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IEEE 802.11ac対応の無線LANルーターが一気に発売!Macへの対応が待ち遠しい

総務省の認可を受けて、IEEE 802.11ac対応無線LANルーターが一気に発表された。数年ぶりのWi-Fi新規格のデビューということで、個人的にも注目している。

BUFFALO・NEC・アイオーデータなど各社発表しているが、やっぱり一番期待したいのはNECのAtermシリーズだろうか。

この記事の掲載内容は、2020年12月25日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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注目のIEEE 802.11ac対応の無線LANルーター「AtermWG1800HP」

僕が最も興味あるのは「AtermWG1800HP」だ。

ポイントは、

  • 無線LANルーターメーカーとして一番信用しているNEC製
  • 最大1.3Gbpsでの3×3 MIMO通信に対応
  • 「μ(マイクロ)EBG」、「μ(マイクロ)SRアンテナ」など新技術採用
  • 中継機能の充実(Wi-Fi高速中継機能)

といった辺りだろうか。
無線LANルーターとのお付き合いは10年を超えていて、色んなメーカーのを使ってきたが、トラブルが少なく最も安定して使えるのはNECのAterm。NECは主にdocomo向けの携帯開発にも初期から関わっているし、「無線」という部分については強い印象がある。

最近は自宅のネットは全て無線って家も珍しく無いため、安定感というのはやはり大きなポイント。そして、イーサネットコンバータセットだと(結局同じルーターが2台付いているだけなのだが)中継機能が使えて家の隅々まで電波が届く。

最大1.3Gbpsというのはこの部分で一番大きくて、スループットが落ちても今と同じか少し早いくらいで使える可能性が高い。クライアントPCへの内蔵が進むのはもう少し先だろうが、自宅の無線LANを隅々まで安定して通信させようと思ったら導入する価値は十分ある。

次期Macに搭載されるか?

Macは元々Wi-Fiへの対応が非常に早い。なので、夏頃に発売するであろう次期MacBook AirやMacBook ProでもIEEE 802.11acにはおそらく対応してくるんじゃないかと思う。注目はクライアント側で3×3MIMO通信(最大1.3Gbps)なのか2×2MIMO通信(最大867Mbps)なのかってところだろうか。

現行のIEEE 802.11nでもAirは結局2ストリームしか対応しなかったため最大300Mbpsだった(Proは3ストリームによる最大450Mbpsに対応)。なので、その流れに合わせれば、

MacBook Air:2×2MIMO通信(最大867Mbps)
MacBook Pro:3×3MIMO通信(最大1.3Gbps)

なんてなりそうな気もする。そうなったら次のMacは迷わずProを選択するかもしれない。

終わりに

今回発表されたIEEE 802.11ac対応ルーターには「IEEE802.11ac(Draft)準拠」と書かれていて、将来的に使えなくなるの?と思う人もいるかもしれない。ただ、これはほぼ心配する必要は無いと思う。IEEE 802.11nの時も同じような流れだったが、基本ドラフト版はほぼ正式版とイコールになるので、正式版リリース後のファームウェアアップデートで対応可能だ。

IEEE 802.11acの買い時はいつかと聞かれたら正直答えに困るが、今回のリリースは第一弾で将来的には理論速度で最大6.9Gbpsまで高速化が予定されている。その時には恐らく買い替えになるため、最高速度を求めるならあと数年待ちが正解。

ただ、現状でも一般的な有線LANの速度1Gbpsを理論値上は上回っていて、インターネット回線で今一番速い「フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼」でも1Gbps。会社ならともかく一般家庭では、自宅ネットワークで大容量ファイル(録画データなど主に映像ファイル)のコピーを良くやる人以外、これ以上の高速化はあまり恩恵がない気がする。

今は初物ということで2万円程度と無線LANルーターとしてはかなり高いが、それでも手が出ないほどの価格ではない。僕は次期Macの対応状況をみて導入を検討しようと思う。

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