2014年11月26日に開催された、道重さゆみ卒業コンサートとなる、「モーニング娘。’14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」千秋楽横浜アリーナ公演の、「ライブビューイング」に昨日は行ってきた(場所はTOHOシネマズ 岡南)。
どんなもんかと思っていったわけだが、楽しかった。そして、凄くいいコンサートだった。
「ライブビューイング」ってもの自体の紹介は別記事に譲るとして、この記事では道重さゆみ卒業コンサートの感想などを、、、
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「モーニング娘。’14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」2014年11月26日 横浜アリーナ公演セットリスト
セットリストはこんな感じ。
01.TIKI BUN
02.わがまま 気のまま 愛のジョーク
03.What is LOVE?
(OP映像)
04.時空を超え 宇宙を超え
05.Do it!Now
06.明日を作るのは君
07.Fantasyが始まる
08.I WISH(updated)
<道重カメラ>
09.シャバダバ ドゥ~(道重さゆみ)
10.笑顔は君の太陽さ
11.彼と一緒にお店がしたい!
12.メドレー
シルバーの腕時計(鞘師里保・生田衣梨奈・石田亜佑美)
Help me!!(updated)
恋愛レボリューション21(updated)
恋愛ハンター(updated)
ラララのピピピ
ABCDE‐cha E-cha したい
ワクテカTake a chance
ブレインストーミング(updated)
好きだな君が(道重さゆみ・譜久村聖)
この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
青春コレクション(鈴木香音・飯窪春菜・佐藤優樹・工藤遥・小田さくら)
LOVEマシーン(updated)
Give me 愛
13.シャボン玉
14.One・Two・Three
15.Password is 0
16.Be Alive
<アンコール>
EN1.見返り美人(9期~12期メンバー)
<卒業セレモニー>
EN2.赤いフリージア(道重さゆみ)
EN3.歩いてる
EN4.Happy大作戦
基本的にはツアー千秋楽なので、通常のツアーとセットリストは大きく変らない。通常セットリストの広島公演に行った際のレポートは、以下をご覧いただけたら。
違う部分は、
- A・B・Cの3パターンだったメドレーが今回のみスペシャルメドレーという形で全部やったこと
- 卒業セレモニーなどがあったのでアンコール以降のセットリストは横アリ限定
というものだった。
全体でほぼ3時間というかなり長い公演で、お腹いっぱいのコンサートだったわけだが、卒業セレモニーだけでなく色んな事があった。
道重さゆみが公演中に足がつって動けなくなる
事件はメドレー中に起った。
ライブビューイングで流れる映像はステージ中心(かつ、道重さゆみ中心)なので、メンバーの様子は当然よく見えるのだが”恋愛ハンター”の最後辺りで、さゆが突然足下を気にするような動きをするようになる。
最初は、マイクでも落としたのかと思ったが、その後のソロ曲”ラララのピピピ”になっても様子がおかしい。
本来なら結構動き回る振り付けなのに、ステージ中央でほとんど動かず歌い続ける。マイクじゃないのでヒールでも折れたのかなと思ったが、流石に動きがおかしすぎる。そして、その後の曲になってもほとんど動かない。
今回は花道とセンターステージが用意されていて、他のメンバーは全員そちらに移動しても、メインステージに残ったまま。ここまで来ると捻挫したとか、最悪の事態を想像してしまった。
公演終了後に足がつって動けなかったと分かったわけだが、途中苦しそうな表情をしたり、多分悔しさで泣きそうな顔もしていたが、笑顔を絶やすことなく最後までやりきった。
事件が起ったのはよりによってメドレー中なので、基本的に終わるまで曲の区切れ目がないんですね。
メドレー終了後のタイミングで、靴をスニーカーに履き替えたものの、そういう事は一切言わずパフォーマンスを続けた。
アンコール前ラストの”Be Alive”では流石に涙が流れて、メンバーも泣いていたが、そのプロ意識は凄いとしか言いようがない。
トラブル発生でも臨機応変に対応する後輩メンバー
曲中のトラブルって事で、本人が一番焦っただろうが、メンバーも同様だったと思う。
それでもステージを継続する辺りに、メンバーの成長を見た気がする。その後も、動けないさゆを中心にして見えなくならないようにフォーメーションを微妙に変えて、歌っていた。すごいよね。
そして、さらに言えば、新リーダーの譜久村聖さん。
この子の動きには涙が出そうになった。
さゆとのデュエット曲”好きだな君が”は、その時センターステージで歌っていたので、そのままセンターステージで歌う予定になっていたのだと思う。
しかし、さゆは動けないためセンターステージにはいない。
その時、どうしたかって”ブレインストーミング”のラスト辺りで花道をダッシュして、さゆがいるメインステージに戻って、寄り添って歌ったんですね。
もうあの動きに感動して、惚れたw
これからはふくちゃんを推しますw
卒業セレモニー
卒業セレモニーは12期メンバーも含めて、いつものように新しいメンバーから順番にメッセージを送るという形式。
ただ、この時もさゆは足を痛めたままで、動くことができない。椅子は一応用意されていたが、使おうとせず、途中で遂にダウンして座り込んでしまい、会場を暗転するようにお願いするなんてシーンがあった。
暗転した瞬間に駆け寄るメンバー。
そして同時に、「さゆみんコール」を要求してステージを盛り上げるメンバー。
本当にしっかりした後輩達だなと思った。
セレモニー自体は比較的淡々とした感じだったのだが、鞘師里保のメッセージで一変。
私、道重さんに何度も何度も嫉妬しちゃうことがありました。その存在感、影響力、かっこ良さ…。負けないよう頑張っていきたいと思います。
これにさゆは「えっ!嫉妬? そうなの、びっくりしちゃった」と驚く。
ただ、その後「道重さんの前だと自分を出せなくて、でも今日は、はっきり言います。本当に本当に、大好きです」と続け、ハグ。
いいシーンだったなぁと。
卒業ソング
本人の卒業メッセージは最後に書くとして、卒業ソングに選んだのはなんとメロン記念日の”赤いフリージア”。
これ、6期メンバーの最終オーディションで課題曲となった曲なのだが、道重さゆみの赤いフリージアは「さゆーじあ」と言われて、その驚きの歌唱力から伝説とも言えるものだ。
「すべてが始まった曲。この歌で、私はモーニング娘。になりました。聴いてください、”赤いフリージア”」
という紹介と共に、赤フリを歌ったわけで本当に驚いた。しかも、12年の時を経てもやはりイントロの音程は不安定w
それでも、以降は12年間の成長を感じさせる歌を聴かせてくれた。
今回僕はライブビューイングを岡山在住同士って事で色んなライブへ一緒に行った、かつての相方と見ていたわけだが、この瞬間が一番高まったのは言うまでもない。
多分、岡山のライブビューイング会場で、この曲に完璧に合いの手入れたのは我々だろうw
その後は全員で、兼ねてから一番好きな曲と言っていた”歩いてる”。updatedじゃなくてオリジナルだった辺りが、個人的には嬉しかった。そして、最後は通常公演と同じ”Happy大作戦”で締めて終了。
横アリのセンター席にいる(一般的に言う地上のアリーナ席)、ピンクのツアーTシャツ着た変なおっさん達が全員肩組んでいるのがよく見えたわけだが、なんかこれ見ていいなぁと思った。こういうのが現場にしか無い空気感だと思う。
最後は、会場を1周して挨拶して笑顔で飄々とステージを去って行った。
滅茶苦茶かっこよかった。
卒業メッセージと終わりに
さゆの卒業メッセージは、ここ何回かの卒業メッセージとは違っていた。
多分僕が最後に卒業コンサートに行った、石川梨華から始まって、ここ何回かは手紙を読むのが通常だったのだが、さゆは自分の言葉で全て喋った。
8分以上喋っていたそうだ。
これが笑いあり、感動ありの名演説で、これを生で聴けただけでもライブビューイングに行った価値はあったかなと思った。
横浜アリーナという会場はモーニング娘。の歴史を考えた場合、特別な意味のある会場だ。
デビュー直後のガラガライベント、全盛期はツアー毎に使っていたし、数多くのメンバーの卒業式も行われた。
が、ここ4年くらいは使われておらず(亀井絵里、ジュンジュン、リンリンが卒業した2010年末が最後とか)、9期以降のメンバーには縁の無かった会場。
「後輩たちに見せたい景色」はこれだったと語ったが、アリーナクラスのコンサートはホールクラスとはまた違った楽しみがあるので、これをきっかけにまたこの舞台に立って欲しいと思う。
そして、自分のファンを「変な人」と言いながら、「変な人たち、サンキュー」と笑顔で優しく語りかけたあの表情は本当に忘れられない。
「努力は必ず報われる」というアイドルもいれば、「どんなに努力したって報われないことだってあります」というアイドルもいる。
どちらも真実だろうが、自分の原点を信じて少しずつでも続けていくこと。ファンと共に歩んだこのプロセスが大事だと言うことを、道重さゆみは体現していたと思う。
コンサートの最後は、オープニング映像の続きが流れるという粋な演出。
オープニング映像はさゆの元にメンバーが集まってくるという内容。ここではメンバーが手を振って去って行き、最後に残ったさゆはそれまで手に持っていた本をソファに置き去って行く。その本の表紙には、以下のように書かれていた
M。
4329 days
Sayumi Michishige
道重さゆみさん、卒業おめでとうございます。
12年間本当にありがとうございました。
最後に、モーニング娘。道重さゆみ卒業メッセージを全文引用。
私、道重さゆみは、今日、2014年11月26日、モーニング娘。を卒業します。大丈夫。泣かずにしっかりみなさんに気持ちを伝えたいと思うので、聞いてください。
2002年にモーニング娘。のオーディションを受けて、2003年1月19日、モーニング娘。の第6期メンバーとして合格して、大好きなモーニング娘。になりました。
私は、芸能界に興味があったわけではなくて、歌が好きとかダンスがやりたいとか、そういう気持ちも全然なくて。ただ、
「モーニング娘。が好き。」
その気持だけでここにやってきました。
そして加入して12年間で本当にいろんなことがありました。メンバーと一緒にステージに立って、歌ったり踊ったり……まあちょっと今日は踊れない時もあったんですけど、そういう時間がすごく楽しかったり。
テレビのお仕事も新鮮だったし、ツアーでいろいろなところにも行きました。加入して何年かは、ソロパートが全然なくて、ステージに自分の立ち位置はあるのに、そこに居場所がない気がして、
「私ってモーニング娘。に必要あるのかな……?」
って感じた時もありました。でも、「モーニング娘。が好き。」その気持ちだけは一度もブレずにここまでやってきました。
どんなに頑張ってもうまくいかないこともあるし、どんなに努力したって報われないことだってあります。
だけど、少しずつ前に進めるということに気づくことができたし、そうやってモーニング娘。からいろんなことを教えてもらって、学んで、そして念願のリーダーにもなりました。
リーダになってからも、決して順調ではなかったんですけど、それこそ食欲がなくなってしまうくらい大変だなって思うこともあったし、心が折れそうになった時もありました。だけど、そんな私を、ファンのみなさんが大きな愛で支えてくれましたね。
そんなさゆみのファンの人たちは……変な人が多いです。うふふふふ。
変わり者の集まりだなーっていつも思ってました。
だって、ほかに歌やダンスが上手いメンバーはいるし、こんな大事な日に足を痛めたりはしないメンバーだし、ほかのみんなはね。それに、さゆみなんかより魅力的な芸能人はいっぱいいます。
そんな中で、さゆみのことを応援してくれました。大して何もできないのに、口だけは一人前だし。顔はまあ可愛い方だと思うんですけど。うふふ。そういうこともぜーんぶ自分から言っちゃうし。
こんなアイドル、普通は応援したくないでしょ?
それなのに、さゆみのちょっと変なファンの人たちは、晴れの日も、雨の日も、大雪でも、台風がきても、嵐の日だって、さゆみに会いにきてくれた。
全力で応援してくれた。
勇気くれた。
パワーくれた。
優しさもくれましたね。
強さもくれた。
自信もくれた。
安心感もくれた。そして、愛をくれた。
みんなに出会えてよかったです。
さゆみのことを見つけてくれて、出会ってくれてありがとう。
モーニング娘。になって、みなさんと出会えたから、道重さゆみが存在する意味があったと思いました。モーニング娘。になるために生まれてきたんだって、生まれてきてよかったなーって思いました。
さゆみのファンの人たちが、ほかの誰でもない……みんなでよかった。変な人たち、サンキュー。
そして、メンバーのみんな。気づいたら12年前に加入した時のメンバーは誰一人いなくなっていました。
でも、そんな私のすぐ側には、9期、10期、11期のみんながいてくれました。みんなと過ごす時間が楽しかったです。いっぱい笑った。でも、怒った時もあります。
それでも、「道重さん大好きー」って言ってくれて、嬉しかったです。みんなのことが愛おしくてたまりません。
さゆみの後輩たちは、今までで一番の後輩たちだと思います。だから、これからも、もっともっと、あの娘たちなら頑張れると思います。さゆみも、見守っています。
そして、「後輩たちに見せたい景色がある」って、今までいろんなインタビューやテレビでも言ってきたんですけど、
私は、この景色を見せてあげたかったんです──。
これが、私にできる最後の恩返しです。
今回は私が卒業ってことで、ここに立つことができたけど、これからは、単独のコンサートでみんなにもここに立って、この景色を見てほしい。
そして私の知らなかったような、もっともっと大きな景色をみんなには見てほしい。その時は、みんなから見る景色の一部に、さゆみもいると思います。
最後に、もう一度、すべての人に言わせてください。
今まで、本当にどうもありがとうございました。
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2000年頃からのハロプロファンですが、一時期遠ざかり2014年以降再び年に2回程度のペースでライブを見に行っています
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2001年頃からのモーニング娘。ファンです
2001年からモーヲタテキストサイトを運営していたので、当時の記事を徐々に移行しています。
最古の記事は2001年秋ツアーのライブレポートです。