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「モーニング娘。’15コンサートツアー春 ~GRADATION~ at 広島文化学園HBGホール」レポート【後編】

5/2に広島で行われた「「モーニング娘。’15コンサートツアー春 ~GRADATION~」のライブレポート後編。

前編はライブ全般の話の話を紹介したが、後編はもっと細かい話。どちらかと言えば少しネガティブだし、マニアック過ぎるお話になる。

この記事の掲載内容は、2020年12月27日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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ホールコンサートで13人というのは多い

今回とにかく感じたのが、「多いな~」ってこと。
20列目のほぼセンターという位置付けで見ていたが、色以外でメンバーの判別があまりできなかった。正直、ゴチャっとした印象を持った。

モーニング娘。は15年以上の歴史を誇るグループで、メンバーの加入と卒業を繰り返しながら進化するというのが1つのキャッチフレーズでもある。ただ、歴史が長い故に人気と実力、両者のバランスが最も良い「人数」というのが間違いなく存在する。

それは「10人」前後であること。

内部的な事はスタッフじゃないからもちろん知らない。あくまでもファンの立場として見ていて、一番安心して見られる人数というのはこれくらいという実感がある。そういう意味で、現メンバーの13人は明らかに多いなと感じる。

とはいえ、僕がモーニング娘。を見てきて「多い」と感じたのは過去に1度しかなかった。それは6期メンバー加入後(2003年)に15人体制となったモーニング娘。のコンサートを見た時だ(当時のツアーは「15人でNON STOP!」)。例えば、5期メンバー加入後も同じ13人だったのに、何故当時そこまで「多い」と感じなかったのかと考えたら、

当時はアリーナクラス(収容人数が1万人前後)ばかりでコンサートやってたw

なのでこの人数をホール(収容人数が2000人前後)で見るのは初めて。15人のモーニング娘。時代は、人数が増えすぎた故に、「さくら組・おとめ組」という分割ユニットを作り、コンサートもそのメンバーで行った。ハロプロがホールコンサートにダウンサイジングするきっかけとなったコンサートだが、今のモーニング娘。にそんなことは出来ないし、メンバーが大幅に若返ったこともあり、しばらく卒業もなさそうだ。

13人での演出を考える必要がある。

フォーメーションダンスの魅力が下がった

近年のモーニング娘。と言えば、EDM路線の楽曲とフォーメーションダンスが売りだった。

この路線の魅力であり難点は、高いダンススキルを要することだと思われ、それによって11期メンバーの加入は1名(小田さくら)に留まった。恐らく、メンバーが大幅に増えるとフォーメーションが大きく変わることになるが、当時はまだこの変化にメンバーが対応できないという判断もあったんじゃないかと思う。

また、歌はパートを引き継ぐことでメンバーの増減に簡単に対応できるが、リリース時のメンバーで最適化されたダンスとフォーメーションは、やはり人数が大きく変ると、きれいには見えない。それでも、何とか見せているのは流石と思うが、全体的なクオリティは明らかに落ちた。昨年の春コンサートでは、大型ビジョンにステージ上部から撮影した映像が多く流れていたが、今回はほとんど見られなくなったあたりがその証拠のような気がする。

12期メンバーの加入による人数の増加で、フォーメーションダンスの魅力は大きく下がったと言わざるを得なかった。

歌に力を入れる意思を感じるも、まだ力不足

近年の楽曲がちょっと使いづらくなった代わりなのか、これから力を入れようという意思を感じたのが歌だ。
象徴しているのが、少し前テレビでデビュー曲である「モーニングコーヒー」を披露したり、このツアーで初期の楽曲である「サマーナイトタウン」や「Memory 青春の光」をメドレーとは言えセットリストに取り入れたあたり。ちなみに、リミックスとかでもなくオリジナル楽曲で披露される。

メインパートを歌う単純な歌唱力は、当時のメンバーより今のメンバーの方が圧倒的に上だと思う。それはコンサートで見ても実感した。全盛期はめちゃくちゃ多かった、明らかな口パクはほとんどなく、それでも歌えているのは凄いの一言だ。

ただ、当時の楽曲には、今のモーニング娘。というかアイドル全般ほぼ取り組まなくなった要素がある。いわゆる「ハモり」だ。
全くやらないわけでもないが、現メンバーがやって一番違和感を感じるのはハモり。これはもう経験値が不足しているからと思える。そりゃあ仕方ない。やっていないのだから。

今のアイドル楽曲はほぼ「ユニゾン」で構成される。モーニング娘。もブレイク曲となった「LOVEマシーン」以降、シングル曲ではほぼやらなくなったし、AKB48だって嵐だって今売れてるアイドルはほぼユニゾンしかやらない。ポップでキャッチーなアイドル楽曲では、不要とされてしまったからだと思う。

そこに改めて取り組む意味って何なのか、って深読みしたくなりますねw

全体的には過渡期のモーニング娘。’15

近年のモーニング娘。は、老舗アイドルという位置付けになった事もあり、過去のヒット曲を織り交ぜつつ、EDM路線など実験的な事を色々やっている。
12期メンバーのデビュー曲となる「青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ」にしても、新メンバー加入直後の楽曲としては珍しい曲調だし、アイドル楽曲の「王道」とはちょっと違う。

ここ数年は「ダンス」部分が注目されていて、モーニング娘。’14はその集大成とも言えた。が、今年からは「歌」になるのだろうか。そんなことを感じさせる。

そう考えたら、従来からメインボーカルを多く歌っていた鞘師里保・小田さくらに加えて、第3のメインボーカルとしてまーちゃんこと佐藤優樹がピックアップされてきたのも何となく分かる。ただ、これにはやっぱりメインだけじゃダメなんですよね。

かつてのモーニング娘。で言えば、石黒彩・矢口真里に当たるような、裏方的にメインをサポートする歌唱メンバー。石黒彩はリーダー譜久村聖が近い感じがする。じゃあ矢口真里に当たるメンバーが、12期から出てくるのか、、、

終わりに

もはや一部の人にしか理解できない妄想をしてしまったが、モーニング娘。’15は昨年までとは違った方向性で活動していくという雰囲気は強く感じる。

当たるか外れるかは分からないが、個人的には好きな路線だし、もはや老害レベルの娘。ファンとしては嬉しい。モーニング娘。’15はまだまだ過渡期だと思うし、逆に言えば1年後くらいにどうなっているかがものすごく楽しみになって来た。

こりゃ、秋ツアーもまた行かなきゃダメだなぁw

モーニング娘。関する最新ライブレポート

2000年頃からのハロプロファンですが、一時期遠ざかり2014年以降再び年に2回程度のペースでライブを見に行っています

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2001年頃からのモーニング娘。ファンです

2001年からモーヲタテキストサイトを運営していたので、当時の記事を徐々に移行しています。

最古の記事は2001年秋ツアーのライブレポートです。

チー
痛すぎるアイドルヲタクの歴史です……。

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チー
2児の父親でありながらアイドルヲタクという、残念な大人ですが、記事を書き続けていることには、それなりの理由があるんです。
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