2016年12月にAirPodsが発売して以来、完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型)が一気に普及した。
それまで、ワイヤレスイヤホンといえば、ネックバンド型など「スマホとイヤホン間のケーブルがない」ことを意味していたのだが、完全ワイヤレスイヤホンはまさに「ケーブルがない」イヤホン。
この便利さは、1度使ってみないと分からないと思うのだが、

このような声もよく聞く。
この記事では、Pixel 3などAndroidスマホで使えるワイヤレスイヤホンまとめ記事として、以下の内容を紹介しようと思う。
- 完全ワイヤレスイヤホンの特徴と欠点
- Androidスマホでおすすめのワイヤレスイヤホン
- 1万円以下のおすすめ
- 「大本命となるメーカー純正品」以外のおすすめ
なお、この記事では「音質」については敢えて話題にしない。
音質は主観が伴うこと、基本的に有線・高価格製品の方が高音質なのは明白で、今回紹介する完全ワイヤレスイヤホンは、音質重視の方にはおすすめしづらい製品だからだ。

また、ただおすすめを紹介するのではなく、目的ごとに最適な完全ワイヤレスイヤホンを紹介するので、要点だけ知りたい方は、下記リンクをタップして目的の情報だけ読んでくださいね。
iPhone向けは以下の記事をご覧ください。
目次
僕がおすすめするタイプ別完全ワイヤレスイヤホン

2017年辺りから急速に増え始めた完全ワイヤレスイヤホンは、2021年現在少し傾向が変わってきている。
スマホメーカー純正イヤホンの増加
元々、Apple「AirPods」が完全ワイヤレスイヤホンの元祖で、これはiPhoneなどApple製品ユーザーを対象にしたものだった。
その後、数多くのメーカーが発売し、価格はAirPodsより安いが、高機能でコスパが高いことをアピールした。
しかし、2019年辺りからAndroidスマホメーカーも、相次いで純正イヤホンに力を入れ始める。
SONYはオーディオメーカーとして、多数のワイヤレスイヤホンを発売しているため、Xperia専用というわけではないが、相性の良さはアピールしている。
このため、完全ワイヤレスイヤホンを選択する場合、使っているスマホのメーカーによって、「おすすめモデル」は変わる。
「純正が一番」というのは間違いなく、続いて安価かつ高性能な「高コスパモデル」が選択肢になるだろう。
というわけで、僕がおすすめする完全ワイヤレスイヤホンは以下の通り。
- スマホメーカーの純正モデル、モバイルバッテリーなどアクセサリも販売する信頼性の高いメーカー
- イヤホン単体で「5時間以上」使える
- なるべく「新しいモデル」
- 動画再生時の遅延が少ない
タイプ | モデル名 | 重さ ※ケース込 | バッテリー駆動時間 ※イヤホンのみ | ノイキャン | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
純正 | Pixel Buds | 不明 | 5時間 | × | 未発売 |
Galaxy Buds+ | 52.2 g | 11時間 | × | 17,800円 | |
HUAWEI FreeBuds 3 | 58 g | 4時間 | ○ | 16,182円 | |
SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 | |
高コスパ | Mpow M5 | 非公開 | 5時間 | × | 5,299円 |
cheero CHE-624 | 52 g | 4時間 | × | 3,980円 | |
M-SOUNDS MS-TW21 | 44 g | 9.5時間 | × | 9,900円 | |
ハイエンド | SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 |

要点だけ知りたい方は、下記リンクをタップして目的の情報だけ読んでくださいね
2021年1月現在、僕が今使っている完全ワイヤレスイヤホン

ちなみに、この記事を書く僕が使っている、完全ワイヤレスイヤホンも紹介しておこうと思う。
僕はiPhoneユーザーで「iPhone 11 Pro」を今は主に使っている。
iPhoneで使っている、完全ワイヤレスイヤホンは以下。
使用区分 | モデル名 | 用途 |
---|---|---|
メイン | AirPods Pro | 自宅にいる時常用 |
SONY「WF-1000XM3」 | AirPods Proの充電が切れたとき | |
外出用 | Apple「AirPods」 | 主に車で移動する際に利用(電話で使う) |
Androidは主にGoogle Pay・テザリングなどのために、「Pixel 4」を利用している。
このため、Androidで完全ワイヤレスイヤホンは常用していないのだが、完全ワイヤレスイヤホンはBluetoothを使うため、iPhone・Android関係なく利用できる。
Androidに「AirPods」はおすすめしない
というのは当然として、その他については、iPhoneで利用した感想をもとに、おすすめを紹介しようと思う。
完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型)の特徴とメリット

完全ワイヤレスイヤホンは、左右のイヤホンが独立した、ケーブルが全く無い新世代のイヤホンだ。
技術的にはBluetoothを使って実現している。このため「革新的な技術」というわけではない。
Bluetoothイヤホン・ヘッドセットは、一般的ではなかったが2000年代後半には数多くの製品が存在した。

しかし、これらは片耳タイプかネックバンドタイプがほとんどだった。
実用的な完全ワイヤレスイヤホンの元祖は、2016年にAppleが発売した「AirPods」だと思う。
「AirPods」は発売3ヶ月前の2016年9月の発表当時、どちらかと言えば「色物」と捉えられていた。
- 完全ワイヤレスイヤホンイヤホンのメリットを理解できる人がいなかった
- 「耳からうどん」と言われた、特徴的な見た目
これらが理由と思うが、発売後は絶賛の嵐で、評価が一変した。
僕もその流れで購入し、同じく感動したタイプなのだが、完全ワイヤレスイヤホンのメリットは一言で言えば、
ストレスフリーの使い勝手
にあると思う。
- ケースから脱着するだけで、電源オン・オフ
- Bluetoothのペアリングが簡単
- 再生・停止などがタッチ操作できる
- ケースから充電出来る
- ケースもコンパクトで、ポケットに収まる
この辺りが、高評価になったポイントで、AirPodsの発売後、類似製品が多数登場したが、大体同じような特徴を有している。
完全ワイヤレスイヤホン選びの指標
以降、おすすめ完全ワイヤレスイヤホンを紹介するが、大きく分けると3タイプ紹介する。
タイプ | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
純正 | 10,000〜30,000円 | メーカー純正のイヤホン |
高コスパ | 5,000〜10,000円 | スマホアクセサリメーカーが販売する、高機能かつ安価なモデル |
ハイエンド | 20,000円〜 | オーディオメーカーが販売する、高音質・高機能モデル |
高機能になるほど高くなるが、音質は主観が伴うので価格ほどのメリットはない
ここはポイントで、ノイズキャンセリング機能など対応モデルが絞られるケースを除き、特別なこだわりがない場合、以下を指標にするのがよいと思う。
- 発売からなるべく日が浅い、新しい製品を選ぶ
- 全モデル共通の欠点はバッテリー消耗。「2年程度で買い替える前提」で購入する
- メーカーの信頼性が高い製品を選ぶ
発売からなるべく日が浅い、新しい製品を選ぶ
実際使ってみて実感したが、完全ワイヤレスイヤホンはまだまだ「過渡期の製品」だと思う。
その理由は、「改良品」などというタイトルがつけられ、発売後にアップデートしている製品が非常に多いこと。
特に中国メーカーは、最初は品質が低くても、あっという間に他社製品を研究し、改良してくる。
発売後のフィードバックを受けて、改良版をリリースしながら、完成を目指していると思われる。
なので、評価が高いかどうかより、新しい製品を選ぶ方が無難と判断した。
全モデル共通の欠点はバッテリー消耗。「2年程度で買い替える前提」で購入する

僕が初めて購入した完全ワイヤレスイヤホンは「AirPods」だが、2年ほど使ってきて問題が発生した……。

ワイヤレスデバイスの宿命は、バッテリー駆動であること。
バッテリーは消耗品なので、いくら気をつかっても、そのうち消耗し、バッテリー駆動時間がどんどん短くなる。
「バッテリー交換すればいいじゃないか」と思うだろうが、小型過ぎるデバイスなので、バッテリー交換は難しい。
AirPodsの場合は、以下の価格となる。
▼AirPodsの場合部品名 | パーツ毎交換価格 | 買い替え(with Charging Case) | 買い替え(with Wireless Charging Case) |
---|---|---|---|
AirPods 左 | 5,400円 | 17,800円 | 22,800円 |
AirPods 右 | 5,400円 | ||
充電ケース Wireless Charging Case | 5,400円 | ||
合計 | 16,200円 | 17,800円 | 22,800円 |
部品名 | パーツ毎交換価格 | 買い替え |
---|---|---|
AirPods Pro 左 | 5,400円 | 27,800円 |
AirPods Pro 右 | 5,400円 | |
充電ケース | 5,400円 | |
合計 | 16,200円 | 27,800円 |
AirPodsはイヤホン左右・ケースなど、個別の交換ができるのだが、バッテリー交換と買い替え価格がほとんど変わらないという衝撃……。
そして、AirPods以外はどうなるかといえば、バッテリー交換はサポートすらされていないことが多い。
確かに、5,000円〜10,000円程度の製品ならこんなものかもしれない。
つまり、割り切りが必要。

メーカーの信頼性が高い製品を選ぶ

また、かつてモバイルバッテリー・マルチポート充電器が普及し始めた2015年頃と状況が似ていることから、信頼性の高いメーカーである以下の3社を軸に探すのが無難と思った。
- Anker(アンカー)
- RavPower(ラブパワー)
- cheero(チーロ)
これらのメーカーは、オーディオ機器メーカーではないのだが、スマートフォンアクセサリの開発を長年手がけており、品質・サポートの信頼性が高い。
2021年現在としては、USB-PD対応の「高出力モバイルバッテリー」を除き、どのメーカーを選んでも大差ないと思うが、過渡期の製品は実績あるメーカーを選択するのが無難と思う。

要点だけ知りたい方は、下記リンクをタップして目的の情報だけ読んでくださいね
大本命は「Pixel Buds」などメーカー純正品

1万円以下でコスパの高い完全ワイヤレスイヤホン
完全ワイヤレスイヤホンは数多くのメーカーが販売しており、2021年現在最も多い価格帯が1万円前後です。各社音質・質感を高めるなど工夫しています。

「ケーブルってこんなに邪魔だったの!」と驚くくらい、便利なので1度体験してね!
ノイズキャンセリング・ハイレゾ対応など高級モデル
このクラスは2021年現在、アクティブノイズキャンセリング機能(ノイキャン)・ハイレゾ対応など、オーディオメーカー大手が参入しており、価格も3万円程度と高めです。

完全ワイヤレスイヤホンの大本命は、「Pixel Buds」などメーカー純正品

2021年現在としても、完全ワイヤレスの代表格はAppleの「AirPods」だろう。
iPhoneを販売するAppleが作った、純正の完全ワイヤレスイヤホン。
- 蓋を開けたらペアリング開始
- 画面上にダイアログが分かりやすく表示される
- 遅延などがほぼなく、使い勝手がよい
- 音質はそこそこ
というのが特徴だが、同一メーカーならではの、相性の良さが最大の魅力でユーザー数が激増している。
では、Androidではどうなるのかと言えば、サードパーティーの独壇場だったのが、メーカー純正品が強くなる流れに変わって来ている。
メーカー純正イヤホンはグローバルメーカーを中心に、大きく3種類ある。
メーカー名 | 製品名 | 対応するスマホ |
---|---|---|
Pixel Buds | Pixelシリーズ | |
サムスン | Galaxy Budsシリーズ | Galaxyシリーズ |
HUAWEI | HUAWEI FreeBudsシリーズ | HUAWEI名義のスマホ |
スマホ製品名と似ているので、間違うことは少ないと思うし、AirPodsもそうだが、同一メーカーでないと使えないという縛りはない。
ただ、「使い勝手」の面で、同一メーカーの方が優れているのは間違いなく、各社その点をアピールしている。
価格的にも、15,000円〜20,000円程度が多く、Apple「AirPods」を意識しているのは間違いない。
また、販売方法の特徴として、予約キャンペーンなどを使い、純正イヤホンを同梱するという流れがある。
Androidスマホは、スマホ単体での差別化が難しくなっているので、使い勝手のよい純正イヤホンとセットで訴求する意図があるようだ。

モデル名 | 重さ ※ケース込 | バッテリー駆動時間 ※イヤホンのみ | ノイキャン | 価格 |
---|---|---|---|---|
Pixel Buds | 不明 | 5時間 | × | 未発売 |
Galaxy Buds+ | 52.2 g | 11時間 | × | 17,800円 |
HUAWEI FreeBuds 3 | 58 g | 4時間 | ○ | 16,182円 |
SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 |
Pixelユーザーは「Pixel Buds」

2018年発売の「Pixel 3」でようやく日本上陸したこともあり知名度が低いが、「Google純正」なので抜群に使いやすいのが、Pixelシリーズ。
Googleが販売する最新の完全ワイヤレスイヤホンが「Pixel Buds」。
- 生活防水対応
- リアルタイム翻訳機能
が目玉となる。
発売は2020年4月〜5月と言われており、発売開始が待ち遠しい。

Galaxyユーザーは「Galaxy Buds+」

日本ではかなりユーザーが多い、Galaxyシリーズ向けの完全ワイヤレスイヤホンが「Galaxy Buds+」。
全モデル「Galaxy Buds」と比較して、音質・バッテリー駆動時間が大幅に向上している。
特筆すべき点は「イヤホンだけで11時間」という、超ロングライフバッテリー。
完全ワイヤレスイヤホンの大半は「5〜6時間」なので、「Galaxy Buds+」なら丸1日つけっぱなしでも、バッテリーが切れることはほぼないだろう。
HUAWEIユーザーは「HUAWEI FreeBuds 3」

安いが低品質なスマホが多かった「中華スマホ」に対する、日本国内のイメージを変えたのが「HUAWEIのスマホ」。
日本ではY!mobileなどの「格安SIM」で採用されることが多く、ユーザーが増えている。
2021年現在は、アメリカと中国の貿易戦争の影響で、最新モデルがGoogleモバイルサービス(GMS)非対応となるなど、不利な状況に追い込まれている。
そのHUAWEIが販売する完全ワイヤレスイヤホンが、「HUAWEI FreeBuds 3」。
「AirPods Pro」が対応したことで一気に市民権を得た、「アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)」にも対応している。
純正イヤホンらしい使い勝手のよさと、価格の安さ(2万円程度)のバランスがよいため、HUAWEIスマホユーザー以外でも有力な選択肢になるだろう。
Xperiaユーザは「WF-1000XM3」

最後に紹介するのが、Xperia専用というわけでもないが、オーディオメーカー大手ソニーが販売する「WF-1000XM3」。
ノイズキャンセリング機能といえば、SONYとBOSEなど有名オーディオメーカーの独壇場で、完全ワイヤレスイヤホンにおける「ノイキャン」を開拓したのがSONY。
2021年現在は他社製品も対応モデルが増えたが、性能の高さは間違いない。
また、ノイズキャンセリング機能ばかり注目されがちだが、「音質の高さ」も特徴で、ハイレゾ対応モデルの多いAndroidスマホでは、スマホメーカー関係なく最高品質のイヤホンといえるだろう。
【1万円以下】安価でコスパの高い完全ワイヤレスイヤホン

AirPodsの登場から2年以上経過しても、AirPodsを超えたと言われる製品が登場していないことは、1つの結論を示している。
2021年時点で完璧な製品はまだ存在せず、完全ワイヤレスイヤホンは「過渡期」である
こういう時期の、「安物」は大抵ハズレになることが多い。
その証拠の1つは、Amazonなどで検索すると、ものすごい数の製品が表示されること。
気になる方は、以下のボタンから「完全ワイヤレスイヤホン」をAmazonで検索した結果を見て欲しい。
そして、評価も難しい。
- すぐに壊れた
- 音がずれる
Amazonレビューを見る限り、上記のような評価が並んでいる製品も多い。

なので、1万円以下の製品を購入する際に、僕が意識したのは2つだ。
- 発売からなるべく日が浅い、新しい製品であること
- スマホアクセサリを販売するなど、メーカーの信頼性が高いこと
モデル名 | 重さ ※ケース込 | バッテリー駆動時間 ※イヤホンのみ | ノイキャン | 価格 |
---|---|---|---|---|
Mpow M5 | 非公開 | 5時間 | × | 5,299円 |
cheero CHE-624 | 51 g | 4時間 | × | 3,980円 |
M-SOUNDS MS-TW21 | 44 g | 9.5時間 | × | 9,900円 |
【実売6,000円】Mpow M5

2021年1月時点で、僕が一番おすすめするのは「Mpow M5」。
- 実売5,999円と、このタイプととしては安価
- 音質がよい
- 動画再生時の遅延が少ない
- ケースの質感が高い
安価な完全ワイヤレスイヤホンの中心価格帯は、4,000円〜5,000円なので少し高いのだが、多少高いだけあって、素材にもこだわりが見えるのも魅力。

ただし、完全ワイヤレスイヤホンもかなり成熟してきており、5,000円以下の製品と比較して、機能的な優位点はそれほどない。
【実売4,000円】cheero Wireless Earphones「CHE-624」

続いて紹介するのが、USB充電器・モバイルバッテリーメーカーとして有名な「cheero」ブランドのワイヤレスイヤホン。
2020年に入り参入したのだが、市場動向をよく研究しているようで、戦略的価格設定になっていると感じる。
というのが、完全ワイヤレスイヤホンとしては後発メーカーなので、差別化要素は「価格」と考えたのだろう。
- モバイルバッテリーなどで築いた、メーカーへの信頼度
- 5,000円以下と価格が安く入門機・お試しとしても使いやすい
という特徴があり、購入しやすいモデルだ。

M-SOUNDS MS-TW21

最後に紹介するのは「M-SOUNDS MS-TW21」。
完全ワイヤレスイヤホンも随分一般的になり、「女性向け」といえるモデルも増えて来た。
ピンク・ゴールドなどカラーバリエーションが豊富かつ、コンパクトで軽量というのが最大の特徴。
このように紹介すると「見た目だけ」と思われがちだが、バッテリー駆動時間が「9.5時間」と驚異的に長いのも特徴で、完全ワイヤレスイヤホンの弱点は完全に克服している。
【実売15,000円】M-SOUNDS「MS-TW3」

もう1つ、価格が「15,000円程度」と少し高くなるが、おすすめのイヤホンを紹介しようと思う。
M-SOUNDS「MS-TW3」という製品。
名前を聞いたことがある方は皆無だろうが、僕が今予備機としても使っている、お気に入りの製品だ。
おすすめポイントは以下の3点。
- 重低音が響き迫力のサウンド。動画再生時の遅延もほぼなし
- バッテリー持続時間は「10時間」で十分
- カナル型だが、耳が痛くならない
音質は主観がともなうものなので、参考程度として欲しいが、バッテリー駆動時間の長さと装着感の良さが魅力だ。

これが装着した状態。
スッキリしてコンパクトなので、見た目も良好。
逆に、イマイチだなと感じたのは以下の4点。
- 充電は「micro-USB」で「USB-C」非対応
- ケースがちょっと大きい
- タップサークルの操作が分かりづらい
- マルチポイント非対応
ちなみに、マルチポイントに関しては、完全ワイヤレスイヤホン全般に言えることだ。
価格が少し高くなってしまうが、5,000円クラスと一味違う音質や使い勝手を体感したかったら、検討してみて欲しい。
ノイズキャンセリング機能・ハイレゾ対応など、高機能・高音質なハイエンドイヤホン

ここまで紹介してきた製品でも、「ワイヤレスで音を聴く」という機能に関しては十分。
では、これらの製品より価格が高い、BOSE・SONYなど有名オーディオ機器メーカーなら何を選ぶか?
- 2年もすればバッテリーが持たなくなり、交換が必要になる「消耗品」
- 過渡期のデバイスであること
これを考慮したとき、基本的スタンスとして、、最高級品を購入するのはあまりおすすめしない。

ちょっと高い製品を購入するなら、一つ選択基準に入れたいのは、
ノイズキャンセリング機能
ではないかと思う。
僕は使ったことがなかったのだが、2019年に初めて体験した。
没入感が増すのはもちろんだが、雑音が消えて作業の集中力が高まるメリットを感じた。
なので、「ノイズキャンセリング機能」をもつ、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶのはありと思う。
ただし、AirPods Proを除くと選択肢は少ない。
モデル名 | 重さ ※ケース込 | バッテリー駆動時間 ※イヤホンのみ | ノイキャン | 価格 |
---|---|---|---|---|
SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 |
SONYのノイズキャンセリング機能付きイヤホン「WF-1000XM3」

ノイズキャンセリング機能を搭載した、完全ワイヤレスイヤホンとなると、実は候補が2つしかない。
- SONY「WF-1000XM3」
- SONY「WF-SP700N」
僕は両方使ったことがあるが、2021年1月現在おすすめするなら断然「WF-1000XM3」だ。
ノイズキャンセリング機能も高いが、「WF-SP700N」はイヤホンとしての基本性能が弱かった。
- 遅延がひどく、動画視聴には使えない
- バッテリーが「持たなすぎる」
特にバッテリーは致命的で、公称3時間、実働2時間なのでさすがに使い勝手がわるかった。
これらの欠点を解消して、SONYが満を持して発売したのが「WF-1000XM3」。
「本気」を感じたわけだが、実際ユーザーの評価は高く、「25,880円」という価格にもかかわらず、発売後数ヶ月は「納期1ヶ月」という品薄状況が続いた。
僕自身も使ってみて、「WF-SP700N」の欠点は全て解消したし、「完全ワイヤレスイヤホンの決定版」といえる製品だと思う。
- ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能が便利
- 音質はさすがのSONYクオリティ。動画再生時の遅延もほぼなし
- バッテリー持続時間は「6時間」で十分
- カナル型だが、耳が痛くならない
逆に唯一の欠点は、ケースが大きいことだろうか。
- ケースが大きすぎてポケットに入らない
- ケースが自立しない
- マルチポイント非対応

右:AirPods
AirPodsのような携帯性を求めている人には、おすすめしづらい。


イヤホンもわりと大きいが、そこは許容範囲というか、タッチセンサーで操作する事を考慮すると、ちょうどいい大きさだと思う。

終わりに

というわけで、Androidスマホでおすすめの完全ワイヤレスイヤホンを紹介してみた。
多数紹介したが、あえて1つに絞るなら、1万円以下で、お試しにも最適なMpow M5」だろうか。

これで満足できたら、メーカー純正イヤホンを使ってみて欲しい。
繰り返しになるが、完全ワイヤレスイヤホンは2021年現在、以下のような状況だ。
- まだまだ「過渡期」の製品
- バッテリーが消耗するという宿命があり、2年程度で買い替えが必要
このため、全ての方におすすめ出来る「決定版」といえる製品は存在しない。
それぞれの製品で、得意・不得意分野があるので、自分の用途・予算感にあった製品を選ぶのが良いと思う。
この記事で紹介したおすすめの完全ワイヤレスイヤホン
この記事で紹介した、完全ワイヤレスイヤホンをまとめて掲載すると、以下の通りとなる。
- スマホメーカーの純正モデル、モバイルバッテリーなどアクセサリも販売する信頼性の高いメーカー
- イヤホン単体で「5時間以上」使える
- なるべく「新しいモデル」
- 動画再生時の遅延が少ない
タイプ | モデル名 | 重さ ※ケース込 | バッテリー駆動時間 ※イヤホンのみ | ノイキャン | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
純正 | Pixel Buds | 不明 | 5時間 | × | 未発売 |
Galaxy Buds+ | 52.2 g | 11時間 | × | 17,800円 | |
HUAWEI FreeBuds 3 | 58 g | 4時間 | ○ | 16,182円 | |
SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 | |
高コスパ | Mpow M5 | 非公開 | 5時間 | × | 5,299円 |
cheero CHE-624 | 52 g | 4時間 | × | 3,980円 | |
M-SOUNDS MS-TW21 | 44 g | 9.5時間 | × | 9,900円 | |
ハイエンド | SONY WF-1000XM3 | 92 g | 6時間 | ○ | 25,151円 |

大本命は「Pixel Buds」などメーカー純正品

1万円以下でコスパの高い完全ワイヤレスイヤホン
完全ワイヤレスイヤホンは数多くのメーカーが販売しており、2021年現在最も多い価格帯が1万円前後です。各社音質・質感を高めるなど工夫しています。

「ケーブルってこんなに邪魔だったの!」と驚くくらい、便利なので1度体験してね!
ノイズキャンセリング・ハイレゾ対応など高級モデル
このクラスは2021年現在、アクティブノイズキャンセリング機能(ノイキャン)・ハイレゾ対応など、オーディオメーカー大手が参入しており、価格も3万円程度と高めです。
