iPhone X系のiPhone購入を検討していますか?
2017年11月に発売されたiPhone Xは、
iPhone10周年記念モデル
という位置付けで、当初予定よりも1年前倒しで発売されたと言われており、不具合なども多いと予想された。
だが、僕自身1年間使って思うのは、「想像以上の完成度で便利」ということだ。
次の10年のベースになるモデル
とも言われたが、その噂も嘘ではないなと感じた。
- 2018年9月に発表された「iPhone XS」と「iPhone XR」
- 2019年9月に発表された「iPhone 11」と「iPhone 11 Pro」
これらは全て、iPhone Xの後継モデルの位置付け(=Face IDを搭載した全面ディスプレイモデル)だった。
iPhone Xを触って、
10年先の未来を感じた
というのは間違いない。
今のiPhoneユーザーは、いずれiPhone X後継モデルに機種変更することになるので、初号機のiPhone Xを使った感想を紹介しようと思う。
他モデルが気になる方は、以下の記事をご覧ください。
目次
- 1 iPhone X発売前に抱いていた「不安」
- 2 iPhone Xファーストインプレッション
- 3 ホームボタンがないことに対する違和感はないか?
- 4 顔認証「Face ID」は使えるか?
- 5 iPhone Xは高評価!長期利用した感想は「もう戻れない」
- 6 iPhone X最大の高評価ポイントは「コンパクト」であること
- 7 有機EL(OLED)はキレイだがメリットを感じるほどでもない
- 8 デュアルカメラのポートレートモードは強烈
- 9 Apple Payに対応している
- 10 iPhone 8・iPhone 8 Plusと比較してどちらが「買い」か?
- 11 iPhone X後継モデルは何がおすすめか?
- 12 終わりに
iPhone X発売前に抱いていた「不安」

iPhoneと言えば何を想像するだろうか?
メーカとしてのAppleの知名度はもちろんだが、以下を想像する人は多いのではないかと思う。
- 高級なスマホ
- 品質が高い
- 丸いホームボタン
なので、特に「ホームボタンがなくなる」ことに関しては、不安を持っていた。
今までのiPhoneの特徴が全く無くなってしまう、とすら感じた。
見た目に関して言えば、ホームボタンは確かになくても良いかもしれないが、iPhoneの象徴だと思っていた。
これがなくなると、ただでさえ見た目で差別化しづらいスマートフォンにおいて、
Androidとの違いが、全くわからない状態になる
と感じたので、iPhoneファンとしては複雑だった。
iPhone Xファーストインプレッション

2017年11月3日の発売から、1週間程度遅れて、iPhone Xを入手した。
購入したのは、シルバー64GBモデルだ。容量不足の不安もあったが、購入から半年以上経過しても、問題なく使えているので、全く問題なかった。
手に取って最初に思ったのは、

やはりホームボタンがないインパクトは大きく、今までと違う感じが非常に強かった。
ただ、iPhone Xがどんな新しい体験を提供してくれるのか、というワクワク感はものすごく高まった。
ホームボタンがないことに対する違和感はないか?

iPhone Xを触ってみて、最初に感じた違和感はやはりホームボタンがないということだった。

と、最初は思っていたが、なんのことはない。1日で慣れた。
ホームボタンを触る操作は、1日に何度もするため、違和感を感じても、慣れるのも早かった。
僕はiPhone 6sなど古いiPhoneも持っているし、「iPad Pro」も使っている。
画面下からスワイプした時の動作は、端末によって異なる。
- iPhone Xは、ホーム画面に戻る
- 古いiPhoneは、コントロールセンターが立ち上がる
- iPadでは、Dockが起動する(iOS 11以降)
お決まりなのだが、古いiPhoneを触って、ホームに戻るつもりで、コントロールセンターが立ち上がる現象が多発した
人間の慣れとは恐ろしいものだ……(笑)
顔認証「Face ID」は使えるか?

iPhoneXのハードウェア的な目玉と言えるのは、TrueDepthカメラの搭載だと思う。
従来FaceTimeカメラと呼ばれていた、新しいフロントカメラだが、顔認証の役割を担った。
顔認証そのものは、Androidの世界では既に一般的で、僕自身も触ったことがあった。
だが、その評価は非常に低く、それ故に「Face IDは大丈夫なのか?」とかなり不安を抱えていた。
そして実際使ってみて、衝撃を受けた。

Touch ID(指紋認証)を初めて使ったときも、わりと驚いたものだが、それ以上の衝撃だった。
Appleは生体認証を採用するスピードは遅いが、搭載したときの完成度の高さには毎回驚く。
そして、Face ID最大の魅力は、スピードはもちろん、
認証時に自分の顔が画面に表示されない
ことだと思う。
よくある顔認証は、画面に表示される枠に自分の顔を合わせる、というもので、毎回自分の顔を見るのもストレスだった。
Face IDの欠点

とはいえ、Face IDにも当然欠点はある。
- 暗闇での認識率が低い
- マスクをつけるとほぼ認識しない
主にこの2点だろうか。
前者については、人によって全く問題ないという人もいるのだが、僕の場合認識率は2割くらいで、ほぼ無理という感じだ。
マスクに関しては、ほぼみんな同じ認識だろうと思う。
日本人が大好きな「マスク」は無理
これは覚えておいたほうがよいかと思う(笑)
「Face ID」の登場がスマホ業界に与えたインパクトは大きかったようで、その後Androidの世界でもFace ID相当の顔認証が当たり前になった。
さらに、「HUAWEI P20 Pro」においては、iPhone Xにはない指紋認証も併用する。
併用すれば最強だと思っていたが、実際使ってみると恐ろしく使い勝手がよくて驚いた。
iPhone Xは高評価!長期利用した感想は「もう戻れない」

- ホームボタンがないこと
- Face IDに変わったこと
この2点が最大の懸念事項だったが、これをあっさり受け入れられたことで、iPhone Xを批判する要素はほぼなくなった。
- 画面が有機EL(OLED)に変わった
- デュアルカメラが進化した
などは、並行販売された「iPhone 8 Plus」と比較して、内部的なスペック向上レベルの進化だからだ。
ただ、iPhone Xを使って感じる最大の魅力は、コンパクトさだと思う
iPhone X最大の高評価ポイントは「コンパクト」であること

「コンパクト」という表現は、「iPhone 8 Plus」と比較した場合の話だ。
僕は、iPhone X購入前にiPhone 8 Plusを使った。Plusシリーズをメイン機とするのは初めてだったが、
手に余る大きさ
には若干苦しんだ。男性にしては手が小さい僕は、慣れるとはいえ、物理的に大きいことは使いづらさに繋がった。
加えて、iPhone 8 Plusに関して言うと、とにかく重かった。
200グラムを超える重量は、明らかにずっしりと重い。
そういう意味で、iPhone Xは軽いとは言えない。
モデル名 | 無印(4.7インチ) | Plus(5.5インチ) |
---|---|---|
iPhone 7 | 138g | 188g |
iPhone 8 | 148g | 202g |
iPhone X | 174g |
上記はiPhone 7以降の重量比較だが、iPhone Xは結構重い。
だが、これはどちらの視点で見るかによると思う。
- サイズ感は無印(4.7インチ)に近い
- スペックはPlus(5.5インチ)に近い
無印視点だと重いが、Plus視点だと軽いという感じだ。
僕はiPhone 8 Plusから移行したので、軽くなった印象が強かった。
iPhone Xに関して僕は、
iPhone 8のサイズ感で、スペックはPlus以上
という印象を持っているので、コンパクトであることは大きなメリットだった。
有機EL(OLED)はキレイだがメリットを感じるほどでもない

中央:iPhone X
右:Galaxy S8
iPhone Xは有機EL(OLED)を採用したことでも有名だ。
有機ELと言えば、近年は大型テレビにも採用され、いよいよ普及する雰囲気が出てきている。
スマートフォンでは、サムスンのGalaxyシリーズが長年採用しており、ある程度評価は固まっている状況だった。
その評価は以下のようなもの。
- 確かに美しいが、色合い(彩度)がキツメ(=派手)
- 画面の焼き付きが多い
つまり、それほど高い評価を得ていたわけでもなかった。
iPhone Xを最初に買った方(僕は1週間程度遅れた)のレビューを見ると、
画面の美しさがヤバい!
という言葉をよく目にしたが、正直僕は違いが分からなかった。
確かにキレイだとは思ったが、目を見張るレベルではないと思う。
確かに液晶と比較すれば、くっきりしているし、特に黒い部分のコントラストがハッキリしてると感じる。
だが、メリットを実感するほどの違いはなかったと思う。
さらに言えば、一部分だけ発光できる有機ELのメリットを活かす機能もなく、長く使えば使うほど存在を忘れてしまった。
例えば、「Always On Display」のような機能があれば、また印象も変わっただろうが、2019年時点としては特に評価するべきポイントにはならなかった。
不具合が多かった印象もあり、僕自身ゴーストタッチが発生して、ディスプレイが交換になった。
上記記事を書いた地点では、それほど反響はなかったのだが、半年以上経過して、同様の不具合が発生している人から多数の問合せが届いている。

というのが僕の印象だ。
デュアルカメラのポートレートモードは強烈

逆に、もう1つの目玉機能と言える、デュアルカメラはやはりすごかった。
iPhoneにおけるデュアルカメラの目玉は、光学2倍ズームに目が行きがちだが、「ポートレートモード」が使えることだと思う。
iPhone Xに関して言えば、iPhone 8 Plusと比較して、望遠カメラが以下の進化をしている。
- 明るいレンズになった
- 光学式手ぶれ補正に対応した
そういう意味で、ズーム機能が使いやすくなったのは事実だ。
だが、実際の写真を撮る時に使うかと言えば、案外使わなかった。
結局望遠カメラが活かされるのは、デュアルカメラで実現する「ポートレートモード」なんだと思う。
我が家には2人の子供がいるのだが、ちょっとしたお出かけではいちいちカメラを持ち歩かない。
なので、ちょっとした撮影でいい感じの写真が撮れるという手軽さが一番大きい。
ポートレートモード自体は、iPhone 8 Plusでも使える。
だが、サイズ的にコンパクトになったiPhone Xの方が、気軽に使えると感じた。
Apple Payに対応している

これは、iPhone Xに限った話ではなく「iPhone 7」以降の全モデルでいえることだが、非接触ICカード決済の「Apple Pay」に対応している。
- Suica
- iD
- QUICPay
の決済方式に対応し、近年はバーコード決済(QR決済)も増えて来たが、「かざすだけ」で決済できるし、ID・パスワード依存のサービスではないのでセキュリティも高いことが魅力と言えるだろう。
「なんとかペイ」は正直増えすぎた印象があり、不正利用などの事故も相次いでいる。そのうち淘汰されるのは間違いないので、キャッシュレスサービスなら信頼と実績があるサービスを使う方がよいと思う。
iPhone 8・iPhone 8 Plusと比較してどちらが「買い」か?

2021年時点では、値段の安くなったiPhone 8 Plusと比較されることが多いと思うので、どちらを買うべきか悩む人は多いだろう。
僕が聞かれたら、
予算が許すならiPhone Xを買うべき
と答える。
ポイントは、iPhone 8 Plusでできないことはあっても、iPhone Xでできないことはないということだ。
iPhone Xは10年先を見据えたモデルだが、現時点でも十分使える完成度を誇っている。
なので、予算さえ許せばiPhone Xを買う方が幸せになれると思う。
とはいえ、10万〜という感じの価格設定では、躊躇する人も多いだろう。
そんな方は、比較的安価な64GBモデルを選択することをおすすめする。
1年ほどこのモデルを使っているが、iCloudストレージさえ大きめのものを契約していれば、64GBモデルで足りないことはほぼあり得ないと思う。
iPhone X後継モデルは何がおすすめか?

その後、2019年9月にiPhone X系の最新モデルが発表された。
2018年9月に発表された「iPhone XS」の時もそうだったが、最上位モデル(フラグシップ)は、最新モデルの発表に伴い販売終了するのが既定路線のようだ。
- iPhone XSの発表後、iPhone Xは販売終了
- iPhone 11 Proの発表後、iPhone XSは販売終了
このため、iPhone X系最新モデルは1年間の限定販売という傾向になるため、最新モデルを買うなら発売後にサクッと書く方がよいと思った。
逆に、スタンダードモデルに該当する「iPhone XR」が旧モデルとして値下げされ、ラインアップに残ったことから、気が早いが2020年9月に発表される次期iPhone(iPhone 11s?)後は、以下のような対応になると思われる。
- iPhone 11 Proは販売終了
- iPhone 11は値下げされて販売継続
- iPhone XRはさらに値下げされ最安モデルに
このタイミングで、Appleが公式に販売するモデルは全モデル「iPhone X系列」に統一されるだろう。

1年間「最新モデル」って自慢出来るから(笑)
キャリアでの販売も在庫限りなので、型落ちの値下げを狙うならいそぎましょう!
ビックカメラ.comではSIMフリー版がまだ購入可能です。
終わりに

2007年に発売した初代iPhone以来、初めてのフルリニューアルとも言えた、iPhone Xは予想以上の完成度だった。
「これからの10年のベースになるモデル」というのは過言ではなく、特にTrueDepthカメラには未来を感じた。
というのも、iPhoneに留まらず、iPad・MacなどあらゆるApple製品に搭載される可能性を感じたからだ。
実際、iPad Proは2018年10月に発表された第3世代から、Face IDを搭載した。
そういうことを考えるとワクワクしたし、未来をいち早く体験出来たという意味で、iPhone Xは買ってよかったと思っている。

その証拠として、2018年9月、2019年9月に発表されたiPhoneは、全てiPhone Xの後継モデルとなった。
発表年 | モデル名 | 特徴 |
---|---|---|
2018年 | iPhone XS | iPhone Xの後継モデル |
iPhone XS Max | 6.5インチの大型iPhone X | |
iPhone XR | 6.1インチ液晶の、iPhone X廉価版と言えるモデル | |
2019年 | iPhone 11 Pro | iPhone XSの後継モデル |
iPhone 11 Pro Max | iPhone XS Maxの後継モデル | |
iPhone 11 | iPhone XRの後継モデル |
ホームボタンを搭載した、「iPhone 8」の後継モデルが存在しないことにAppleの強い意志を感じる。
iPhone好きな方に、iPhone Xは是非体験して欲しい!
iPhone Xを購入する
iPhone Xは販売終了しました。現在は後継モデルとして「iPhone 12 Pro」が販売されています。
キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
- 契約事務手数料が無料のオンラインショップを活用する
- ストレージは基本「64GB」で十分
- カラーはトレンドに左右されず、「好み」で選ぶ

今はとにかくスマホが高いので、少しでも節約しましょうね。
一緒に使いたいおすすめアクセサリ・サービス

ドコモでiPhoneを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。

- 24時間受付可能
- 送料無料(2/28まで全品送料無料キャンペーン中)
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- オンラインショップのメリット
- 最新キャンペーンをチェック
- 申込み手順を知りたい方はこちら

ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
SIMのみ契約なら「初期費用0円」

分離プランの開始後、SIMのみで契約も可能になりました。

- IMEIロックなどややこしい縛りがない
- 「5G」はもちろん、スマホ・タブレット・ルーターがSIM交換なしで使える
- 新プラン「ahamo」にも対応
- 公式ショップだから安心して購入できる
- オンラインショップのメリット
- 最新キャンペーンをチェック
- 申込み手順を知りたい方はこちら
iPhone X・XSケースのおすすめ

全面ディスプレイ化したiPhone X・XSには、「シンプルなデザイン」のケースがおすすめです。
タイプ | 価格 | グリップ性 | 対衝撃性能 | 機能性 |
---|---|---|---|---|
ハード | ○ | △ | ○ | △ |
ソフト | ○ | ○ | ○ | △ |
手帳型 | × | × | ○ | ○ |
Apple純正 | × | ○ | × | × |

その中では、安価かつ高品質な「Spigen社のケース」が僕のおすすめです!
iPhone X・XS用画面保護シートのおすすめ
全面ディスプレイ化したiPhone X・XSの画面保護には、「ガイド枠付き全面保護ガラス」がおすすめです。
種類 | 価格 | 指滑り | 貼りやすさ | 機能性 |
---|---|---|---|---|
保護フィルム | ○ | × | △ | △ |
保護ガラス | ○ | ○ | △ | ○ |
コーティング | × | ○ | ○ | ○ |

見た目重視なら「コーティング剤」
ガラスの見た目が嫌、という方には見た目を損なわない「コーティング剤」がおすすめです。

iPhone Xのまとめ記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
▼以下の画像をクリック!