日本市場に特化した「22,000円」のスマホは使えるのか?
2019年10月以降、日本国内のスマホ割引は原則22,000円までと法律で規制された。
この結果、「0円スマホ」や「高額キャッシュバック」はほぼ姿を消したのだが、0円スマホは一定数残っている。
割引額と定価を一致させた、「22,000円のスマホ」の登場がその理由。
しかし、これはもちろん日本固有の事情なので、そのスマホも日本市場に特化したモデル(=日本限定モデル)となっている。
日本限定モデルといえば聞こえはよいが、実際は価格から算出されたスマホであり、真新しい要素はゼロ。
この記事で紹介する、SONY「Xperia Ace II SO-41B」はまさにそんなスマホ。
正直個人的に期待値は低かったのだが、使ってみると「なるほどこれもありか」と感じる部分もあったので、紹介しようと思う。
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Xperia Ace IIの概要
SONY「Xperia Ace II SO-41B」は、2020年5月28日に発売された。
近年のXperiaは、以下のラインアップを中心に販売しており、「Ace」はdocomo専用の廉価版という位置付けだ。
- フラグシップの「Xperia 1シリーズ」
- フラグシップコンパクトの「Xperia 5シリーズ」
- ミドルクラスの「Xperia 10シリーズ」
綴りは異なるが、docomoのXperiaとして2013年の発売当時売れまくった「Xperia A」と同じく、「エース」の名前を与えられたモデル。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約5.5インチ(液晶) |
---|---|
バッテリー容量 | 4500mAh |
プロセッサ | Helio P352.3GHz+1.8GHz |
内蔵メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB |
アウトカメラ | 広角:1300万画素 深度測位カメラ |
インカメラ | 800万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | ○ |
ワイヤレス充電 | × |
サイズ | 約140(高さ) × 約69(幅) × 約8.9(厚み) mm |
重量 | 159g |
通信速度(受信時最大) | 4G(LTE) 262.5Mbps |
通信速度(送信時最大) | 4G(LTE) 75Mbps |
特筆すべき点は以下だろうか。
- 価格なりなので、どのスペックも平凡
- 5G非対応
- おサイフケータイ(Google Pay)、急速充電など最低限の機能は有している
廉価版という位置付けなのでスペックに関して議論する意味はなく、「22,000円」という価格こそが最大の特徴といえるだろう。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
スマホというより「Xperiaの電話」と捉えた方がいい
僕はiPhoneを毎年買い替えるような「スマホヲタク」であり、スマホが長寿命化した現在、なるべくよいものを買って長く使うべきと考えているので、「廉価モデル」を好意的に捉えていない。
なので期待値は低い状態で「Xperia Ace II」を触ったのだが、これが意外と好印象だった。
もちろん、サクサク動くわけではないし、カメラ機能も割り切られている。
スペックはそれなりでも「ちゃんとXperia」
これが好印象を持った理由だ。
例えば、Xperiaの象徴的といえる側面の指紋認証センサーを搭載しているし、質感も値段なりながら「Xperiaっぽいデザイン」になっている。
日本国内、とくにドコモユーザーは「スマホといえばXperia」と思っている方がかなり多いので、「Xperiaが欲しい」という人の願望は満たさせると思う。
そして何より、このことで「ガラケーからの乗り換え候補」になったと感じた。
近年のガラケーは内蔵ソフトがほぼAndroidで(Androidとはいわない)、料金プランも「ahamo」などが登場した今やガラケープランだから安いわけでもない。
その割に「本体価格は3万円ほど」なので、実はガラケーよりXperia Ace IIの方が安いという逆転現象(笑)
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
外観をチェック
本体をチェックしていく。
パッケージは今やお馴染みの簡易版。
製品の外観をチェック。
廉価版なので、本体は「プラスチック感」があり、ガラス・ステンレス・アルミニウム筐体のミドルクラスと比較すればチープだとは思う。
四方からチェック。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。USB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電にももちろん対応。
「3.5mmイヤホンジャック」も搭載しており、完全ワイヤレスイヤホンを持っていなくてもお気に入りのイヤホンが利用できる。
左側面にはSIMカードスロットあり、micro-SDカードスロットと共有するタイプ。
右側面に、ボタン類と指紋認証センサーが配備されている。
カメラは「単眼」。
デュアルカメラのように見えるが、2つ目は「深度測位カメラ」なので撮影には使えない(ポートレートモードでの撮影に役立つ)
手に持つと、軽いなと思った(159グラム)
ディスプレイも有機ELの高品位な画面に見慣れていると、画質が悪く感じるが、値段のわりに十分キレイだと思う。
最も比較検討されるであろう、「Xperia 10 III」と比較。
質感・画面の美しさではさすがに「Xperia 10 III」の方が上だが、比較しなければわからないくらい「普通のXperia」として仕上がっている。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
欠点はカメラのモッサリ感
繰り返しになるが「22,000円の廉価モデル」なので、スペックに文句をいうのはナンセンスだと思う。
ディスプレイ品質、カメラ画質、サクサク感など機能面について、Xperia Ace II単体で触れば気にならないが、比較すると荒が目立ってくる。
なので、一点だけ残念だった点をあげると、とくにカメラがモッサリしているように感じたことだ。
カメラ起動・撮影後の保存、どれもワンテンポ待つ感じで、上位モデルには搭載される「ナイトモード」などが非対応となる理由も納得できた。
終わりに
思ったより使える
「Xperia Ace II SO-41B」を使って率直にそう感じた。
ただ、スマホを長年使っている方にオススメできるかと問われたら、それは難しいかもしれない。
「Xperia Ace II」をオススメしたい方は、これからスマホを買う方。
つまり今ガラケーを使っている方だ。
2024年現在も、3割ほど残っているガラケーユーザーにとっては、「ガラケーとほぼ同じ価格か安い」という意味で、検討価値があると思う。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
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購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
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- 公式ショップだから安心して購入できる
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ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています