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Xperia Z5 Compact(E5823)レビュー。LTEの電波は弱いが価格が安いSIMフリースマホ

SIMフリー版Xperia Z5 Compact(E5823)のパッケージ

SIMフリー版Xperia Z5 Compact(E5823)を購入しました!

そう思った、熱心な読者の皆さま。正解w

僕が現在メイン機として使用しているスマホは、SIMロック解除したdocomo版iPhone 6s。特に不満もないし、さらに今はサブ機としてシャッター音が鳴動しない、最強のSIMフリー機とも言えるアメリカ版iPhone 6s Plusも使っている。

一体何の不満があるのかと思われる方も多いと思うが、特にない。敢えて言えば、

「Xperia(Android)の海外版SIMフリー端末を1度買って、試してみたかった」

と言う事になる。
その為に、最適なものがSIMフリーのグローバル版Xperia Z5 Compact(E5823)。何故かと言えば最新のXperiaなのに安いからだ。

購入理由などを紹介しようと思う。

この記事の掲載内容は、2020年12月29日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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Xperia Z5 Compactの国内版と海外版(グローバル版)の価格差

Xperia Z5 Compact(E5823)のホワイト

Xperia Z5 Compactは日本国内ではNTTドコモが、「SO-02H」という型番で2015年11月から販売している。

同時期に発売したXperia Z5は、後継モデルの「Xperia X Performance SO-04H」が既に発売されているが、「Compact」については例年冬モデルのみ登場するため、2016年7月現在でも最新モデルと言える。

ただ、この「SO-02H」はあまり売れていないし、そういう端末は例年であれば「MNP一括0円」などで投売りされるのだが、総務省タスクフォースの指導によりその策が封じされた。

結果として、売れないため中古市場での流通が少なく、8万円近い高価格となっている。

対して、海外で販売されるSIMフリーのグローバル版「E5823」は昨今の円高も起因して、個人輸入業者の代表格「EXPANSYS」(エクスパンシス)でも5万円程度とかなり安く手に入る。

僕は今回ヤフーオークション(ヤフオク)で購入したが、価格は41,000円だ。かなり安い。SIMフリーの最新モデルでこの価格は破格とも言えると思う。

だが、良いことばかりではない。欠点も多い。

グローバル版Xperia Z5 Compactの欠点は「対応周波数の少なさ」

グローバル版Xperia Z5 Compact最大の欠点。それは対応する周波数(電波)だ。

グローバル版の名の通り、世界各地で使用できるというメリットはあるが、逆に言えば国毎のローカライズはほぼない。

例えば、日本国内版(docomo版)はドコモがサービスを提供するLTEバンドに全て対応しているし、キャリアアグリゲーションを活用したさらなる高速通信サービスが利用出来る。だが、グローバル版でそのメリットは受けづらい。

対応するLTEバンド(周波数)が異なるためだ。なので、国内版と同じ性能は発揮できない。

対応する3Gの周波数と、LTEバンドを各キャリア(docomo・au・SoftBank)で比較すると以下のような感じだ。
※MVNO(格安SIM)についてはdocomo回線を利用する業者であればdocomoと同様の扱いです

LTE(4G)バンド(周波数)

バンド(周波数) グローバル版 docomo au SoftBank
1(2.1GHz)
3(1.8GHz) ×
8(900MHz) × ×
11(1.5GHz) × × ×
18(800MHz) × × ×
19(800MHz) × × ×
21(1.5GHz) × × ×
26(800MHz) × × ×
28(700MHz) ×

3G対応バンド(周波数)

バンド(周波数) グローバル版 docomo au SoftBank
1(2.1GHz) ×
6(800MHz) × × ×
8(900MHz) × ×
9(1.7GHz) × ×
11(1.5GHz) × × ×
19(800MHz) × × ×

グローバルバンドである、バンド1(2.1GHz帯)はサポートしているのだが、特に日本国内での利用を想定するとプラチナバンドに対する対応がグローバル版は弱い。

  • LTEバンド18(800MHz)
  • LTEバンド19(800MHz)
  • LTEバンド26(800MHz)

が使えない事により、docomo・auのLTEエリアは狭くなってしまう。

特にauについては800MHz帯を中心にエリアを展開していると言われており、バンド1のみでは少々心許ない。

さらに言えば、auは3Gにも対応できない。
これは3Gの通信方式に起因しており、auはCDMA2000という規格を採用しているが、docomo・SoftBankはW-CDMAという規格を採用しており、国際的にはW-CDMAが圧倒的なシェアだからだ。

SIMフリーといいつつ、国内ではdocomo・SoftBank回線でしか使えない。これがグローバル版を使うデメリットといえる。

おサイフケータイ(FeliCa)には未対応

裏面は国内版(docomo版)では見られない、ドコモロゴ無し

また、グローバル版はほぼ日本独自の機能と言える、おサイフケータイ(FeliCa)にも対応していない。

グローバル版にそれを求める人は少ないと思うが、知っておく必要はあると思う。

ただ、FeliCaに対応していないだけで、NFC規格のTypeA・Bには対応しているし、Bluetooth機器とのNFCペアリングも利用可能だ。

グローバル版Xperia Z5 Compact(E5823)をチェック

というわけで、ヤフオクで4万円程度と安価に入手した、グローバル版Xperia Z5 Compact(E5823)を見てみる。

SIMフリー版Xperia Z5 Compact(E5823)のパッケージ
SIMフリー版Xperia Z5 Compact(E5823)のパッケージ

箱だけ見ると、海外で販売されている製品とは思えない。

今回はYahoo!オークション(ヤフオク)で購入した中古品
今回はYahoo!オークション(ヤフオク)で購入した中古品

箱を開けても、既視感のある光景。

付属品は、イヤフォン、ACアダプタ、microUSBケーブル
付属品は、イヤフォン、ACアダプタ、microUSBケーブル

しかし、ここからは日本版とは全く違う。

とりあえず目につくのは、見慣れない電源プラグ。

香港版のためプラグ形状が日本とは異なる
香港版のためプラグ形状が日本とは異なる

今回は、香港版なので香港で使用できるプラグが同梱されている。

Xperia Z5 Compact(E5823)のホワイト
Xperia Z5 Compact(E5823)のホワイト

Xperia Z5 Compact本体とご対面。
ホワイトなので、大きな特徴はない。

裏面は国内版(docomo版)では見られない、ドコモロゴ無し
裏面は国内版(docomo版)では見られない、ドコモロゴ無し

裏面はSONYロゴのみ

日本版はここに「docomoロゴが鎮座してダサい」のだが、グローバル版はそれがない。

Xperia Z4以降本体下部に移動したmicroUSB端子(キャップレス防水
Xperia Z4以降本体下部に移動したmicroUSB端子(キャップレス防水

本体下部より。
Xperiaシリーズは伝統的に、マグネット式の充電クレイドルが主流の充電方式だったが、Xperia Z4よりmicroUSB端子は本体下部に移動し、防水対応した。

しかも、蓋のないキャップレス防水に対応しているのが嬉しい。

本体右側面にはスリープボタン、ボリュームコントロール、カメラシャッター
本体右側面にはスリープボタン、ボリュームコントロール、カメラシャッター

右側面には、

  • スリープ・スリープ解除ボタン
  • ボリュームコントロール
  • カメラボタン(シャッター)

があり、少しごちゃごちゃしている。

また、スリープ・スリープ解除ボタンは指紋認証センサーも兼ねている。

左側面はストラップホールとカード格納部
左側面はストラップホールとカード格納部
左側面にはnano-SIMとmicroSDを格納
左側面にはnano-SIMとmicroSDを格納

左側面には、カード収納とストラップホールがある。ちなみに対応するカードは、

  • 通信カード:nano-SIM
  • ストレージ:microSD

となっている。

グローバル版Xperia Z5 Compact(E5823)のデフォルト言語は「中国語」

電源オンすると中国語で起動した
電源オンすると中国語で起動した

早速電源を入れたが、登場した言葉は「中国語」。

香港版なので、当然と言えば当然だが驚いた。

言語設定を日本語に変えたら日本語で普通に動作する
言語設定を日本語に変えたら日本語で普通に動作する

だが、言語設定を日本語に変えれば日本版と同じように使用できる。

ちなみに出荷時のOSはAndroid 5.0 Lollipopだったが、アップデートされていてAndroid 6.0 Marshmallowになっていた。

終わりに

というわけで、海外版SIMフリーXperia Z5 Compact(E5823)を紹介してみたが、結局何に使うのかと思われた人も多いかもしれない。

当面の用途としては、メイン機として使ってみると言う事になる。
僕は2010年からiPhoneを使い続けているが、僕の周りでも最近はiPhoneからAndroidにスイッチする人が増えて来た。

理由は大きく分けると2つで、

  • iPhoneが高すぎる
  • iPhoneというかiOSの制限に対する不満や使い勝手に飽きた

に起因している。

僕はと言えば、iPhone 6sを使っているが、最大の不満は大きいということだった。より大きなiPhone 6s Plusを購入した事から、ポケットに収める端末はコンパクトなものが欲しくなった。

なので、iPhone SEに興味があったがその前にXperiaを試したかったと言う事がある。

そして、もう1つはやっぱりかと言われそうだが、アイドルグループ「わーすたの存在も無関係では無い。

スマホでの撮影が許容されるアイドルだが、近々ライブに行く予定なので、iPhoneとの撮り比べがどうしてもやりたかったw

ガジェットオタクの血とアイドルオタクの血が、両方騒ぐんですよねぇ。

わーすたはw

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