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アイドルのライブを「女性専用エリア」で観るメリットってあるの?実際に体験してみました

女性専用エリアって?

こんにちは!坂井(@sakaimi)です。

アナザーディメンションで猛烈大プッシュ中の「わーすた」ワンマンライブをはじめ、最近は様々なイベント、コンサートなどで、

  • 女性専用エリア(または女性限定エリア)
  • 女性優先エリア

が設置されています。

わーすたにおいても、2016年9月3日に開催される定期ライブ「わーすたランド(わ-3)」では、女性専用エリアが儲けられます。

また、女性ファン新規獲得などの狙いから、女性客はチケット代割引、さらには入場無料とするイベントも増えていると聞きます。こう聞くと(特にアイドル界隈は)女性に優しい印象を受けますよね。

現場における女性優遇の是非は今は置いておくとして、初めて行くイベントや行こうか迷っているイベントに女性向けエリアがあれば、行くきっかけになると思います。

今回は、わたしが実際に体験したPerfumeファンクラブイベントの女性向けエリアを例に、「女性専用(限定)エリア」「女性優先エリア」のメリットやデメリットなどをご紹介します。

この記事の掲載内容は、2020年12月30日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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女性専用エリア、限定エリア、優先エリア…その違いは?

疑問
似ているようで違うこの3つ。読んで字のごとく、ですが念のため説明します。

女性専用エリア/女性限定エリア

いずれも同じ意味で、女性しか入っちゃいけません。エリアの入り口には係員が立っていて、見た目が完全に男性だと引き止められたりつまみ出されたりします。

通称女限(じょげん)と呼ばれます。

女性優先エリア

女性は優先して入ってくださいね、という意味です。<優先>なので男性も入れます

アイドルが複数出演するイベントなどでたまに見かけますが、「男性が入ってくるとは思わなかった」と揉めることがありそうだなーと少し心配になるエリアです。一般エリアが満員であれば女性優先エリアにお客さんを入れるしかないことをあらかじめ理解しておきましょう。

なお、今回の記事では女性専用エリア、女性限定エリア、女性優先エリアの3つをまとめて「女性向けエリア」と表現しています

実際にどの場所が女性向けエリアになるかどうか、エリアの広さは、ライブイベントやコンサートにより様々です。

  1. 会場の規模(エリアの広さはこれに比例します)
  2. アーティストや事務所(いわゆる運営)の意向
  3. チケットの売れ行き

2の場合、女性ファンを増やしたい、今回のライブは女性に訴えかけたい内容や演出である、などアーティストの希望もあれば、口コミで女性に広めてほしいという事務所の意図が絡むこともあります。

3の場合、チケットの売れ行きが思わしくないために起爆剤として「女性ならいくら割り引きます」という施策を打ち出すことがありますが、これはアーティストやアイドルが自分たちで仕切るイベントなどに多いイメージです。よほどのことが無い限り、このケースは聞きません。

そして女性向けエリアがステージから近い場所になるかどうかも、同じように様々です。こればかりは予測がつかないため、「近かったらラッキー」程度の気持ちに留めておいた方ががっかりしなくて済むと思います。

女性向けエリアのメリットとデメリットは?

チェックポイント

メリット

  • 周りに女性が多いため視線があまり遮られない
  • 女性アイドルやアーティストだと、女性向けエリアに向けて「女の子たち〜!」とまとめてレスしてくれる事がある
  • 女性限定エリアだと、周りに女性しかいないことが安心感につながる

デメリット

  • ステージから遠い場合がある
  • 人が多いと女性であってもそのエリアへの入場を断られる
  • 女性優先エリアだと、男性が入ってくる可能性がゼロではない

抜群にメリットがあるわけでもないのですが、視界があまり遮られないのは大きいです。スタンディングライブで男性に埋もれて何も見えないのが嫌だと感じるのなら、女性向けエリアは快適に感じるでしょう。

ちなみにわたしは身長150cm台なのですが、女性向けエリアにいると多少後ろに埋もれてもさすが視界が開けるなーと感じます。

とはいえ女性向けエリアだろうが前に自分より背の高い人がいないとも限らないので、女性向けエリアそのものへの過度な期待は避けた方がよいでしょう。

女性優先エリアだと、それ以外のエリアが満員であるため結局男性が入ってきたという話も実際によく聞きます。エリアの運用ルールが「女性優先」である以上仕方の無いことなのです。

Perfumeは2010年時点で女性向けエリアを設置

Perfumeのチケット

ちなみに、わたし自身はライブなどで女性向けエリアを見かけたり利用したことは少ないです。理由としては、出産と夫の転勤によりライブへ行く回数が激減した2013年頃までは女性向けエリアそのものをそんなに見かけなかったからです。

女性向けエリアという試みそのものがここ数年で増え出したものじゃないかと記憶しています。

そんなわたしの思い出の中で「わたしが女性向けエリアを初めて利用したライブ」といえば、2010年3月のPerfumeファンクラブ限定イベント『Perfume結成10周年!!!!パッと楽しく遊ぼうの会 ライブハウストゥワー』です。

この時は女性優先エリアが設けられていましたが、わたしの記憶に間違いが無ければ、恐らくPerfumeにとってもこのイベントの横浜公演が女性優先エリアを初めて運用したのではないかと思います。こういった特別なエリアって珍しかったので、よく覚えています。

わたしは女性ですが、(電車以外の)人生初めての女性向けエリアに「ここ、本当に入っていいのかな?」と足踏みしたほどです。

そういえばファンクラブや公式サイトなどから事前にアナウンスされることもなかったはず…わたしは同じ日の昼の回に参加した友人から「女性優先エリアがあったよ」と聞いて知りました。

そして2016年現在、Perfumeは世界的な人気を得たことでアリーナクラス(客席が1万席以上の広い会場)の公演がほとんどですが、6月に行われた幕張メッセでのライブは女性専用エリアが設置されたようです。恐らく、予定入場者数の多い少ないに関わらずスタンディングライブであれば女性専用エリアを設けていると思われます。

わたしは残念ながらPerfumeのライブは久しく行っていないのですが、周りの友人にはPerfumeのライブで女性専用エリアの利用経験を持つ女性が多いです。やはり一般エリアよりは快適に観ることが出来るんでしょうね。

Perfumeの女性優先エリアはこんな感じ

Zepp Tokyoの女性優先エリア
Perfumeファンクラブイベントでの女性優先エリアは、会場1階の後方左側(PA席の斜め前)にありました。会場であるZepp Tokyoは1階フロアの中程を過ぎたあたりから床が一段高くなります。そこから後ろへ四方を柵で囲われた場所があり、「女性優先エリア」と書かれた張り紙が吊り下げられていました。

わたしのチケットは整理番号が遅く、また、仕事があり入場開始時間には間に合いませんでした。むしろ番号が遅すぎて、入場開始時間に間に合っても意味が無いだろうと思い、急がずにゆっくり向かっていました。

なので女性優先エリアも人がいっぱいでどうせ入れないんじゃないか…なんて思っていましたが、いざ入ってみるとエリア内には女性が10人いるかいないかくらいで、わたしは運良く2列目の位置を確保できました

おそらく、前述の通りファンクラブからのアナウンスが事前に無かった(またはそれほど大きく伝えられていなかった)ことから、

  • 先に同じイベントに参加した人から女性優先エリアの存在を聞く
  • 当日、ロビー左側にあった「女性優先エリアはこちら」という矢印が書かれた案内の張り紙を見つける

…のいずれかでないと、女性優先エリアそのものに気づかなかったかもしれません。なので女性優先エリアに人が少なかったのかも。

実際に、わたしに女性優先エリアのことを教えてくれた友人は2階席だったためその存在を見つけられたものの、1階スタンディングで見た別の友人はライブ中のMCを聞くまで女性優先エリアがあるとは知らなかったと聞きました。ロビーに張られた女性優先エリアの案内に気づかなかったんだと思われます。

今後、ライブイベントやコンサートなどに足を運ぶ際は、他の地域や早い日程で先に参加した友人などに「女性向けエリアを見かけたかどうか」を尋ねるなどして情報を集めておいても良いかもしれません。

(といっても、今となってはほとんどの催しは女性向けエリアの有無も事前に告知されていますが、念のため)

女性向けエリアはホスピタリティとして捉えるべきなのか?

わーすた初の定期公演「ワンダフル・ワールド vol.1」
今では女性向けエリアの設置がそのライブイベントやコンサートの売りのひとつとしてアピールされていますが、例に挙げた今回のPerfumeファンクラブイベントの場合、

  • ファンクラブイベントという内向きな催しである
  • 女性向けエリアの設置が初めてのことだった(さらに実験的な試みだったのかも?)

という2点を踏まえて、女性向けエリアについてあまり大きく告知されなかったのかもしれません。

今でも女性向けエリアを設置しているPerfumeですが、わたしがPerfumeを応援していた当時から彼女たちのファンに対する心遣いはよく見えていました。ライブ後に回収される来場者アンケートをメンバー全員が1枚1枚丁寧に読んでいる、というエピソードはファン以外にも有名だそうです。

そんな彼女たちの姿勢を知っていると、男性ファンが多い当時の状況で女性向けエリアを設置したことに合点が行きます。

本人たちも他アーティストやバンドのライブを観る機会が以前からあり、スタンディングライブを男性に紛れて観る気持ちも理解できていたのでしょう。

とはいっても、男性側からすると女性向けエリアそのものに不公平に感じることもあると思います。

ステージから近い位置に女性向けエリアが設けられていたら、わたしが男性だとすれば「羨ましいなぁ〜」と感じる時もあるかもしれません。毎回、ワンマンの女性向けエリアがステージ近くのいいポジションだったら、不公平感が蓄積し、現場に対していつか足が遠のく日が来るかもしれません

近いだけが楽しいイベントとは限りません。しかしどこかで不公平感を持ちそれが解消されないままだと、そこから対象への気持ちがほころんでゆくことだってあると思います。チケットが取りづらいだけでも気持ちが離れることだってあります。

(これは、わたし自身が別のアイドルでよく感じた事でもあります)

女性向けエリアを設置することだけがアーティストやアイドルのホスピタリティとしてアピール出来ることではないはず。なので、今後、女性向けエリアの設置を検討している(特にアイドルの)運営の皆様には、

  • エリアを女性限定にするか優先にするか
  • ステージとの距離
  • エリアの広さ
  • (チケットの価格が絡むなら)割引率

など、慎重に決めてもらえたらな〜と願うばかりです。

終わりに

ワンダフル・ワールド vol.4の模様
行きたいライブイベントやコンサートに女性向けエリアがあるのなら、女性は乗っかっても良いと思います。せっかく設置されてるわけですし。チケット代が安くなる、とかお得なポイントがさらにあるなら乗っかってもいいんじゃないかな〜、と。

ただ、ステージとの距離、周りの女性と自分の身長差など、予想できない事もきっとあります。繰り返しになりますが、女性向けエリアに対する過度な期待は控えましょう

あえて女性向けエリアを選ばずにライブを楽しむという選択肢もありますし、女性だから女性向けエリアから出てきちゃいけないわけでもありません。そこは現場に通って雰囲気を知り、場数を踏みながら選んでいくしかないでしょう。

ちなみにわたしの場合、大好きなlyrical schoolに女性限定エリアがあったら一度は体験してみたいです。しかしリリスクの現場はもともと女性ファンが多いし、わたしは自らすすんで人が少ない後方端っこで見ることがほとんど。自分なりの落ち着く場所を見つけて観てるんですよね。

なので、わたしにとって女性限定エリアってそんなに意味があるのかな〜、と考えます。まぁそもそもリリスクのイベントやワンマンってここ最近は片手で数えるほどしか観てないんですけど…(早くまた札幌に来てほしいなぁ)。

そんな感じで、自分自身のライブやコンサートの楽しみ方を考えながら、ルールを守った上で、女性専用(限定)エリアや女性優先エリアを遠慮なく活用していきましょう

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チー
2児の父親でありながらアイドルヲタクという、残念な大人ですが、記事を書き続けていることには、それなりの理由があるんです。
アイドル記事を書き続けている理由