iPhone Xの目玉機能の1つは、ディスプレイだと思う。
液晶から有機EL(OLED)に変更された
このことで、色の再現度が上がり、より高画質になったとされている。
確かに、iPhone Xを初めて手に取ったとき、「キレイだ」とは感じた。
ただ、iPhone 4のRetinaディスプレイを初めて見たときのような感動は無く、
まあ比較すればキレイかな
という程度だ。
長年『液晶の次は有機EL』と言われ、次世代ディスプレイの代名詞だったが、液晶が進化しまくった結果、目立たない存在となっていた。
だが、2017年に入り、大型テレビでの採用事例が増えるなど、遂に普及の兆しも見えてきた。
iPhone Xの有機ELって、実際どんな感じなのか、欠点はあるのかを紹介しようと思う。
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iPhone XとiPhone 8 Plusの画面スペック比較
参考までに、iPhone XとiPhone 8 Plusの画面スペックを比較してみる。
スペック | iPhone 8 Plus | iPhone X |
---|---|---|
名称 | Retina HDディスプレイ | Super Retina HDディスプレイ |
仕様 | PSテクノロジー搭載5.5インチ(対角)ワイドスクリーンLCD | 5.8インチ(対角)オールスクリーンOLED |
解像度 | 1,920 x 1,080ピクセル | 2,436 x 1,125ピクセル |
ppi | 401ppi | 458ppi |
コントラスト比 | 1,300:1 | 1,000,000:1 |
最大輝度 | 625cd/m2 | 625cd/m2 |
大きな違いは、
- ディスプレイ名に『Super』がついた
- ppiが高くなった
- コントラスト比が『圧倒的に』高くなった
という辺りだと思う。
特に分かりやすいのはコントラスト比で、色の再現度が高い有機ELの特徴が表れていると思う。
では、実際の画面を見るとどうなのか。
iPhone XとiPhone 8 Plusの表示比較
これは当ブログのトップページを表示した状態。
正直、特別な違いは感じないだろう。
敢えて言えば、iPhone Xは少し黄色っぽい表示に見えると思う。
当ブログの背景色は真っ白ではなくベージュっぽい色なので、よりリアルに再現しているのはiPhone Xだ。
続いて、Yahoo!Japanのトップページを表示してみた。
ここでも、右側のiPhone Xが少し黄色っぽく見える。
Yahoo!の背景色は白なので、どうも有機ELは黄色っぽく見えるものなのだろうかと思った。
有機ELが本来得意とされているのは、黒の表現だ。
例えば、僕のホーム画面は黒っぽいので、比較してみたが、iPhone Xの方が締まった色のように感じる。
なので、白い部分を表示してもあまり特性は表れないのかもしれないが、テレビと異なり、スマホでは白背景表示の方が多い。
家電量販店で、大型テレビの液晶と有機ELを比較するデモをわりとよく見かけるが、あの場合ほとんど有機ELがキレイと感じるだろう。
だが、スマホでずっと動画を見ている人はそんなにいない。
慣れもあるだろうが、有機ELが特別キレイとは感じなかった。
iPhone XとGalaxy S8の表示比較
少し黄色っぽい表示は有機ELの特性なのかなと感じたので、有機EL(OLED)を長年採用しているサムスンのGalaxy S8の表示と比べてみた。
そうすると、、、
全く違う見栄えだった。
これは写真でもよく分かると思う。
Galaxy S8は明らかに青みがかっている
比べるとそうなのだが、最も色鮮やかに感じるのはGalaxy S8だった。
Yahoo!を表示しても同様の印象。
つまりこの結果は、メーカーによる色合いの調整結果と言えそうだ。
僕の主観だが、
- Appleは、自然な色合い
- サムスンは、鮮やかな色合い
をコンセプトにしているように感じる。
有機ELはキレイだけど、派手すぎる
という意見はわりとよく聞く。
それは有機ELの特性もあるだろうが、有機ELのスマホと言えばGalaxyシリーズなので、Galaxyシリーズの特徴と言った方がよいように思った。
そして、この違いは良い、悪いの話ではなく、メーカーの方針なので、利用者の好みで選択すればよいかと思う。
iPhone 8 Plus・iPhone X・Galaxy S8の比較
最後に、iPhone 8 Plus・iPhone X・Galaxy S8の3台を並べて見た。
こうして見ると、2つの特徴に改めて気がつく。
- iPhone 8 PlusとiPhone Xには、色合いに大きな違いがない
- Galaxy S8とは色合いが全く違う
ということだ。
ここまで違うと見事だなと感じる。
どちらが有機EL本来の色合いなのかは分からない。
だが、1つだけ言えるのはAppleは有機ELの採用にあたって、色合いをかなり細かく調整したということだ。
考えてみれば、Appleが有機EL(OLED)を採用するのは、iPhone Xが初めてではない。
2015年に発売した、Apple Watchは初代から最新のSeries 3まで採用しているわけで、ノウハウはかなり蓄積していると思われる。
売れる数で言えば、iPhoneとApple Watchは桁が違うだろう(iPhoneが圧倒的に多い)。
そういう意味でも、iPhone Xは、
10周年モデルの名にふさわしい、集大成であり、これからの10年のベースモデル
なんだろう。
有機ELに対する懸念事項
そんな感じで、iPhone Xの有機ELディスプレイは、ある意味マイルドな変更と感じたが、懸念はある。
- ディスプレイの寿命
- 焼き付き
問題だ。
使ってみた印象としてはほぼ問題なさそうだが、いかんせんiPhone Xは『初号機』。
1年ほど経った頃どうなるかは、まだ誰も分からないわけで、そこは心配な部分であり、リスクだ。
有機ELディスプレイの寿命
有機ELディスプレイの欠点の1つと言われているのは、液晶ディスプレイと比較した寿命の短さだ。
2018年現在でも薄型ディスプレイと言えば、液晶であり、液晶ディスプレイはめまぐるしい進化を遂げた。
結果、ディスプレイ寿命も長くなっており、概ね10万時間は使えると言われている。
24時間つけても10年以上使える
というのは恐ろしく長寿命だ。
対して、有機ELは概ね6万時間くらいと言われている。
ざっくり半分くらい。つまり5年程しか持たない計算になるが、、、
十分ですよねw
特にiPhoneはOSのサポート期間が長く、長寿命と言われているが、5年間使い続ける人は少ない。
逆にテレビは10年使う人も珍しく無い(我が家のテレビも2018年でちょうど10年選手)。
今後も技術革新で寿命は長くなるだろうが、スマホで使う分には、現時点でもそれほど問題にはならない。
焼き付き問題
もう1つが有機EL特有の現象と言われる、焼き付き問題だ。
これは、ディスプレイの発光方式の違いによると言われている。
簡単に言うと、
- 液晶は全面が点灯する
- 有機ELは必要な部分のみ点灯する
という特徴があり、有機ELが黒の表現を得意としているのは、部分発光のお陰だ。
ただ、その反面として、一部が発行し続けることによって、焼き付きが発生する。
Appleもこの問題は認識しているようで、iPhone Xでの採用にあたってかなり気にしたようだ。
なので、発売から2ヶ月以上経過しても、iPhone Xの焼き付き問題はほぼ聞かない。
前述のように、
鮮やか過ぎる色合いにしない
というのも関係している気がする。
正直iPhone Xを使っていて、有機ELの特性を活かした機能を全く見ない。
サムスンのGalaxyシリーズは、『Always On Display』という、時計やカレンダーの常時表示機能を搭載しているが、Appleはそのような機能をまだ提供していない。
この辺りは今後のアップデートに期待してもよいかもしれない。
終わりに
iPhone Xが有機EL(OLED)を採用すると聞いて、僕は正直それほどよい印象を持っていなかった。
だが、実際使ってみると、
- 当初抱いていた懸念(寿命や焼き付き)は問題なし
- むしろ、有機ELらしさを感じることがほぼない
という結果だった。
はっきり言って、iPhone Xでディスプレイが有機ELに変わったことなんて気づかないのではと感じた。
逆にちょっとした不満を上げれば、iPhone 8 Plusと同等クラスのバッテリーを搭載しているが、
バッテリー駆動時間は延びていない
ということだろうか。
体感的には、iPhone 8 Plusの方が持つと感じる。
このような問題は、世界一売れるスマホ『iPhone』で採用されることで、一気に技術革新が進むと思われる。
2号機となる2018年モデルとなる、『iPhone X2(テンツー)』的なモデルはディスプレイがどうなるか1つの注目ポイントだろう。
そういう意味で、iPhone Xは色んな意味で過渡期であり、
次の10年を体感するiPhone
なんだろうなと感じた。
僕は、ガジェット好きなので、かなり悩んだが、買ってとても満足している。
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定番のケース・保護フィルム(ガラス)については、以下のまとめ記事をご覧ください。
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iPhone Xのまとめ記事
2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。
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