2017年11月に発売した「iPhone X」は、10周年モデルとしてそれまでのiPhoneから全てが変わった。
- ホームボタンを廃止
- 全面ディスプレイ化
- 「TrueDepthカメラ」を搭載し、ノッチと呼ばれる切り抜きが生まれる
このことで、画面保護シートのトレンドも変わったように感じる。
正直「iPhone 8」までは、どれも一長一短でおすすめが選びづらかったのだが、iPhone X以降は個人的には決定版といえる製品が出てきた からだ。
詳しく紹介しようと思う。
また、ただおすすめを紹介するのではなく、目的ごとに画面保護シートを紹介するので、要点だけ知りたい方は、下記リンクをタップして目的の情報だけ読んでくださいね。
他モデル画面保護シートのおすすめは、以下の記事をご覧ください。
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iPhone 11用画面保護シートは「Nimaso ガイド枠付き全面保護ガラス」が一押し
最初に結論を書いておくが、僕がおすすめするiPhone 11用画面保護シートは「Nimaso ガイド枠付き全面保護ガラス」。
iPhone Xを使っていた2018年に初めて出会い、以来使い続けている。
僕は長年メーカーさんへの愛着もあり、Spigen社の「GLAS.tRシリーズ」を愛用していた。
Nimasoの保護ガラスは、口コミ評価などを見たわけではなく、Amazonで何気なく購入しただけ。
「2枚セットで1,000円程度」と安価なので、安かろう悪かろうと思って購入したら、いい意味で予想を裏切られた。
- ガイド枠が付属しており、貼り付けに失敗する確率がほぼゼロ
- コーティングが高品質で指滑りが抜群
- 36ヶ月の保証があり、初期不良、気泡・浮きが発生しても交換してもらえる(1回限り)
そう思ってしまうくらい品質が高く、以来保護ガラスはNimaso製を愛用するようになった。
iPhone 11用画面保護シートの種類と比較
iPhoneに限らずスマホ全般として、画面保護シートの種類は2015年頃から大きく変わっていない。
- 保護フィルム(PETフィルム)
- 保護ガラス
- コーティング剤
スマホが普及し始めた2010年頃、画面保護シートと言えば「保護フィルム(PETフィルム)」のことだった。
その後、2012年に透明感と強度を売りにした、「保護ガラス」をSpigen社が発売。
保護ガラスは普段使いとしても、PETフィルムと比較して「指すべり」がよいというメリットがある。
- 安価な画面保護は「フィルム」
- 高価な画面保護は「ガラス」
という棲み分けになっていたのだが、スマホのトレンドが変わりガラスの魅力が低下した。
丸みを帯びた、ラウンドフォルムスマホの増加
ガラスはフィルムと異なり、「曲がりにくい」ので特にラウンドフォルムの対応に苦戦している。
2014年に発売した「iPhone 6」以降、今に至るまで完璧な保護ガラスは登場していない。
見た目は悪くても、機能性と安さで使うくらいしかメリットがなくなった。
そして、2015年頃からガラスに変わって増えて来たのが「コーティング剤」だ。
スマホ画面に塗るので形状の変化は関係ないが、価格が高いわりに、効果を実感しづらいという欠点があった。
さらにスマホの進化は止まらず、2017年頃からは以下のような流れになる。
- 全面ディスプレイ化
- 狭額縁化(有機ELディスプレイ搭載モデルの増加)
「iPhone X」はまさにそういう製品だったが、これにより復権してきたのが「ガラス」。
- 時間の経過と共に保護ガラスの値段が下落
- 全面ディスプレイ化により、全面保護ガラスが登場した
以来、2024年現在もこの傾向は続いている。
というわけで、2024年時点の、iPhone 11用画面保護シートのメリット・デメリットをまとめると以下のようになる。
種類 | 価格 | 指滑り | 貼りやすさ | 機能性 |
---|---|---|---|---|
保護フィルム | ○ | × | △ | △ |
保護ガラス | ○ | ○ | △ | ○ |
コーティング | × | ○ | ○ | ○ |
保護フィルムの欠点は「指滑り」が悪い
2024年現在、ガラスが増えたとはいえ、保護シートの代表格は「保護フィルム」だ。
だが、僕は保護フィルムをあまりおすすめしない。僕が考える保護フィルムの欠点は、以下の3点。
- 皮脂などの汚れは防いでも、落下時の画面割れを防ぐような「防御力」はない
- 「指滑り」が悪く、フィルム無しで使うシーンと比較して、明らかに使い勝手が落ちる
- 気泡が入りやすい
「保護」と名が付くので、やはり落とした時などに、大切なスマホを守ってもらうことを1番に考えがちだが、普段の使い勝手を忘れていないだろうか?
また、かつては価格の安さも魅力だったが、2024年現在では保護ガラスとの価格差がほとんどない。
- フィルムは1枚800円程度
- ガラスは1枚1,500円程度
というのが家電量販店などでの価格帯だが、Amazonでは価格帯が逆転する。
2枚セットで1,000円程度のガラスが主流
であれば、ガラスを選択する方が無難だと思う。
保護ガラスの欠点は「貼りにくい」
保護ガラス最大のメリットは、落下時にスマホの画面割れを防いでくれる「防御力」と思われがちだが、実はそうでもない。
保護ガラスが登場した当時、厚さは「0.4mmか0.5mm」が主流だった。
これくらいの厚みがあると、確かに落とした時に本体に影響が出ることは少ない。
しかし、分厚いと「乗っかった感じ」になり見た目が悪いため、近年の保護ガラスは「0.2mmか0.3mm」が主流となり薄型化した。
- 透明感があり、画面が見やすい
- 指滑りがよく、操作性が向上する(効果は1ヶ月程度でなくなるが、交換で簡単に復活)
これがガラス本来のメリットなのだが、薄型化したことで見た目も良くなった。
ただ、よいことばかりではなく、デメリットもある。
しかも、貼り付ける時にちょっと力が入っただけでも「パキッ」って割れちゃうくらいもろい
従来から、ガラスの欠点は貼り付けの難しさだった。
個人的には何十枚も貼り付けたので慣れているし、教えることもできるのだが、薄型化の弊害で貼り付けのハードルが上がったのは皮肉な話だ……。
コーティングは「効果を実感しづらい」
そのように言う方は多いし、個人的にもそんな製品が増えてきたとは思う。
また、貼り付けそのものが「面倒くさい」とも感じる。
そう考えた時、「コーティング剤」は理想の画面保護だと思っていた時期が僕にもあった。
実際、色んな製品を使ってみたのだが、「何も貼り付けない」のでスマホのデザイン・利便性を、全く損なわないのは魅力だった。
防汚・指紋防止などコーティング効果もあったの「だろう」。
「だろう」と書いたのには理由があって、スマホそのものにも当然コーティングは施されている。
通常利用では数ヶ月でこの効果がなくなると言われているが、メーカーとして特にアナウンスしていないため分からない。
- スマホ本体のコーティング効果なのか
- 後付けで塗った、コーティング剤の効果なのか
どちらなのかを実感できない。
それなら、「いらないじゃないか?」という意見にも繋がるわけで、メーカーを疑うわけではないが、効果を実感しづらいことは、コーティング剤の欠点だと思う。
画面保護シート・コーティングはいらないのか?
フィルムもガラスもコーティングも、それぞれ欠点があり「完璧」ではない。
そういう意見はあるだろう。
「裸でiPhoneを使う」というのは、誰もが1度は考えるし、僕もそうしていた時期が確かにあるのだが、正直おすすめしない。
理由は単純だ。
修理費用が高額!AppleCare+に加入していないなら画面保護は必要
全面ディスプレイとなった、iPhone X以降、ガラス割れによる修理費用も高額になった。
2024年現在一般的に流通しているiPhoneの画面損傷に伴う、修理費用は以下の通りだ。
モデル名 | 画面の破損のみ | その他の損傷 |
---|---|---|
iPhone SE(第2世代) | 15,950円 | 33,440円 |
iPhone 11 Pro Max | 39,380円 | 71,280円 |
iPhone XS Max | ||
iPhone 11 Pro | 33,440円 | 65,780円 |
iPhone XS | ||
iPhone X | ||
iPhone 11 | 23,980円 | 48,180円 |
iPhone XR | ||
iPhone 8 Plus | 20,240円 | 48,180円 |
iPhone 7 Plus | 38,580円 | |
iPhone 6s Plus | 39,380円 | |
iPhone 8 | 18,040円 | 38,580円 |
iPhone 7 | 38,280円 | |
iPhone 6s | 36,080円 |
「AppleCare+」に加入することで、画面損傷による修理費用は「3,400円」となるが、その場合AppleCare+の料金が発生する。
僕はiPhoneを買う場合必ず「AppleCare+」に加入するが、周りを見ると大多数は加入していないようだ。
iPhone 11なら「ガイド枠付き全面保護ガラス」一択
というわけで前置きが長くなったが、僕がおすすめする画面保護シートを紹介しようと思う。
普通ならいくつかの候補を提示するのだが、2024年現在としては「一択」だと思っている。
この全面保護ガラスは、「iPhone 8」までには存在せず、全面ディスプレイとなった「iPhone X以降」で増えてきた製品だ。
なぜ、iPhone X以降なのかと言えば、恐らく理由は「ホームボタンがなくなったから」だと思う。
- TrueDepthカメラをガラスで覆う
- ホームボタンがなくなり、切り抜きが不要に
これらの条件が整った結果、全面保護ガラスが「安価に」実現したのだろう。
全面保護ガラスはこんな物だ。
ここまで単純な構造になった結果、もう1つメリットが出てきた。
位置合わせが楽になった
この結果、「ガイド枠」と呼ばれるプラスチック製の枠を付属するメーカーが増えてきたのだが、以前なら高価なガラスフィルムにしか付属していなかった。
- ガラスの透明感や指滑りの良さはそのまま
- 全面保護タイプで、見た目を損なわない
- 簡単に取り付けられる
Nimaso ガイド枠付き全面保護ガラス
全面保護ガラスで僕のイチオシは「Nimaso ガイド枠付き全面保護ガラス」。
冒頭でも紹介したが、「2枚セットで1,000円程度」と安価なので、安かろう悪かろうと思って購入したら、いい意味で予想を裏切られた。
- ガイド枠が付属しており、貼り付けに失敗する確率がほぼゼロ
- コーティングが高品質で指滑りが抜群
- 36ヶ月の保証があり、初期不良、気泡・浮きが発生しても交換してもらえる(1回限り)
ガイド枠と全面保護対応のため、2枚で1,400円(1枚約700円)と少しだけ高くなったが、かつて保護ガラスは1枚3,000円ほどしていたことを考えたら、破格の安さといえる。
また、反射防止のアンチグレアタイプも販売されているので、「サラサラ」な手触りがお好みの方はアンチグレアを選んで欲しい。
Glas.tR AlignMaster
もう1つのおすすめがSpigen「Glas.tR AlignMaster」。
1枚「1,099円」と、Nimaso製と比較すれば単価は上がるのだが、取り付けキットとガラスの品質はこちらの方が上と感じた。
僕は保護ガラスを使うなら、「1ヶ月に1回程度の交換」を推奨している。
- 割れたわけでもないのに交換するのは嫌、もったいない
- 貼り替えるのが面倒くさい
という方は「Glas.tR AlignMaster」を購入するのがよいかと思う。
1ヶ月に1回程度の短期間で交換すると清潔感がある
と思う方もいるだろう。
ただ、ガラスフィルムを過信しすぎない方がいい。
一つだけ断言できることは、
ガラスフィルムのコーティングはそれほど続かない
ということだ。
保護フィルムもそうだが、通常1ヶ月程度、高品質なものでも2ヶ月程度という印象。
つまり、防指紋効果などはわりとすぐ薄れてくるので、短期間で躊躇なく交換することをおすすめする。
さらに言えば、薄いガラスなので割れやすい。割れたら交換というペースだと大体1〜2ヶ月で交換することになると思う。
100均の安価な保護ガラスはおすすめしない
2012年に登場した当時、1枚3,000円したガラスフィルムが、今や500円程度で購入できるようになった。
技術の進歩と価格下落の速さに驚くが、一つ知っておいて欲しいのは、これほど安い価格になるのは「iPhoneだけ」ということだ。
iPhoneはグローバルレベルで販売されており、全世界で人気のスマホだから、大量生産により安価に販売しても利益が出る構図なのだと思う。
同じグローバルレベルのスマホでGoogle「Pixel 3」ですら、安価なガラスフィルムの品質は低い。
この記事で、2枚で1,000円程度の安価なガラスフィルムをおすすめしているからと言って、安価なガラスフィルムが「全て高品質になった」とは思わないで欲しい。
そう言う意味で、100円ショップ(100均)で売っているガラスフィルムはおすすめしない。
見た目重視のコーティング剤ならSpigen「GLAS.tR ナノリキッド」
いくらガラスがよくなったとは言え、「貼り付けるもの」であることには変わりない。
デザインを全く損なわないわけではないし、乗っている感じはある。
そういう意味で、コーティング剤がやはり最適な画面保護だと思うのだが、前述の通り効果を実感しづらい。
じゃあコーティング剤をどう選ぶのか?
メーカーに対する信頼感しかない
と僕は思ってる。
なので、僕がおすすめするコーティング剤は、Spigen「GLAS.tR ナノリキッド」だけ。
Spigen社は、本社がアメリカでiPhoneアクセサリメーカーとして有名。
「iPhoneなどスマホケース」のメーカーとして一番有名だが、実は保護ガラスを発売したメーカーの元祖。
「GLAS.tR」に施されたコーティングによる、使い勝手の向上含めて、「GLAS.tR」シリーズが与えたインパクトは大きかったと思う。
そんなメーカーが販売する、唯一のコーティング剤なので信用出来るのではないかという考えだ。
個人的にも、iPhone発売のたびにレビュー依頼をいただき、長年お付き合いしている企業でもある。
終わりに
iPhoneの画面保護シート選びは難しいものだったが、全面ディスプレイ化した「iPhone X以降」は少し選びやすくなった。
僕はしばらくこれで行くと思うので、参考になればと思う。
この記事で紹介したおすすめ画面保護シート
この記事で紹介した、おすすめ画面保護シートをまとめて掲載すると、以下の通りとなる。
誰でも使いやすい「ガイド枠付き全面保護ガラス」
全面ディスプレイ化したiPhone 11の画面保護には、「ガイド枠付き全面保護ガラス」がおすすめです。
見た目を重視するなら「コーティング剤」
ガラスの見た目が嫌、という方には見た目を損なわない「コーティング剤」がおすすめです。
iPhone 11を購入する
iPhone 11はAppleおよび、大手キャリアから販売されています。
AppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされ、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
- 契約事務手数料が無料の、オンラインショップを活用する
- ストレージは基本「64GB」で十分
- カラーはトレンドに左右されず、「好み」で選ぶ
今はとにかくスマホが高いので、少しでも節約しましょうね。
iPhone 11用アクセサリについて
定番のケース・保護フィルム(ガラス)については、以下のまとめ記事をご覧ください。
ドコモでiPhoneを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています
iPhone 11の考察記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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