3日で1GB制限の有無は?何故必要?docomo・au・SoftBankの対応方針比較

3G時代は通信制限無しのパケット定額が主流だったが、データ通信量の多いスマートフォンとそれに対応した高速データ通信方式LTEの登場で、月のデータ通信量は7GBまで定額という時代が数年続いた。

その中で、妙な制度として存在していたのが「3日で1GB制限」というもの。これが今年に入ってどんどん緩和されてきている。

携帯キャリア各社の直近3日間での通信制限有無

今年1月にまずはdocomoが3日で1GB制限を「撤廃」して、それに続く形でauが3日で3GBに「緩和」、最後にSoftBankが「新料金プランに限り撤廃」と、一気に緩和されてきた。

ざっくりまとめれば、

キャリア 直近3日間の制限 契約通信量超過後の制限
docomo なし 送受信最大128kbpに制限
au 3GBを超えたら制限される場合がある 送受信最大128kbpに制限
SoftBank 【旧料金プラン】
1GBを超えたら制限
【新料金プラン】
なし
送受信最大128kbpに制限

といった感じになるようだ。

「3日で1GB制限」は何故存在したのか?

そもそも「3日で1GB制限」というものに、僕はかなり疑問を持っていた。

3G時代は一応データ通信量は無制限でパケット通信料は定額だった。なので、使い過ぎるユーザーがある程度通信制限を受けたのは、当然だったと思う。3G時代の末期は一部(数%)のユーザーが全体のトラフィックの大半を占めている状態で、これは健全な形ではないとキャリアの経営者は口を揃えていたし、異論があるのはその一部の人達くらいだろう。

そういった経緯もあってか、LTE時代になって、より快適な通信が出来るようになったにもかかわらず、「パケット定額」とは名ばかりの従量課金プランに移行した。その際のデータ通信量は「月7GB」というもの。

普通に考えたら「月7GB」で契約しているのなら、その中でどう使おうとユーザーの勝手だと僕は思う。究極的に言えば、最初の1日で7GB使い切っても、それはその人次第なんじゃなかろうか。しかし、実際は同時に導入された「3日で1GB制限」によってなかなかそういうことは出来ない。

出張とかで1週間程度外出していて、その間モバイルデータ通信に頼っていたら、3日目には通信制限受けて使い物にならなくなった、なんて経験のある人は多いんじゃないかと思う。こんなのは契約違反じゃないかとすら思う。

なので、今回の規制撤廃は諸手を挙げて歓迎したい。

終わりに

最後に残った規制は契約したデータ通信量を超過した場合の、「送受信最大128kbpに制限」だ。

昨年からデータ通信量はシェアの仕組みが設けられたり、より少量の契約も可能になったが、この規制だけはなくならない。キャリアとしては超過したら、より通信量の多いプランに変えて欲しいわけだから仕方ないとは思うが、この制限をどう扱うかが今後、MNOとしての価値になるような気がする。

昨年からはMVNOが一気に普及した。はっきり言ってデータ通信量単価で見たら、MNO(docomo・au・SoftBankなどのキャリア)にもやは勝ち目はない。もちろん速度とか、安定感はMNOの方が上だが、逆に言えばそれしかメリットはなくなってしまった。そういう意味で、例えばデータ通信量を超過後も「わりと使える」ってなれば、高い料金を払う価値が出てくる。

正直IIJmioなどMVNOでの通信制限(200kpbs)の方が緩いなんてあり得ない、って思う。例えば「ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン」のように3Mbps程度ならわりと普通に使える事は実証済み。MNOなら通信制限後も3Mbpsくらいで通信出来るなんて話なら、積極的にMNOを使う気になるのだが。

とりあえず「3日で1GB制限」がほぼなくなった事だけでも大きな1歩だ。次は「送受信最大128kbpに制限」がどうなって行くかに注視したいと思う。

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