スペックよりも、安くて使い方の分かりやすいスマホ欲しい!
2024年現在のスマホは大きく分けると、10万円程度のハイスペックと5万円以下のミドルクラスに分類される。
かつてはメーカーによって注力する分野が異なっていたが、2024年現在は各メーカーがそれぞれの製品を発売するのが主流だ。
- AppleのiPhone
- サムスンのGalaxy
- SONYのXperia
など基本はハイスペックモデルを売りたい思いはありつつ、市場の変化に対応するためにミドルクラスにも力を入れるようになってきている。
そんな中、ミドルクラスのスマホに長年力を入れてきたのが、シャープ「AQUOS」。
「AQUOS senseシリーズ」は2017年に発売した初代モデルが、3万円程度というお手軽な価格と、指紋認証センサーなど必要な機能を十分に搭載した「コスパの高さ」が好評で、この分野では珍しいほどヒットした。
その後、2018年に2代目となる「AQUOS sense2」が発売し、前モデルほどではないものの好評で、僕も購入している。
そして、2019年11月に3代目となる「AQUOS sense3」が発売された。
「AQUOS sense2」では目立った進化がなかったのだが、「AQUOS sense3」はプロセッサ・メモリ・内蔵ストレージ・カメラなどが大幅に強化。
この記事では、シャープ「AQUOS sense3 SH-02M」に関して以下を紹介しようと思う。
- AQUOS senseシリーズの魅力
- AQUOS sense2と比較して進化したポイント
- AQUOS sense3の良いところ・イマイチなところ
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AQUOS sense3の概要
シャープ「AQUOS sense3 SH-02M」は、2019年11月1日に2019年冬モデルとして発売した。
- 春にフラグシップスマホの「Rシリーズ」
- 秋にミドルクラスの「senseシリーズ」
というのがここ数年のAQUOSシリーズの販売サイクルだったが、2019年は新しいフラグシップ「zeroシリーズ」が全キャリアで販売されるようになり、例年とは異なった動きとなっている。
なお、「SH-02M」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社でも、以下の製品名で販売されている。
- ドコモは「AQUOS sense3 SH-02M」
- auは「AQUOS sense3 SHV45」
- UQ mobileは「AQUOS sense3」
- SIMフリー版は「AQUOS sense3 SH-M12」
対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。
スペック概要としては以下の通り。
ディスプレイ | 約5.5インチ(IGZO) |
---|---|
バッテリー容量 | 4000mAh |
プロセッサ | Snapdragon 630 |
内蔵メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB |
アウトカメラ | 標準:1200万画素 広角:1200万画素 |
インカメラ | 800万画素 |
テレビ機能 | × |
おサイフケータイ | ○ |
急速充電 | × |
ワイヤレス充電 | × |
サイズ | 147(高さ) × 約70(幅) × 約8.9(厚み) mm |
重量 | 167g |
LTE通信速度(受信) | 最大350Mbps |
LTE通信速度(送信) | 最大75Mbps |
販売価格はドコモの場合「31,680円」。
ミドルクラスのスマホの中でも、かなり安い部類に入るため、どこで購入しても価格はそれほど変わらない。
定価で比較すると以下のようになる。
モデル名 | 販売価格 | |||
---|---|---|---|---|
docomo | au | UQ mobile | SIMフリー | |
AQUOS sense3 SH-02M | 31,680円 | 36,720円 | 23,760円 | 35,148円 |
「UQ mobile」が価格的にはかなり頑張っている感じだが、元々値段が安いこともあり、大きな差はない。
大手キャリアが展開している、実質価格が安くなる購入方式(スマホおかえしプログラムなど)の対象でもないため、基本的には定価販売となる。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
AQUOS sense2からなにが進化したのか?機種変更の価値はあるか?
「AQUOS sense3 SH-02M」はシリーズ3代目となるモデル。
つまり、初代の「AQUOS sense」から機種変更を考える方も多いかもしれないが、ミドルクラスということで見た目上の進化は少ない。
またスペック面でみても、「AQUOS sense2」での進化は正直かなり地味なものだったと思うが、「AQUOS sense3」はスマホ業界のトレンドを捉えた進化を遂げている。
ピックアップすると以下のあたりだ。
- プロセッサ・RAM・ROMが進化
- バッテリーが容量が大幅アップ
- デュアルカメラ対応
- SIMフリー版のみ「デュアルSIM」対応
ほかにも細かい違いはあるのだが、ピックアップして比較すると以下。
AQUOS sense2 | AQUOS sense3 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.5インチ、フルHD+ | |
解像度 | 2160×1080 | |
重量 | 155g | 167g |
プロセッサ | Snapdragon 450 | Snapdragon 630 |
内蔵メモリ(RAM) | 3GB | 4GB |
内蔵メモリ(ROM) | 32GB | 64GB |
バッテリー容量 | 2700mAh | 4000mAh |
カメラ | 標準:1200万画素 | 標準:1200万画素 広角:1200万画素 |
見た目上最も大きな違いは「カメラの数」だろう。
だが、内部構成も大幅に進化しており、特にプロセッサは「Snapdragon 630」となり、他メーカーのミドルクラスと比較しても遜色ないスペックとなった。
また、バッテリー容量も大幅に増やしており、メーカーとしても「1週間持つ」とアピールしている。
開封レポート
簡単な開封レポートを。
AQUOS senseシリーズはミドルクラスということもあり、簡素なパッケージ。
蓋を開けると、本体がドーンとお目見え。
それで終了!(笑)
同梱品は以下。
- 本体
- 注意事項の説明書
- クイックスタートガイド
本体をチェック。
全体的に丸みを帯びたデザイン、思ったよりはスリムに見える。
四方からチェック。
ハイスペックモデルでは少なくなった、3.5mmイヤフォンジャックを前モデルに続き搭載しており、完全ワイヤレスイヤホンがなくても音楽を聴くことができる。
充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。
左側面にはSIMカードスロット。
右側面にボタン類を集約している。
「iPhone 11 Pro」と比較すると、サイズ感はほぼ同じであることがわかる。
「AQUOS sense3」のここが凄い!
以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。
僕が触ってみて「AQUOS sense3」の良いなと思ったポイントは、以下の3点だ。
- iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがあり顔認証にも対応
- 指紋がつきにくい、サラッとしたアルミ素材の筐体
- 調べ物が簡単!カメラアプリから「Googleレンズ」が起動できる
- ハイスペックではないが、カメラ機能が大幅に進化した
iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがある
「AQUOS sense3」最大の特徴は、指紋認証センサーを本体の前面に配置していることと顔認証に対応していることだと思う。
iPhoneのホームボタンに該当する位置で、iPhoneの指紋認証(Touch ID)はここに搭載されていたので、2017年頃まではAndroidの世界でもわりと一般的だった。
しかし、その後スマホディスプレイのトレンドは縦長に。
この影響で、長さを抑えるためか指紋認証センサーボタンは本体背面に移動するようになる。
「Xperia XZ3」や「Pixel 3」も同様のアプローチをとっているのがその証拠だ。
しかし、「AQUOS sense3」指紋認証センサーボタンは前面に残し続けている。
ハイスペックモデルとなる「AQUOS R3」でも同様だ。
僕は長年iPhoneを使っていることもあるが、指紋認証センサーボタンは本体前面の方が使いやすいと思う。
そして、設定が必要だがこのボタンを使って、ホーム画面を表示することもできる。
これが「AQUOS sense3」最大の魅力じゃないかと思う。
さらに、iPhoneでいう「Face ID」に相当する顔認証にも対応しており、生体認証機能はミドルクラススマホとしてはかなり充実している。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
指紋がつきにくい、サラッとしたアルミ素材の筐体
近年のハイエンドスマートフォンは、10万円を超えるものも珍しくないが、高いなりの高級感を兼ね備えている。
- つややかな金属素材
- ガラスの筐体
など「高級感」があるのだが、それはあくまでも見た目の話。
実体は、特に指紋や皮脂などの汚れが付きやすく、時間の経過と共にそれが目立つようになる。
「AQUOS sense3」の本体はアルミ素材。高級感は無いのだが、サラッとした手触りで汚れも目立たない。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
調べ物が簡単!カメラアプリから「Googleレンズ」が起動できる
最後は少しマニアックな機能だが、「Googleレンズ」をカメラアプリから起動できるようになっていることだ。
「Googleレンズ」とは、写真の情報をもとに、それが何か調べてくれる機能。
以下のようなことができる。
- 印刷されたテキストを読み取って、URLにアクセスしたり、文字をコピー&ペーストする
- QRコードやバーコードの読み取り(複数読み取り対応)
- カメラで撮影して、写ったモノ・場所などを検索
利用方法はいくつかあるが、一番便利かつ直感的なのは、カメラに映るものを調べるという使い方。
なんて時にサッと調べられるので便利なのだが、カメラアプリからのGoogleレンズ起動は、「Pixel 3」などGoogle製品くらいしか対応していなかった。
特にメーカーはアナウンスしていないが、OSバージョンアップでカメラからGoogleレンズにアクセスできるようになったわけではなく、Googleに申請し認証を得た機種のみが対応する機能。
購入する方は是非使ってみて欲しい。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ハイスペックではないが、カメラ機能が大幅に進化した
「AQUOS sense3」で見た目も含めて分かりやすく変わったのは、カメラだろう。
- 「デュアルカメラ」を搭載
- ポートレートモードに対応
- 撮影シーンをAIで自動判定し色合いを調整してくれる
これらの機能がスマホカメラにおける「トレンド」だったが、ハイスペックモデルだけでなく、ミドルクラスでも標準搭載されるようになった。
ハイスペックモデルとの違いは、カメラの数やスペックで差別化されており、ポートレートモードやAIなどソフトウェア処理は、ハイスペックモデルと同等。
機能面はかなり充実している。
ただ、カメラの画質はそれなりという印象。
十分キレイだが、ハイスペックスマホと比較すると若干劣るかなと感じた。
また、2019年のカメラ機能は、Pixel 3の夜景モードなど夜景撮影だったが、その辺りはさすがに対応していない。
「AQUOS sense3」のここがイマイチ
「AQUOS sense3」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。
感じたことをまとめると、以下のような感じだ。
- ケーブル・充電器が同梱されない
- 値段なりの質感で、高級感にとぼしい
- ワイヤレス充電に非対応
ケーブル・充電器が同梱されない
「AQUOS sense3」の充電端子はAndroidでは主流となった「USB Type-C(USB-C)」が採用されている。
しかし、増えたとはいえ、Androidで長年主流だった「micro-USB」と比較すれば普及率は低く、持ちあわせていない人も多いだろう。
「AQUOS sense3」の購入にあたっては、最低でもUSB-Cケーブルの購入が必要になるので、その点は注意して欲しい。
同クラスのスマホとして、例えばGoogle「Pixel 3a」は充電器を同梱し、USB-PDによる急速充電にも対応している。
充電機能はメーカーからのサポート含めて弱い
というのは弱点と言えるだろう。
なお、USB-PDやQuick Chargeなどの急速充電規格には対応していないので、100均などで安価に販売されているUSB-Cケーブルでも充電可能。
購入するなら、僕のおすすめはAnker社の高耐久ケーブルだろうか。
値段なりの質感で、高級感にとぼしい
繰り返しになるが、「AQUOS sense3」はアルミ素材の筐体だ。
指紋などの汚れが目立たず、持ちやすく、雑に扱えることが魅力だが、逆に言えば「高級感」には乏しい。
つまり「チープ」に見える。
値段が安いのだから当たり前だが、ハイエンドスマホと比較すると「チープに見える」ことは覚悟しておいた方がいい。
ワイヤレス充電に非対応
iPhone・Android関係なく、今やワイヤレス充電に非対応のスマホはかなり少なくなってきた。
急速充電規格も整備され、普及速度が上がってきているが、「AQUOS sense3」は非対応。
ミドルレンジなので仕方ないと言われたらそうだが、納得するしかない。
だがそろそろ対応してくれてもよかったかな、とは思った。
終わりに
「分離プラン」と「端末値引きの制限」が始まった2019年10月以降、スマホの売れ筋は5万円以下のミドルクラスに変わった。
この分野は本来、HUAWEIなど海外メーカーが強かったのだが、日本メーカーとして唯一力を入れていたのがシャープ。
このクラスの差別化要素としてハイミドルとも言うべき、「AQUOS sense3 plus」をリリースしたのは市場の変化を敏感に察知している証拠だろう。
「AQUOS sense3」シリーズがどれだけ売れるか
これは2020年以降のスマホトレンドを読む上で、注目ポイントだと思っている。
業界のスタンダードモデルとも言える、「AQUOS sense3」は派手さはないが、誰でも無難に使えるモデルなので、普通に使えればそれでいいという方は是非試してみて欲しい。
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
シャープ「AQUOS sense3 」を購入する
シャープ「AQUOS sense3」はドコモ、au、UQ mobileおよびSIMフリー版で販売されています。
ドコモ・au・UQ mobile版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!
モデル名 | 販売価格 | |||
---|---|---|---|---|
docomo | au | UQ mobile | SIMフリー | |
AQUOS sense3 SH-02M | 31,680円 | 36,720円 | 23,760円 | 35,148円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
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2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています