スマホのカメラで、一眼レフで撮影したような、背景をぼかした写真が撮れる、
ポートレートモード(被写界深度エフェクト)
というものをご存じだろうか?
カメラのレンズを2つ搭載する『デュアルカメラ』によって実現するこの機能は、2016年に登場したiPhone 7 Plus以降、採用時例が一気に増えた。
大型のレンズが搭載出来ない、スマートフォンならではの使い方と言えるわけだが、普段使いではかなり本格的な写真が撮影出来る。
何よりポイントは、
特別なスキル・機材は不要
ということで、簡単に使えて、本格的な写真が撮影出来ることが最大のメリットだ。
僕も便利に使っているので早速紹介しようと思う。
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iPhoneポートレートモードの作例
まず、ポートレートモードで撮影した写真を見て欲しい。
これらの写真は、基本的に
- 手持ち
- サッと取り出して撮影しただけ
で撮影した写真だ。
特別な撮り方をしたわけではないが、随分キレイに撮影できていると思う。
スマートフォンのトレンド『デュアルカメラ』
スマートフォンは登場から10年程経過する。
この製品は人々の生活を激変させたと思うが、もう1つ凄いことがある。それは、
10年間、ガジェットの最先端を常に走り続けている
ということだ。
2013年くらいから「スマホの進化は終わった」、なんてよく言われ、『スマホの次』が注目されていたが、スマホの次はスマホだったと思っている。
- LTEなど高速データ通信への対応
- 有機ELなど新世代ディスプレイの採用
- Apple Payなどモバイル決済への対応
など、スマホが一番最初かと言えばそうでもないが、普及させたのはスマホというのは間違いないだろう。
そんな、スマホで2016年頃から採用事例が増えたのが、
デュアルカメラ
だ。
コンパクトなスマートフォンがどうあがいても太刀打ちできないのが、大型センサーやレンズを搭載したカメラだ。
デュアルカメラは、スマホならではのアプローチとも言える。
iPhoneシリーズのデュアルカメラ仕様
iPhoneシリーズにおけるデュアルカメラは、2016年9月に発売したiPhone 7 Plusで初めて採用された。
iPhoneの場合、
- 広角カメラ
- 望遠カメラ
の2種類を搭載しているが、広角カメラは1200万画素のƒ/1.8(開口部)で共通仕様となっている。
2018年4月時点では、
において採用されている。
カメラのスペックとしては、iPhone 8 PlusはiPhone 7 Plusと同じだが、iPhone Xは望遠側のレンズが進化した。
比較すると以下のような感じだ。
スペック | iPhone X | iPhone 8 Plus |
---|---|---|
レンズ仕様 | ƒ/2.4の開口部 | ƒ/2.8の開口部 |
光学式手ぶれ補正 | あり | なし |
iPhone Xの望遠レンズは、手ぶれ補正が付いて、少し明るくなった
というのが大きな違いだ。
デュアルカメラのメリットは『ポートレートモード(被写界深度エフェクト)』
そしてこのデュラルカメラを使った撮影で一番大きいのは、2つのレンズを組み合わせたポートレートモード(被写界深度エフェクト)だ。
この写真を見て欲しい。
アイドルグループ「わーすた」のライブでポートレートモードを使って撮影した写真だが、こんな写真がスマホで撮れることは感動した。
推しのいい写真が撮れる幸せ!!
は、置いておいてw
普段使いで言えば、
- 子供の写真を撮る
- 食事の写真を撮る
というような用途では非常に役立つ。
ただ、デュアルカメラの使い方は広角カメラと望遠カメラと限ったものではなく、例えば「V20 PRO L-01J」は、135度まで撮影可能な超広角カメラを搭載するというアプローチをとっている。
ポートレートモードの仕組み
このポートレートモードは、ざっくりした説明をすると、
- 広角カメラで撮影
- 望遠レンズで撮影
- 両者の写真をソフトウェアで合成して、背景をボカす
というもので、簡単に言えば『合成写真』と思えば良い。
一例として、まずこの写真を見て欲しい。
おわかりだろうか?
背景に注目して見て欲しい
- 1枚目はポートレートモード
- 2枚目はポートレートモードを無効化
となっている。
この写真の方がより分かりやすいかもしれない。
このように写真アプリ上で、簡単にポートレート効果を外すことができる。
さらに言えば、合成写真なので、境界線がハッキリしないと上手く撮影出来ない。
この写真なんて分かりやすいが、お好み焼きの麺がボケてしまった残念な写真となっている。
つまり、ポートレートモードも得意・不得意があり、絶対的なものではない。
デュアルカメラとポートレートモードの使い方は?
ポートレートモードの使い方は、
カメラアプリ上からポートレートモードを選択するだけ
でモード切替が必要なことを除けば、特別設定は不要で簡単に使える。
なので、気軽に使えてキレイな写真が撮れるポートレートモードは、スマホカメラの決定版とも言えるわけだが、やはり欠点もある。
僕が使って感じたのは、
- 撮影が遅い、連写できない(合成処理がはいる関係と思われる)
- 焦点距離の条件が厳しい
- 境界がハッキリしない被写体(風景など)は不得意
この3点だ。
特に2つ目には苦しめられる。
ポートレートモードで撮影すれば全て、ポートレート写真になるわけではない
というのは知っておいた方が良いと思う。
このようにカメラのプレビュー上で、自然光などポートレートモードが有効と表示された時、撮影する必要がある。
具体例を簡単に説明すると、ポートレートモードで撮影していても、
このように近すぎてもダメ
遠すぎてもダメ
という感じで、大体1~2.5メートルくらいの距離感が必要となる。
なので、手持ちのものをポートレートモードで撮影するとかは苦手だ。
- 被写体が1人〜2人程度の人物、またはもの(食事など)
- 被写体と背景の境界線が分かりやすい
という写真は得意なので、普段使いで一番重宝するのは、子供の写真を撮る時だ。
望遠レンズの光学ズームは過信しない
デュアルカメラになることによる、もう1つの恩恵は、望遠レンズによる光学2倍ズームだ。
スマホでは長年搭載されなかった光学ズームだが、これの画質は『それなり』という認識の方が良いかと思う。
前述の通り、広角カメラよりはスペック的に劣るのだが、実際使ってみてもそんなに画質は良くない。
望遠レンズはポートレートモードのためにある
と考えた方がよいように感じた。
終わりに
デュアルカメラって何がいいの?
価格は高くなるし、大したメリットもないと思っている方は多いだろうが、
ポートレートモードが使えることが最大のメリット
だと僕は思う。
ポートレートモードが使えると、
単焦点レンズの一眼レフやコンデジはいらない
と感じるようになった。
そして、デュアルカメラの次はトリプルカメラともいわれており、『Huawei P20 Pro』など、採用事例も出てきた。
また、2019年のiPhoneはトリプルカメラという噂も盛り上がってきているため、増やせばいいものでもないが、
スマホカメラの進化
はまだまだ注目される分野なのではないかと思う。
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