先日行われたモーニング娘。’14の道重さゆみ卒業コンサートに、僕はライブビューイングという形で参加しました(場所は岡山県のTOHOシネマズ 岡南)。
このライブビューイングというのは、2010年代に入って聞くようになった、新しいライブの参加形式なので僕はもちろん初体験でした。
行く前も一体どんな雰囲気なのかドキドキでした。
で、実際行って感じた雰囲気や注意点、ライブビューイングのメリット・デメリットを紹介しようと思います。
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ライブビューイングとは
ライブビューイングは人気アーティストのライブや、アイドルだと卒業コンサートなど特別な位置付けのイベントなど、プラチナチケット化しているライブで行われています。
アイドルを例にすれば、
- モーニング娘。、アンジュルムなどが所属するハロプロ系ライブの卒業コンサート
- ももいろクローバーZのライブ
でライブビューイングはよく開催されているようです。
その他、「おそ松さん」などアニメ・声優系のイベントでも行われているとか(友人情報)。
内容としては、コンサート会場の映像を全国にある映画館に配信するというもので、大層な名前だが「生中継」と考えたら良いかと思います。
近年はスカパーなどの有料放送で、ライブの生中継はめずらしくないが、ライブビューイングのメリットは何なのか。それは、
- 映画館という自宅では到底実現出来ない大画面と音響で迫力がある
- クローズドな空間であるため、会場に足を運んだのに近い非日常感が得られる
- 自分自身を含めて、ファンが集まるため盛り上がる
というもので、まるでライブに参加しているかのような気分が味わえるというのが最大のメリットです。
というわけで映画館で見るが、映画ではないため入場するとこんな紙を渡されました。
ただ、今回僕が行った会場に関して言えば普通でしたが、、、
実際にライブビューイングに参加してみての感想
というわけで、実際ライブビューイングに参加してみました。
感想としては、正直何とも言えない微妙な感じでしたw
僕が行ったのはアイドルのコンサートなんで、まず気になるのは以下の4点です。
- 席から立ってみるのか座ってみるのか
- サイリウム・キングブレード(キンブレ)などの光り物は使うのか
- 声は出すのか、会場は盛り上がるのか
結論から言えば、微妙に席から立ってみる人が多く、サイリウムは比較的持っている人が多く、声はほとんど出さず、静かに盛り上がっている、という感じです。
なんとも微妙な空気感
まあ、それもそのはず。
かなり鮮明な映像でメンバーの顔は見えるし、映画館という事で現地よりも音響は良いんじゃないかと思いました(ライブ会場は横浜アリーナ)。
ただ、ものすごく根本的な問題ですが、
アイドルはその場にはいない
わけです。
横浜アリーナみたいな大きな会場だと、スタンド席の後ろとかメンバーの表情なんて全く見えないと言っていいです。それでも、同じ空間にいるという事だけは事実なので、盛り上がるんですよね。
ただ、ライブビューイングにはそれがないのです。これが最大のデメリットです。当たり前ですが。
1つ1つ簡単に解説します。
席から立ってみるのか座ってみるのか
アイドルライブは、現地であればファミリー席・女性専用席など特殊な席を除き、観客は全員立って応援するというのが標準的な見方です。
ライブビューイング会場でそういうものはないため、判断は基本的にその人の判断に分かれます。つまり、座ってみる人と立ってみる人がバラバラです。
ただ、ライブはやはり生ものなのでその場の空気でかなり変わります。
今回僕が足を運んだライブビューイングは、座る人と立つ人が半々みたいな感じでしたが、例えばももいろクローバーZのライブビューイングなんかは、総立ちでライブ会場と変わらぬ盛り上がりらしいですし、ハロプロに関して言っても大都市圏の会場では盛り上がるようです。
つまり、見に行くアーティスト(アイドル)や会場によってかなり変わるので、それは行ってみないと分かりません。
サイリウム・キングブレード(キンブレ)などの光り物は使うのか
これはほぼ使っていました。
特にハロプロ系は歴史的に、ライブ中にうちわを掲げることを暗黙のルールとして禁止している事があり、サイリウムを使う(2010年代以降はLED式のキングブレード)ファンが非常に多く、定番の応援グッズです。
なので、これがないと何も出来ないって人は非常に多いため、大半の参加者がキンブレを持参していました。
※今回足を運んだ会場では、コンサートグッズとして販売もしていました
声は出すのか、会場は盛り上がるのか
アイドルライブと言えば、
- オイ!オイ!
- ~ちゃーーーん!!
- PPPH
など手拍子やコールなどが多いです。これこそがアイドルライブの醍醐味と言う人も多いですが、ライブビューイング会場において出る声は歓声が多かったと思います。
なので、曲中にコール入れる人はあまりいなかったんですし、さすがにヲタ芸を打つ人はいませんでしたw
盛り上がりという意味では、みんな立ち上がって、ジャンプしたりしながら応援するみたいな熱さはないですが、ライブビューイングにわざわざ足を運ぶような人はファンしかいません。なので、良くも悪くも濃い空間だと思います。
ただ、全体的には立つのか座るのか議論と同じく、アーティストや会場によると思います。
ライブビューイングの良いところ
そんな感じで、
応援したいアーティスト・アイドルが目の前にはいない
という分かりきったことを除けば、大したデメリットはありません。
基本的にライブビューイングが行われるようなライブは1万人以上の観客が集まる、大規模コンサートです。この為、現地でも大型スクリーンを見る事の方が多いわけで、大差はないんです。
実際にライブビューイングを見て感じたメリットを3つ紹介します。
プラチナチケットの公演でも「ライブ」で見られる
ライブビューイングが行われるようなライブは、基本的にはアリーナクラスの大規模コンサートであり、チケットはプレミア化しているものが多いです。
この為、例えばヤフオクなどでチケットを入手しようとしたら、定価の何倍も必要なんて状態になります。
ライブビューイングについても、基本的には同じ事が言えますが、各都道府県で開催されたりするので、チケットの入手は比較的楽です。
このようなライブは後日DVD・Blu-rayとして販売されることが多いです。しかし、その時には編集が入るため、ちょっとしたアクシデントなんかは編集で無かったことにされたりします。
逆もまたしかりで、今回僕が参加したライブでは卒業した道重さゆみさんが足を痛めて動けなくなるというアクシデントがありました。
他のメンバーはセンターステージへ、メインステージに残る道重さゆみ。次の歌は、譜久村聖さんとのデュエット曲。
その時、譜久村聖さんは花道を全力でダッシュして、メインステージに移動して道重さんと歌ったという事があり、「フクムラダッシュ」と話題になりました。
こういうのは、セル版では強調されていたりするんですけど、それってもう後日談なんです。ほとんどの人は道重さんが捻挫していたこと含めて知ってます。
ただ、当日あの場にいた人は訳が分かりませんでした。
- 骨折とかでもした?
- でも動いてる?くじいただけ?
- それでも進み続けるセットリスト(運悪くメドレー曲中でした)
そういうあの瞬間でしか味わえない、不安も含むドキドキ感はライブビューイングだからこそ味わえたと思います。
安価かつお手軽に参加できること
1つは何と言ってもお手軽である事です。
ライブに行くというのはある意味お祭りなので、色々時間がかかります。その過程も含めて楽しむものとは思いますが。
例えば18時開演だからと言ってギリギリに行くわけには行かないし、終了後も大規模コンサートであればあるほど、規制退場とかでなかなか帰れません。交通機関も混雑します。
しかし、ライブビューイングは近所の映画館なのでそういうのはありません。
- 気軽に見に行ける
- ギリギリでもOK
- 終わった後帰るのもスーパーで買い物して帰る感覚
凄く楽でした。特に子育てとかで忙しい人には、これは大きなメリットと思います。
実際僕が行った会場は、高校生くらいの未成年と主婦っぽい人が比較的多かったのが印象的でした。
チケット代については、今回参加した「道重さゆみ卒業コンサート「モーニング娘。’14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」に関して言えば、
- 現地コンサートのチケット代:8,000円
- ライブビューイング:4,000円
だったので、ライブビューイングに参加する事で、半額に抑えたイメージとなります。そう考えたら安いです。
ただ、映画館で見るだけで4,000円と捉えると高いとも感じます。
考えようによってはその差額を、グッズやCDを購入する資金に当てることも出来るわけで、安いとみるか高いと見るかは人によるかなと思いました。
僕はと言えば、元々行く気満々でチケットを取ろうとして失敗した人間なので、とりあえず生で見られただけマシという意見はあるんですが、それで4,000円と言われるとちょっと高く感じました。
一人で見るよりは遙かに大きい一体感が味わえること
2つ目は「多少」一体感が味わえることです。
お目当てのアーティストやアイドルを見るのはもちろですが、ライブの醍醐味は何と言っても、その場でしか味わえない空気を楽しむことです。
それがライブビューイングは決定的に弱いのですが、それでも自宅でDVDを見たりするよりは断然強いです。
ライブビューイングが実施されるようなライブは、数ヶ月待てばDVD・Blu-rayの映像作品として販売される事が多いです。
なのに、わざわざ足を運ぶなんて人は、色んな意味で「濃い」人です。
今回で言えば道重さゆみの卒業スピーチを聞きながら、周りからはすすり泣く声が普通に聞こえてくるわけです。そんな空気自宅じゃあ絶対味わえないと思いませんか?
赤の他人でも、そういう人達と見るのは、一人で見るよりは断然楽しいと思います。
ライブビューイングのイマイチなところ
最後にデメリットを。
これは分かりきった話だが、その場の空気が読めないことです。前述の通り、盛り上がるか盛り上がらないかは、会場次第です。
「オレが引っ張るぜ~」
なんて人はそんなにいないと思うので、基本は空気次第となります。
映像に向かって推しジャンプが出来るか
それはあなたの愛にかかっているのかもしれませんw
また、ライブではあるのだが、映像作品のように感じてしまうあたりが、ライブビューイングの限界かと思います。やはり、真のライブには勝てません。
そういうのが嫌なら、やはり金を積んででも見に行けという話になります。
そして注意点は盛り上がり過ぎないことだと思います。どんなに盛り上がったとしてもそこは映画館。基本的にバカ騒ぎする事を想定している場所では無いので、度を超して、
- 大声で叫んだり
- 飛び跳ねたりする
っていうのは相当浮きますし、何より映画館に迷惑がかかります。そうなると、今後なくなる可能性もあるので、やめましょう。
ライブビューイングはやはり静かに見るというのが基本的なスタンスじゃないかと思います。
終わりに
ライブビューイング自体には概ね満足したですが、やっぱり思ったのは
あの場に行きたかった!
って事です。
何年かに1度これは見たい!と思うような公演って出てきます。
これまで僕はそういうものを大抵は見てきて、その為に他を我慢したりもしましたが、やっぱり「生じゃないと味わえないもの」ってあるんだなぁと実感しました。
最後の曲で、アリーナ席(横浜アリーナではセンター席)にいるファンの笑顔と涙。あれこそ、現場の空気感なわけで、羨ましいなと心から思いました。
ただ、それでもどうにもならない時はあるわけで、そういう時の救済策としてライブビューイングってありがたいなと思いました。
行ったか/行ってないかだと「行ってない」が、見たか/見てないかだと「見た」と言えるので。
ライブビューイングって、映像作品としてパッケージ化される前の生映像を見られるもの理解して、行くのが良いかと思います。
アイドルライブ会場の基礎知識
モーニング娘。関する最新ライブレポート
2000年頃からのハロプロファンですが、一時期遠ざかり2014年以降再び年に2回程度のペースでライブを見に行っています
最近行ったライブのレポート記事です。
2001年頃からのモーニング娘。ファンです
2001年からモーヲタテキストサイトを運営していたので、当時の記事を徐々に移行しています。
最古の記事は2001年秋ツアーのライブレポートです。
自分は他のアイドルのふぁん
ももクロのライブビューイングに行ったことがあるのですが
自分の行った映画館ではライブ会場と同じように盛り上がってましたね
自分はももクロのファンなので、何回かももクロのライブビューイングに行ったことがあるのですが
こちらは毎回現地と同じような盛り上がりですよー
みんな席から立ってペンライト持って声出してコールしたり、
絶対届くわけないのにメンバーの名前を叫んでる人がいたり、
初めて行ったときはびっくりしましたけどね
でも、どんなにステージから遠い席だったとしても現地に行けるに越したことはないですよねー
やっぱり現地で見る感動はライブビューイングでは味わえないです
あっ、そうなんですか。
僕のまわりにももクロファンはあまりいなくて、情報が無かったんですが、ももクロは盛り上がるんですね。やっぱ熱いなぁ。
ハローは他の会場の話や、過去の話もいくつか聞きましたが、首都圏など「濃い人」が多い会場はライブ会場と同じになることはあるものの、基本は静かに見るって感じだったようです。
まあ、あれに行くとやはり現場にいきたくなりますねw