スマホでも一眼レフのような操作性で撮影したい
ハイスペックスマホはカメラにこだわるモデルが多いが、操作性はスマホのままというケースがほとんど。
サードパーティのアプリで、一眼レフでいう「マニュアルモード」のような撮影ができることもあるが、手軽に使えるスマホカメラで細かい設定メニューを用意しているケースは少ない。
それもそのはず、カメラメーカーとスマホメーカーは違うことが多いので、スマホメーカーにとってカメラに操作を寄せる必要性が薄いからだ。
しかし、今や世界で唯一といっていい、カメラとスマホ両方手がけるメーカーがある。
SONYのカメラ「α」とスマホ「Xperia」
2019年に発売した「Xperia 1」は、カメラとスマホの技術が融合した象徴的モデルだったが、第3世代にあたる「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」でついに完成をみたように思う。

この記事では以下を紹介しようと思う。
- カメラとスマホのよさが融合した「Photography Pro」
- Xperia 1 IIIの良いところ・イマイチなところ
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
SONY「Xperia 1 III(ワン マークスリー) SO-51B」の概要

SONY「Xperia 1 III SO-51B」は、2021年7月9日に2021年夏モデルとして発売された。
- フラグシップの「Xperia 1シリーズ」
- フラグシップコンパクトの「Xperia 5シリーズ」
- ミドルクラスの「Xperia 10シリーズ」
というリリースペースに2019年から変わり、2021年も「定例ペース」のリリースとなっている。
III(マークスリー)という感じの呼び方は、SONYのデジカメでは定番。
個人的にSONYのデジカメは、RX100シリーズ、α7シリーズともに3代目で完成し、一気にユーザーが増えた印象をもっている。
このため、期待度も高かったがその期待に応える仕上がりで、SONYとしてもかなり力が入っていることは伺えた。
なお、「SO-51B」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社では以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「Xperia 1 III SO-51B」
- auは「Xperia 1 III SOG03」
- SoftBankは「Xperia 1 III」
対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約6.5インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 4500mAh |
プロセッサ | Snapdragon 888 |
内蔵メモリ(RAM) | 12GB |
内蔵メモリ(ROM) | 256GB |
アウトカメラ | 広角:約1220万画素 超広角:約1220万画素 望遠:約1220万画素 ToFカメラ |
インカメラ | 約800万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | × |
ワイヤレス充電 | ○ |
サイズ | 約165(高さ) × 約71(幅) × 約8.2(厚み) mm |
重量 | 188g |
通信速度(受信時最大) | 5G 4.2Gbps 4G(LTE) 1.7Gbps |
通信速度(送信時最大) | 5G 480Mbps 4G(LTE) 131.3Mbps |
販売価格はドコモの場合「154,440円」。
ハイスペックモデルなので価格はそれなりに高いが、「スマホおかえしプログラム」で購入することで、2年間の支払いは「102,960円」となる。
モデル名 | docomo | au | SoftBank | |||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Xperia 1 III SO-51B | 154,440円 | 102,960円 | 98,440円 | 188,640円 | 94,320円 |
ドコモのスマホと言えば「高い」
というのが昔からのイメージだと思うが、2019年夏モデル以降は価格を押さえており、定価は一番安かったりする。
- 20GB 月額2,970円(税込)で利用可能
- docomoの4G・5Gが使える
- オンライン手続きのみ。事務手数料は全て0円
カメラとスマホのよさが融合した「Photography Pro」

僕はSONYのデジカメを使っている。
詳しいわけではないが、それなりに長い期間を使っており、カメラ画面はSONYがもっとも慣れ親しんでいる。
使い勝手の良し悪しより「慣れ」が大きいので、2代目にあたる「Xperia 1 II」でSONYは、SONYのデジカメユーザー向けの機能を強化してきた。
「Photography Pro」とよばれる、αシリーズの操作性に近い「専用のカメラアプリ」だ。
このアプリ、僕には非常に使いやすかったが、大きな欠点があった。
通常のカメラアプリと、「Photography Pro」は別のアプリ
用途によってカメラアプリを切り替えるのは面倒で、統合できないのかなぁと思っていた。

そして、「Xperia 1 III」ではそれが実現!
- スマホカメラらしい操作性の「BASIC」
- αシリーズの操作性
これを「Photography Pro」アプリ内で切り替え可能とした。このため、カメラアプリは「1つに統合」されている。

繰り返しになるが、SONYのデジカメは、RX100シリーズ、α7シリーズともに3代目で完成し、一気にユーザーが増えた印象をもっている。
「Xperia 1シリーズ」も3代目にして完成したなと感じた。
開封レポート


簡単な開封レポートを。
最近のXperiaはどのモデルも、簡易パッケージ……。

蓋をあけると、本体がドーンとお目見えし、
終了!
ケーブルはおろか、説明書すら入っていないという割り切り仕様。


本体をチェック。
背面は「ガラス」コーティング、側面はメタルフレームで高級感がある。
四方からチェック。

上部には「3.5mmステレオミニプラグ(イヤホンジャック)」を搭載している。
「完全ワイヤレスイヤホン」も普及したが、バッテリーを気にせず使えるし、長年愛用しているヘッドホンなどが変換アダプターなしに利用できる。

充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。USB Power Delivery(USB-PD)による、急速充電にももちろん対応。

「Xperia 1 III」は本体側面に、指紋認証センサーを搭載している。


SIMカードスロットは本体左側面にあり、micro-SDカードスロットと共有。
nano-SIMのシングルスロットでデュアルSIMには非対応。

スマホのメイン機能とも言えるカメラは、広角・超広角・望遠のトリプルカメラ。
望遠カメラは1つに見えるが、70mmと105mmの2種類を内蔵しており、実質的には4種類のカメラが搭載されている。

幅は約71ミリ。
ハイスペックモデルとしてはコンパクトで持ちやすい。
「Xperia 1 III」のここがいい!

以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「Xperia 1 III」のカメラアプリ以外で良いなと思ったポイントは、以下の2点だ。
- 望遠カメラが「切り替え可能」
- ショートカットとして便利な「サイドセンス」
望遠カメラが「切り替え可能」

Xperiaといえばカメラ。
前述の「Photography Pro」もかなり優秀だが、カメラとしての機能も進化している。
それは、望遠カメラ。
70mm相当と105mm相当の望遠カメラを、1つのカメラモジュールで切り替えながら実現している。

そう思う方も多いと思うが、SONYは「実質4眼カメラ」というアプローチで解決してきた。




条件の悪い夜景撮影でも、手持ちでここまでキレイにとれるのはさすがSONYという感じ。
こういう技術も、ミラーレス一眼などのカメラメーカーであることの強みが生きた事例といえるだろう。
ショートカットとして便利な「サイドセンス」

Xperiaシリーズは「21:9の縦長ディスプレイ」が大きな特徴。
Webサイトや動画を閲覧するには便利だが、画面上部を操作しづらいという欠点がある。
この欠点を解消する機能として、「サイドセンス」というショートカット的な機能があるのだがこれが案外使いやすい。
機能としての歴史は長いのだが、初期は「側面をなぞる」という認識範囲も操作方法もわかりにくく、使いづらかったのだが、画面端にあるサイドセンスバーをダブルタップに変更された。
これが個人的には大ヒット!
よく使うアプリを登録しておけば、サッと起動できるし非常に使いやすい。

「Xperia 1 III」のここがイマイチ

「Xperia 1 III」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
- 顔認証に非対応
- 約15万円。ハイスペックモデルにしても「高い」
顔認証に非対応

Xperiaの「伝統」といえるのが、側面に配備した指紋認証センサー。
「Xperia 1 III」においても同様だが、スマホ生体認証トレンドは、指紋認証からiPhoneの「Face ID」相当となる顔認証に変わっている。
2020年以来のコロナ禍においては、マスクをつけると顔認証が使いづらいので、指紋認証の価値は見直されたと思う。
ただ、自宅内でマスクをつける人は少ないし、できれば両方対応してほしかった。
実際、Androidスマホは画面内指紋認証センサーと顔認証のハイブリッド型が増えている。

約15万円。ハイスペックモデルにしても「高い」

そして最後の欠点は「価格」。
ハイスペックモデルなんだからそういうもの
と言われればそうだが、15万円という価格はなかなかのインパクト……。
せめて10万円台前半の価格にはできなかったのか、と思わずにはいられなかった。
終わりに

スマホのカメラも「AQUOS R6」のように、大型センサーを搭載するなど尖ったモデルが出てくるようになった。
それくらいしないと差別化できないし、ユーザーが進化を実感してくれない証拠だと思う。
パッと見た印象は2019年モデルの「Xperia 1」とほとんど変わらない。
僕は「1」をナンバリングだと思っていたので「Xperia 2→3→4」と増えて行くのだと思っていたが、2021年になって「Xperia 1」を使い続ける理由をようやく理解できた気がする。
SONYは「Xperia 1」というモデルを毎年磨き上げ続けている
この戦略が正しいかの結果はがでるのは、もう少し時間が必要だと思う。
しかし、SONYのデジカメユーザーとしてはiPhoneから乗り換えようと思うくらいの魅力はある。

ちょっと高いけど……。
- 20GB 月額2,970円(税込)で利用可能
- docomoの4G・5Gが使える
- オンライン手続きのみ。事務手数料は全て0円
SONY「Xperia 1 III」を購入する
SONY「Xperia 1 III」」はドコモ、au、SoftBankで販売されています。
SIMフリー版は販売していないため、SIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
モデル名 | docomo | au | SoftBank | |||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | |
Xperia 1 III SO-51B | 154,440円 | 102,960円 | 98,440円 | 188,640円 | 94,320円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。

ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III![]() レビュー記事 |
113,256円 | 137,520円 | - | - | |
Xperia 1 III![]() レビュー記事 |
154,440円 | 188,640円 | - | 159,500円 | |
AQUOS R6![]() レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G![]() レビュー記事 |
99,792円 | - | - | - | |
Galaxy S21 Ultra 5G![]() レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6![]() |
57,024円 | - | 39,800円 | - | |
Xperia 10 III![]() レビュー記事 |
51,480円 | - | - | ||
Xperia Ace II![]() レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ

- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。

- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです

元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています