僕は2001年辺りにモーニング娘。にハマり、以来浮き沈みや対象(推しメン)に違いはあるものの、2016年に至るまでずっとアイドルオタクをやってます。
歳を重ねるにつれて、
- 推してるアイドルの年齢と自身の年齢差が広がり
- 自分の子供との年齢差が縮まる
という「地獄」を味わうわけで、合法ではあるものの一般的にはダメ人間・ゴミクズと言われても仕方の無い趣味です(実際そこまで言われる事はなくても、白い目で見られるくらいは普通)。
10年以上続けて1つの悟りのようなものが開けて来たので紹介しようと思います。
何もやらないよりは、アイドルオタクでもやってた方が得るものはあったな、と最近は思うのですよ。
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僕のアイドルヲタ歴
アイドルヲタとしての僕の歴史はざっくり言うと以下のような感じです。
時期 | 応援していたアイドル | 推しメン |
---|---|---|
2001〜2002 | モーニング娘。 | 安倍なつみ |
2003 | 松浦亜弥 | |
2003〜2005 | モーニング娘。 | 紺野あさ美 |
2006 | モーニング娘。 | 亀井絵里 |
2007〜2010 | なし | |
2011〜2013 | SUPER☆GiRLS(スパガ) | |
2014〜2015 | モーニング娘。 | |
2016〜 | わーすた | 松田美里 |
ほぼハロプロのモーニング娘。を中心に見てきていて、2011年から元ハロプロヲタクがavexで設立したアイドル専門レーベル「iDOL Street」のアイドルもちょこちょこ見るっていう感じです。
周りからはわりと不思議がられますが、いわゆるAKB系は1度も見たことがありません。
アイドルオタクをやって失ったもの
金
これに尽きると思いますw
- 今や無価値になった生写真(ブロマイド)
- CD、DVD、書籍など各種グッズ
- 100枚は優に超える(=それくらい行った)チケットの半券
僕の全盛期は2002~2005年くらいで当時は社会人1年目~3年目なので、使える金が知れてました。それでもまあ100万円以上は使ったでしょう、、、
思い出にはなったけど、身につくものだったかと言えばそんな事もなく、寧ろリアルな友達は減ったし(逆にネットの友達は増えた)良いことなんて、熱が冷めた(=アイドルに興味が無くなった)ら何もないものなんですよね。
アイドルオタクをやって得たこと
僕はアイドルオタクの活動を、
- 現場(コンサートやイベント)に足を運ぶ
- ホームページ(ファンサイト)を作って日々の情報を発信
の2本構成で行ってました。当時も今もそう言う人は多いんですけどね。
ただ、僕は地方在住(岡山県)だったので、現場に行くというのはすなわち東京や大阪などの都会に行くことを意味していました。
これには移動が伴います。しかも、長距離の移動が伴うためお金もかかります。
そして、ホームページを通じて色んな人と出会いました。結果として得たものが3つ。
道路事情と都会の公共交通機関に無駄に詳しくなった
僕はハロプロオタクとしてコンサート・イベントに行く時、東京以外は基本的に車で行ってました。
今でも、西は山口、東は名古屋のコンサート会場までなら、ナビ無しで行けます。場所の基準がコンサート会場になるのが難点ですけどね。
大阪の南港って言われると、
あー、Zepp Osakaの近くか(当時。現在は難波に移転)
って考えてしまうこととかw
- ナビがあれば道なんて覚える必要は無い
- 今どきスマホで検索すればすぐ分かる
という意見は当然あるし、それは別に間違ってはいないです。
ただ、何でも検索しないと分からない人と一緒にいると凄く不安になりませんか。
これを逆の立場で体感したのは、女性とのデートでした。
岡山県内を車でドライブしててちょっとネタが尽きたなって時、「じゃあ神戸でも行ってみるか~」なんて言って、(ナビも高速も使わずに)神戸までサクッと行ってしまう。
僕にとってはアイドルのコンサートを見るために行き慣れたところに向かっただけですが(頭の中では三宮駅前にある神戸国際会館に向かっている)、特に女性にとっては「すごーい」ってなるみたいなんですよね。
男性の魅力として「頼りがい」みたいものはあるはずで、それをアピールする事に結果として繋がったのかもと思ってます。
同じような事が都会の公共交通機関についても言えました。
例えば、岡山県民が無駄に東京や大阪の地下鉄に詳しいっていうのは、「何で?」ってなるんですよね。
敢えて言うなら意外性みたいな魅力なのかもしれません。
これらの情報は今の時代、スマホで調べればすぐに分かる情報で、こんなものは無駄知識と言えるかもしれません。ですが、その知識と経験が生きる事もあるんだなって思いました。
アイドルのコンサートに行ってたから知ってる、なんて言わなきゃいいのですw
アイドルに使うお金以外は1円でも節約したいので、ポイントに無駄に詳しくなった
僕は当時アイドルに給料のほとんどを使っていました。
ですが、逆にそれ以外のお金は節約していました。特に意識したのはやはり移動コスト圧縮です。
この為に、当時は抵抗のあったクレジットカードの利用を進めました。目的は当然ポイントです。
当時車での移動が多かったため、最初はENEOSなどガソリン会社のカードを使い、そのポイントを貯めていました。
ただ、移動のコスト圧縮という意味で最強なのは航空会社のマイレージです。15000マイルくらい貯めたら、岡山→東京間は特典航空券で往復が無料(通常は飛行機でも新幹線でも往復約3万円)。
コスパという意味で最もメリットが大きいのは国際線のビジネスクラス特典航空券なんですが、アイドル現場に行くことが目的なのでそこは無視。
2005年辺りはFX口座やクレジットカードを作るだけで何千ポイントももらえるという美味しい案件が山ほどあったので、これをやりまくってかなりのマイルを貯め込みました。
この作戦は当時と若干変わっている面はあるものの、今でも大半は使える作戦なので、気になる方は以下の記事とそこの関連記事を死ぬほど読んで実践すれば、ほとんどの人は実現出来ると思います。
ですが、その頃からアイドルに対する関心が激減。本来の目的として使う事はほとんどありませんでした。
残ったのは知識だけで、この趣味が高じてANAスーパーフライヤーズカードをゲットするなんて事にも繋がりましたが、結婚し子供が生まれ、僕自身が小遣い制の身になって再び日の目を見るようになりました。
幅広い年代の人と付き合えるようになった
最後がホームページを通じて、同じ趣味をもつ友達(=アイドルファン)に沢山出会えた事です。これが一番大きいですね。
ここでのポイントは、同年代に限らないって事です。
当時(2002年。僕が22歳くらいの頃)は、学校の先生などを除けば、自分の年齢の前後3歳くらいの人間としか交流はなかったと思います。
ですが、ネットを通じて出会う場合、年齢は基本的に関係ありません。
結果として、上は50代、下は10代の中学生くらいの人と普通に遊ぶようになりました。
そこには年齢差で敬語を使う程度のマナーはあっても、会社や部活のような上下関係はありません。そんな人達と好きなアイドルについて語ったりするわけです。
一見ゴミクズの極地と言えるシーンですが、この経験は幅広い意味で見識を広げたと思ってます。
特に年上の人と付き合えた経験は大きく、会社の社長とか管理職みたいな偉い人でも、プライベートではバカやってるし、遠くに感じてた大人を身近に感じられたというのが大きかったんです。
この経験は2013年から開催している岡スマにも実は活かしています。
終わりに
僕は元々根暗で、引きこもり傾向があるので、アイドルオタクをやっていなかったら、
- 家に帰ったらネット
- 休日は昼過ぎまで寝て、その後はネットかテレビ(アイドルオタクをやっていると寧ろ休日が忙しく早起き)
- お金は微妙に貯めてるけど、使うあてがない
なんて状態にきっとなっていただろうなぁと思います。
アイドルオタクをやったらモテる、得するなんて言う気は全く無いです。アイドルオタクは気持ち悪いくらいでちょうど良い。
ただ、長い目でみるとその経験は生きることがあるかもしれません。何もやってないよりは、よかったくらいは断言できます。
「こんな趣味、人に笑われるかも」なんて思うなら、やってみて、同じ趣味の友達を探せばいいんです!
特に「彼氏がアイドルオタクで困ってる」なんて女性がいたら、「引きこもってるよりマシ」くらいに思うとポジティブに捉えられるかもしれませんよ。
当時運営していた記事も移行を進めており、2001年辺りから記事があります。