発売当初の品薄で混乱も見られたが、なんとかiPhone Xを入手した。
iPhone Xの大きな特徴は、
- 全面ディスプレイ
- 有機EL(OLED)ディスプレイ
- TrueDepthカメラを使った、新たな生体認証Face ID(顔認証)
だと思っているが、これらの特徴はiPhoneが最初に導入した、革新的な機能ではない。
敢えて言えば、TrueDepthカメラだけはAppleが導入した『世界初の仕組み』かもしれないが、それ以外の製品や技術は、既に存在する。
iPhone Xそっくりのスマホ。それは、
Samsung(サムスン)のGalaxy S8シリーズ
だ。
かつて、サムスンといえばアイコンレベルまでiPhoneに似せた製品を作り、訴訟になったりした。
しかし、今やiPhoneがGalaxyをパクったとも読み取れるわけで、時代は変わったなぁと思う。
Galaxy S8のディスプレイや顔認証を紹介しながら、iPhone Xとの違いを紹介しようと思う。
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Galaxy S8 SC-02Jを入手した理由
僕が、持っているGalaxy S8はグローバル版とかではなく、Galaxy S8 SC-02Jというdocomo版。
なんでこんなモノを持っているのかと、継続的に当ブログをご覧の方は思うかもしれないが、友達と交換したw
feelがS8に化けたw pic.twitter.com/ufqlVdjI8G
— チー@岡山のわーしっぷ (@ktoi_chi) 2017年9月19日
僕が提供したのは、『Galaxy Feel SC-04J』だ。
Galaxy Feel SC-04Jは35,000円くらいの端末。Galaxy S8は10万円近くするので、普通に考えて等価トレードとかあり得ないが、
iPhone X買って、レビューするならいいよ
と交換してくれた。
まあ、その友達はiPhone飽きたと思って買ったけど、合わないから使わなくなり、放置されていたというオチなのだがw
iPhone XとGalaxy S8の違いをスペックから比較
iPhone XとGalaxy S8は、僕の印象ではそっくりだなと思うが、気になるポイントに絞ってスペック比較をしてみる。
iPhone X | Galaxy S8 SC-02J | |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.8インチ有機EL | 5.8インチ有機EL |
解像度 | 2,436 x 1,125 | 2960×1440 |
ppi | 458ppi | 570 ppi |
高さ | 143.6 mm | 149 mm |
幅 | 70.9 mm | 68 mm |
厚さ | 7.7 mm | 8.0 mm |
重量 | 174 g | 150g |
バッテリー容量 | 2,716mAh(推定) | 3000mAh |
全体的には、
Galaxy S8が少し縦に長いだけで、若干コンパクト
という感じかと思う。
実際、片手で持つと男性にしては手が小さい僕は、iPhone 8 Plusだと手に余る感じだが、
Galaxy S8は持ちやすい。
Galaxy S8と比較してiPhone Xは2mm幅が広いが、持った感触は似ているだろう。
もはやスマートフォンにおいて、単純なスペック比較には意味がないと思っているが、
- ディスプレイ性能
- バッテリー容量
- サイズ感
- 重量
あらゆる面において、Galaxy S8の方が優れているような印象を持つのが自然だと思う。
ただ、Galaxy S8が使いやすいかと言えば、僕はそうでもなかった。
使い勝手だけで言えば、『Galaxy Feel SC-04J』の方が上とすら思った。
その理由は、生体認証の使い勝手にある。
生体認証が使いづらいGalaxy S8
Galaxy S8の生体認証は、
- 指紋認証
- 虹彩認証
- 顔認証
の3種類があり、いずれか1つを選ぶことになる。
指紋認証はiPhoneでもお馴染みTouch IDと同じようなものだが、指紋認証の使い勝手が悪い。
Galaxy S8は本体の裏面にある。
対して、Galaxy Feelは本体の前面にある。というか、iPhoneのホームボタンと同じと言った方が良いかもしれない。
これは、僕がiPhoneユーザーだからという『慣れ』の面もあると思うが、コンパクトとは言えないGalaxy S8で、裏面の指紋認証センサーは触りにくいと感じた。
なので、虹彩認証と顔認証を試した。
虹彩認証を使った感想
虹彩認証は簡単に言うと瞳で認証する機能。
2015年頃から富士通のARROWSで採用されて、便利そうだなと思っていたが、実は初体験だった。
なのだが、使いづらかった。
理由はたった1つ。
認証そのものは早いが、『瞳の位置合わせ』がすごく面倒!
これに尽きる。
- 枠に合わせろと言われる
- 距離を取れと言われる
- 正面から見ろと言われる
もうこれだけで面倒になる。
ロック解除なんて、1日に何十回もする。
その都度、これを求められるとストレスがたまる。
業務端末など、ものすごくセキュアな端末ならまだ理解する
だが、日常利用する個人端末では使い勝手が悪すぎた。
顔認証を使った感想
続いて、顔認証を試した。
顔認証はかなり昔からある仕組みだが、近年ようやく増えて来た印象がある。
虹彩認証と同じく試すのは初めてだったが、これも使いづらかった。
僕の場合、
- 基本はメガネ
- 時々コンタクト(デイリー)
という生活をしている。
メガネをかけていてもある程度認証はしてくれるが、認識率は悪かった。
また、暗い部屋の中や外出先では使い勝手が悪いと感じた。
iPhone XのTrueDepthカメラとFace IDを使った感想
結果、Galaxy S8では生体認証の利用をやめてしまった。
虹彩認証と顔認証に共通しているのは、フロントカメラを使うことだ。
そして、iPhone Xはまさにこの方式を採用している。
正直不安しかない
ただ、Appleもこの欠点(明るさや顔の状態による認識率の悪さ)は、当然認識しているようだ。
iPhone Xで採用されるTrueDepthカメラを見るとよく分かる。ポイントは、
- 赤外線カメラ
- 投光イルミネータ
- ドットプロジェクタ
を搭載しておりただのカメラだけじゃないということだ。
このことで、Face IDは顔の画像データだけでなく、顔の形で認識させようとしているのだと思う。
これなら少なくとも、Galaxy S8の認証よりは性能が高いと思える。
そして、iPhone Xの購入後に実際色々試してみたが、欠点はあるものの、Galaxy S8とは比較にならない速度と精度で認証してくれる
もちろん、Face IDにも欠点はある。ただ、Touch ID(指紋認証)でよく指摘された欠点、
- 指が乾燥している
- 指が濡れている
- 怪我をした
などは、顔認証になると解消する。
※逆にマスクを付けた場合などの認識率は著しく下がるが
有機EL(OLED)の採用は期待大
生体認証についてはメリットデメリット色々あるが、もう1つの目玉であるディスプレイについてはかなり期待している。
Galaxy S8を使って感じるのは、画面の美しさだ。
Galaxyシリーズではお馴染み、有機EL(OLED)は、
- 確かにキレイだが、色合いが鮮やかすぎて品がない
- 焼き付きが発生しやすい
という印象を持っている人は、ガジェットに詳しい人ほど多い。僕もそうだった。
ただ、今の有機ELはそんなこともない。
液晶の性能は飛躍的に向上したが、やはり色の鮮やかさ・発色の良さは有機ELが優れていると感じている。
これはやはり、
- 写真を見る
- 動画を見る
なんてシーンでは違いを実感出来るだろう。
そして、液晶では絶対に出来なくて、有機ELならできることがある。
部分的な発光
だ。
Galaxyシリーズでは「Always On Display」という機能名で、常時表示の時計を実現している。
さらに焼き付きやすくなるなんて言われているが、この機能は抜群に便利だ。
置き時計としてw
iPhone Xにおいて同種の機能が搭載されないが、やはり有機ELの美しさは比べると分かるレベルの違いがある。
終わりに
iPhone Xで採用された新機能は、Androidを中心に、既に採用事例が多くある技術・機能であることは分かると思う。
ただ、同時に言えるのは、
採用事例は多いが、あまり普及していないし、使い勝手も悪い
という特徴がある。
ワイヤレス充電規格の『Qi』なんて典型だ。iPhoneが採用したことで、再び脚光を浴びている。
有機ELの特性については、さすがにサムスンの方が1年も2年も先を行ってそうだが、それ以外の技術は、Appleの味付けが注目ポイントだったが、特にFace IDはよく考えられているなと感じた。
一昔前は、iPhoneのデザインなどをGalaxyがパクるという流れが多かったが、今後は両社が採用する技術の共通点を見ると、スマホの新しいトレンドが見えてくるかもしれない。
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定番のケース・保護フィルム(ガラス)については、以下のまとめ記事をご覧ください。
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元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています
iPhone Xのまとめ記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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