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ドコモのガラホ シャープ「AQUOS ケータイ SH-02L」レビュー。Androidベースのフィーチャーホンの使い勝手を徹底的にチェック

AQUOS ケータイ SH-02Lパッケージ

フィーチャーフォン(ガラケー)が進化していることを知っていますか?

通称「ガラケー」と呼ばれる、従来型携帯電話はスマートフォンの普及でユーザーが激減した。

しかし、「手のひらに収まるPC」というコンセプトのスマートフォンと、「電話」から始まったガラケーは、そもそも誕生の経緯が全く異なる。

利用機会が減った人も多いとは言え、連絡手段としての「電話」はまだまだ重要で、電話の使い勝手が良いことから、敢えて「ガラケー」を選ぶ人も多い

チー
ガラケーはスマートフォンが使えない、お年寄りが使っているだけじゃなくて、「選んで」使っている人も多いんだよ

そんな、ガラケーはスマホの影に隠れてしまっているが、実はかなり進化し、今はAndroidベースの製品となっている

「ガラホ」なんて呼ばれたりもするが、フィーチャーフォンの形状と操作性を維持しながら、スマホの高機能さを兼ね備えた製品だ。

この記事では、2019年2月8日に発売した最新モデルのガラホ「AQUOS ケータイ SH-02L」をレビューしようと思う。

この記事の掲載内容は、2021年1月3日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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「AQUOS ケータイ SH-02L」の概要

「AQUOS ケータイ SH-02L」

「AQUOS ケータイ SH-02L」は、ドコモで販売される、Androidベースのフィーチャーフォン(ガラケー)だ。

2016年10月21日に発売した「AQUOS ケータイ SH-01J」の後継モデルにあたり、ベースとなるOSがAndroid5.1からAndroid8.1にアップデートされていることが、見えない部分の進化としては最大のポイント。

「AQUOS ケータイ」は、

  • SoftBank
  • Y!mobile
  • au

でも販売されている。

もちろん「SIMロック解除」することで他社回線でも利用可能なのだが、キャリア向けのカスタマイズが多いため、「スマートフォンのAQUOSシリーズ」とは異なりキャリアが違えば、製品としては全く別物と考えるべきと思う。

AQUOS ケータイ SH-02L同梱品

「AQUOS ケータイ SH-02L」の特徴は以下。

  • Android 8.1ベース
  • 「でかレシーバー」搭載で、通話相手の音声がよりハッキリ聞こえる
  • 「スムーズトーク」機能で、受話口から自分の声が聞こえやすく、自然な会話が可能
  • 次世代通話用コーデックEVS-WBに対応し、VoLTEの通話音質がアップ(対応機種間のみ)
  • 操作キーがより打ちやすく
  • Wi-Fi対応
  • Wi-Fiテザリングのアクセスポイントになり、スマホ・タブレットからもアクセス可能

Wi-Fi対応などAndroidベースになった従来モデルの特徴はそのままに、得意分野である音声通話機能を進化させたのが目玉機能といえる。

スペック概要としては以下のようになる。

ディスプレイ メイン:約3.4インチ
サブ:0.9インチ
バッテリー容量 1680mAh(着脱可能)
内蔵メモリ(RAM) 1GB
内蔵メモリ(ROM) 8GB
アウトカメラ 約800万画素
インカメラ なし
サイズ 115(高さ) × 約51(幅) × 約17.2(厚み) mm
重量 125g
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  • 公式ショップだから安心して購入できる
  • 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

ガラホ「AQUOS ケータイ SH-02L」のここが凄い!

AQUOS ケータイ SH-02Lパッケージ

フィーチャーフォン(ガラケー)とスマートフォン(スマホ)を比較した、フィーチャーフォンの優位性は電話だと僕は思う。

「AQUOS ケータイ SH-02L」はその優位性を、さらに強化した通話特化した端末と言える。

僕が魅力を感じたのは、以下の5点。

AQUOS ケータイ SH-02Lのよいところ
  • 「タッチクルーザーEX」を捨て、通話特化したこと
  • 電話が使いやすく、音質が良い
  • Wi-Fi対応、かつテザリング起動が「ワンタッチ」でできる
  • スクリーンショット・のぞき見防止機能あり
  • PASSNOW機能など他デバイスとの併用前提で作られている
  • Android搭載でもおおむね「サクサク」で動くこと
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「タッチクルーザーEX」を捨て、通話特化したこと

動画はau「AQUOS K SHF33」です

「AQUOS ケータイ SH-02L」が通話特化した端末と感じる理由が、ポインティングデバイスの位置付けとなる「タッチクルーザーEX」を捨てたことだ。

「タッチクルーザー」と言えば、ガラケー全盛期のころからある、シャープ製携帯の特徴的機能の1つ。

前モデル「AQUOS ケータイ SH-01J」では搭載されていたこの機能、その気になれば搭載可能だったと思う。

ガジェット系メディアではこの点を、「前モデルと比較して劣っている欠点」と伝えていることが多いのだが、僕は欠点とは思わない

チー
ガラケーでマウスのような操作をしたいユーザーは、とっくにスマホを使っている。むしろ、誤操作による起動で「ウザイ」と感じる人の方が多いのでは?

と思うわけで、これは「英断」だと思う。

その分、通話機能を強化することを決めたのだろうと想像する。

電話が使いやすく、音質が良い

軽くて持ちやすく電話が使いやすい

「AQUOS ケータイ SH-02L」を使って電話をしてみると、ちょっと懐かしい感覚を持ってしまうが、持ちやすさとフィット感に驚く

チー
電話だけなら、やっぱりガラケーが圧倒的に使いやすい

そして、持ちやすさだけでなく、音質も非常にクリアで聞き取りやすい。

音声通話機能が充実

電話メインならガラケー

これは間違いないのだが、僕の利用シーンで言えば8割がメールやLINEなどのメッセージ、残りが電話(しかもFacebookなどを含む)という感じ。

であれば、「AQUOS ケータイ SH-02L」をわざわざ購入するメリットは薄い。

しかし、75歳になる僕の母親なんてそうだが、連絡手段のメインは「電話」という人だと大きく印象が変わる。

仕事でも営業マンなど、電話を多用する方なら電話が使いやすいことがメリットになる人は多いはずだ。

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Wi-Fi対応、かつテザリング起動が「ワンタッチ」でできる

Wi-Fi接続で通信量を節約できる

見た目はガラケーそのものの「AQUOS ケータイ SH-02L」だが、前述の通りAndroidベースの製品だ。

このため、スマートフォンとしては今や標準機能と言える、Wi-Fi接続に対応している。

「AQUOS ケータイ SH-02L」では、ガラケー時代で言う「フルブラウザ(PC・スマホのWEBブラウザ)」が標準機能となっているが、Wi-Fi対応しているのでパケット(ギガ)を無駄に消費することはない。

しかも、Wi-Fiテザリングに対応しており、スマホやタブレットから接続が可能となっている。

通信速度は以下の通りで、最新モデルと比較すれば遅いが、必要十分なスペックだ。

受信時最大 150Mbps
送信時最大 50Mbps

そして、ガラホを使う人は、スマホ・タブレット・PCのいずれかを併用する人が多い。

クイック起動キーには様々な機能が割り当てられる クイック起動キーにテザリングを設定

そんな人に嬉しい機能が、「クイック起動キー」に登録することで、ワンタッチでテザリングがON/OFFできるようになることだ。

チー
テザリングはあると確かに便利。しかし、iOSでもAndroidでも、起動するまでに一手間かかって面倒くさい……。

なんて考えて、使わなくなった人って実は多いようで、僕もその一人だ。

しかし、「AQUOS ケータイ SH-02L」は設定が必要なものの、物理ボタンをワンタッチで起動出来るというのは非常に使い勝手がよい。

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スクリーンショット・のぞき見防止機能あり

クイック起動キーに設定すると便利な3機能

Wi-Fiテザリング以外で、「クイック起動キー」に設定すると便利だなと感じたのは、以下の2機能だ。

  • スクリーションショット(スクショ)
  • 覗き見防止機能

スクリーションショットはガラケー時代は全くなかったが、スマホ時代になってよく使われるようになった機能だ。

ワンボタンでスクショが撮影出来る

Androidベースになったとはいえ、「形はガラケー」なのであるのかなぁと思っていたが、しっかり用意されていた。ワンタッチで撮影出来るので、むしろスマホより便利とすら感じる。

もう1つが、シャープ製携帯の定番(?)と言える「のぞき見防止機能」だ。

かつては「ベールビュー液晶」という独自の液晶を搭載し、「液晶のシャープ」らしい機能だったが、現在では「のぞき見防止機能」とシンプルな名前になっていた。

のぞき見防止がOFF
のぞき見防止がOFF
のぞき見防止がON
のぞき見防止がON

このように、白っぽい感じになって横から見づらくなる。

この「濃さ」も設定で調整可能で、特に電車の中で使う場合など重宝するだろう。

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PASSNOW機能など他デバイスとの併用前提で作られている

iPadとはBluetooth接続

また、少しマニアックな機能で、「PASSNOW」というタブレットとの連携機能がある。

Bluetoothを使って実現しているようなのだが、例えば、

  • 「AQUOS ケータイ」に届いた電話着信を、タブレットで確認できる
  • 「AQUOS ケータイ」で撮影した写真を、タブレットに転送し表示出来る

みたいなことができる。

設定にあたっては、AQUOS ケータイ側から連携する「タブレット」とBluetoothペアリング設定を行うイメージとなる。

チー
なぜ「タブレット縛り」にしたのだろう……

という素朴な疑問はあるが、今や日本で唯一ガラケーとスマホを開発しているシャープらしいアプローチと感じた

ちなみに、「PASSNOW」は「AQUOS ケータイ SH-02L」で初搭載された機能ではなく、他キャリアで販売される「AQUOS ケータイ」でも搭載されている機能となる。

Android搭載でもおおむね「サクサク」で動くこと

メニュー構成はガラケーそのもの

あまり知られていないが、ドコモが販売していたガラケーは、汎用OSを搭載していた。

メーカー名 OS
NEC
Panasonic
Linux
シャープ
富士通
SONY
Symbian OS

携帯電話が登場した頃は、国産OSのTRON(トロン)を採用しており、その後docomoでいう3G(FOMA)の時代に汎用OSを搭載するようになった。

僕はまさにこの頃、携帯開発に関わっていたわけで、OS変更の大変さを目の当たりにしたことがある

チー
今振り返っても、「地獄」のような開発現場だった(笑)

それゆえに、「OSがAndroidに変わる」というのはものすごく大変だっただろうと想像する。

当時、携帯開発で苦労していたのは「レスポンス」だ。

機能的な進化は乏しかったので、「サクサク」か「もっさり」かで、評価が分かれていたのだが、「AQUOS ケータイ SH-02L」はサクサク動くので感心してしまった。

チー
今や「ニッチな製品」になってしまうのに、よくぞここまで作り込んでくれたと感動!
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「AQUOS ケータイ SH-02L」のここがイマイチ

クレイドルもついている

初めて触ったガラホだったのだが、「AQUOS ケータイ SH-02L」はよく出来た端末だと思った。

しかし、ガラケーを使い続けている人にとっては、何の違和感もなく使えるだろうが、僕はスマホの操作に慣れすぎてしまった。

冒頭に書いたとおり、そもそもの立ち位置が異なるのだが、特にブラウザは使いづらいと言わざるを得ない

AQUOS ケータイ SH-02Lのイマイチなところ
  • タッチパネル非対応で、ブラウザはスマホ操作と比較すれば圧倒的に使いづらい
  • LINEなどメッセンジャーは非対応。電話以外の連絡手段はSMSとメールのみ

タッチパネル非対応で、ブラウザはスマホ操作と比較すれば圧倒的に使いづらい

アナザーディメンションにもアクセス可能

「AQUOS ケータイ SH-02L」のブラウザは、ガラケー時代で言う「フルブラウザ」が標準機能となっている

このため、ブラウザでWEBページを表示すると、いわゆる「スマホサイト」が表示されるのだが、ものすごく使いづらい……。

  • 文字を入力する位置へのカーソル合わせ
  • リンクのクリック

これらを、上下左右キーで選択するというのは、ストレス以外の何者でもなかった。

ガラケーでいう「フルブラウザ」がデフォルト

つい「画面をタップ」したくなるのだが、タッチパネル非対応なのでそれもできない。

スマホになれると、ガラケーのブラウザは無理だなと感じた。

LINEなどメッセンジャーは非対応。電話以外の連絡手段はSMSとメールのみ

インライン入力にも対応

また、Androidベースではあるが、Google Playストアからのアプリインストールはできないため、LINEなどメッセンジャーアプリは使えない。

このため、文字での連絡手段が、従来どおりSMSまたはメール(ドコモメール)となるのだが、テンキーによるメールの入力はまだ我慢できた。

デコメールにも対応

「デコメ(装飾できるHTMLメール)」にもちゃんと対応している。

インライン入力にも対応

かつてデコメの対応にあたり、苦労したインライン入力(カーソル位置での文字入力機能)にも対応している。

ガラケーの流れで言えば必要な機能はサポートされているが、スマホユーザーはメールを使う人が減っているので、若干苦労するかもしれない

そういう意味でも「AQUOS ケータイ SH-02L」は、

  • 連絡手段のメインが「電話」の高齢者
  • タブレットやスマホを併用していて、電話専用と割り切っている

そんな方向けの端末と言える。

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  • 公式ショップだから安心して購入できる
  • 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

終わりに

サブディスプレイで時計が確認できる

製品末期は「ガラパゴスケータイ」などと揶揄されたが、折りたたみ式のフィーチャーフォンは、世界に誇れる日本製品だと思っている

しかし、文字のコミュニケーションが中心になった現在では、再び主流になることはないだろう。

しかし、スマートフォンと比較して優れている部分もある。

  • ちょっと落としたくらいじゃ壊れない
  • 長時間もつバッテリー
  • コンパクト
  • 「電話」が使いやすい

この強みが生きるのは、「災害などの緊急時」だ。

僕が住む岡山県倉敷市は「平成30年7月豪雨」で被災したが、災害支援現場ではフィーチャーフォンが多く使用されていた。

倉敷市災害ボランティアセンターの入り口
チー
ガラケーが役立つ現場はある

その事を実感したわけで、日本では唯一残ったシャープの「AQUOS ケータイ」は応援したいと感じた。

是非手に取ってみて欲しい。

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2024年現在もガラケーを継続的に販売するキャリアは、かなり少なくなっています。
チー
今のガラケーは、Androidで中身はほぼ「スマホ」だけど、今でも真面目にガラケーを開発しているのは、docomoY!mobileくらいじゃないかな……。
ガラケーを販売するキャリア
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