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シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」レビュー。前面の指紋認証・サクサク動く、コロナ禍に使いやすいスタンダードスマホ

シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」レビュー

安心して使えるスマホが欲しい

2024年現在のスマホは大きく分けると、10万円程度のハイスペックと5万円以下のミドルクラスに分類される。

スマホの値引きが規制された現在、ミドルクラスに人気がシフトしており、Appleも「iPhone SE(第2世代)」を発売するなど、競争が激しい分野となった

そんな中、いち早くこの分野に注力していたのが「SHARP AQUOS」。

「AQUOS senseシリーズ」は2017年に発売した初代モデルが、3万円程度というお手軽な価格と、指紋認証センサーなど必要な機能を十分に搭載した「コスパの高さ」が好評で、この分野では珍しいほどヒットした。

その後、AQUOS sense2AQUOS sense3と世代を重ね、2020年11月に4代目となる「AQUOS sense4」が発売された。

チー
「AQUOS sense4」はディスプレイ・SoC(CPU)・カメラが大幅に進化したので、より使いやすくなりました

この記事では、シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」に関して以下を紹介しようと思う。

  • AQUOS senseシリーズの魅力
  • AQUOS sense4と比較して進化したポイント
  • AQUOS sense4の良いところ・イマイチなところ

この記事の掲載内容は、2021年1月4日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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AQUOS sense4の概要

AQUOS sense4

シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」は、2020年11月6日に2020年冬モデルとして発売した。

  • 春にフラグシップスマホの「Rシリーズ」
  • 秋にミドルクラスの「senseシリーズ」
  • 冬に「zeroシリーズ」

というのがここ数年のAQUOSシリーズの販売サイクルで、「senseシリーズ」に関しては、例年通りの発表・発売ペースとなる

なお、「SH-41A」はドコモ向けの型番で、この記事ではドコモ版を紹介するのだが、他社でも、以下の製品名で販売されている。

ディスプレイ・カメラを強化した「Plus」を楽天モバイルでは販売するなど、キャリアによって取り扱いが若干異なるため、対応周波数など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品と理解して欲しい。

スペック概要としては以下の通り。

ディスプレイ 約5.8インチ(IGZO)
バッテリー容量 4570mAh
プロセッサ Snapdragon 720G
内蔵メモリ(RAM) 4GB
内蔵メモリ(ROM) 64GB
アウトカメラ 標準:1200万画素
広角:1200万画素
望遠:800万画素
インカメラ 800万画素
テレビ機能 ×
おサイフケータイ
急速充電
ワイヤレス充電 ×
生体認証 指紋・顔
サイズ 148(高さ) × 約71(幅) × 約8.9(厚み) mm
重量 177g
LTE通信速度(受信) 最大350Mbps
LTE通信速度(送信) 最大75Mbps

販売価格はドコモの場合「37,224円」。

ミドルクラスのスマホの中でも、かなり安い部類に入るため、どこで購入しても価格はそれほど変わらない。

定価で比較すると以下のようになる。

モデル名 販売価格
docomo 楽天モバイル SIMフリー
AQUOS sense4 37,224円 39,819円
※Plus
35,900円

大手キャリアが展開している、実質価格が安くなる購入方式(スマホおかえしプログラムなど)の対象でもないため、基本的には定価販売となる

チー
docomoはオンラインショップ限定カラーを用意するなど、販売に力を入れています
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  • 公式ショップだから安心して購入できる
  • 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

AQUOS sense3からなにが進化したのか?機種変更の価値はあるか?

Snapdragon 720G採用

AQUOS sense4 SH-41A」はシリーズ4代目となるモデル。

初代の「AQUOS sense」から機種変更を考える方も多いかもしれないが、近年のトレンドである全面ディスプレイ化が進み、真価を実感できるのがAQUOS sense4だ

画面の比較
左から以下
・AQUOS sense2
・AQUOS sense3
・AQUOS sense4
・AQUOS R5G

AQUOS sense3までは画面が大きくなっても見た目の変化は少ないのだが、インカメラ周辺に注目して欲しい

画面上部は縁ギリギリまでディスプレイとなり、「ノッチ」と呼ばれる切り抜きが登場した。

好みはあるだろうが、画面がかなり広くなったと実感できる。どちらかといえば、上位モデルに当たる「AQUOS R5G」に近い見た目だ。

生体認証は指紋と顔
顔認証もsense3に続き搭載しているが、指紋認証センサーは本体前面に残しており、使い勝手が変わらないのもポイント

またスペック面でみても、「AQUOS sense4」はスマホ業界のトレンドを捉えた進化を遂げている。

  • プロセッサが進化
  • トリプルカメラ対応
  • SIMフリー版のみ「デュアルSIM」対応

ほかにも細かい違いはあるのだが、ピックアップして比較すると以下。

sense2 sense3 sense4
ディスプレイ 5.5インチ、フルHD+ 5.8インチ、フルHD+
解像度 2160×1080
重量 155g 167g 177g
プロセッサ Snapdragon 450 Snapdragon 630 Snapdragon 720G
内蔵メモリ(RAM) 3GB 4GB
内蔵メモリ(ROM) 32GB 64GB
バッテリー容量 2700mAh 4000mAh 4570mAh
カメラ 標準:1200万画素 標準:1200万画素
広角:1200万画素
標準:1200万画素
広角:1200万画素
望遠:800万画素

この中で僕が最も進化を実感したのは「プロセッサ」。

AQUOS senseシリーズはミドルクラスという位置付けで、プロセッサは低スペックなものになっていた。

結果、どうしても「モッサリ」した動きになったのだが、Snapdragon 720Gは「ミドルハイ」という位置付けのプロセッサ。

なので、触った瞬間にキビキビと動くので進化を実感しやすいと思う

もちろんハイスペックモデルと比較すれば遅いが、十分なレスポンスだと思う。

チー
ミドルクラスのスマホでこれだけ使えると、ハイスペックモデルは「嗜好品」になってきたと感じますね

開封レポート

パッケージ

簡単な開封レポートを。
AQUOS senseシリーズはミドルクラスということもあり、簡素なパッケージ。

本体がお目見え

蓋を開けると、本体がドーンとお目見え。

それで終了!(笑)

同梱品は以下。

同梱品
AQUOS sense4の同梱品
  • 本体
  • クイックスタートガイド
チー
ケーブルも充電器もない割り切った構成
AQUOS sense3本体前面 本体裏面

本体をチェック。

全体的に丸みを帯びたデザイン、思ったよりはスリムに見える。
四方からチェック。

上部

ハイスペックモデルでは少なくなった、3.5mmイヤフォンジャックを前モデルに続き搭載しており、完全ワイヤレスイヤホンがなくても音楽を聴くことができる。

下部

充電端子は「USB-Type C(USB-C)」を採用している。

左側面

左側面にはSIMカードスロット。

microSDカードと共用

SIMフリー版はデュアルSIM仕様だが、docomo版はmicroSDと共用となる、お馴染みのシングルSIM仕様。

右側面

右側面にボタン類を集約している。

また、このモデルよりGoogleアシスタントを起動する、「アシスタントキー」が搭載された

これの存在価値は人によるだろう。

使わない人にとっては「ウザイ」と思うだろうが、他社スマホでも搭載事例が増えていることから、SHARP(メーカー)の思想より、Googleの指導によるものと予想される

「AQUOS sense4」のここが凄い!

シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」レビュー

以降は僕の感想を中心に紹介しようと思う。

僕が触ってみて「AQUOS sense4」の良いなと思ったポイントは、以下の3点だ。

AQUOS sense4のよいところ
  • iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがあり顔認証にも対応
  • プロセッサが早くなり「サクサク感」が向上
  • 画面が広くなって「進化」を実感しやすい

iPhoneのホームボタン相当の、指紋認証センサーボタンがある

指紋認証センサーあり

これは「AQUOS sense4」に限った特徴ではないのだが、シャープ製スマホの魅力が指紋認証センサーを本体の前面に配置していること、顔認証に対応していることだと思う。

iPhoneのホームボタンに該当する位置で、iPhoneの指紋認証(Touch ID)はここに搭載されていたので、2017年頃まではAndroidの世界でもわりと一般的だった。

しかし、その後スマホディスプレイのトレンドは縦長に。

この影響で、長さを抑えるためか指紋認証センサーボタンは本体背面・ディスプレイ内蔵型にシフトする。

2024年現在は、ディスプレイ内蔵タイプが増えているのだが、お世辞にも使い勝手がよいとは言えない

チー
ディスプレイ内の「特定位置」に指をおく必要があるけど、ボタンじゃないから手触りだけで認証させることが難しい……。
指紋認証センサーは本体前面

僕は長年iPhoneを使っていることもあるが、指紋認証センサーボタンは本体前面の方が使いやすいと思う。

さらに、iPhoneでいう「Face ID」に相当する顔認証にも対応しており、生体認証機能はミドルクラススマホとしてはかなり充実している

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プロセッサが早くなり「サクサク感」が向上

Snapdragon 720G採用

AQUOS senseシリーズは4代目になるが、共通した欠点は「モッサリ感」だった。

3万円程度の安価なスマホで文句いうな

そういう意見は当然あるだろう。

「安かろう悪かろう」ではないが、価格が安いというのはそういうことと割り切っていた面はある。

しかし、2020年4月に発売した、iPhoneのミドルクラスといえる「iPhone SE(第2世代)」の登場でこの分野に対するイメージが変わった。

iPhone SE 第2世代長期利用レビュー

iPhone SE 第2世代は当時のハイスペックモデル(iPhone 11 Pro)と同じプロセッサを搭載し、ディスプレイサイズなどは劣るが、「何をしてもサクサク」というメリットがあった

それで5万円以下で買えてしまうのだから、Androidメーカーとしても対抗せざるを得なくなったのだろう。

結果、「Snapdragon 720G」というSoCを採用したのだが、AQUOS sense3と比較しても明らかに早く快適に使えるようになった

画面が広くなって「進化」を実感しやすい

画面の比較
左から以下
・AQUOS sense2
・AQUOS sense3
・AQUOS sense4
・AQUOS R5G

プロセッサの進化は「触らないと分からない進化」だが、ディスプレイは分かりやすい。

チー
画面が広くなった!

AQUOS senseシリーズから機種変更する方は、特にそう感じるだろう。

近年のスマホのトレンドともいえるが、狭額縁・全面ディスプレイという感じの作りになったので、分かりやすく画面の広さが実感できる

「AQUOS sense4」のここがイマイチ

シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」レビュー

AQUOS sense4」を使って、イマイチと感じた点ももちろんある。

感じたことをまとめると、以下のような感じだ。

AQUOS sense4のイマイチなところ
  • カメラ機能は進化したが「夜景」は苦手
  • ワイヤレス充電に非対応

カメラ機能は進化したが「夜景」は苦手

カメラ機能

「AQUOS sense4」はトリプルカメラ仕様になるなど、ハード面はかなり強化された。

ただ、ソフトウェアの部分は前モデル「AQUOS sense3」と比較してもそれほど変わっていない

カメラ機能のUI
上:AQUOS sense3
下:AQUOS sense4

カメラ画面のUI(ユーザーインターフェース)はちょっと変わったのだが、撮影性能的な部分に進化がなかったのは残念だ。

特に気になったのは「夜景撮影」
iPhoneの「ナイトモード」、Pixelの「夜景モード」のようなものは搭載されていないため、明らかに画質は悪くなる。

以下は、iPhone 12 Proとの比較。

同じ場所、同じ時間に「手持ち」で撮影した写真です
AQUOS sense4標準カメラ
AQUOS sense4標準カメラ
AQUOS sense4広角カメラ
AQUOS sense4広角カメラ
AQUOS sense4望遠カメラ
AQUOS sense4望遠カメラ
チー
腕が悪くて申し訳ないんですが、これでも5回撮影して一番マシだったやつ……。
iPhone 12 Pro広角カメラ
iPhone 12 Pro広角カメラ
iPhone 12 Pro超広角カメラ
iPhone 12 Pro超広角カメラ
iPhone 12 Pro望遠カメラ
iPhone 12 Pro望遠カメラ
チー
同じ条件で「1回」撮影しただけです

ハイスペックスマホとの比較はさすがに意地悪とも思うが、こういうところで価格差を実感することになる。

AQUOS sense4標準カメラ
AQUOS sense4標準カメラ
AQUOS sense4広角カメラ
AQUOS sense4広角カメラ
AQUOS sense4望遠カメラ
AQUOS sense4望遠カメラ
ただ、条件のよい昼間だとそこまで画質の差は生まれない。

プロが見れば細かい違いも感じるだろうが、これで不満を持つ方は少ないのではないだろうか。

夜景撮影は苦手だが、そんなシーンで撮影しない方も多いはず。カメラの利用シーンを考えて選択して欲しい

ワイヤレス充電に非対応

ワイヤレス充電に非対応

iPhone・Android関係なく、今やワイヤレス充電に非対応のスマホはかなり少なくなってきた。

急速充電規格も整備され、普及速度が上がってきているが、「AQUOS sense4」は非対応

ミドルレンジなので仕方ないと言われたらそうだが、納得するしかない。

だがそろそろ対応してくれてもよかったかな、とは思った。

急速充電対応
チー
急速充電規格「USB-PD」は対応しています!

終わりに

シャープ「AQUOS sense4 SH-41A」レビュー

スマホの売れ筋が5万円以下のミドルクラスに変わって、1年以上経過した。

コロナ禍の今、外出が減り、自宅にいることが増えた結果、スマホを使う機会が以前より減っている

確かに、カメラなど価格なりに割り切られれている機能はあるが、スマホとしては必要十分。

チー
そもそも今は旅行も行きづらいし、写真撮るシーンそのものが減ってるんだよね……。

割り切った使い方というか、コロナ禍でつかうAndroidスマホとしては、「使いやすい指紋認証」のポイントの方が高いとすら思う

コロナ禍で変わったことは数多くあるが、「スマホに対する価値観」もそうなのかもしれない。

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  • 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能

シャープ「AQUOS sense4」はドコモ、楽天モバイルおよびSIMフリー版で販売されています。

ドコモ版はSIMロックされていますが、条件を満たせば「SIMロック解除」可能です。

キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめ!

モデル名 販売価格
docomo 楽天モバイル SIMフリー
AQUOS sense4 37,224円 39,819円
※Plus
35,900円

Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。

しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります

チー
当ブログではドコモ版の最新モデルを中心に、数多くの機種をレビューしているので、参考にしてみてください!
販売価格は「ドコモオンラインショップ」など、キャリア公式オンラインショップの価格です

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