近年は「Y!mobile」などサブブランドの主力機として販売されていた、iPhone 6sとiPhone SE(第1世代)。
まだまだユーザーが多いが、2018年9月に販売終了となり2年以上経つので、そろそろ機種変更を考える方も増えただろう。

この記事では、
iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)から機種変更する際の、おすすめiPhone
を紹介しようと思う。

だけど、僕は新しいiPhoneである「iPhone XR」もおすすめしたい!
また、ただおすすめを紹介するのではなく、現在利用しているキャリアごとに最適なiPhoneを紹介するので、要点だけ知りたい方は、下記リンクをタップして目的の情報だけ読んでくださいね。
他モデルをお使いの方は、以下の記事をご覧ください。
目次
2021年時点のiPhone 6s・SEユーザーの傾向

2021年時点でiPhone 6s・SEを使っているのは、主に以下の方だろう。
- 大手キャリア(docomo・au・SoftBank)でiPhone 6sを使っている
- UQ mobile・Y!mobile(サブブランド))iPhone 6sを使っている
- その他の格安SIMでiPhone 6sを使っている
iPhone 6sは2015年9月に発売されたモデルだが、スマホとしては恐ろしく息の長い製品だった。
しかも、特筆すべき点は2021年時点でも「特に不満無く使える」こと。
僕も、自宅用として未だに手元に残しているし、僕の母親がiPhone 6sユーザーだが、グラフィックが凝っている最新ゲームでもプレイしない限り、普通に使える。

2021年時点のiPhone 6sユーザーはそんな方が多いと思う。
iPhone 6s・SEから機種変更候補となるiPhone

このため、僕がおすすめしたいiPhone 6sから機種変更候補とするiPhoneは、以下の条件を設定する。
- 値段が安いこと(=コスパが高いモデルであること)
- 長く使えること
2021年1月現在、販売されているiPhoneとキャリア毎の販売状況をまとめると以下のような感じ。
モデル名 | 発売年月 | Apple | 大手キャリア | 格安SIM | 実勢価格 |
---|---|---|---|---|---|
iPhone 7 | 2016年9月 | × | × | ▲ ※在庫限り | 3万円程度 |
iPhone 8 | 2017年9月 | × | ▲ ※在庫限り | × | 4万円程度 |
iPhone X | 2017年11月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XS | 2018年9月 | × | × | × | 販売終了 |
iPhone XR | 2018年10月 | ○ | ○ | × | 60,280円〜 |
iPhone 11 | 2019年9月 | ○ | ○ | × | 71,280円〜 |
iPhone 11 Pro | 2019年9月 | × | ○ | × | 115,344円〜 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月 | ○ | ○ | ○ | 49,280円〜 |
iPhone 12 | 2020年10月 | ○ | ○ | × | 82,280円〜 |
iPhone 12 Pro | 2020年10月 | ○ | ○ | × | 117,480円〜 |
下に行くにつれて、新しいモデルでつまり価格も高くなって行く。
また、最新モデルは2020年10月14日に発表された。
最新モデルが欲しい方はそちらを狙えばよいと思うが、同時に旧モデルとして値下げされたiPhoneを狙うのもよいと思う。iPhone 12発表に伴う、旧モデルの動きは以下。
- iPhone 11 Proは販売終了
- iPhone XRは値下げされ販売継続
- iPhone 11は値下げされ販売継続
- iPhone SE(第2世代)は価格そのままで販売継続
コスパの高いモデルは、値下げされた「旧モデル」
これがセオリーなので、僕は以下2モデルを機種変更候補としておすすめする。
- iPhone 6sとほぼ同じ見た目で、スペックが大幅に向上した「iPhone SE(第2世代)
- 1万円高くなるが、iPhone X系の操作体系で新しく、画面も大きい「iPhone XR」
本命となるおすすめモデルは「iPhone SE(第2世代)」

まず、iPhone SE 第2世代のおすすめ理由を紹介しよう。
ちなみに、同タイプのモデルとして、、iPhone 7・8を除外した理由は、Appleが販売終了したこと。
2021年1月時点では格安SIMでまだ販売されているが、iPhone 6sから見た場合、「1世代か2世代新しいだけ」なので長く使えそうになく、機種変更候補としての魅力も薄い。
このため、iPhone 6s・SEからの機種変更先として、イチオシモデルは何かと問われたら、以下のように答える。

個人的なおすすめは「iPhone XR」!
iPhone SE(第2世代)はとにかくコスパが高い。
iPhone 7・8が時間をかけて、5万円程度に値下げされたのに対して、iPhone SE(第2世代)はSIMフリーでも「税込5万円以下〜」と圧倒的に安いことが最大の魅力。
ホームボタンと指紋認証「Touch ID」を採用しており、iPhone 6sとほとんど見た目が変わらないことが、メリットでありデメリット。
操作性が変わらないことによる「安心感」を重視するなら、iPhone SE(第2世代)を選択するのがよいだろう。
変化を求めるなら「iPhone XR」


そう思う方も多いだろう。
そんな方におすすめするのは「iPhone XR」だ。
理由は大きく分けると4点ある。
- 大手キャリアでも購入できる
- AppleのSIMフリー版でも「54,800円(税別)〜」と安くなった
- 2018年モデルのため、2世代前のモデルに該当し「底値でコスパが高い」
- 2021年現在の主力である、ホームボタンを廃止し全面ディスプレイ化した「iPhone X系」であること
さらに上位モデルが気になる方もいるだろうが、1万円ずつ高くなって行く仕組みになっているので、予算感にあわせて選択してほしい。
モデル名 | 発売年 | ストレージ | 価格(税別) |
---|---|---|---|
iPhone 12 Pro | 2020年 | 128GB | 106,800円〜 |
iPhone 12 | 2020年 | 64GB | 74,800円〜 |
iPhone 11 | 2019年 | 64GB | 64,800円〜 |
iPhone XR | 2018年 | 64GB | 54,800円〜 |
iPhone SE 第2世代 | 2020年 | 64GB | 44,800円〜 |
「iPhone 12」あたりまでは、購入候補にいれてもよいかと思う。

契約種別毎におすすめするiPhone 6sからの機種変更候補

iPhone 6sユーザーは本当に多い。
僕の周りでも、まだ使っている人が沢山おり、通信契約は多岐に渡っている。
大きく分けると、以下のパターンだ。
- docomoでiPhone 6sを使っている
- au・SoftBankでiPhone 6sを使っている
- UQ mobile・Y!mobile(サブブランド)でiPhone 6sを使っている
- その他の格安SIMでiPhone 6sを使っている
以降はタイプ別で、おすすめの購入方法と対象機種を紹介しようと思う。
docomoユーザーは「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」

docomoのiPhone 6sユーザーは、主に2種類に分かれる。
- 月々サポート契約で購入
- docomo withで購入
どちらのユーザーでも、購入は以下のどれかになるだろう。
- スマホおかえしプログラムで「iPhone SE(第2世代)」を購入する
- SIMフリーで「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」を購入する
スマホおかえしプログラムに関しては、以下の記事で詳しく解説しているが、36回分割払いで、24回支払後に「返却」すると残債が免除されるという仕組み。つまり「リース」の考え方だ。
一見安く見えるが、「注意点」もある。ドコモとAppleのiPhone SE 第2世代を例に価格をみて欲しい。
容量 | 価格 | ||
---|---|---|---|
Apple | docomo | ||
定価 | スマホおかえしプログラム 実質負担額 | ||
64GB | 49,280円 | 57,024円 | 38,016円 |
128GB | 54,780円 | 62,568円 | 41,712円 |
256GB | 66,880円 | 75,240円 | 50,160円 |

「2年間の実質価格」は確かに安いが、2年を超えて使えば損する仕組み。しかも、返却が条件なので手元にも残らない。
つまり、
2年毎にキッチリ機種変更する
という使い方で、ある程度新しいモデルを使い続けたい方に限り、従来の24回払いに比べ、1ヶ月あたりの負担も減るため購入しやすくなる仕組みだ。

同じ機種を長く大事に使うのは、「美徳」にはならないですよ。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- オンラインショップのメリット
- 最新キャンペーンをチェック
- 申込み手順を知りたい方はこちら
同じ端末を長く使いたいなら、SIMフリーの「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」

2021年現在のiPhone 6sユーザーには、同じスマホをなるべく長く使いたい・iPhoneしか使えないという方も多いだろう。
そんな方に、2年で返却が前提の「スマホおかえしプログラム」はおすすめできない。
3年以上使えば、ドコモの方が高くなる
というのが最大の理由。
なので、iPhoneを使いたいなら、AppleのSIMフリー版をおすすめする。

という質問はよく受けるが、ドコモ版と同じようにSIMカードを差し替えるだけで使える。
iPhone SEはもちろん、ドコモでは販売終了となった「iPhone XR」も購入できることも魅力なので、これを機会に購入してみてはいかがだろうか。
- 49,280円(税込)と安い!
- プロセッサはiPhone 11 Proと同じ
- ストレージも最低64GBと十分
docomo withのiPhone 6sユーザーは、権利を維持するのが無難

また、「docomo withのiPhone 6sユーザー」もいると思う。
「docomo with」は、「1,500円割引きが永年続く」というプランだったのだが、2019年5月31日で新規受付を停止した。
少なくとも、旧プランを契約し続ける限りは、docomo withの権利を維持した方がお得だと思う。
ちなみに、定価で端末を購入すれば、「スマホおかえしプログラム」で端末を購入しても、docomo withの権利は維持できる。
端末購入 | 分離プランの契約 | クーポン値引き | スマホおかえしプログラム加入 | docomo withの扱い |
---|---|---|---|---|
ハイスペックモデルを購入 | あり | - | - | 不可 |
なし | あり | あり | 可 | |
なし | 可 | |||
なし | あり | 可 | ||
なし | 可 | |||
スタンダードモデルを購入 | あり | - | - | 不可 |
なし | あり | - | 可 | |
あり | - | 可 |
分離プラン「ギガホ・ギガライト」に加入すると、docomo withの権利は失われてしまうのだが、分離プランにも当然メリットはある。

ドコモユーザーは、家族で通信量をシェアしている人が多いため、家族の回線と合わせて検討するのが良いかと思う。
ドコモ回線を7回線保有している、我が家のシュミレーションは以下の記事を参考にして欲しい。
au・SoftBankユーザーは「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」

では、残る大手キャリアのau・SoftBankユーザーはどうするか?
docomoになくて、au・SoftBankにあるのは、「格安SIMとして展開するサブブランド」だ。
があり、最も価格が安い「iPhone SE(第2世代)」はこちらでも販売している。
安価なiPhoneを使いたいなら、サブブランドに乗り換える
これが王道になるだろう。
なお、公式に販売していないが、サブブランドでも「iPhone XR」などは利用可能。
端末の購入方法は、ドコモと異なり名称がコロコロ変わるのだが、36回 or 48回の分割払いで、24回支払後に「返却」すると残債が免除されるという仕組みである点は同様。
なので、おすすめモデルも同様となる。
- 2年程度での機種変更するなら、au・SoftBankで「iPhone SE(第2世代)」
- 長く使うなら、SIMフリーの「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」
通信契約については、大手キャリアに残るか、サブブランドへ乗り換えるか含めて任意で選べばよいと思う。
ただ、同一ブランド内での、MNPは優遇されないため、乗り換えるのであれば基本方針は以下となる。
両社の料金プラン、端末価格はほぼ横並びなので、大きな違いは無い。
格安SIMユーザーは「iPhone SE(第2世代)」
サブブランドのUQ mobile・Y!mobileはiPhone 6sを、大手キャリアと同じような形で販売していた。
このため、UQ mobile・Y!mobileのiPhone 6sユーザーは、大きく2パターンに分かれる。
- docomoなどで購入したiPhone 6sをSIMロック解除して使っている
- UQ mobile・Y!mobileで購入したiPhone 6sを使っている
その後、長らくiPhone 7を販売し、機種変更候補がなかったのだが、2020年8月27日からついに状況が変わった。

機種変更の場合、AppleのSIMフリー版より高くなるが、大手キャリアと異なり「買い切り」であることが最大の魅力。
- 新規・MNPではAppleのSIMフリー版より安い
- 2年後に機種変更したら安くなるなどの条件はなく「買い切り」
元々、iPhone SE 第2世代は価格を重視するユーザー向けの端末で、格安SIM向けと考える人は多かったので、サブブランド各社はかなり気合いを入れて投入してきたようだ。
特にUQ mobileは、機種変更でもAppleのSIMフリーより安くなっている。
Apple | UQ mobile | Y!mobile | ||
---|---|---|---|---|
新規 | 機種変更 | 新規 | 機種変更 | |
49,280円 | 35,640円 | 43,560円 | 39,600円 43,200円(プランS) | 50,400円 |

安く買う方法は下取りの活用(Appleの下取りがおすすめ)

iPhoneを機種変更する場合、地味に大きいのが今使っているiPhoneの下取り。
Androidと最大の差別化ポイントともいえる、リセール価値の高さは、2021年現在も健在。
iPhone 6sシリーズの下取り価格を、Apple公式・大手キャリアで比較すると以下のようになる。
Apple | ドコモ | au | SoftBank | |
---|---|---|---|---|
iPhone 6s | 8,000 円 | 4,500〜7,500 円 | 4,400〜7,700 円 | 3,600 円 |
iPhone 6s Plus | 10,000 円 | 9,000〜14,000 円 | 5,500〜9,900 円 | 6,000 円 |
還元方法 | ギフト券・ポイント・PayPay | |||
還元回数 | 一括 |

金額だけみると魅力は薄いが、実はかなり使いやすいいのがAppleの下取りプログラム「Apple Trade In」。
キャリアの買取は基本的に、端末購入時や購入履歴のある端末に限定されるなど、条件が多い。
しかし、Appleの場合はそのような条件もなく、キャリアの買取と同じく、本体だけ返送すれば、サクッと下取りが完了する(=Lightningケーブルや充電器の返却は不要)。
Apple StoreでSIMフリー版を購入し同時申込みした場合を除き、Appleストアギフト券での還元となるが、iPhoneケース・ケーブルなどのアクセサリ購入に使えばよいかと思う。
通信費を節約するなら楽天モバイルのeSIMを活用しよう

最後に、iPhoneを買い替えたら、ついでに通信契約も見直してみてはどうだろうか。
今回おすすめモデルとして紹介した、iPhone SE 第2世代とiPhone XRは、「デュアルSIM」という仕組みに対応している。
簡単にいえば、1つのスマホで2枚のSIMカードを挿入し、電話番号やデータ通信を使い分けることができる機能。
2枚目のSIMは、カードではなく「eSIM」という仕組みで実現しているのだが、日本では導入するキャリアがなく使い物にならなかった。
しかし、2020年4月にサービス開始した「楽天モバイル」が、本格的にeSIMサービスを展開。
かなり使いやすくなったので、この機会に使ってみてはいかがだろうか。
- プラン利用料「2,980円」は1年間無料
- 機種変更などにともなう、SIMの交換手数料は無料
- 「Rakuten Link」を使えば、国内通話・SMSが全て無料
正直メイン回線として使うにはまだ不安があるのだが、2枚目の通信契約として1年間お試しするのはありだと思う。

- データ通信無制限。「Rakuten Link」を使えば国内通話も無料
- eSIMでもSIM交換手数料が無料
- 最新キャンペーンをチェック
- 申込み手順を知りたい方はこちら
終わりに

というわけで、iPhone 6s・iPhone SE(第1世代)の機種変更候補を紹介してみた。
まとめると以下のような感じだ。
- 「iPhone SE(第2世代)」か「iPhone XR」がおすすめ
- docomo・au・SoftBankの販売は「2年リース」で返却必須なので、強くおすすめしない
- 「買い切り」のApple SIMフリー版が無難
- 「デュアルSIM」に対応しているので、通信料金を節約したいなら「楽天モバイル」の検討を

この記事でおすすめした機種変更候補のiPhone
この記事でおすすめした、iPhone 6s・SEからの機種変更候補としておすすめのiPhoneを紹介します。
▼一番のおすすめは圧倒的にコスパが高い「iPhone SE(第2世代)」
▼次点は底値のiPhone XR