2017年11月に発売されたiPhone Xは、
iPhone10周年記念モデル
という位置付けで、当初予定よりも1年前倒しで発売されたと言われており、不具合なども多いと予想された。
だが、僕自身1年間使って思うのは、「想像以上の完成度で便利」ということだ。
次の10年のベースになるモデル
とも言われたが、その噂も嘘ではないなと感じた。
その後発売されたモデルはすべて、iPhone Xの後継モデルの位置付け(=Face IDを搭載した全面ディスプレイモデル)。
iPhone Xを触って、
10年先の未来を感じた
というのは間違いない。
今のiPhoneユーザーは、いずれiPhone X後継モデルに機種変更することになるので、初号機のiPhone Xを使った感想を紹介しようと思う。
他モデルが気になる方は、以下の記事をご覧ください。
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2025年1月時点でのiPhone X販売状況
この記事では、主にiPhone Xを紹介するがすでに販売終了となっているため、2025年1月現在の販売状況を、簡単にまとめてみた。
モデル名 | 発売年月 | Apple | 大手キャリア | 格安SIM | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone XS | 2018年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XR | 2018年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 11 | 2019年9月 | ○ | ○ | ○ | 61,800円〜 |
iPhone 11 Pro | 2019年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | ○ | ○ | ○ | 49,800円〜 |
iPhone 12 / 12 mini | 2020年10月 | ○ | ○ | ○ | 69,800円〜 |
iPhone 12 Pro / Pro Max | 2020年10月 | × | △ ※在庫限り |
× | 販売終了 |
iPhone 13 / 13 mini | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 86,800円〜 |
iPhone 13 Pro / Pro Max | 2021年9月 | ○ | ○ | × | 122,800円〜 |
iPhone Xからの機種変更を考えている方いるだろうが、そんな方は以下の記事を参考にして欲しい。
iPhone X発売前に抱いていた「不安」
iPhoneと言えば何を想像するだろうか?
メーカとしてのAppleの知名度はもちろんだが、以下を想像する人が多いのではないかと思う。
- 高級なスマホ
- 品質が高い
- 丸いホームボタン
なので、とくに「ホームボタンがなくなる」ことに関しては、不安を持っていた。
今までのiPhoneの特徴が無くなってしまう、とすら感じた。
見た目に関して言えば、ホームボタンは確かになくても良いかもしれないが、iPhoneの象徴だと思っていた。
これがなくなると、ただでさえ見た目で差別化しづらいスマートフォンにおいて、
Androidとの違いが、わからない状態になる
と感じたので、iPhoneファンとしては複雑だった。
iPhone Xファーストインプレッション
2017年11月3日の発売から、1週間程度遅れて、iPhone Xを入手した。
購入したのは、シルバー64GBモデルだ。
手に取って最初に思ったのは、
やはりホームボタンがないインパクトは大きく、今までと違う感じが非常に強かった。
ただ、iPhone Xがどんな新しい体験を提供してくれるのか、というワクワク感はものすごく高まった。
ホームボタンがないことに対する違和感はないか?
iPhone Xを触ってみて、最初に感じた違和感はやはりホームボタンがないということだった。
と、最初は思っていたが、なんのことはない。1日で慣れた。
ホームボタンを触る操作は、1日に何度もするため、違和感を感じても、慣れるのも早かった。
僕はiPhone 6sなど古いiPhoneも持っているし、「iPad Pro」も使っている。
画面下からスワイプした時の動作は、端末によって異なる。
- iPhone Xは、ホーム画面に戻る
- 古いiPhoneは、コントロールセンターが立ち上がる
- iPadでは、Dockが起動する(iOS 11以降)
お決まりなのだが、古いiPhoneを触って、ホームに戻るつもりで、コントロールセンターが立ち上がる現象が多発した
人間の慣れとは恐ろしいものだ……(笑)
顔認証「Face ID」は使えるか?
iPhoneXのハードウェア的な目玉と言えるのは、TrueDepthカメラの搭載だと思う。
従来FaceTimeカメラと呼ばれていた、新しいフロントカメラだが、顔認証の役割を担った。
顔認証そのものは、Androidの世界ではすでに一般的で、僕自身も触ったことがあった。
だが、その評価は非常に低く、ゆえに「Face IDは大丈夫なのか?」とかなり不安を抱えていた。
そして実際使ってみて、衝撃を受けた。
Touch ID(指紋認証)をはじめて使ったときも、わりと驚いたものだが、それ以上の衝撃だった。
Appleは生体認証を採用するスピードは遅いが、搭載したときの完成度の高さには毎回驚く。
そして、Face ID最大の魅力は、スピードはもちろん、
認証時に自分の顔が画面に表示されない
ことだと思う。
よくある顔認証は、画面表示される枠に自分の顔を合わせる、というもので、毎回自分の顔を見るのもストレスだった。
Face IDの欠点
とはいえ、Face IDにも当然欠点はある。
- 暗闇での認識率が低い
- マスクをつけるとほぼ認識しない
主にこの2点だろうか。
前者については、人によってまったく問題ないという人もいるのだが、僕の場合認識率は2割くらいで、ほぼ無理という感じだ。
マスクに関しては、ほぼみんな同じ認識だろうと思う。
日本人が大好きな「マスク」は無理
これは覚えておいたほうがよいかと思う(笑)
「Face ID」の登場がスマホ業界に与えたインパクトは大きかったようで、その後Androidの世界でもFace ID相当の顔認証が当たり前になった。
さらに、「HUAWEI P20 Pro」においては、iPhone Xにはない指紋認証も併用する。
併用すれば最強だと思っていたが、実際使ってみると恐ろしく使い勝手がよくて驚いた。
iPhone Xは高評価!長期利用した感想は「もう戻れない」
- ホームボタンがないこと
- Face IDに変わったこと
この2点が最大の懸念事項だったが、これをあっさり受け入れられたことで、iPhone Xを批判する要素はほぼなくなった。
- 画面が有機EL(OLED)に変わった
- デュアルカメラが進化した
などは、並行販売された「iPhone 8 Plus」と比較して、内部的なスペック向上レベルの進化だからだ。
ただ、iPhone Xを使って感じる最大の魅力は、コンパクトさだと思う
iPhone X最大の高評価ポイントは「コンパクト」であること
「コンパクト」という表現は、「iPhone 8 Plus」と比較した場合の話だ。
僕は、iPhone X購入前にiPhone 8 Plusを使った。Plusシリーズをメイン機とするのははじめてだったが、
手に余る大きさ
には若干苦しんだ。男性にしては手が小さい僕は、慣れるとはいえ、物理的に大きいことは使いづらさに繋がった。
加えて、iPhone 8 Plusに関して言うと、とにかく重かった。
200グラムを超える重量は、明らかにずっしりと重い。
そういう意味で、iPhone Xは軽いとは言えない。
モデル名 | 無印(4.7インチ) | Plus(5.5インチ) |
---|---|---|
iPhone 7 | 138g | 188g |
iPhone 8 | 148g | 202g |
iPhone X | 174g |
上記はiPhone 7以降の重量比較だが、iPhone Xは結構重い。
だが、これはどちらの視点で見るかによると思う。
- サイズ感は無印(4.7インチ)に近い
- スペックはPlus(5.5インチ)に近い
無印視点だと重いが、Plus視点だと軽いという感じだ。
僕はiPhone 8 Plusから移行したので、軽くなった印象が強かった。
iPhone Xに関して僕は、
iPhone 8のサイズ感で、スペックはPlus以上
という印象を持っているので、コンパクトであることは大きなメリットだった。
有機EL(OLED)はキレイだがメリットを感じるほどでもない
iPhone Xは有機EL(OLED)を採用したことでも有名だ。
有機ELと言えば、近年は大型テレビにも採用され、いよいよ普及する雰囲気が出てきている。
スマートフォンでは、サムスンのGalaxyシリーズが長年採用しており、ある程度評価は固まっている状況だった。
その評価は以下のようなもの。
- 確かに美しいが、色合い(彩度)がキツメ(=派手)
- 画面の焼き付きが多い
つまり、それほど高い評価を得ていたわけでもなかった。
iPhone Xを最初に買った方(僕は1週間程度遅れた)のレビューを見ると、
画面の美しさがヤバい!
という言葉をよく目にしたが、正直僕は違いが分からなかった。
確かにキレイだとは思ったが、目を見張るレベルではないと思う。
確かに液晶と比較すれば、くっきりしているし、とくに黒い部分のコントラストがハッキリしてると感じる。
だが、メリットを実感するほどの違いはなかったと思う。
さらに言えば、一部分だけ発光できる有機ELのメリットを活かす機能もなく、長く使えば使うほど存在を忘れてしまった。
たとえば、「Always On Display」のような機能があれば、また印象も変わっただろうが、2019年時点としてはとくに評価するべきポイントにはならなかった。
不具合が多かった印象もあり、僕自身ゴーストタッチが発生して、ディスプレイが交換になった。
上記記事を書いた地点では、それほど反響はなかったのだが、半年以上経過して、同様の不具合が発生している人から多数の問合せが届いている。
というのが僕の印象だ。
デュアルカメラのポートレートモードは強烈
逆に、もう1つの目玉機能と言える、デュアルカメラはやはりすごかった。
iPhoneにおけるデュアルカメラの目玉は、光学2倍ズームに目が行きがちだが、「ポートレートモード」が使えることだと思う。
iPhone Xに関して言えば、iPhone 8 Plusと比較して、望遠カメラが以下の進化をしている。
- 明るいレンズになった
- 光学式手ぶれ補正に対応した
そういう意味で、ズーム機能が使いやすくなったのは事実だ。
だが、実際の写真を撮る時に使うかと言えば、案外使わなかった。
結局望遠カメラが活かされるのは、デュアルカメラで実現する「ポートレートモード」なんだと思う。
我が家には2人の子供がいるのだが、ちょっとしたお出かけではいちいちカメラを持ち歩かない。
なので、ちょっとした撮影でいい感じの写真が撮れるという手軽さが一番大きい。
ポートレートモード自体は、iPhone 8 Plusでも使える。
だが、サイズ的にコンパクトになったiPhone Xの方が、気軽に使えると感じた。
終わりに
2007年に発売した初代iPhone以来、はじめてのフルリニューアルとも言えた、iPhone Xは予想以上の完成度だった。
「これからの10年のベースになるモデル」というのは過言ではなく、とくにTrueDepthカメラには未来を感じた。
というのも、iPhoneに留まらず、iPad・MacなどあらゆるApple製品に搭載される可能性を感じたからだ。
実際、iPad Proは2018年10月に発表された第3世代から、Face IDを搭載した。
そういうことを考えるとワクワクしたし、未来をいち早く体験できたという意味で、iPhone Xは買ってよかったと思っている。
その証拠として、2018年9月、2019年9月に発表されたiPhoneは、全てiPhone Xの後継モデルとなった。
iPhone好きな方に、iPhone Xは是非体験して欲しい!
iPhone Xを購入する
iPhone Xは販売終了しました
2025年1月現在は後継モデルとして「iPhone 13シリーズ」が販売されています。キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
- 契約事務手数料が無料の、オンラインショップを活用する
- ストレージは「128GB」がおすすめ
今はとにかくスマホが高いので、少しでも節約しましょうね。
iPhone X・XS用アクセサリについて
定番のケース・保護フィルム(ガラス)については、以下のまとめ記事をご覧ください。
ドコモでiPhoneを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
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注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています
iPhone Xのまとめ記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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