5Gに対応した、ミドルクラスのスマホが欲しい
2020年春にサービスインした次世代通信規格「5G」は、iPhone 12シリーズの発売を経て本格的な普及期に入っている。
その証拠が、2021年になり5万円程度の「ミドルクラススマホ」への搭載が当たり前になってきたこと。
「AQUOS sense5G」など有名ブランドでも採用が進み、日本ではトップクラスの人気がある「Xperia」への搭載も期待されていた。
そんな状況でついに登場したのが、5Gに対応した「Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー)」。
Xperia 10シリーズとしては3代目にあたるモデルだが、着実な進化を遂げた誰にでも使いやすいスマートフォンだ。
この記事では以下を紹介しようと思う。
- Xperia Ace IIとの比較
- Xperia 10 IIIの良いところ・イマイチなところ
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SONY「Xperia 10 III(テン マークスリー) SO-52B」の概要
SONY「Xperia 10 III SO-52B」は、2021年6月18日に2021年夏モデルとして発売された。
- フラグシップの「Xperia 1シリーズ」
- フラグシップコンパクトの「Xperia 5シリーズ」
- ミドルクラスの「Xperia 10シリーズ」
というリリースペースに2019年から変わり、2021年も「定例ペース」のリリースとなっている。
22,000円の「Xperia Ace II」も発売しているが、docomo専売で5G非対応であることから、SONY的に高コスパモデルの本命は「Xperia 10シリーズ」といえるだろう。
「Xperia 10」の初代モデルは、正直しょぼかった。
しかし、2代目となる「Xperia 10 II」では有機ELディスプレイ・トリプルカメラ仕様となり、フラグシップの「Xperia 1」と遜色ないスペックになる。
SONYとしては力の入ったモデルであるため、販売するキャリアも多くなっている。
「SO-52B」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社でも、以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「Xperia 10 III SO-52B」
- auは「Xperia 10 III SOG04」
- Y!mobileは「Xperia 10 III」
対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約6.0インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 4500mAh |
プロセッサ | Snapdragon 690 |
内蔵メモリ(RAM) | 6GB |
内蔵メモリ(ROM) | 128GB |
アウトカメラ | 広角:1200万画素 超広角:800万画素 望遠:800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | × |
ワイヤレス充電 | × |
サイズ | 154(高さ) × 約68(幅) × 約8.3(厚み) mm |
重量 | 169g |
通信速度(受信時最大) | 5G 2.1Gbps 4G(LTE) 1.1Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G 218Mbps 4G(LTE) 75Mbps |
販売価格はドコモの場合「51,480円」。
ドコモでは買い切り型のスマホとして販売されており、「スマホおかえしプログラム」の適用対象外だが、他社と比較してもかなり安く販売されている。
モデル名 | docomo | au | Y!mobile | |||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Xperia 10 III SO-52B | 51,480円 | – | 53,985円 | 36,225円 | 54,000円 | – |
ドコモのスマホと言えば「高い」
というのが昔からのイメージだと思うが、2019年夏モデル以降は価格を押さえており、実は一番安かったりする。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
「Xperia Ace II」と「Xperia 10 III」との比較
docomoの場合、2021年夏モデルとしてXperiaは3モデル販売されている。
10万円オーバーのフラグシップモデル「Xperia 1 III」は指名買いが多く、ハイスペックモデルを好む方はミドルクラスを比較検討しない。
このため、docomoの場合「Xperia 10 III」は「Xperia Ace II」と比較されることが多いだろう。
僕は両モデルに触れる機会があったのだが、手に取った瞬間から違いがわかる。
- 裏面がガラス素材で「高級感」がある
- トリプルカメラ仕様
- 全体的な「サクサク感」
- 「サイドセンス」などXperia独自機能がある
機能的には「ちゃんとXperia」なのだが、質感などはさすがに価格相応で、「Xperia 10 III」最大の魅力は高級感だと感じた。
開封レポート
簡単な開封レポートを。
最近のXperiaはどのモデルも、簡易パッケージ……。
蓋をあけると、本体がドーンとお目見えし、
終了!
ケーブルはおろか、説明書すら入っていないという割り切り仕様。
本体をチェック。
背面は「ガラス」コーティングされており、高級感がある。
ただ、前モデル「Xperia 10 II」と見た目はほぼ同じ(少し重くなった)。
四方からチェック。
上部には「3.5mmステレオミニプラグ(イヤホンジャック)」を搭載している。
「完全ワイヤレスイヤホン」も普及したが、バッテリーを気にせず使えるし、長年愛用しているヘッドホンなどが変換アダプターなしに利用できる。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。USB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電にももちろん対応。
「Xperia 10 III」は本体側面に、指紋認証センサーを搭載している。
SIMカードスロットは本体左側面にあり、micro-SDカードスロットと共有。
nano-SIMのシングルスロットでデュアルSIMには非対応。
スマホのメイン機能とも言えるカメラは、広角・超広角・望遠のトリプルカメラ。
「Xperia 10 III」最大の魅力と言えるのはサイズ感。
幅が約68ミリで持ちやすい。
「Xperia 10 III」のここがいい!
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「Xperia 10 III」の良いなと思ったポイントは、以下の4点だ。
- 5G対応と適度なサクサク感
- ショートカットとして便利な「サイドセンス」
- カメラ機能はトレンドをすべて抑えている
5G対応と適度なサクサク感
「Xperia 10 III」最大の目玉といえるのは、「5G対応」を果たしたことだろう。
2024年12月現在も、普及率が高いとはいえないが、今後数年のうちにエリアがかなり広がるのは間違いない。
「Xperia 10 III」は、3年使っても劣化しにくい長持ちバッテリーを採用しており、2〜3年使うことを想定している。
なので、今はともかく2年後には5Gはかなり普及していると思われ、対応しているにこしたことはないと思う。
また、5G対応したことで、プロセッサも進化しており、普通に使う分にはかなりサクサク動作するようになった。
「Xperia 10 II」はカメラのモッサリ感が気になったが、この点がかなり解消されているのは嬉しいポイントといえる。
ショートカットとして便利な「サイドセンス」
Xperiaシリーズは「21:9の縦長ディスプレイ」が大きな特徴。
Webサイトや動画を閲覧するには便利だが、画面上部を操作しづらいという欠点がある。
この欠点を解消する機能として、「サイドセンス」というショートカット的な機能があるのだがこれが案外使いやすい。
機能としての歴史は長いのだが、初期は「側面をなぞる」という認識範囲も操作方法もわかりにくく、使いづらかったのだが、画面端にあるサイドセンスバーをダブルタップに変更された。
これが個人的には大ヒット!
よく使うアプリを登録しておけば、サッと起動できるし非常に使いやすい。
カメラ機能はトレンドをすべて抑えている
最後はカメラについて。
- 広角カメラ
- 望遠カメラ
- 超広角カメラ
のトリプルカメラ仕様となっており、「Xperia 10 II」と基本的には同じ仕様。
劇的にキレイなわけではないが、十分な画質と思う。
- ナイトモード
- ポートレートモード
- ポートレートセルフィー
- Google Lens
など一通りの機能は備えており、ミドルクラスとはいえ、カメラ機能としては十分過ぎる性能がある。
「Xperia 10 III」のここがイマイチ
「Xperia 10 III」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
感じたことをまとめると、以下のような感じだ。
- 顔認証に非対応
顔認証に非対応
Xperiaの「伝統」といえるのが、側面に配備した指紋認証センサー。
「Xperia 10 III」においても同様だが、スマホ生体認証トレンドは、指紋認証からiPhoneの「Face ID」相当となる顔認証に変わっている。
2020年以来のコロナ禍においては、マスクをつけると顔認証が使いづらいので、指紋認証の価値は見直されたと思う。
ただ、自宅内でマスクをつける人は少ないし、できれば両方対応してほしかった。
実際、Androidスマホは画面内指紋認証センサーと顔認証のハイブリッド型が増えている。
終わりに
5万円程度で買えるミドルクラスのスマホは、近年の日本では売れ筋モデルになった。
機能的にはどんどん便利になるが、利用者の使い方は大きく変わらないため、ハイスペックモデルを購入するメリットが徐々に薄れている証拠といえるだろう。
「Xperia 1」シリーズと比較すれば、サクサク感・カメラ性能・ディスプレイ性能などすべてが劣るので、微妙といえば微妙。
しかし、自分の使い方では不要と感じた時、「それでもやっぱりXperiaが欲しい」という方には最良の選択になると感じた。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
SONY「Xperia 10 III」を購入する
SONY「Xperia 10 III」」はドコモ、au、Y!mobileで販売されています。
SIMフリー版は販売していないため、SIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
モデル名 | docomo | au | Y!mobile | |||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Xperia 10 III SO-52B | 51,480円 | – | 53,985円 | 36,225円 | 54,000円 | – |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
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docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
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購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
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ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています