなり、32g重い)
  • 価格はAirと比較しても7,000円安く、128GBモデルでも50,000円程度と安価

といった辺りだろうか。

確かに定価は安くなったのだが、2017年3月時点としては、恐らく型落ち品となったiPad Air 2の方が安価だと思う。

チップ(CPU)の進化を除けば、分厚く重くなっているので、個人的にはiPad Air 2が購入できるならそちらの方がおすすめだ。

iPad Air 2は2014年10月の発売当初に購入し、今は主に自宅で使用しているが、

遅いと思った事など一度もなく、発売から2年半経過してもサクサク使えている

ということを申し添えておこうと思う。

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iPhone 7・iPhone 7 Plusに「(PRODUCT)RED Special Edition」モデルを追加

(PRODUCT)RED Special Edition

記憶の範囲では、iPhoneシリーズでは初めてとなる、発売時より後のカラーバリエーション追加だと思う。

Apple製品としてはお馴染みともいえる(PRODUCT)REDということで、この手の限定モノに弱い人は、気になって仕方無いんじゃないかと思う。

カラーを除いて機能的なものは本家のiPhone 7シリーズと全く変わらないので、これからiPhone 7シリーズを購入しようと思っている人には有力な選択肢になると思う。

ちなみにこのモデルは、Appleストア限定と思われたが、docomo・au・SoftBankなど携帯キャリアでの取り扱いが発表されている

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iPhone SEのストレージサイズを32GBと128GBに変更

ストレージが32GBと128GBに変更されたiPhone SE

2016年3月の発売からちょうど1年経過する、4インチiPhoneの最新モデルiPhone SEは、価格改定とストレージ容量の変更を行うのみで、そのまま延命された。

変更ポイントは、

価格はそのままで、32GB・128GBにストレージを『倍増』
※従来は16GBと64GB

といった感じ。
日本市場においては5万円以下で買える新品のiPhoneということで、SoftBank系のワイモバイル、KDDI系のUQ mobileが既に取り扱いを表明した。

そう、iPhone SEって実はMVNO(格安SIM)で利用する、

格安スマホの上位版

的な位置付けにもなっている。

  • 32GBと『十分な』ストレージ
  • AppleのiPhoneである
  • 保証サービスもAppleCare+が選べるなど、メーカーサポートが手厚い

という特徴を持っている。

2万円程度で変える格安スマホとしては高いが、それでもこの価格とiPhoneのブランド力で十分に競争力を持っていることは、2013年モデルのiPhone 5sがMVNO(格安SIM)における目玉商品になっている事からも既に証明されている。

個人的には、つい先日64GBのiPhone SEをサブスマホとして買ったばかりであるため、ちょっと残念だったが64GBも使い切ることはないので、割り切る事にした、、、

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2017.03.11

エントリーモデルを充実させたApple

新しいiPad (9.7-inch)

2017年1発目の新製品発表だったが、目玉はやはりiPadだと思う。

大して真新しくない??

それは当然で、今回Appleが発表した製品のコンセプトは、エントリーモデルを充実させることだと思っている。

Apple製品は高い。
日本ではiPhoneが根強い人気を誇っているが、世界的にはシェアが落ちている。

理由の1つは価格だと思う。
既に使っている人のリピート率は高いだろうが、これからスマホが普及する新興国、および高齢者・若者には、iPhone・iPadに憧れはあっても高いから買えないって人がかなり多いだろう。

iPhone SEと新しいiPadに共通しているのは、日本の場合、

5万円以下という価格

であるということ。
これで心理的ハードルは随分下がると思う(iPhone 7、iPad Proなどのフラグシップモデルは10万円近くする)。それでも他社製品に比べたら高いが、そこはAppleのブランド力で十分補える。新品でこの価格というのは大きいと思う

1度手にしてくれさえすれば、数年後買いかえる時には、2017年3月現在のモデルで言えば、iPhone 7・iPad Proなどの上位モデルを買ってくれるかもしれない。

Apple製品のエントリーモデルと言ったら安物のように感じるかもしれないが、そうは言わずに入門機の位置付けで、これらの製品をリリースしたんだと思う。

iPhone SEと新しいiPadでエントリーモデルは揃った

終わりに

スマートフォン・タブレットの市場は日本では既に飽和状態となっており、革新的な新機能のリリースもほぼなくなった。

基本的な特徴が、

  • タッチパネル
  • 四角くて板のような形状

であるため、新機能が多かった時代は差別化ポイントになったが、それも減ってきて、各社が差別化に苦心している

さらに、中華スマホなんてものも日本に増えて来ており、価格での差別化も難しくなっている。

そんな中で、Apple製品という『ブランドの強さ』が改めて際立っているというのを、2013年モデルのiPhone 5sが未だに売れているという状況を見て感じていた。

Appleはこの市場に対して、フラグシップモデルよりは安価だが、安すぎない価格帯の製品を投入してシェアを広げようと考えているのだろう。

単純にスペックだけ見ただけでは分からないが、今回のリリースはわりと戦略的な製品じゃないかと僕は感じた。

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