2017年11月に発売した「iPhone X」を購入して以来、iPhoneの生体認証は顔認証「Face ID」が主流になった。
発売当初「本当につかえるのか?」と不安も持っていた。
しかし、その後iPhoneだけでなく、Androidスマホの大半も顔認証が主流となり、今やスマホの生体認証は「顔認証」といっても過言じゃない。
そんな「顔認証」にも一応欠点はあったのだが、2020年以来の新型コロナウイルス感染症の拡大で「マスク着用」が義務化された世の中では、さらに目立ってしまった。
だからダメというわけでもないが、顔認証「Face ID」を使って感じた、メリット・デメリットを紹介しようと思う。
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生体認証を採用しているApple製品
Face IDの説明に入る前に、Apple製品における生体認証の対応状況をまとめておこうと思う。
Apple製品の生体認証は以下の2種類。
- 指紋認証の「Touch ID」
- 顔認証の「Face ID」
で両方を採用するモデルは、2025年現在存在しない。
iPhone Xの登場以来「Face ID」の採用事例は増えているが、Apple製品全体としてはまだまだTouch IDが多い。
モデル毎に簡単にまとめてみる。
iPhoneの生体認証対応状況(Touch ID・Face ID)
iPhoneは2017年に発売した「iPhone X」以降、基本的に全モデルが「Face ID」に統一されている。
モデル名 | Touch ID | Face ID | |
---|---|---|---|
第1世代 | 第2世代 | ||
iPhone 5s | ○ | × | × |
iPhone 6 | |||
iPhone SE(第1世代) | |||
iPhone 6s | × | ○ | |
iPhone 7 | |||
iPhone 8 | |||
iPhone X | × | ○ | |
iPhone XS | |||
iPhone XR | |||
iPhone 11 | |||
iPhone 11 Pro | |||
iPhone 12 | |||
iPhone 12 Pro | |||
iPhone 13 | |||
iPhone 13 Pro | |||
iPhone SE(第2世代) | ○ | × |
例外といえるのは、2020年4月に発売した「iPhone SE(第2世代)」で、Touch IDを搭載している。
iPadの生体認証対応状況(Touch ID・Face ID)
iPadは2014年に発売した「iPad Air 2」以降、基本的に全モデルが「Touch ID」に対応している。
ただし、iPad Proは第3世代以降、顔認証「Face ID」が採用されている。
iPad Airは第4世代、iPad miniは第6世代で見た目が「iPad Pro」っぽくなったが、指紋認証をトップボタンに配置する対応をとっている。
モデル名 | Touch ID | Face ID | |
---|---|---|---|
第1世代 | 第2世代 | ||
iPad Air 2 | ○ | × | × |
iPad mini 3 | |||
iPad mini 4 | |||
iPad Pro(第1世代) | |||
iPad(第5世代以降) | × | ○ | |
iPad Pro(第2世代) | |||
iPad Air(第3世代) | |||
iPad mini(第5世代) | |||
iPad Air(第4世代) iPad mini(第6世代) |
○ ※トップボタン |
||
iPad Pro(第3世代以降) | × | ○ |
Macの生体認証対応状況(Touch ID・Face ID)
Macについては、2025年現在以下の4モデルが対応している。
- 13インチMacBook Pro(2016年モデル以降)
- 15インチMacBook Pro(2016年モデル以降)
- 16インチMacBook Pro
- MacBook Air(2018年モデル以降)
Macに搭載されているTouch IDは「全て第2世代」。
顔認証「Face ID]は一瞬で認証するし、自分の顔が映らなくて感動
iPhone Xで採用された「Face ID」は、発表当時不安を持つ人も多かったが、実際使ってみて評価が一変した。
認識精度は非常に高く、何より認識すればほぼ一瞬でロックを解除するというスピードが最大の魅力だ。
- メガネをかける
- 帽子をかぶる
くらいだったら、ちゃんと認識してくれるということにも驚く。
僕はメガネも使うので、メガネの有無で認識精度が落ちると使い物にならないと思っていたが、それもなかった。
そして、地味だが大きかったのは、
顔認証の時に、インカメラで自分の顔が映し出されない
これには感動した。
Face IDの不満
事前のイメージを覆す完成度だったが、やはり不満はある。
ただ、これは「Face ID」がどうとかいうより、顔認証そのものに対する不満と言ってよいかと思う。
具体的には、以下の3点だ。
- iPhoneが正面にないと認証しない
- 夜間にベッドサイドで操作する時(=暗闇)、不安定
- マスクをつけているとほぼ認証しない
iPhoneが正面にないと認証しない
「iPhone 8」まで搭載されていた、「Touch ID」は指紋認証を採用していた。
指紋認証も絶対的なものではなく、以下のような欠点がある。
- 手が濡れていると精度が落ちる
- 乾燥肌などで、指が荒れると認識しない
だが、どんな角度でも指でホームボタンを触れば使えるという特徴があった。
僕は、システムエンジニアの仕事をしていたので、仕事中はほとんど座ってPCを操作している。
この時、PCの横にiPhoneを置いているわけだが、ちょっと通知内容を見たいなんて時は、
iPhoneを机に置いたまま操作していた
こういうシーン結構ないですか?
たとえば飲食店で食事していると、机の上にスマホを置いて、食べながら見てる人もよくいる。
これが、iPhone XのFace IDだと、どうなるか?
いちいち、手に持ってiPhoneを見つめる必要がある
これが意外と面倒くさい。
一応、Face IDの設定で「Face IDを使用するには注視が必要」というチェックがあり、それをオフに設定することで、ある程度は回避可能。
だが、Touch IDのように机に置いたままロック解除は出来ない。
セキュリティを落とすようなことをするのは、正直あまりやりたくないのだが、ストレスの方が勝ってしまうので、僕は注視が必要チェックはオフにしている。
夜間にベッドサイドで操作する時(=暗闇)、不安定
顔認証を使うにあたり、懸念していたことが色々あるが、夜間の認識精度がどんなものなのかは気になっていた。
結果から言えば、以下のようなシーンならおおむね問題ない。
- 夜間の利用
- ライブ会場など暗い場所
実際、先日行ったライブでも試してみたが、多少精度は落ちるものの、ほぼ問題なく使えた。
恐らくだが多少でも強い明るさ(ステージ照明とか)があれば解除してくれるのだと思われる。
だが、就寝中に使うことが多い、豆電球程度の明るさでは、ほぼ解除されない。
要するに、
暗闇はアウト
と言える。
我が家には8歳と7歳の子供がいる。
- 突然起きた
- おしっこ
- 熱が出るなど急な体調不良
- 蹴飛ばされたりする
なんてことは、わりと日常的なので、寝たら朝目が覚めるまでぐっすりというのは、案外少ない。
なので、こういう時に見たら寝られなくなると分かりつつ、ついiPhoneを使ってしまうのだが、
Face IDがうまく認証してくれない!
地味だがかなりのストレスだ。
マスクをつけているとほぼ認証しない
そして、最後が「マスク着用」だと認証しないこと。
これは、iPhone Xが登場した2017年当時からずっと同じだが、2020年までマスクは、体調不良・花粉症の時につけるくらい。
新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、外出時はマスク着用がマナーという世の中とは、180度異なる。
このため、マスク着用時に使えない欠点が、かなりクローズアップされてしまった。
緊急事態宣言が発令されていた、2020年4月に発売された「iPhone SE(第2世代)」は指紋認証「Touch ID」を搭載していたが、指紋認証搭載が話題になるなんて、Appleも予想していなかっただろう。
マスクをずらして、あごのあたりに着けておけば認識してくれるが、正直面倒だ。
Face IDの使いづらさを解消する方法は、セキュリティレベルを落とす
こんな感じで、使いづらいシーンが結構あったので、前述の注視が必要チェックをオフにするはもちろん、さらにセキュリティレベルを落とすことにした。
具体的には、
パスコードを『4桁の数字コード』に変更する
ということだ。
僕はTouch IDが登場してから、入力する機会が減ったことと、セキュリティレベルを上げるために、パスコードは『カスタムの英数字コード』かつ、かなり長いものにしていた。
だが、Face IDの認証に失敗すると、頻繁にパスコード認証を求められるため、複雑な入力が面倒になる。
なので、
Face IDが使えなくても、すぐに使えるための対策
という意味で、セキュリティレベルを落とすことにした。
なんだか本末転倒だが、こうでもしなければ、ストレスが貯まる。
後継モデルでは進化したのか?
その後、iPhone Xの後継モデルとして、多数のモデルが発売された。
2025年1月現在は「iPhone 12シリーズ」が最新で、後継モデルが発売するたびに、「Face IDがより速くなりました」というアナウンスはされているのだが、正直進化を実感したことはない。
iOS 13では「Face IDの認証が高速化」とうたわれ、確かに早くなったが認識精度は変わっていない。
生体認証に対する取り組みは、Android陣営と差がつき始めているように感じる。
2022年モデルのiPhoneでは「Touch ID」が復活?
以上が、2025年1月現在のFace IDの状況。
顔認証「Face ID」の登場以来、Touch IDは徐々に収束する雰囲気があったのだが、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で評価が一変。
マスクを着用していても使いやすい「指紋認証の価値」
が見直された。
実際、顔認証は万能ではない。
Androidスマホが「ディスプレイ内指紋認証」を導入しているのが何よりもの証拠だが、これはこれで使い勝手がわるい……。
Appleもかねてから「ディスプレイ指紋認証」を採用すると噂されているが、形にならない状況。
しかし、iPad Air(第4世代)の登場で一気に現実味を帯びてきた。
iPad Airの指紋認証は「トップボタン」、iPhoneでいう「スリープボタン」に搭載されている。これをみて思った。
多くの方もそう感じたようで、iPhoneでのTouch ID復活が2022年モデルでは期待される。
終わりに
iPhone XのFace IDは予想以上に便利だったが、顔認証の限界も感じた。
iPhone X発売前の噂として、AppleはディスプレイにTouch IDセンサーも組み込もうとしたが、技術的なものと納期的な面で断念したと言われていた。
使ってみて感じるのは、
Face IDとTouch IDは相互の弱点を補完しあえるので、両方あれば最強
ということだ。
iPhone Xは発売後の情報として、本来の発売予定を、1年早めて発売したと関係者が明かしている。
未完成というのは言い過ぎだが、今後10年の礎となる端末なので、これからまだまだ進化する余地を感じたというのは間違いない事実だ。
欠点はあるが、それは割り切った上で、未来を感じさせる端末というのは間違いないと感じる。
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元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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