2025年8月14日(木)にモーニング娘。6期メンバーとして芸能界入りし、2014年11月の卒業後は「中興の祖」なんて言われていた道重さゆみさんが芸能活動を終了した。
最後のライブはZepp DiverCityで約2,500人のファン・関係者を前に開催。
19時ほぼ定刻で開始し、エンディング曲の「赤いフリージア」が終わるまで約2時間50分と非常に長いライブだったが、最後まで「道重さゆみの美学」が詰め込まれていたように思う。
これは終わった後に知ったことだが、このライブには報道メディアを入れていなかったそうだ。
確かにライブ中、必ずいる撮影スタッフをほぼ見なかった気がするし、終わってからも各種メディアのライブレポート記事が上がらない。DVDなどの映像作品にも残らない気がする。
こういう時は、テキストサイト時代(これ自体がもはや死語)から見てきた、老害オタクの出番かな
なんて思ったりもしたので、久しぶりにブログとしてライブレポートや感想をまとめてみた。
正直長い記事だし、僕の主観はかなり多いし、記憶違いもあると思う。
このため、同じ会場にいたファンがSNSに残した情報なども参考にさせていただきつつ、まとめたことをあらかじめご了承いただきたい。
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道重さゆみさんと僕
僕は2000年からのモーニング娘。ファンなので(四半世紀と考えると目眩がする)、道重さゆみというアイドルは、2003年に6期メンバーとして加入してからずっと見てきた。
6期メンバーお披露目イベントには行ったし、記憶の範囲では「はじめて握手したモーニング娘。メンバーの一人」でもある。
といっても、「推し」だったわけじゃない。
僕自身がうつ病で体調を崩していた時期だったことなどもあり、しばらく休んでいたモーニング娘。のコンサートへ久々に足を運んだ、「2014年春」から注目するようになった。
この時のリーダーが道重さゆみさんで、全盛期を知る最後のメンバーとして、まだ加入して数年の9期〜11期を牽引していた。
この頃には「ラララのピピピ」などいくつかの代表曲、「◯◯道重」など直筆の文字をプリントしたピンクTシャツなどもすでにあり、これらはファン休止期間に出てきたものなので驚いたことをよく覚えている。
その直後の2014年夏に、モーニング娘。道重さゆみの卒業が発表された。
卒業ライブは当時としては久しぶりだった横浜アリーナで開催され、ハプニングもありつつ今でも伝説のライブと言われている。
とくに、「この景色を見せたかった」と語り、「サンキュー!変な人たち」で締めくくった卒業コメントはすごかった。
石川梨華の卒業コンサート以来主流だった「手紙を読む」形式ではなく、会場全体を見つめながら自分の言葉で語ったことは印象に残っている。
このライブに僕は行けなかった(チケットが取れなかった)。
ライブビューイング会場には足を運んだものの、「あの時会場にいけなかった」という気持ちがずっと残っていたので、2025年1月19日に「道重さゆみ引退」が発表された時、最後のライブは足を運ぼうと思っていた。
なので、M-line clubというファンクラブに入り(ハロープロジェクトには長年加入している)、今回は運良くチケットを手に入れることができた。
ただ、正直手に入ると思っていなかったので、僕が住む岡山県からは一番近い山口県のライブにも申し込んでこちらも当選。
- 8月2日
- 8月14日
2回のライブに足を運び、ガチ恋っぷりをアピールしているように見えるかもしれないが、モーニング娘。を卒業後に道重さゆみさんを生で見るのははじめて。つまり、ソロライブに行くのも初のにわかファン。「限定道重」だ。
ちなみに、2014年のモーニング娘。卒業ツアー時に販売されていたTシャツには「徹底道重/限定道重」と書かれていた。
「ビッタリだ。道重さゆみちゃんは天才」と思い、11年前に買ったTシャツを引っ張り出して会場に足を運んだ。
『SAYUMINGLANDOLL~SAMSALA~』山口公演

山口県でのライブのことを少しだけ。
僕としては完全に初見ライブだったが、おそらく「普段通り」のライブだったと思う。
- 楽曲はソロになってからの曲が中心で、少しだけモーニング娘。時代の曲
- 少し毒舌もありつつ、楽しいMC
- ソロアイドル道重さゆみの「かわいい」を体現
- 会場のファンに「かわいい」「天才」を何度も言わせる
正直「もう少しモーニング娘。時代の曲を歌うのかな」と思っていたが、2017年に復帰(再生)し、ソロ活動もすでに8年。Apple Musicで頑張って聴いても、追いつけないほどの楽曲数があった。
何より、独自の空間ができあがっていた。
会場に足を運ぶファンは男女・年齢問わず、ほぼ全員がピンクのTシャツに身を包み、
道重さゆみちゃんは〜?天才〜!
みたいな「お決まりの」掛け合いもあり……正直とんでもないところに来てしまったと思った(笑)
モーニング娘。卒業後もステージに立ち続けるメンバーは今や珍しくない。
ただ、定期的に楽曲をリリースし単独公演を継続しているケースは珍しく、その辺りにも努力はもちろん「中途半端なことはやらない」というプロ意識の高さを感じた。
山口県のライブでは引退とか、最後のツアーみたいなことを一切口にしなかった。
さらに言えば、モーニング娘。時代など「昔話」もなかった。こういうツアーでは昔話が多くなるもので、ファンもそういうものを求めている節があると思うが(僕はちょっと期待していた)、これもきっと本人のこだわりだったのだろう。
ただ逆に、最終日はこんな感じになるだろうという予想もある程度できた。
- 正直期待していた、田中れいなと「大きい瞳」・譜久村聖と「好きだな君が」など、元モーニング娘。メンバーとのコラボステージは「ない」
- 活動終了に関するコメントは、ツアーファイナルの最後までない
- だけど、コメントは必ず言うし、きっとそれは手紙ではなく自分の言葉で「ファンに向けて」語る
最後のライブが終わった後の感想として、この予想の大半は当たったが、悲しい理由で一つだけ外れることになった。