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Apple公式iPhone下取りシステム「iPhone Upgrade Program」と中国市場の関係を考察

iPhone 6s/6s Plusの発売に伴い、旧モデルとなったiPhone 6/6Plusのカラーバーリエーションが変わった事をご存じだろうか。

具体的に言うと ゴールドモデルが姿を消した。旧モデルになったのでカラーバリエーションは大きく分けたら、ブラックとホワイトに統一するというのは理由としてわかる。

ただ、それだけなんだろうか。僕はゴールドモデルの存在と、iPhone 6s/6s Plusの発売に伴いアメリカで開始した「iPhone Upgrade Program」は、Appleの中国戦略としか思えない。

この記事の掲載内容は、2018年6月22日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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iPhone 5sから始まったゴールドモデル

iPhoneは発売以来長年、ブラックとホワイトという構成だった。

ここにゴールドモデルが加わったのは2013年にiPhone 5sが発売した時。当時からゴールドモデルは中国市場を意識したものと言われていたが、新色と言うことで日本含めて世界中で争奪戦になった。

ところが、やはり初物ということで飛びつく人は多いが、その後はすっかり落ち着いた。

日本ではiPhone 5sではゴールドモデルを持っている人が多かったが、iPhone 6/6 Plusでは減ったという印象が強い。

僕もiPhone 5sはゴールドを買ったが、iPhone 6ではシルバーを買った。
※そういう意味でiPhone 6sではローズゴールドに人気が集中している

これは個人的な印象だが、ゴールドって長く使う端末にはあまり適していないように感じる。飽きてきちゃうんですよね。

逆にスペースグレイやシルバーは ベタな色 なので、新鮮さはないが逆に言えば飽きも来ない。

つまり、ゴールドモデルは最初に売ってしまって、後はリセール(中古市場)で流通させてしまえという意図が見え隠れする。

Apple公式の下取りシステム「iPhone Upgrade Program」

日本では旧モデルの下取り・回収と言えば、docomo・au・SoftBankなどの大手キャリアがやっている印象が強い。

AppleのiPhone下取りプログラム

で、それらの端末の行き先ってあまり明らかにされていないが、一節では日本国外(主に発展途上国)で中古端末として流通させていると言われる。

こういう部分は専門業者が関わることが多く、いわゆるリセール市場に関して今までAppleは直接関与している雰囲気はなかった。

ところが、iPhone 6s Plusの発売に伴いApple自身がまずはアメリカから始めた「iPhone Upgrade Program」。

これは機種・ストレージ量に応じて一定金額支払う事で、1年後に追加負担無しで最新モデルに機種変更が出来る。参考までに2015年10月での料金はこんな感じなのだが、

iPhone 6s iPhone 6s Plus
16GB 32.41ドル/月 36.58ドル/月
64GB 36.58ドル/月 40.75ドル/月
128GB 40.75ドル/月 44.91ドル/月

いつか日本でも始まるかもしれない。

このアップグレードプログラムのポイントは、ユーザー的には常に最新モデルが使える事だが、最新モデルへの機種変更時に 旧モデルは回収されるということ。

つまりApple自身がSIMフリー版の中古iPhoneを手に入れる事になる。

で、Appleはそれをリセール市場に流通させるだろうが、どこで売るかと言えば、主となる市場は中国なんじゃないかと思う。

中国で主流の通信方式(TD-LTE、TD-SCDMA)に対応している

その根拠がiPhone 6s/6s Plusで対応する通信方式。

iPhone 6sのモデル番号はA1633、A1688、A1700の3種類。iPhone 6s PlusはA1634、A1687、A1699。日本ではA1688とA1687が流通 している。

A1699とA1700が中国向けモデルなのだが、注目は中国独自の3G(日本ではW-CDMA、CDMA2000が3Gとしては利用されている)とも言える TD-SCDMAが全モデルで対応 していること。

IPhone 6s 技術仕様 Apple 日本

TD-LTEは日本でもau(UQ-Wimax)がWiMAX 2+、SoftBankがAXGPの名前でサービスを提供しているのでまあ分かるが、TD-SCDMAについては明らかに不可解。

先進国で販売し中古端末として回収したiPhoneを、中国で販売しようという意図が見え隠れする。

終わりに

僕が住む岡山県倉敷市は美観地区や大原美術館などがあり、一応観光地だが外国人旅行客ってあまり見かけなかった。

ところがここ数年は、中国人観光客をよく見かけるし、住んでいる人も増えているようだ。そんな中国人が持っているスマートフォン・タブレットで一番よく見るのはiPhoneとiPad。

Xiaomi(シャオミー)の端末持ってても中々気づかないからなのか、日本に来るような中国人はそれなりに豊かな人が多いからなのか、iPhone比率は日本人よりも高い印象すらある。

つまり日本人に負けず劣らず中国人は、iPhoneが好きってことは間違いなさそうだ。

iPhoneは高い
貧富の差が大きい中国では、最新モデルを買う富裕層は今でも多いのだろうが、中間層に対して中古品として安価なiPhoneを、Apple自身が流通させてようとしているのかもしれない。

Apple自身が販売する事で大きいのは、信頼とサポート。

最新モデルが買えない層は、カラーバリエーションが減った新品の旧モデルより、ゴールドモデルを含むカラーバリエーションが豊富な中古品の方を選択するかもししれない。

来年発売するであろうiPhone 7以降は、中国市場でのiPhoneの販売が注目ポイントになるような気がする。

AppleのiPhone下取りプログラム

格安SIMの人気モデル「iPhone 6s」

2015年9月に発売したiPhone 6sは、発売から2年以上経過していますが、格安SIMで幅広く販売されています。

iPhone 6sからの機種変更

2015年9月に発売したiPhone 6sは、2019年には市場から姿を消すと予想されています。iPhone 6sからの機種変更を考える方も増えていると思うので、解説記事は以下をご覧ください。

iPhone 6s・SEを機種変更

iPhone 6sは販売終了となりました。

現在は後継モデルの「iPhone SE 第2世代」に販売が切り替わっています。

AppleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。

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