2017年から2年以上使ってきた、Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」のバッテリーが消耗して、使いづらくなってきた。
バッテリーが持たなくなった
この1点を除いて不満はなかったが、2019年1月時点ではまだ後継モデルも登場しておらず、同じものを買い直すのも微妙……。
それなら、同じくらいの価格帯で、他社製品を試してみようと思った。
オーディオ機器と言えば、BOSEかSONYが思い浮かぶ。
- 完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型)
- 価格が2万円程度(AirPodsと同等)
- ノイズキャンセリング機能付き
これらの条件に合致する、完全ワイヤレスイヤホンは1つしかなかった。
SONYの「WF-SP700N」
この記事では、「WF-SP700N」の感想を紹介しようと思う。
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SONYの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N」の概要
今回紹介する、SONYの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N」のスペックのうち、僕が気になる部分のみピックアップすると以下の通り。
方式 | Bluetooth標準規格 Ver.4.1 |
---|---|
通信方式 | 完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型) |
電池持続時間(連続音声再生時間) | 最大3時間(NC ON) 最大3時間(NC OFF) |
電池持続時間(待受時間) | 最大8時間(NC ON) 最大35時間(NC OFF) |
防水 | ○(IPX4相当) |
ノイズキャンセリング | ○ |
音声認識 | Googleアシスタント対応 |
価格 | 20,880円(ソニーストア) |
完全ワイヤレスイヤホンと言えば、AirPodsが代表格だが、
- 防水対応
- ノイズキャンセリング機能対応
- Googleアシスタント対応
など、AirPodsにない機能を搭載して、実売価格「17,000円」と価格が同クラスであることがポイント。
完全ワイヤレスでノイズキャンセリング機能のあるイヤホンは「WF-SP700N」一択
繰り返しになるが、今回はAirPodsの買い替えという位置付けの購入なので、以下を重視して決めている。
- 完全ワイヤレスイヤホン(左右独立型)
- 価格が2万円程度(AirPodsと同等)
- ノイズキャンセリング機能付き
ワイヤレスイヤホンと言えば、「ネックバンド型」が主流
AirPodsから始まった、左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは、増えたとは言え2019年現在でまだまだ主流とは言えない。
価格とノイズキャンセリング機能だけなら、条件を満たす製品はいくらでもあるが、「完全ワイヤレスイヤホン」を対象にした地点で、選択肢がほぼなくなる。
購入したのは2018年12月末なのだが、この時は僕が色々調べた結果、 SONYの完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP700N」しか候補がなかった。
ちなみに、購入直後「WF-SP900」というモデルが発表され、「WF-SP700」は2,000円値下げされた。
後述する、遅延問題などを解決したモデルだったので、
と、落ち込んだのだが、スペックをよく見ると「WF-SP900」はノイズキャンセリング機能が「ない」。
型番やスペックを見る限り、どう見ても「WF-SP700N」の後継モデルと思われるのに、何故かノイズキャンセリング機能だけカットされる謎仕様……。
というわけで、僕の願望を満たす完全ワイヤレスイヤホンは、2019年1月時点でも「WF-SP700N」一択だ。
「WF-SP700N」開封レポート
というわけで、「WF-SP700N」を購入した。
購入したのは2018年12月29日で、Amazonではなくソニーストアで「19,295円」だった。
余談だが、僕はソニー製品を買う場合、強力なワイド保証がつけられる、ソニーストアで購入すると決めている。
フラグシップモデルというわけでもないので、パッケージはシンプルなモノだった。
防水対応ということで、「スポーツ」での利用が訴求されているようだ(僕はその用途で使う気は無い。
同梱品は以下。
- WF-SP700N本体
- 充電ケース
- micro-USBケーブル
- イヤーピース(SS・S・M・L)
- アークサポーター
- 取扱説明書
これが本体。
特徴的なのは「アークサポーター」と呼ばれる、装着を保護するものだろうか。
それほど期待していなかったが、「アークサポーター」のおかげで、快適な装着感が得られた。
これが充電ケース。
完全ワイヤレスイヤホンなので、充電はケースに入れて行う。
なお、ケース自体にもバッテリーを内蔵しており、最大で2回まで充電出来る。
「WF-SP700N」を使った感想
AirPods以来、2年振りに購入した完全ワイヤレスイヤホンなので、2年間でどれくらい進化したのかが楽しみだった。
- ペアリング操作
- 電源ON・OFFの切り替え
- 左右の連携
- 遅延の少なさ
長年完全ワイヤレスイヤホンが実現されなかったのは、特に左右の制御が難しかったからと言われているが、2年も経てばさすがにこなれているかなと思っていた。
iPhoneで使う分には「AirPodsの方が使いやすい」
ところが、、、
AirPodsが発売した2016年12月、最初に購入したユーザーが絶賛しまくり、以来最大で納期が2ヶ月もかかったことがあった。
それくらい革新的なイヤホンだったと僕も思うが、操作性に関して「WF-SP700N」はAirPodsに負けている。
使い勝手の面で、2年以上前に発売した、AirPodsが未だに優れていることには正直驚いた。
AirPodsと比較して「WF-SP700N」が優れている点
じゃあ、「WF-SP700N」を買って後悔しているのかと言えば、そうでもない。
それは、AirPodsにない機能・魅力があり、それが僕のように自宅で作業をすることが多い人には便利だからだ。
具体的には、以下の3点。
- ノイズキャンセリング機能
- iPhoneでも使えるGoogleアシスタント対応
- 長時間装着しても「耳が痛くならない」
集中力が増す「ノイズキャンセリング機能(ノイキャン)」は便利!
今回、ワイヤレスイヤホンの買い替えにあたって、重視した機能は「ノイズキャンセリング機能(ノイキャン)」だ。
実は、この機能を僕は使ったことがなかった。
なので、AirPodsの欠点として、ノイキャンがないことをあげる人は多かったが、僕は気にしていなかった。
そして、実際使ってみた感想なのだが……。
僕は、2018年7月で会社員を辞め、フリーランスとなったので、基本的に自宅PCで作業する。
この時、ノイズキャンセリング機能付きの「WF-SP700N」を装着していると、雑音がなくなって集中出来る。
ちょっと驚きましたね。
周りの音ってこんなにうるさかったのかと。
さらに言えば、作業することによる「音」。
- PCのファンが回る音
- ハードディスクのカリカリ音(自宅のメインPCは「iMac」)
- キーボードのタイプ音
これらは必要な音だと思っていたが、無くなると快適に感じるので、「雑音」だったことに気がついた。
「WF-SP700N」のノイズキャンセリング性能は、SONYのヘッドホンなどと比較すれば、弱いと言われている(確かに「完全に遮断」とまでは行かない)。
だが、僕にはこれくらいがちょうど良いと感じた。
外で使うとちょっと怖いと感じるが、自宅で使う分にはそういう怖さはないので、むしろメリットの方が大きい。
iPhoneでも使えるGoogleアシスタント対応
ノイズキャンセリング機能で、集中力が増すと、スマホの画面を見なくなる。
なので、重要な通知を逃しがちなのだが、「WF-SP700N」はGoogleアシスタントに対応している。
僕には「Xperia Ear Duo」の購入で、苦い経験がある。
しかし、なんとiPhoneでGoogleアシスタントが使えた。
ただ、大層なことをしているわけではなく、iPhoneにインストールした「Googleアシスタントアプリ」とペアリングするイメージで実現されているようで、通知の読み上げが主な機能と考えた方が良いだろう。
ただ、それでも十分便利。
メッセンジャーなど、誰から届いたかを読み上げてくれたりするので、かなり重宝する。
長時間装着しても「耳が痛くならない」
僕は、かなり昔からBluetoothヘッドセットなどを使ってきた。
本当に色んなモノを買ってきたが、その理由の1つは長時間装着すると耳が痛くなるから。
例えば、僕はカナル型イヤホンが苦手なのだが、それも耳が痛くなるから。
AirPodsは一般的なイヤホンなのであまり痛くならないが、それでも3時間ほどつけていたら痛くなる。
なので、SONYが販売したオープンイヤータイプの「Xperia Ear Duo」にも飛びついたが、これもダメだった。
今回その点を期待したわけではなかったのだが、
これにはちょっと驚いた。
僕のワイヤレスイヤホンとの長い戦いに、終止符を打つモデルかもしれない。
「WF-SP700N」の致命的な欠点
こんな感じで、予想外といえるくらい使い勝手が良かったのだが、欠点もある。
この欠点が、「致命的」ともいえるのだが、2つある。
- 遅延がひどく、動画視聴には使えない
- バッテリーが「持たなすぎる」
遅延がひどく、動画視聴には使えない
これはある程度予想通りだったのだが、YouTubeなど動画再生時に、映像(スマホ画面)と音声(WF-SP700N)の遅延がかなり大きかった。
AirPodsではほぼ気にならないレベルで、これはApple製品同士ゆえの強みだろうと思っていたが、2年前の製品だし、もうキャッチアップしているかと思っていた。
この点は残念だったが、音声再生やGoogleアシスタントの音声通知など、音声が聞こえれば問題ないと判断した。
バッテリーが「持たなすぎる」
2つ目が最も「致命的」な欠点。
完全ワイヤレスイヤホンの弱点。それはバッテリーだ。
本体が小さいので、搭載出来るバッテリーも小さくなり、バッテリー駆動時間が延ばしづらい事情はある。
しかし、ノイズキャンセリング機能を使う場合、より効果を高めるには、音楽を聴くのが最適だ(ノイズキャンセリングの「サー」という音が若干するので)。
つまり連続再生することになるのだが、体感的にはバッテリーが2時間くらいしか持たない(公称値は3時間)。
購入したばかりで、バッテリーの消耗なしの状況でも、この持たなさ……。
AirPodsと同じくケースで充電出来るとは言え、さすがに厳しい。
さらに言えば、充電ケースが案外大きい。ポケットに入れて持ち歩けるサイズ感ではない。
そう思っていただけに、ここは残念だった。
10時間持って欲しいとか言う気は無い。せめて5時間持ってくれれば、
- 午前8時くらいから装着する
- ランチ中は外す(=充電する)
- 午後に装着し、17時くらいで終わる
こんな感じで使えるので、なんの問題もなくなる。
終わりに
冒頭に書いた、
惜しい!!
という感想。その理由は、
と感じたからだ。
ただ、バッテリー問題はこまめに充電すれば、ある程度解決する。
僕の場合は「WF-SP700N」を、
- 自宅内で使用すると割り切る
- 外出時は基本的に外す
- 外した時はケースに入れて、常に充電
という感じで使うことにした。
まとめると、以下のような感じだろうか。
- iPhoneでもGoogleアシスタントなど、全機能が使える
- ノイズキャンセリング機能は「集中力が増す」
- 長時間装着しても、耳が痛くなりづらい
- バッテリーがとにかく持たない
- 遅延が多く、動画視聴には使いづらい
- 価格が少し高い(Amazonでの実売価格「17,000円」
これらの欠点は、技術的には解消可能なものと僕は思う。
AirPodsに不満のあるiPhoneユーザーさんも、試してみて欲しい。
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