2018年7月31日で10年間勤めた会社を辞めて、フリーランスになりました。
会社を辞めた理由はいくつかあり、今まで2つの理由を紹介してきました。
この記事では、3つ目の理由を紹介します。それは、
「男女の働き方」に対する固定観念の強さ
です。
男は外で仕事、女は子育て
個人レベルでは、ほとんどの方が古くさい考えだと思っているでしょうが、これが会社など組織レベルになると、バランスをとるのが難しいと実感したんです。
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子どもが生まれて変わった「会社の仕事」に対するスタンス
僕が「会社の仕事」に対するスタンスを、大きく変えた出来事は2つあります。
- 2010年頃にうつ病にかかった
- 2013年に子ども(長男)が生まれた
僕は基本的に、会社の仕事が好きでした。
少々残業が多くても辛いと思ったことはないですし、アイドルヲタクが息抜きになって、今思えばバランスを保っていたんだと思います。
ただ、子どもが生まれたことによるインパクトは大きかったです。
生きる目的・働く目的が根底から変わる出来事です。
それまでは、配偶者のため、家族のため、色々あるでしょうけど、究極的には「全部自分のため」でした。
子どもが生まれると、少なくとも成人になるまでは、「子供のため」に変わるんです。
- 仕事がつらい
- 行きたくない
- 愚痴が増える
- 辞めたい
それでも働き続ける、30代・40代の主に男性サラリーマンは多いですが、この時初めて理由が分かりました。
自分のための仕事ならとっくに辞めてるけど、子供・家族のために辛くても頑張っている
子育て中心の生活にシフトしたい
このような状況になったとき、サラリーマン夫婦の場合は、以下のような働き方になるケースが多いです。
- 妻は育休を取得し、その後は時短勤務
- 夫は今までと変わらずフルタイム勤務
我が家はまさにそれでした。
ただ、時短勤務で働くことはて口で言うほど楽じゃありません。
僕も分かってませんでしたが、会社を辞めてから、妻がやっていたことを自分でやるようになって、痛感しました。
ざっとした流れでも、これだけやることがあるわけです。
- 16時〜17時辺りで仕事を「無理矢理切り上げる」
- 保育園に子供を迎えに行く
- 家に帰る
- 夕食の準備
- 夕食
- 片付け
- お風呂
- 寝かしつけ
全部妻が一人でやる必要はないと思います。
ただ、時間的に4番まではどうしようもないかなと思いますね。
なので、僕としては5番以降は、スポットではなく当たり前のようにこなしたかったんです。
そのための条件は、
残業無しの定時勤務
です。
そんなの簡単でしょ?
って思う方も多いとは思います。実際それが当たり前の会社だって沢山あります。
ですが、難しい業界もあります。僕が働いていたシステム業界もその1つです。
もちろん、システム業界全部がそうではないですけど、業界全体として残業が多い体質であることは否定できません。
実際、残業無し勤務を相談したこともありました。
NGとは言いませんが、OKとも言わない感じでした(いざと言うときは、頑張って欲しいという意味で)。
「男は働くべき」という同調圧力
この根底には、1つの固定観念があると僕は思っています。
男は外で仕事、女は子育て
という考えです。
「妻が時短勤務してるんだし、あなたは頑張りなさいよ」
という空気感は、社内だけでなく、取引先などを含め、全体的にあります。
さらに言えば、家族など近い人達でも、年齢層が高いほどそういう傾向はあります。
実際、妻子がいても、残業・休日出勤が続くくらい忙しい人は多いんです。
そんな中で、
「妻子が待ってるんで、帰ります」
とはなかなか言えないです。特に、
- 残業が多くなりがち、かつ、同僚も多い、大規模PJ
- 正社員として働いている
場合は。
空気を読め
みたいなフワッとしたものですが、そういう空気感は間違いなくあります。
僕はそういう部分で、かなり空気を読まない社員でしたが、それでも「ルールを変える」ほどの力はありません。
女性なら許される
ですが、逆に女性ならわりと融通がきくわけです。
比較的ハードなシステム業界でも、子育てをしながら働く女性は沢山います。
裏を返せば、他の人達が支えています
それに文句を言う人はいません。僕もそれでよいと思います。
なので、
と思いました。
本来あるべき姿は、
男女の区別なく、子育てする人は、「望めば」仕事の負荷を調整出来る
でしょう。
ですが、どんな会社でもいきなり変わることはできません。
「非常識だ!ブラック企業だ!」と叩くのは簡単ですが、全員が残業しなくなったら、成り立たなくなる会社もあるでしょう。
その結果として、会社が潰れたりしたら元も子もないですよね。
ただ、それでも僕は残業を減らしたいわけです。
じゃあどうするか?
立場を逆転するしか方法はない
と思いました。
終わりに
- フルタイムで働く男性正社員は、残業なし勤務が難しい
- 女性は時短勤務、残業無し勤務がやりやすい
細かいツッコミどころはあるでしょうが、そのような現実があるとします。
夫婦がなるべく残業せず、子育てできるライフスタイルとして、僕は以下を試すことにしました。
- 妻はフルタイム勤務で、なるべく残業しない
- 夫は会社員を辞め、自由な立場で働く
つまり、
女は外で仕事、男は中で仕事しながら家事をする
という働き方です。立場を逆転しました。
僕は専業主夫になる気はありません。
仕事は好きなので、理想を言えば、年齢関係なく働ける限り働きたいんです。
じゃあ、会社の仕組みを変えるために頑張るより、僕自身が変わった方が早いなと思いました。
もう1点加えれば、僕にはこのブログがあります。
こういう生き方・働き方を発信することは、成功しても失敗しても、1つの事例として意味はあるんじゃないかと思いました。
なので、僕は会社を辞めました。