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iPhone 11/11 Proの「ナイトモード」は使える?Appleらしいこだわりを感じるも、Android(Pixel)と比較するとまだまだ発展途上

iPhone 11のナイトモード1
iPhone 11のナイトモード1

スマホの進化と言えば「カメラ」

近年のスマホカメラは、デュアルカメラの登場から毎年のように進化している。

  • デュアルカメラ・トリプルカメラと数が増える
  • 一眼レフのように背景をぼかす「ポートレートモード
  • 被写体に応じて、撮影モードを自動的に調整する「AI撮影」
  • 暗い場所でも明るく撮影できる「ナイトモード」

特に衝撃的だったのは、iPhone 7 Plusで採用された「ポートレートモード」と、Google Pixel 3で採用された「ナイトモード」だろう

特に「Pixel 3のナイトモード」は衝撃的だった。

シングルカメラなのに、デュアルカメラ以上の画質を「ソフトウェア(AI)」で実現

チー
スマホカメラの進化といえばカメラの「数」と「スペック」だったのに、「ソフトウェア(AI)」という新たな概念が生まれたんですよ

僕は長年システムエンジニアとして働いていたので、ハードよりはソフトの人間。

なので、「ハードの限界をソフトで超えた」感じで、痛快な出来事だった。

しかし、「ナイトモード」もあっという間に他社が追随する。

サムスン「Galaxy Note10+」などAndroidスマホはもちろん、iPhoneもそうだ。

2019年モデル「iPhone 11」および「iPhone 11 Pro」は、ソフトウェアとハードウェア(A13 Bionic)を組み合わせた「ナイトモード」を搭載した

この記事では以下を紹介しようと思う。

  • iPhone 11シリーズ「ナイトモード」の特徴
  • Google Pixelシリーズとの違い
  • Pixel 3との実写比較
チー
画質面でいうとPixelの方が上かなと感じるけど、使い勝手はiPhoneの方が上で「さすがApple製品」という感じ!

この記事の掲載内容は、2020年1月20日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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iPhone 11シリーズ「ナイトモード」の特徴

ナイトモード搭載

夜景・薄明かりの室内など、照度が不足し「暗い」場所は、写真・動画関係なくカメラ撮影が難しいシーン。

王道のアプローチは、より光を多く取り込める、センサーが大きく・明るいレンズを使用したうえで、ISO感度を上げて撮影すること。

要するに、かなり高価な機材が必要なのだが、スマホカメラは物理的なサイズ制限が強く、大型センサーも明るいレンズも限界がある

このため、スマホカメラでは「越えられない壁」となっていたのだが、Google Pixel 3がそれをぶち破った

ここで活用されたのは「ソフトウェア(AI)」だ。
簡短に言えば、撮影した写真をほぼリアルタイムで解析して、「いい感じに補正する」というもの。

スマホカメラで、夜景・薄明かりの室内で写真が撮れる

プロ写真家から見れば、色々ツッコミどころはあるだろうが、一般人には十分過ぎる画質と手軽さに僕は衝撃を受けて、思わずPixel 3を購入したくらいだ(笑)

Pixel 3で寄って撮影する

そして、この「ナイトモード」がiPhoneにも搭載された。

iPhone XRの夜景撮影1 iPhone 11 Proのナイトモード1

例えばこんな写真が撮影できるようになる。

1枚目はナイトモード非対応のiPhone XR、2枚目はiPhone 11 Proのナイトモードで撮影している。

チー
明らかに明るく・鮮やかに撮れてる!

基本的なアプローチはPixel 3と同様。
ただ、Appleらしい「味付け」を行うためか、iPhone 11シリーズから搭載された「A13 Bionic」を利用して実現している。

Pixel 3 夜景モードで撮影したイルミネーション

iPhoneの対応機種は「iPhone 11」および「iPhone 11 Pro」のみ

iPhone 11シリーズ

「A13 Bionic」を利用している関係上、2024年11月現在は「iPhone 11」および「iPhone 11 Pro」のみが「ナイトモード」に対応している。

1世代前の「iPhone XS」すら非対応となるのは残念だが、逆に言えば2020年以降販売されるiPhoneには全て搭載されるはず

ポートレートモード」も一般化するまでには、2年ほどかかったので、多少時間をかけて普及させて行く考えなのだろう。

なお、利用にあたって1つ注意点がある。

iPhone 11シリーズで初搭載された「超広角カメラ」で、ナイトモードは使えない

広角カメラでは「ナイトモード」が動作する
広角カメラでは「ナイトモード」が動作する
超広角カメラを使うと「ナイトモード」はオフになる
超広角カメラを使うと「ナイトモード」はオフになる

カメラ毎の対応をまとめると以下のようになる。

カメラの種類 ナイトモードの利用可否 備考
望遠カメラ iPhone 11 Proのみ搭載
広角カメラ
超広角カメラ ×
iPhone 11 Proの超広角カメラは使えるか

Google「Pixelシリーズ」との違い

Google「Pixel 3a」

冒頭で記載した通り、ナイトモード(夜景モード)のトレンドを作ったのはGoogle「Pixel 3」だ。

基本的な機能は、各社共通している。

ナイトモードの機能
  • 夜景など暗い場所で撮影する時に利用できる
  • 手持ち状態で撮影するが「数秒間」静止する
  • できあがった写真は、「明るく」調整されている

では、メーカーによって何が違うのかと言えば、画質と機能の見せ方だ。

夜景の「調整力」はメーカーによってかなり違う

ナイトモードは結局のところ、ソフトウェア(AI)によって、本来暗くて映らないものを、複数枚の写真から合成して「いい感じ」に見せる機能

つまり、この「調整(味付け)」はメーカーによってかなり違う。

以下は、iPhone 11 Pro・Galaxy Note10+・Pilxe 3のナイトモードで撮影した写真だが、かなり違うと思う

iPhone 11 Proのナイトモード1
iPhone 11 Proのナイトモード
Galaxy Note10+のナイトモード1
Galaxy Note10+のナイトモード
Pixel 3の夜景モード1
Pixel 3の夜景モード
  • iPhoneはちょっと暗め
  • Pixelはかなり明るい

というのはパッと見ただけでも分かるだろう。

iPhoneのカメラは伝統的に、「肉眼に近い色合い」を再現する

このため、比較すれば多くの方が「Pixel 3」の方がキレイと言うだろうが、肉眼での見え方に近いのは、ナイトモードでもiPhoneだと思う。

チー
善悪の話は置いといて、PixelなどAndroidのナイトモードは「映える写真」になるね

明確に機能を分けているAndroid、カメラアプリに統合しているiPhone

Pixel夜景モード

また、ナイトモードの起動方法もAndroidとiPhoneでは大きく違う。

  • Androidはカメラアプリ内の「ナイトモード」という機能を、自分で選んではじめて動作する
  • iPhoneは被写体が暗い場合、自動的にナイトモードになる(オフにすることは可能)
Pixel 3のカメラ画面
Pixel 3のカメラ画面
広角カメラでは「ナイトモード」が動作する
iPhone 11 Proのカメラ画面

良し悪しの判断は人によるが、「ナイトモードという機能」を分けなかったあたりがAppleらしいと僕は感じた

iPhoneのカメラは伝統的に設定項目が少なく、

カメラを起動して撮影すれば、最適な状態になる

というのが最大の魅力。機能的に分かれているのは「ポートレートモード」くらいだ。

もちろん、ポートレートモードのように機能として分離することもできたはずだが、そうしなかったことにはAppleのこだわりだと思う。

iPhone 11 Pro・iPhone 11で撮影した夜景写真(過去モデルとの比較)

というわけで、iPhoneの歴代モデルからいくつか抜粋して、ナイトモードの威力をご覧いただこうと思う。

で夜景撮影してみた。

iPhone 8 Plusでの夜景撮影(ナイトモード非対応)

iPhone 8 Plusの夜景撮影1 iPhone 8 Plusの夜景撮影2

まずは、2017年モデルのiPhone 8 Plus。
これを見ても特に「暗い」とは感じないかもしれない。

iPhone XRでの夜景撮影(ナイトモード非対応)

iPhone XRの夜景撮影1 iPhone XRの夜景撮影2 iPhone XRの夜景撮影4

続いて、2018年モデルにあたるiPhone XR。
iPhone XRもナイトモード非対応なので、特に変わらない。

iPhone 11での夜景撮影(ナイトモード対応)

iPhone 11のナイトモード1 iPhone 11のナイトモード2 iPhone 11の広角カメラ(ナイトモード)

iPhone XRまでと比較して、「明るく」撮影できていると思う。

これが「ナイトモード」の威力。

iPhone 11の超広角カメラ(ナイトモード利用不可)
iPhone 11の超広角カメラ(ナイトモード利用不可)
iPhone 11の超広角カメラ(ナイトモード利用不可)
iPhone 11の超広角カメラ(ナイトモード利用不可)

同じiPhone 11でも、ナイトモード非対応の「超広角カメラ」で撮影した写真と比較すれば明らかに違うのが分かるだろう

iPhone 11 Proでの夜景撮影(ナイトモード対応)

iPhone 11 Proのナイトモード1
iPhone 11 Proのナイトモード1
iPhone 11 Proのナイトモード2 iPhone 11 Proのナイトモード3
iPhone 11 Proの広角カメラ(ナイトモード)
iPhone 11 Proの広角カメラ(ナイトモード)

最後がiPhone 11 Pro。
基本的にはiPhone 11と全く同じ写真が撮影できる。

チー
iPhone 11と11 Proのカメラは「望遠カメラ」があるかどうかだけです

Android(Pixel 3)の夜景モードと比較

Pixel 3の夜景モード1 Pixel 3の夜景モード3 Pixel 3の夜景モード5

最後にPixel 3の夜景モード。

さすが「元祖機能」というべきか、キレイさだとPixelの方がまだまだ上だと感じる

2024年11月現在は、後継モデルとして「Pixel 4」が発売されており、もちろん引き継がれている。

しかし、Pixelの恐ろしいところは、5万円以下で購入できるミドルクラスの「Pixel 3a」でも利用できること。

若干処理速度が遅い程度で、ほぼ同じ機能が使えるので、5万円以下で買えるスマホカメラとしては、驚異的な性能を誇っている。

Google「Pixel 3a」レビュー

終わりに

ナイトモード搭載

大型化が難しいスマホカメラは、カメラの数を増やし、ソフトウェア(AI)での処理を増やす事で進化し続けている。

  • 一眼レフのように背景をぼかす「ポートレートモード
  • 被写体に応じて、撮影モードを自動的に調整する「AI撮影」
  • 暗い場所でも明るく撮影できる「ナイトモード」

ソフトウェアで処理する以上限界はあるのだが、逆に言えば今後もどんどん進化する余地がある

この3つで、スマホカメラのもつ弱点はほぼ解消したとすら思う。

残された弱点は、「ズーム機能」くらいだろう。

チー
スマホカメラもここまできたかと思うと、ちょっと感動する

スマホも長寿命化しており、今や3〜4年に1回買い替える人も珍しくない。

iPhoneの場合、iPhone XRiPhone 11で悩む人も多いと思うが、ナイトモードが使える点でiPhone 11は有力な選択肢だと思う

スマホカメラの進化を、是非体感して欲しい。

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