最新のXperiaってどれくらい進化しているのか?
ここ数年、Androidの世界で最新機能を搭載した、フラッグシップスマホとしてよく聞くメーカーは、GalaxyのSamsungとHUAWEIが多い。
僕が最後に触ったXperiaは、2015年に発売された「Xperia Z5 Compact」だ。
僕が毎年買い続けているiPhoneで言えば「iPhone 6s」が発売した時期で、最新モデル「iPhone XS」と比較すれば見た目も含めて全てが変わった。
- スマホのトレンドに乗り遅れているのか?
- 進化が認知されていないだけなのか?
2019年2月時点の最新モデル、「Xperia XZ3 SO-01L」を紹介しようと思う。
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SONY「Xperia XZ3 SO-01L」の概要
SONY「Xperia XZ3 SO-01L」は、ドコモ向けの型番でこの記事ではドコモ版を紹介するのだが、
- ドコモは「Xperia XZ3 SO-01L」
- auは「Xperia XZ3 SOV39」
- SoftBankは「Xperia XZ3」
として販売しており、通信方式など多少の違いはあるが、基本的に同じ製品となる。
2017年11月に発売した、「Xperia XZ1」から続くシリーズの3世代目に位置付けられる。
- Xperia XZ1は、従来のXperiaっぽいフラットなデザイン
- Xperia XZ2は、曲面ガラスを採用して丸みを帯びたデザインに変更
- Xperia XZ2 Premiumは、待望のデュアルカメラを搭載
この流れで予想されるXZ3のスペックは、
デュアルカメラの標準搭載
かと思われたが、実際は有機EL(OLED)を採用したことだった。
スペック概要としては以下のようになる。
ディスプレイ | 約6.0インチ(有機EL) |
---|---|
バッテリー容量 | 3200mAh |
内蔵メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵メモリ(ROM) | 64GB |
アウトカメラ | 1920万画素 |
インカメラ | 1320万画素 |
サイズ | 158(高さ) × 約73(幅) × 約9.9(厚み) mm |
重量 | 193g |
- バッテリーも内蔵ROM・RAMも大容量
- 全体的に大きくて重い
というのは、SONYのXperiaに限らず、近年のフラグシップスマートフォンに共通したスペックだ。
正直、他社のスマホと見比べて特別見劣りする感じはしない。
「Xperia XZ3」のここが凄い!
僕が触ってみてXperia XZ3の良いなと思ったことは、以下の3点だ。
- 有機EL(OLED)の採用で画面が美しい
- シングルカメラでも高画質なカメラ
- 高速ワイヤレス充電に対応している
Xperia XZ3の目玉は有機EL(OLED)の採用で美しい
「Xperia XZ3 SO-01L」の目玉機能は、有機EL(OLED)を採用したことだ。
液晶(LCD)から有機EL(OLED)へのシフトは、テレビも含めたハイエンドモデルのトレンドと言える。
SamsungのGalaxyシリーズのみが、昔から採用し続けていたが、有機ELスマホが一般的になったのは2017年辺りからだろう。
iPhoneは2017年11月から発売した「iPhone X」で初めて採用した。
- ベゼルを極限まで狭くした「全面ディスプレイ」
- 薄型化
- 画質の向上(主に黒の再現度アップ)
このあたりが、有機EL搭載スマホのメリットだ。
「Xperia XZ3」の電源を入れてまず思ったのは、画面の美しさ。
有機ELのスマホ自体は、2017年から触っていて初めてではないし、それなりに多くの機種を触ったと思うが、
そう感じた。
実は、1口に有機ELと言っても、画質に関してはメーカーによって色合いがかなり異なる。
有機ELは鮮やか過ぎる
なんて昔からよく言われるが、これはGalaxyの影響がかなり大きかったのだろう。
僕も全く同じ印象を持っており、正直あまり好きではなかった。
この印象は「iPhone X」を触って変わったが、「Xperia XZ3」でも悪いイメージはなかった。
焼き付き・ディスプレイ寿命の短さは、有機ELの特性ともいえ対策は施されているが、どのモデルも完璧ではないだろう。
ベゼルが薄く没入感のあるディスプレイ
SONYのテレビ「ブラビア」で培った、ソニー独自の高画質技術
もはやXperiaのディスプレイにおける「枕詞」とすら感じるが、高画質化技術は凄いなと思った。
僕が過去に触った有機ELディスプレイのスマホは、
- iPhone Xシリーズ
- Galaxyシリーズ
- HUAWEI P20 Pro
が主なものだが、今まで触った有機ELディスプレイで一番美しいと感じた。
正直「iPhone X」を触った時は、あまり有機ELに変わったメリットを感じなかった。
まあ比べたら分かるレベルという感じで。
むしろ、1年後に液晶版iPhone Xと言える「iPhone XR」を触った時、ベゼルが広いことで有機ELのメリットに気づいたくらいだった。
試しに、ドコモショップ店頭にある、前モデル「Xperia XZ2」を触ったが、画質の向上をハッキリ感じた。
他メーカーと比較して、1年遅れた有機EL対応だが、Xperiaは有機ELの特性を一番活かしていると思う。
多分、ほぼ全員が「このディスプレイはキレイ」と思えるような色合いで、「さすがSONY」と思った。
カメラはシングルカメラだが画質は高い
Xperiaもう1つの目玉機能は「カメラ」だと思う。
ミラーレス一眼の世界では覇権をとった印象もある、SONYのカメラ技術はすさまじいので、
何も考えずに撮ってもキレイにうつる
これが最大の特徴だ。
iPhoneのカメラは通常、細かい設定をいじることができない。
逆にXperiaというか、Androidはそれが可能なのだが、2015年あたりのカメラは設定をいじらないとキレイに撮れないシーンも多かった。
特に、ライブ会場は顕著で、「70点くらいで常に撮れるiPhoneのカメラは最強」と思っていたが、Xperiaも同じような思想になって来ていると感じた。
デュアルカメラ非対応はスペック比較上のデメリット
とはいえ、最大の欠点はデュアルカメラ搭載非対応であることだろうか。
近年のスマートフォンは、複数のカメラを搭載したスマホが増えている。
有機ELディスプレイとならび、デュアル or トリプルカメラがハイエンドモデルの象徴とも言える。
- 「Xperia XZ3」はシングルカメラ
- 前モデル「Xperia XZ2 Premium」はデュアルカメラ
実際の画質が悪いというわけではなく、スペックを比較すれば「劣るような印象を持たざるを得ない」というのが、最大のデメリットと感じた。
スマホカメラのトレンドは「シングルカメラ+AI」になると思う
2016年頃からスマホカメラのトレンドは間違いなくデュアルカメラで、僕自身も使って画質向上のメリットを体感した。
ないよりはあった方がよいのは間違いないのだが、弊害もある。
- スマホの価格がどんどん高くなった
- カメラの設定・モードはもちろん、撮影方法も難しくなった
例えば、iPhoneのポートレートモードは、どんな被写体でも背景がボケた「いい感じの写真」が撮れるわけではない。
被写体との距離が重要になる。
上記写真はiPhoneとの比較だが、個人的に色合いがより自然なのはXperiaで、こちらの方が好みだ。
さらに僕の個人的な考えを言えば、ソフトウェア(AI)にお任せで撮るというのが今後のトレンドだと思っている。
それも「複数のカメラ+ソフトウェア」だと思っていたが、Google「Pixel 3」が見せた「シングルカメラ+ソフトウェア」の可能性にはワクワクした。
この仕組みが優れていることは、価格を抑えやすいことと、基本的にフルオートで撮影出来ることだ。
Xperiaも将来的にデュアルカメラを標準搭載するのは間違いないだろうが、シングルカメラで出来ることをトコトン追求した成果は、いつか花開くと信じている。
高速ワイヤレス充電に対応している
2017年の「iPhone 8」発売以来、一気に普及したワイヤレス充電。
- ワイヤレス充電器
- 充電するスマホ
双方の対応によって、充電速度が異なるなどややこしいのだが、最新規格の「Qi ver.1.2.4」は15W(Extended Power Profile)充電をサポートしている。
実は2019年2月時点で、Extended Power Profileに対応するスマホは少ないのだが、前モデル「Xperia XZ2」および「Xperia XZ3」は11Wの高速充電をサポートしている。
試しに、残り「10%程度」のところから、Extended Power Profile対応ワイヤレス充電器「Freedy 15W FAST Wireless Charging Pad」と通常のワイヤレス充電器で比較してみた。
充電時間 | 5W充電 | 11W充電 |
---|---|---|
0分 | 10% | 10% |
30分 | 27%(+17) | 39%(+29) |
60分 | 46%(+19) | 65%(+26) |
90分 | 63%(+17) | 83%(+18) |
120分 | 76%(+13) | 93%(+10) |
対応する充電器だと明らかに早い、ということがよく分かった。
正確な電力を測定することができないのだが、対応機器があれば普通より早く充電出来ることは知っておいて欲しい。
「Xperia XZ3」のここがイマイチ
こんな感じで、さすがはフラグシップモデルという感じだったのだが、僕にとってかなり使いにくかった機能が2つある。
- 縦長なのに「戻る」が左下のボタンでしか操作できない
- 指紋認証センサーが裏側で、カメラと混同して使いづらい
縦長なのに「戻る」が左下のボタンでしか操作できない
最近のスマホはベゼルレス&全面ディスプレイで大型化するのがトレンドだが、横幅を増すのは操作性を下げるため、縦に延びる傾向がある。
「Xperia XZ3」も手に持つと「長いな」という印象があり、片手操作はちょっと難しいと感じる。
特に使いづらさを感じるのが、「戻る」機能。
- ブラウザの「戻る」
- メールなど詳細画面から一覧画面へ「戻る」
など、スマホ操作で最もよく使う機能と思っているが、Android標準としては、「左下のソフトウェアキー」がそれにあたる。
しかし、縦長の端末を持ったときに、「左下のボタン」って地味に押しづらい。
iPhoneも基本的に同じ方向性で進化しているのだが、iPhoneには「エッジスワイプゼスチャー」という、画面左端からスワイプすると戻るという機能がある。
この機能はOSレベルでサポートされているのだが、Androidでは同じような機能はないようだった。
と思い調べてみると、確かにあった。その操作は、
画面の端を「なぞる」
まあないよりはマシだが、正直ケースをつけると使いづらいし、あまり直感的な操作とは思えなかった。
わりと簡単に発動するので、意図せず戻りそうなことも気になった。
指紋認証センサーが裏側で、カメラと混同して使いづらい
もう1つが、指紋認証の位置が使いづらいということだ。
これはかなり致命的だと思った。
Xperiaの指紋認証センサーは、伝統的に本体右側面のスリープボタンと兼ねていた。
有機ELを採用し薄型化&曲面デザインを採用した「Xperia XZ3」では、これが本体背面に移動したのだが、Xperiaに限らず本体背面の指紋認証センサーは使いづらい。
その結果、近年のスマホはiPhoneでいう「Face ID」に該当する、顔認証が主流となっている。
Xperiaもその方向性であればよかったのだが、生体認証は「指紋認証」にしか対応していない。
しかも、この指紋認証センサーが本体背面の下部に配置されているため使いづらい。
普通、認証解除のために、いちいち裏側は見ない。
正直、これは使いにくく、指紋認証を使う気にならなかった。
次期モデルでは、従来通り側面に戻すか、Face IDレベルで高速に動作する顔認証に追加対応するか、どちらかを実現して欲しい。
ある意味、有機ELを採用した弊害ともいえるかもしれない。
終わりに
「Xperia Z」が発売した頃から、少なくとも日本においてXperiaはiPhoneと同等にワクワクする「最先端のスマホ」だった。
ところが、冒頭でも記載した通り近年はSamsungやHUAWEIに「最先端スマホ」の地位を譲ってしまった印象があり、同時に話題性も薄くなった。
今回「Xperia XZ3」という最新モデルを、3年振りに触って感じたのは1つ。
けど、「尖った機能」が少ないため、良くも悪くも完成度が高い安定したモデル
僕の印象で、ドコモのXperiaユーザーは固定ファンが多い。
最新モデルを毎年買ったりはしないけど、買うときは「その時の最新モデルを買う」
という話をよく聞くのだが、そんな方には間違いなくおすすめ出来るモデル。
画面の美しさやカメラの画質は「さすが」と言える品質でありながら、特に有機EL採用による恩恵は大きくとにかく画面がキレイだ。
是非一度手に取ってみて欲しい。
Xperia XZ3を購入する
Xperia XZ3はドコモなど大手キャリアで販売されています。
モデル名 | 予定販売価格 | ||
---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | |
Xperia XZ3 | 91,368円 | 43,200円 | 64,800円 |
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
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- 画面保護シート
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「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています