2018年7月末で10年間勤めた会社を退職し、独立しました。
世間的には「独立してフリーランス(個人事業主)になった」という感じなんですが、その裏でもう一つ大きな変化がありました。
家事の主体を、妻から僕(夫)に変更する
つまり、会社員としての働き方・時間の使い方を、そのままフリーランスの仕事に持ってきたわけではありません。
どちらかといえば、今までは「仕事が主で家事はついで」でしたが、「仕事も家事も主」に変わったというのが最大のトピックです。
その予定で準備もしてきましたが、「思った以上に大変だったな」というのが、率直な感想……。
この記事では、
- 苦労したこと
- 改善するためにやったこと
を紹介します。
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妻がフルタイム勤務の正社員、夫が主夫になるのは既定路線だった
まず僕が2018年7月末で会社を辞めることは、わりと早い段階で決まっていました。
1年以上前から会社には話をして、色々調整した結果決まった日であり、突然辞めたわけじゃありません。
元々決めていたことは、以下の3点。
- 妻は時短勤務からフルタイム勤務に戻る
- 僕は当面自宅で仕事し、ブログなどアフィリエイトで収入を得る
- 特に平日の家事(掃除・夕食作り・保育園のお迎えなど)は、妻が中心だったが夫(僕)の役割とする
わりと誤解されていましたが、単純な独立ではなく、主夫も兼ねているというのはポイントです。
正直、大変だったなと振り返るのは「主夫の部分」なわけで、会社員の仕事が、フリーランスの仕事に変わるだけなら、それほど苦労はしなかったと思います。
仕事は対外的な予定が多いのが「想定外」
特に最後の3年くらいは会社員の仕事が結構キツく(作業時間というより、精神的な負担)、しばらくゆっくりしたいと思っていました。
なので、当面はある程度稼げる母体になっていた、このブログを運営しながら生活する予定だったんです。
ところが、その予定はあっさり崩れます。
平成30年7月豪雨の発生
たまたまとはいえ、災害ボランティアセンターに関わることになりました。
災害ボランティアセンターの仕事(?)は基本現地になるので、家でのんびり作業とはいきません。
そして、このことがきっかけで、復興支援を目的とした、観光メディア「倉敷とことこ」をはじめました。
観光メディアはこのブログのように「iPhoneなどの製品」を紹介するものとは異なり、お店に行ったり、話を聞いたりしてから記事を書きます。
会社員時代は、自社または取引先企業で作業することが多く、「移動」は少なかったのですが、独立後は移動を含む対外的な予定が非常に多くなりました。
今やPCとモバイル回線があれば、出先でも作業は普通に出来るんですが、会社員時代よりも時間の縛りが強くなっている中で、効率を落とすのがキツかったです。
保育園のお迎えがあるので「定時は16時45分」
2019年2月時点で、6歳と4歳の子供が保育園に通っています。
一応18時までは延長保育なしでみてもらえるんですが、迎えに行くのは基本的に17時頃としていたので、このリズムを変えたくはありませんでした。
保育園には車で5分程度なので、多少余裕をみて「定時は16時45分」という感じになります。
この地点で、作業時間的には会社員時代より1時間短くなります(17時45分が定時だった)。
子供が帰ってきてから「夕食をどうするか」を考えるのは遅い
で、子供達が帰ってきてから、夕食のことを考え始めるわけです。
そんな日も多かったわけですが、一番簡単で早く作れるようなカレーですら、うまく進みません。一番多かったのが、
という感じの、食材不足。
- 何を作るか決まっていない
- 決まっていないから、必要な食材も分からない
という状態で、結果効率が落ちて、食事が遅れてしまう&子供達にせかされてイライラするという構図になりました。
【改善1】1週間のレシピはあらかじめ決めてしまう
というわけで、夕食のレシピだけは買い物に行く日曜日の段階で、ある程度決めることにしました。
このレシピを、紙に書き出したりすると再利用が出来ません。
さすがに毎週同じものをつくるわけにもいかないですし。
- 曜日毎のレシピを一覧で見たい
- レシピをどこでも見られるようにしたい
- レシピを積み上げて、バリエーションを増やしたい
- 妻とレシピを共有したい
そう考えて導入したのが、「Trello(トレロ)」というタスク管理ツールです。
様々な使い方があるんですが、曜日毎にボードをつくり、カードとしてメニューを配置するという使い方をしています。
こんな感じで。
写真もつけておくと、一目でどんな感じの仕上がりになるのかを確認することもできるし、予定変更による組み替えも簡単!
大体3ヶ月くらい使ってますが、特に子供が喜んだレシピをストックしていくことで、かなり楽になりました。
週の途中で食材を買い足すのも楽ですし、お陰で「何をつくろうか」と迷うことがなくなりました。
今では、大体30分もあれば全てのメニューがつくれます。
【改善2】ホットクックで一部調理を自動化する
メニューを決めると同時に、もう1つ導入したのがシャープの「ホットクック」という自動調理器です。
「知ってるよ!」って方も多いでしょうが、ホットクックは時短家電じゃありません。
時間がかかっても、食材を入れてスイッチを押したら、完成まで見ておく必要がないので、その間別のことができるというのが最大の魅力ですね。
ベタですけど、カレーみたいな煮込み料理は本当に美味しいし、楽だし、約5万円という価格ハードルは高いですが、ほぼ毎日使うと考えたら元は取れるでしょう。
仕事も家事も横串で管理出来るタスク管理
一番負担が大きかった夕食問題は、これである程度解決しましたが、やるべきことは夕食作りだけじゃありません。
- ブログを書く
- 「倉敷とことこ」の取材
- 不定期で行く、前職企業でのシステムエンジニアバイト
- 夕食以外の家事
ざっと思い浮かぶだけでも、これくらいあるわけです。
会社員時代、当たり前ですが、
会社にいるときは会社の仕事をすればそれでよかった
ですが、今の勤務地は「自宅」なのでそうもいきません。
「ブログも書くけど、掃除もしなきゃいけない」という状態。
これがフリーランスの仕事としての難しさでした。
この結果導入したのは、GTDという考え方でつくられた「OmniFocus」というタスク管理ツールです。
「岡山スマホユーザー会」で長年付き合いのある、ゆうたさんがこのツールを使っていたので教えてもらったのがきっかけでした。
以来、自分なりに試行錯誤したり、ゆうたさんに教えてもらったりしながら、2018年10月から4ヶ月程使っています。
「GTDの正しい考え方なのか?」とか、そんな小難しいことは分かりません。
恐らく「OmniFocusじゃなくてもできることは多い」と思ってますが、4ヶ月運用すると、「繰り返しタスク」が整理されてかなり快適になりました。
家事は基本的に繰り返しタスクで、ほぼ満たされます。
- 食器洗いなど「毎日する家事」
- 掃除など「数日に1回する家事」
- フィルター交換など「数ヶ月に1回する家事」
色々あるんですが、数ヶ月使うと繰り返し間隔の調整含め、かなり精度が上がって快適になりました。
覚えることは放棄してます
ですが、OmniFocusが適宜教えてくれるので、それに従って作業すればいい感じになります。
また、家事に関して言えば、繰り返しなので続けると体が覚えてきます。体を動かしながら、効率化できる部分に気づけたりもするので、作業に悩んだりするストレスも減りました。
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: The Omni Group – The Omni Group(サイズ: 167 MB)
家事が終わったら仕事という「流れ」
仕事のやり方は色々あると思いますが、僕はその日の家事をなるべく終わらせてから、仕事をすることにしています。
子供達が家にいない日なら、家事はほぼ10時までに終わります。
そこから保育園へ迎えに行く、16時45分までが仕事の時間という感じです。
実稼働時間としては減りましたが、やるべきことに集中出来るので、徐々に効率も上がってきたと感じます。
終わりに
会社を辞める前に、色々準備していましたが、結局慣れるのに「半年」かかった印象です。
これが早いのか、遅いのかは分かりません。
ただ、1つ言えることは、
ということでしょうか。
少なくとも、会社員を辞めたら「自由」ではなかった(笑)
最初から100点を求めず、夕食の場合なら外食に頼るなど、時間をかけて変えていくことが大事だなと思いました。
もう1つ、僕は家電など各種ガジェット・WEBサービスを使うことに全く抵抗がありません。
「邪道だ」という意見はあるかもしれませんが、効率化に抵抗がなく、ツール選定などが自分でできるというのは、強みだなと思いました。