2015年9月に発売したiPhone 6s。
発売から5年以上経過し、僕自身は後継モデルにスイッチしているが、周りを見ると今でもiPhone 6sユーザーは非常に多い。
Appleでの販売終了後も、格安SIMで2020年頃まで売れまくったことが大きく影響しているだろう。
この記事ではiPhone 6sを使って感じたメリット・デメリットなど、これまで書いてきたレビュー記事を紹介しつつ、総合的な感想を紹介しようと思う。
他モデルが気になる方は、以下の記事をご覧ください。
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2024年11月時点でのiPhone 6s販売状況
この記事では、主にiPhone 6sを紹介するがすでに販売終了となっているため、2024年11月現在の販売状況を、簡単にまとめてみた。
モデル名 | 発売年月 | Apple | 大手キャリア | 格安SIM | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XS | 2018年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XR | 2018年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 11 | 2019年9月 | ○ | ○ | ○ | 61,800円〜 |
iPhone 11 Pro | 2019年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | ○ | ○ | ○ | 49,800円〜 |
iPhone 12 / 12 mini | 2020年10月 | ○ | ○ | ○ | 69,800円〜 |
iPhone 12 Pro / Pro Max | 2020年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 13 / 13 mini | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 86,800円〜 |
iPhone 13 Pro / Pro Max | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 122,800円〜 |
iPhone 6sからの機種変更を考えている方いるだろうが、そんな方は以下の記事を参考にして欲しい。
iPhone 6sラインアップ
2024年11月現在販売終了となったが、発売当時以下の4カラーで販売されていた。。
- スペースグレイ
- シルバー
- ゴールド
- ローズゴールド
ストレージは16GB〜だったが、格安SIMでの販売が主流となった後期は、32GBと128GBモデルの構成となり、32GBが売れ筋となっていた。
何をしてもサクサク動作する「スピード感」がiPhone 6s最大の魅力
iPhoneは伝統的に2年毎にデザインを大きく変える。
- iPhone 3G
- iPhone 4
- iPhone 5
- iPhone 6
これらがデザインを大きく買えたモデルで、その翌年発売するのは「S」が付くセカンドモデルだ。
僕はiPhoneをiPhone 4S以来毎年買い換えているが、今でも名機だったと思うのはiPhone 4SとiPhone 5sだ。
これはある意味当然と言えば当然で、デザインを大きく変える無印(iPhone 4、iPhone 5、iPhone 6)と違い、デザインは基本的に変わらず内部のCPUなどが刷新され、完成度が高まるからだ。
iPhone 6sについてはこの印象が、過去最高に強い。というのも、今振り返って一番の駄作だと思ったのはiPhone 6。
何故かといえば、これまた悪評の方が多いiOS 8とセットだった事も起因するが、使えば使うほど遅くなり、時間の経過と共に印象が悪くなったからだ。
そんなiPhone 6と比べてしまうからよく見える面はあると思う。
ただ、そういう心情的な面を除いて、スペック面でも実際大きな進化を遂げている。
CPUがA9になった事もあるが、やはり一番恩恵を受けていると感じるのはRAM(メモリ)が2GBとなった事。
2GBという容量は、発売した2015年当時ではiPad Air 2・iPad mini 4と同じでかなり高スペック。
じゃあ、一体iPhone 6sの何が早いのかを、特によくなった(早くなった)と思う部分をピックアップして紹介しようと思う。
文字入力、アプリの起動・切替が早い
前モデル「iPhone 6」最大の不満は、とくにフリック入力時の入力遅延だった。
これはRAM(メモリ)不足に起因していると言われていたが、RAMが2GBに倍増した(iPhone 6は1GB)iPhone 6sではこの現象がまったくく発生しなくなった。
つまり、iPhone 5sまで当たり前だった本来の姿に戻ったのだが、iPhone 6ユーザーからすると、文字入力が恐ろしく早くなったように感じる。
また、これはRAMの増量だけでなく、CPUがA9に進化したこと、全体的な安定性向上が中心のアップデートであるiOS 9にも起因しているかもしれないが、アプリの起動・切替が早くなった。
iPhone 6sはLTE通信についても4G LTE-Advanced(キャリアアグリゲーションに)対応し、スペック上の最高速度が300Mbpsに倍増した。
全体的に早くなった印象が強いのだが、この恩恵はiPhone 6sよりむしろ解像度がより大きいiPhone 6s Plusの方が受けていると思う。
第2世代の指紋認証機能「Touch ID」の認識スピードが速い
iPhone 6sで僕が地味に注目していた、第2世代のTouch ID。
僕は富士通のフィーチャーフォン(ガラケー)を使っている頃から、指紋認証機能は多用している。
iPhoneについてもiPhone 5sから導入された指紋認証機能「Touch ID」は積極的に使っているのだが、欠点もあった。
それは以下の2点。
- 手が乾いたり・湿ったりしている時には著しく指紋の認識精度が落ちる(=認証に失敗する)
- 今にして思えばちょっと認識スピードが遅かったこと
しかし、これが劇的に改善された。
まあとにかく速い。
ロック画面に表示されていた通知を見ようと思って、ホームボタンに触れたら一瞬でロック解除されホームボタンが表示。
結果、「通知が確認出来なかった」みたいな状態になるくらいだw
僕の知り合いで手がいつも乾燥していてガサガサ(本人談)という方がいるのだが、その人は「iPhone 6までのTouch IDは使い物にならない」と言っていた。
だが、iPhone 6sからは「使える!」と大絶賛する程だ。
ただ、乾燥肌の人は皮が剥がれたりするため(脱皮)、皮膚の状態がわりと頻繁に変わる。
結果、1~2ヶ月で認識精度は落ちてしまったらしいが、再登録で復活という話だった。
Touch IDの認識精度が落ちたと思ったら、指紋を再登録することがお勧めだ。
余談だが、単純に認識スピードだけで言えば、Xperia Z5の指紋認証も相当速い。
体感的には第2世代「Touch ID」よりも速い。
だが、Xperia Z5の指紋認証は側面のボタンで行ってりう。
これは右手で握って親指で認証するには不満がないが、それ以外だと非常に使いづらかったのがマイナスポイントだった。
バイブレーションが強くなった
僕はiPhone 3GSからのiPhoneユーザーだが、長年電話はガラケー、データ通信はiPhoneという2台持ちだった。
そして、2014年にdocomo版iPhone 6の購入に伴い一本化したのだが、一本化する事で使い分ける煩雑さが無くなるというメリットはあるものの、バイブレーションが弱く電話着信に気づきづらいという不満があった。
これは、「Apple Watch」の購入である程度解決したのだが、iPhone 6sではバイブレーションが強くなった。
これは仕様的に変わったというよりは、恐らく3D Touchディスプレイの搭載による副次的な恩恵と思われる。
というのも3D Touchディスプレイは、Taptic Engineと呼ばれる機能で強く押した時などにブルっと震えるのだが、この通知のためにハードウェア的にかなり大きく変ったようなのだ。
ただ、正直3D Touchディスプレイの搭載よりもこちらの方が僕にはメリットが大きかった。
液晶のガラスが傷が付きにくく強い
iPhone 6シリーズは薄く軽くなった代償として、折れ曲がると言われていた。
確かに、ズボンのポケットに入れて座ったりすると危ないって感じることはあったが、そのような経緯があってかiPhone 6sでは素材レベルで本体の強度がアップしている(その代償か重量も増えた)。
本体は7000シリーズアルミニウムを使い、独自の配合で作られたというこのアルミニウムは、今までのiPhoneの中でも最も強い「アロイ」なんだそうだ。
しかし、このメリットを体感することはほとんどない。
だが、液晶のガラスは違う。
液晶のガラスについても、
スマートフォン業界の中で最も丈夫なガラスが生まれた
と公式ページに書かれているが、確かに強くなったと感じる。
というのも、僕はiPhone 6シリーズを使う中で液晶保護フィルム・ガラスの利用をやめてしまった。
もしもの時はAppleCare+で修理すればよいと割り切った。
その結果、iPhone 6で液晶保護をやめた期間は数ヶ月だが、それでも小さな傷が付いていた。
iPhone 6sは購入した当初から保護フィルム・ガラスは使用しておらず、ケイ素コーティングを施すのみだ。
なのだが、液晶のガラスにはほとんど傷がつかない。使い方は変わっていないので、間違いなく強化されているなと実感した。
iPhone 6sのイマイチなところ
ここまではiPhone 6sを使うメリット・良い所を紹介したが、読んでいただけたら分かるが、劇的な進化ではなく、これまでの端末と比べた上でよくなったことに留まる。
つまりこれがデメリットにもなるわけだが、革新的な端末という印象は薄い。
また、その他にもiPhone 6sのイマイチなところはあるので、以降はそれを紹介しようと思う。
唯一の目玉機能「3D Touchディスプレイ」はそこまで使わない
地味と言われるiPhone 6sにおいて、唯一ハードウェア的に前モデルから大きく変ったのが、感圧タッチ技術を採用した3D Touchディスプレイを搭載したこと。
なので、iPhone 6sを購入した方はとりあえず使ったと思うが、発売から3ヶ月経って如何だろうか。
ほとんど使っていないという人が多いんじゃないかと思う。僕もそうだ。
一応便利な使い方はある。
とくに上記記事で紹介したLaunch Center Proというアプリを使用したクイックアクションはとても便利だし、
このような文字入力時に、トラックパッドのように自由なカーソル移動ができるのは便利だ。
ただ、問題点として以下があった。
- 普通に使っていて気づきづらい(メリットを体感しづらい)
- 感動出来るほどの機能ではない
- 基本的にはたった1つの動作を省略できるのみ
基本的にはマニアックな機能という位置付けになっている事が、デメリットと言えそうだ。
カメラの進化を体感することがほぼない
iPhone 6sにおいてはiPhone 4S以来でカメラの画素数が8メガピクセルから12メガピクセルに進化した。こ
れは数年ぶりの変化で遂にって感じだった。
進化のポイントとしては以下。
- 12メガピクセルの写真
- 4Kビデオが撮影可能に
- 一瞬を動きのある画像に変えるLive Photos機能の搭載
だが、これらのメリットを体感する機会は皆無だった。
僕のメインカメラはSONYのRX100M3であり、動画はそれほど撮影しないし、別に不満という程のものではないが、存在感が薄すぎて正直気づかないというのが率直な感想だ。
まあ、それこそがAppleの狙いなのかもしれないが。
Apple Payに非対応
また、2024年現在としてはかなりユーザーが増えて来た「Apple Pay」に非対応であることも、デメリットと言えるかもしれない。
日本で主流のFeliCa方式に対応した「Apple Pay」は、発売した2015年当時は存在しなかったサービスで、後継モデルとなる「iPhone 7」から対応した機能。
なので、どうしようもないのだが、発売から4年経つ2024年時点の目線になると、遅れている印象を持たざるを得ない。
新色「ローズゴールド」はどう?
iPhone 6sのある意味目玉と言えたのが、新色のローズゴールド。
僕は男性だが、「今回買うなら新色でしょ!」というわけでローズゴールドを購入した。
で、実物を見て、実際使って思うが、やはり女子向けカラーだと思う(笑)
まあピンク系なので当然だ。
実際特別ピンク系に強いこだわりのない妻でも、iPhone 6シルバー(僕が使っていた端末で現在妻が使用中)とiPhone 6sローズゴールドを見比べて、「iPhone 6s」がいいというくらいだ。
ただ、実際の所はケースを付けて使うわけで、iPhone 6sでは、
など様々なケースを試して、最終的にApple純正シリコンケースシリコンケースを使用した。
その結果、「ピンク感」を感じることはほぼなかった。
ただ、以降ローズゴールドを購入したかと問われたら「No」なわけで、ゴールドが無難なのかなと感じた。
終わりに
携帯電話の概念を変えたiPhoneも登場からかなりの年月が経過し、革新性のようなものは薄くなって久しい。
OS XとMacがそうであるように、iOSとiPhone・iPadも今や完成の領域に達しており、感動的なものはないが使ってみれば違いと進化を感じる端末という印象が強い。
実際、購入者のレビューや感想の記事を多く見たが、大絶賛はしないが不満が少ないというのがiPhone 6sに対する感想の特徴で、これこそがこの製品の性質を表しているなと思う。
購入当時の2015年頃もそのように感じていたが、それから4年以上経過した2024年においても、多くのユーザーに愛されているのはそう言う理由なのだと思う。
安価でハズレのないiPhone
としてiPhone 6sは有力な選択肢なので、自信を持って選択して欲しい。
iPhone 6sを購入する
iPhone 6sは販売終了となりました。
現在は後継モデルの「iPhone SE 第2世代」に販売が切り替わっています。
AppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
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- ストレージは基本「64GB」で十分
- カラーはトレンドに左右されず、「好み」で選ぶ
iPhone 8・7・6s用アクセサリについて
定番のケース・保護フィルム(ガラス)については、以下のまとめ記事をご覧ください。
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