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Windows XPのサポート終了。今後も使う方法と移行先OSはどれがよいか?

2014年4月9日という日は、システム開発などIT関連の仕事をする人にとって、とても重要な日だった。何かと言えば、

2001年の発売から10年以上に渡り、個人および企業において絶大なシェアを誇っていた、Windows XPに対するMicrosoftのサポートが終了したこと。これによってXP自体が使えなくなるわけじゃない。だが、今後見つかったセキュリティホールなどの脆弱性に対する対策を行わなくなるので、使い続けるほどリスクが高くなる。

また、僕のようにシステム開発に携わる人間に取っては、XPよりもXPの標準ブラウザであるInternet Explorer 6が無くなる事がとても大きい。ほんとこれでようやくお別れですわ。IE6。まだ、IE7・IE8などは残っているが大きな節目だ。

この記事の掲載内容は、2020年12月26日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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Windows XPを使い続けるためにやるべき事

もう何年も前からアナウンスされている事だし、移行した個人・企業も多いだろうが、それでもまだ多くのXP端末は動き続けている。早急にWindows 7など後継OSに移行することをお勧めするが、それでも使い続けるためにやるたった1つのことは、

XP端末をインターネットおよび外部メディアに繋がないこと

これに尽きると思う。
インターネットに接続しない、USBメモリなど外部メディアも接続しない、完全なスタンドアロンPCであれば特に問題はない。だが、今後も同じ運用を続けるという断固たる決意が必要。

ウイルスバスターなどセキュリティ対策ソフトを入れているから、まだ大丈夫と思う人もいるかもしれない。しかし、セキュリティ対策ソフトも絶対ではないし、これも徐々にサポートが打ち切られる。ネットで「鍵を開けた状態で、セコム入れるようなもの」という例えを見かけたが、まさにそういう事だと思う。

最近のコンピューターウイルス

コンピューターウイルスといえば、一昔前は画面の表示がおかしくなったり、感染した人にもある意味分かりやすいものが多かったので、これがコンピューターウイルスと思っている人も多いと思う。

だが、現在そういうものはほとんど無い。トロイの木馬などインストールするアプリケーションに仕込まれていたり、WEBページの閲覧などで勝手にアプリをインストールし、コンピューター内の情報を拡散するものが多い。

つまり、使っている人は全く気づかない状態で、PC内に保存している自分のパーソナルデータはもちろん、人からもらったデータも漏洩してしまう。自分(自社)だけじゃ無くて、他人(他社)にも迷惑がかかるし、内容によっては訴訟レベルになってしまう可能性もある。

Microsoftの陰謀、先にサポートを終了したWindows 2000は特に問題を聞かないじゃないかと言う人もいるかもしれない。ただ、XPは普及している台数が全く違う。今後XPの脆弱性が新たに検出され、その情報が広く出回ったり、その脆弱性を突くアプリケーションを配布するような人が出てきたら、目も当てられない。

これらは基本的に全てインターネットを介して行われるので、ネットにさえ繋がなければとりあえずしばらくは大丈夫と思うが、なるべく早く移行した方がよい。

Winodws XPの次はどのOSを使うべきか

Windws XP亡き後、サポートが継続するWindowsはVista、7、8(8.1)となる。
企業ユーザーはWindows 7に移行していることが多い。理由は色々あるだろうが、

  • 発売から4年ほど経過しこなれていること
  • XPをサポートしていた業務アプリケーションの多くが、移行OSとしてWindows 7を推奨していること
  • スタートメニューが無くなるなど操作性が大きく変ったWindows 8に比べて、Windows XPに一番近い操作性であること

この辺りが大きいようだ。

僕も、先日以前お世話になった個人病院のXP移行作業をお手伝いしたが、ここでも業務アプリケーションがWindows 7までサポートしていないことも有り、Windows 7に移行した。

ただ、この移行先OSはよく考えた方が良いと思う。業務アプリケーションなどの縛りがないなら、むしろWindows 8の方が良いと思う。理由は今回XPのサポートが終了したように、Microsoftの製品サポートライフサイクルポリシーに関係ある。

OS名 サポート終了日
Windows XP 2014年4月8日
Windows Vista 2017年4月11日
Windows 7 2020年1月14日
Windows 8 2023年1月10日

実は現在多くのユーザーが移行しているWindows 7は、2020年1月までしかサポートされず、今からだと6年しか使えない。個人レベルで6年同じパソコンを使い続ける事は少ないかもしれないが、企業だと壊れなければずっと使ってる事もあるし、この期間は案外短い。

MicrosoftはOSのサポートを基本的に発売から10年としているので、こういう事になる。もちろん現時点で一番ユーザーが多いであろうWindows 7は、将来的にXPのようにサポート期間が延長される可能性はある。だが、あくまでも現時点での判断なら、不都合がなければWindows 8という選択肢も十分ありだと思う。特に個人ユーザーは。

まあ、慣れないと使い勝手悪いですが、、、

終わりに

Windows XPというOSはWindows NTの流れを組んだもので、安定して使えるし、発売当時フレッツ(当時はADSLが始まったばかり)などが採用するPPOE接続に標準対応するなど、今考えても良く出来たOSだった。また、使い勝手は今でも悪いとは思わない。ただ、やはり長く使われ過ぎたなぁとも思う。

僕は現在Macユーザーだが、そもそもMacに移行しようと思ったきっかけは、家でも会社でもXPの画面を見るのが嫌になったからだ。ほんとあの緑色のスタートボタンみると吐き気しましたねw

そういう意味でも、多くの人と同じく思い出深いし、その功績は無茶苦茶大きいと思う。
Windows XPさん、安らかにお眠りください!

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