2018年12月9日は20回目となる、岡山ブログカレッジ(通称:岡ブロ)を開催しました。
今回のテーマは、
実録!会社を辞めたら自由!のハズじゃ……
ということで、僕(チー)が講師を担当しました。
このレポートを書いている、2019年1月は何故か「脱社畜」というキーワードで、ネットが盛り上がっています。
せっかくなので、その辺りに関する僕の考えも書きつつ、この記事では第20回岡ブロの様子・感想をレポートします。
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第20回岡山ブログカレッジの様子
今回の参加者は11名で、運営メンバーを合わせると14名でした。
※当日キャンセル1名を含む
内訳は以下のような感じです。
都道府県 | 人数 |
---|---|
岡山県 | 10名 |
広島県 | 3名 |
香川県 | 1名 |
テーマが「会社を辞める」ことため、
- 会社を辞めようと思っている
- 既に辞めた人
が多く参加していたように思いました。
会社を辞めると「自由」なのか?
今回メインテーマにすえたのは、「会社を辞めたら自由になれるのか?」です。
「?」としている地点で、元々僕はそんなこと思っていませんし、実際に辞めた後の「体験」としても自由とは思いませんでした。
ただ、ここには1つ大きな前提条件があります。
あなたにとっての「自由」とはなんなのか?
この答えを明確にしておかないと、会社を辞めても、辞めなくてもきっと後悔するでしょう。
- 好きなモノが買える「自由」
- 収入の心配をしなくてよい「自由」
要するに、「お金」が目的で会社を辞めるなら、僕はあまりおすすめしません。
岡ブロ内でも話しましたが、社会保障など総合的に考えた最強の生き方は、
- 給与所得は少なくても、残業などが少ない「ホワイト企業」で働く
- 所得アップしたいなら「副業」で頑張る
だと思います。
しかし、会社、つまり組織に属するというのは、程度の差はあれど「縛り」があります。
- 仕事を選べる「自由」
- 一緒に仕事する人を選べる「自由」
- 働く時間、働き方を選べる「自由」
などは、ある程度調整は出来ても、自分で決める自由なんて、普通はありません。
言い換えれば「対外的なストレスを限りなく減らして働きたい」と思うなら、会社を辞めるのもありでしょう。
また、会社員を辞めるとは関係なく、「環境を変える」という意味で転職するのはありですし、普通はこれが現実的な選択肢です。
ちなみに僕は、前職の会社は3社目でした。なので、転職そのものに全く抵抗はありません。
それでも会社を辞めて、フリーランスになったのは、働き方を選べる「自由」が欲しくて辞めた意味合いが強いです。
脱社畜したいなら、「自分を徹底的に客観視」する視点が必要
僕は会社員時代も比較的自由でした。
もちろん会社の売上げアップなどのために頑張っていましたが、「社畜」ではなかったと思います。
会社に媚びる必要は無かった
僕は、うつ病経験があります。
なので、仕事に関して自信なんて持っていません。どちらかと言えば、「会社」という後ろ盾が欲しかったタイプです。
ですが、最終的にそれを捨てました。
過去に会社に守ってもらった経験があるからこそ、会社に守ってもらう必要がない人材になろうという意識が、人一倍強くなったからです。
具体的には、いつ会社がなくなっても困らないように、行動していました。
- 普段の仕事
- 他社の人達との接し方
- ブログ運営
- 岡山スマホユーザー会、岡山ブログカレッジなどのイベント運営
これらは、会社はもちろん「僕個人の市場価値」を高めるための活動でもあります。
自分を客観的に見て、「仕事を依頼したい人材か?」というのは、常に自問自答していました。
僕は、今フリーランス(無職)です。
ですが、会社員に戻ろうと思えば、いつでも戻れると思っています。
会社を辞めることを公表した後から、色んな会社に声をかけられました。
今だから言いますが、狙い通りでした。
だからこそ、安心して(?)会社を辞めたんです。
かといって、この市場価値の賞味期限はそんなに長くありません。
「脱社畜」というキーワードで、会社やそこで働く人達を馬鹿にして辞めて、それ以後一生社会との繋がりを絶つならそれも良いでしょう。
ですが、フリーランスの方が、人との繋がりや縁で仕事をすることが多いんです。
「有能な人材」と思われたいなら、品のある行動をとることは何よりも大切です。
心の中で思うのは自由ですし、友達との会話などで話すのは自由ですよ。
しかし、ネットという残る場で、「脱社畜」なんて言葉を発している地点で、僕に言わせれば「品がないな」って思います。
「収入が減る恐怖」は何よりも大きい
そんな感じで、わりと準備はしっかり進めた上で、会社を辞めたんですが、事件が起こります。
僕が会社を辞めた、2018年7月に西日本豪雨という、大きな災害が発生しました。
そのため、僕も災害支援を行っていましたが、この代償として本来やるべき仕事が後回しになります。
僕は、会社を辞めた後、しばらくはブログを書きながらのんびりしようと思っていました。
管理職ではなかったんですが、ここ数年多かったマネージャー的立ち位置の仕事は、ストレスも大きいし、ちょっと疲れていたんです。
幸い、毎月数十万のお金をこのブログは生み出してくれます。
しばらくは、それを活かして「アフィリエイター的な生活」をしても、なんとか生計は立てられるという目算だったんです。
しかし、災害支援をしていた関係で、ブログがあまり書けませんでした。
僕のブログは、iPhoneを中心とした「ガジェットブログ」です。
iPhoneの発表と発売は毎年9月と決まってます。「予定が見える」ものは、その何ヶ月か前から仕込みをする必要があるわけですが、出来ませんでした。
結果的に、かなり機会損失しました。
会社員時代はそう思っていましたが、今はこれが本業です。
給与所得は、ある程度保証された収入です。残業代とかで増えることはあっても、減ることはあまりありません。
「収入が減る」って凄く怖いです。
今までが多かっただけと、頭では分かっていても怖かったですね。
「このまま減って、いつかなくなってしまうんじゃないか」、そんな思考になってしまうんです。
なので、ベーシックインカムじゃないですが、ある程度「手堅い収入」は、必要だなと思いました。
そのためには、「最低限の生活を維持する」お金が、月に大体いくらくらいかを把握しておく必要もあるでしょう。
会社員で「守り」を固め、副業で「攻める」働き方は最強と思う
そういう意味で、「会社員×副業」という僕がやっていた働き方って、実は最強だったなと思いました。
会社員、特に正社員として働くことは「守り」と言っても良いかもしれません。
例えば、会社員としての年収を10万円アップさせるのって、今の時代凄く大変です。
- 分かりやすい成果を出し
- それを上司(会社)に認めてもらう
結構な労力がかかるんですよ……。
しかし、副業で「年に10万円稼ぐ」のは、考えようによっては楽です。リスクをあまり考えず、「好きなように攻めることができる」からです。
冒頭にも記載しましたが、僕は岡ブロ内で、
自由度の高い会社で、副業が「最強」
と言いました。
自由度の高い会社で副業が「最強」
何事も「一本柱」が今の時代一番危険と思うので、安定分野とチャレンジ分野を、分けてしまうのは合理的と思うんですよね
「自由度の高い会社で副業」が最強!?【第20回 岡山ブログカレッジ(岡ブロ)レポート】 https://t.co/ozBC5CdATI @SY_SI_Murakamiさんから
— チー/戸井健吾 (@ktoi_chi) 2019年1月13日
この根底にあるのは、
「一本柱」は危険
という、僕の行動原理とも言える考えが根底にあります。
岡山ブログカレッジも、「もう1つの居場所作り」という考えにもとづいて作っています。
会社員を辞めて、フリーランスになることは、結局「副業一本柱」になることを意味します。
フリーランスとして生きていくためには、「給与所得に変わる柱」が作れるかどうかにかかっていると感じました。
そのためには、
- 学歴
- 資格
- 分かりやすい「成果」
など、「客観的に評価しやすい武器」を持つことも大事です。
僕は今39歳で、学歴や資格を問われる機会は減りましたが、若い頃ほど大きかったと思います。
終わりに
会社を辞めて、フリーランスになることで得る自由は、「仕事を選べる自由」が一番大きいと思います。
会社を辞めても、働くことは辞められない
ほとんどの方にとって、「当たり前の話」と思います。僕もそうです。
会社を辞めて、自由に生きる
夢がありますね。
ですが、どのような形で携わっても、仕事には一定の責任があります。
それを「縛り」と考えるか、「責任」と考えるか。
これで、生き方はかなり変わるのではないでしょうか。
本当は、もうちょっとワクワクする話をしたかったんですけど、実体験として話す以上「盛る」ことは出来ませんでした。
ですけど、会社を辞めたことを、後悔はしていません。
そう思っているので、これからも頑張って行こうと思います。
講演動画を無料公開したかったんですけど、クライアントや僕のリアルな収入の話もあるので、有料アーカイブとして公開しています。
次回以降の岡ブロ参加後に、Facebookグループに参加すれば、無料で閲覧できるので、よろしければその時にご覧いただけたらと思います。
【岡ブロ最新情報】
次回の岡ブロは2021年8月29日に「現役ライターが語る地域メディアの魅力とは」というテーマで、ライターのアサノ・ヨウスケさんをお招きして開催します。
過去開催の動画は「はれとこウェブショップ」で販売中
岡山ブログカレッジの一部アーカイブ動画は「はれとこウェブショップ」で販売中です。
一度でも参加すれば、岡ブロFacebookグループで無料公開しているので、いつか遊びに来てください!
参加者のレポート記事
参加者のレポート記事を紹介します。
参加者
参加者の方が書いてくれたレポート記事です。