5G対応で安価なスマホが欲しい
2024年現在のスマホは大きく分けると、10万円程度のハイスペックと5万円以下のミドルクラスに分類される。
スマホの値引きが規制された現在、ミドルクラスに人気がシフトしているが、5Gに対応したスマホはハイスペックモデルが中心でまだまだ高い。
そんな中、定番メーカーであるシャープがついに、5G対応の安価なスマホを投入した。
「AQUOS sense5G SH-53A」は、ドコモでの価格は39,600円(税込)で、4万円以下とお手軽な値段。
基本スペックは3か月早く発売した「AQUOS sense4」と同じなのだが、5G対応モデルらしい機能も搭載されている。
この記事では、シャープ「AQUOS sense5G SH-53A」に関して以下を紹介しようと思う。
- AQUOS sense4と比較して進化したポイント
- AQUOS sense5Gの良いところ・イマイチなところ
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AQUOS sense5Gの概要
シャープ「AQUOS sense5G SH-53A」は、2021年2月5日に2020年冬モデルとして発売した。
- 春にフラグシップスマホの「Rシリーズ」
- 秋にミドルクラスの「senseシリーズ」
- 冬に「zeroシリーズ」
というのがここ数年のAQUOSシリーズの販売サイクルだが、senseシリーズ初の5G対応モデルとなる。
おそらくだが、次期モデルにあたる「AQUOS sense5」は5G標準対応モデルになるので、ある意味「5G過渡期の製品」ともいえる。
なお、「SH-53A」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社でも以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「AQUOS sense5G SH-53A」
- auは「AQUOS sense5G SHG03」
- SoftBankは「AQUOS sense5G」
- UQ mobileは「AQUOS sense5G」
キャリアによって対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約5.8インチ(IGZO) |
---|---|
バッテリー容量 | 4570mAh |
プロセッサ | Snapdragon 690 5G |
内蔵メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB |
アウトカメラ | 標準:1200万画素 広角:1200万画素 望遠:800万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | ○ |
ワイヤレス充電 | × |
生体認証 | 指紋・顔 |
サイズ | 148(高さ) × 約71(幅) × 約8.9(厚み) mm |
重量 | 178g |
LTE通信速度(受信) | 最大1Gbps |
LTE通信速度(送信) | 最大90Mbps |
5G通信速度(受信) | 最大2.1Gbps |
5G通信速度(送信) | 最大218Mbps |
販売価格はドコモの場合「39,600円(税込)」。
ミドルクラスの製品なので、どこで購入しても価格はそれほど変わらない。
定価で比較すると以下のようになる。
モデル名 | docomo | au | SoftBank | UQ mobile | ||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | |
AQUOS sense5G | 39,600円 | 39,890円 | 26,450円 | 43,200円 | 21,600円 | 39,600円 |
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
AQUOS sense4と何が違うのか?
「AQUOS sense5G SH-53A」は、3か月早く発売した「AQUOS sense4の派生モデル」という位置付け。
このため、サイズ感・カメラ・ディスプレイ・生体認証などのスペックは同じ。
では何が違うのかといえば「5G対応」ということになるのだが、5G対応にともない追加された機能もある。
- プロセッサの高速化
- 4G LTEの最高速度の向上
- テザリングオート機能の追加
詳しくは後述するが、5G対応により、LTEの通信速度が向上しているのは大きなメリット。
比較すると以下の通り。
AQUOS sense4 | AQUOS sense5G | |
---|---|---|
下り最高速度 | 最大350Mbps | 最大1Gbps |
上り最高速度 | 最大75Mbps | 最大90Mbps |
開封レポート
簡単な開封レポートを。
AQUOS senseシリーズはミドルクラスということもあり、簡素なパッケージ。
蓋を開けると、本体がドーンとお目見え。
それで終了!(笑)
同梱品は以下。
- 本体
- クイックスタートガイド
- クイックスイッチアダプター(試供品)
本体をチェック。
全体的に丸みを帯びたデザイン、思ったよりはスリムに見える。
四方からチェック。
ハイスペックモデルでは少なくなった、3.5mmイヤフォンジャックを前モデルに続き搭載しており、完全ワイヤレスイヤホンがなくても音楽を聴くことができる。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。
左側面にはSIMカードスロット。
microSDと共用される、お馴染みのシングルSIM仕様。
右側面にボタン類を集約している。
また、このモデルよりGoogleアシスタントを起動する、「アシスタントキー」が搭載された。
これの存在価値は人によるだろう。
使わない人にとっては「ウザイ」と思うだろうが、他社スマホでも搭載事例が増えていることから、SHARP(メーカー)の思想より、Googleの指導によるものと予想される。
手持ちのスマホと比べてみた。
- AQUOS sense3とはカメラユニットが大きくことなる
- サイズ感はiPhone 12 Proに近い
という感じが読みとれる。
「AQUOS sense5G」のここがすごい!
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「AQUOS sense5G」の良いなと思ったポイントは、以下の4点だ。
- 位置情報をみて自動でテザリングをON/OFF「テザリングオート」が便利
- iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがある
- のぞき見防止機能を搭載
- プロセッサが早くなり「サクサク感」が向上
位置情報をみて自動でテザリングをON/OFF「テザリングオート」が便利
5G対応のAQUOS、かつAndroid11で追加されたのが「テザリングオート機能」。
位置情報をみて、自動でテザリングをON/OFFする機能だ。
5Gの通信プランは「無制限」が主流になっている。ドコモの「5Gギガホプレミア」は、テザリングの通信も無制限なので、複数デバイス持ち歩く方は活用するとよいだろう。
しかし、テザリングはいちいち起動するのが面倒という欠点があった。
これを解消したのが「テザリングオート機能」で、GPS情報を元に、テザリングを自動的にON/OFFしてくれる。
たとえば、以下のような利用シーンにマッチする。
- 自宅ではテザリングをON or OFF
- 会社ではフリーWi-Fiがあるので、テザリングをOFF
かつて「Tasker」というマニアックなアプリを使って実現していたが、これがスマホの標準機能として使える嬉しさ。
僕の場合、自宅は光回線とWi-Fiがあるのでテザリングは不要だが、自宅を出たら自動的にONにして、帰宅したらOFFにして欲しい。
地味だがONにするだけでなく、OFFにもしてくれるのもありがたい。
実際使ってみると、認識精度はかなり高く使いやすかった。
iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがある
これは「AQUOS sense5G」に限った特徴ではないのだが、シャープ製スマホの魅力が指紋認証センサーを本体の前面に配置していること、顔認証に対応していることだと思う。
iPhoneのホームボタンに該当する位置で、iPhoneの指紋認証(Touch ID)はここに搭載されていたので、2017年頃まではAndroidの世界でもわりと一般的だった。
しかし、その後スマホディスプレイのトレンドは縦長に。
この影響で、長さを抑えるためか指紋認証センサーボタンは本体背面・ディスプレイ内蔵型にシフトする。
2024年現在は、ディスプレイ内蔵タイプが増えているのだが、お世辞にも使い勝手がよいとは言えない。
僕は長年iPhoneを使っていることもあるが、指紋認証センサーボタンは本体前面の方が使いやすいと思う。
さらに、iPhoneでいう「Face ID」に相当する顔認証にも対応しており、生体認証機能はミドルクラススマホとしてはかなり充実している。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
のぞき見ブロック機能を搭載
これはAQUOSシリーズ全般で対応しているが、のぞき見防止機能を搭載しているのも便利。
かつてガラケー時代にシャープは、「ベールビュー液晶」を売りにしていたが、「のぞき見ブロック」機能としてスマホに持ってきている。
常時オンにするのはオススメしないが、電車で使う時なんかは嬉しい機能かと思う。
プロセッサが早くなり「サクサク感」が向上
AQUOS senseシリーズに共通した欠点は「モッサリ感」だった。
3万円程度の安価なスマホで文句いうな
そういう意見は当然あるだろう。
「Snapdragon 720G」を採用した「AQUOS sense4」はこれをかなり解消して使いやすくなったが、5G対応モデルは「Snapdragon 690 5G」となっており同じく快適に動作する。
「AQUOS sense5G」のここがイマイチ
「AQUOS sense5G」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
ただ、これは「AQUOS sense4」とまったく同じだ。
- カメラ機能は進化したが「夜景」は苦手
- ワイヤレス充電に非対応
詳しくは以下の記事を読んで欲しい。
終わりに
2021年に入り、僕が住む岡山県倉敷市でも「5Gピクト」を見かける機会が増えてきた。
サービス開始から1年ほど経ち、いよいよ普及段階に入ってきたと感じる。
とはいえ、エリア展開計画を見れば主要都市の市街地中心で、郊外や田舎に住んでいたら、5G対応モデルなんて不要と思うかもしれない。
AQUOS sense5Gは「5G対応」したことで、他の機能を強化しており、従来の4Gスマホとしてみても使い勝手のよい仕上がりとなっている。
「AQUOS sense4」との価格差は、約1万円。
この価格差をどう見るか悩ましいが、僕はどうせ買うなら「AQUOS sense5G」の方をオススメする。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
シャープ「AQUOS sense5G」を購入する
シャープ「AQUOS sense5G」はドコモ、楽天モバイルおよびSIMフリー版で販売されています。
ドコモ版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがオススメ!
モデル名 | docomo | au | SoftBank | UQ mobile | ||
---|---|---|---|---|---|---|
定価 | 定価 | 実質価格 | 定価 | 実質価格 | 定価 | |
AQUOS sense5G | 39,600円 | 39,890円 | 26,450円 | 43,200円 | 21,600円 | 39,600円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています