ついに日本でも発売された、Pixelシリーズの最新モデル「Pixel 3」を手に入れた。
以前のNexusシリーズは、「リーズナブルなリファレンス機」というイメージが強かった。
そして、今回日本で発売されたPixelシリーズは、やはり「iPhoneをかなり意識しているな」という完成度だ。
特に注目しているのは、
- デュアルレンズが多い中のシングルレンズのカメラ性能
- AIをフル活用したPixelシリーズの独自機能
- Made by Googleである利点
この辺りだろうか。
認知度も低く、iPhoneシェア率が高い日本で、今後Pixelシリーズがどう勝負していくのか、とても気になる。
まずは、触ってみた第一印象からレビューしていこうと思う。
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Pixel 3のデザインは「シンプル」
今回手に入れたPixel 3はJust Blackで、本当にすべてのパーツが「黒」で統一されている。
ボタンに関しては写真だとわからないくらい、「真っ黒」だ。
ディスプレイは丸角、ノッチ(切り欠き)なし
Pixel 3のディスプレイは、「iPhone X」のように丸角ではあるが、上部の切り欠き(いわゆる「ノッチ」)は無い。
その代わり、上下のベゼルは広めに設けられている。
ここにはカメラやセンサー、スピーカーが設置されているが、左右のベゼルが狭いので若干「広すぎ」と感じてしまう。
ディスプレイとスピーカーの間もそれなりに幅があるので、できればもう少し上下に広くしてほしかった。
インターフェースは「USB-C」のみだが、付属品は揃っている
箱を開けると本体があり、その下に付属品が一式入っている。
主な付属品は以下のとおり。
- クイック スイッチ アダプター(ACアダプター)
- USB-C – USB-Cケーブル
- USB-C – 3.5 mm ヘッドフォン アダプター
- Pixel USB-C イヤフォン
とりあえず、最低限必要なものは揃っているのは嬉しい点。
まだまだmicro-USBを使っている人は多く、USB-Cの充電機器や、イヤフォンジャックアダプタを同梱してくれていることで、購入のハードルは下がると思う。
USB-PDに対応し急速充電が可能
Pixel 3は、急速充電規格の「USB Power Delivery(USB-PD)」に対応している。
Pixel 3に付属のACアダプターは、USB-PDに対応しており、最大10WでPixel 3を急速充電することが可能だ。
バッテリーの大型化に伴って、充電時間も長くなってしまうので、PD対応は嬉しい。
iPhoneのものに比べるとサイズが大きいが、USB-PD対応ということであれば十分小さい。
USB-Cヘッドフォンアダプタが付属し、専用イヤホンと3.5mmイヤフォンジャックどちらでも使える
Pixel 3には専用のイヤホンが付属しているため、これを使えばアダプターなどを用意することなく、直接Pixel 3のUSB-Cポートに接続できる。
このイヤホンには、
- 通知の読み上げ機能
- 翻訳機能
など独自機能も搭載されている。
もし自分の使い慣れているイヤホンを使いたいという場合は、付属の「USB-C – 3.5 mm ヘッドフォン アダプター」を利用すればよい。
値段相応の高級っぽさ
Pixel 3の本体はプラスチック素材で出来ているが、プラスチック特有の「安っぽさ」は感じなかった。
価格が安いモデルでも10万円近くするので、以前Googleが日本でも発売していたNexus 5X/6Pよりも高級感がある。
以前使っていたNexus 5Xの本体デザインに、ちょっと安っぽさを感じていたので、この点は嬉しい。
参考までに、Google 公式ストアでの販売価格は以下となっている。
モデル | 価格(税込) |
---|---|
Pixel 3 64GB | 104,500円 |
Pixel 3 128GB | 117,700円 |
Pixel 3 XL 64GB | 130,900円 |
Pixel 3 XL 128GB | 144,100円 |
その他、日本のキャリアでは「docomo」、「SoftBank」が販売している。
マット仕様で指紋が気にならない背面
本体の背面だが、カメラ周りの上部以外は、表面がマット仕様になっている。
これのおかげで、本体に付いた指紋が目立ちにくい。
ツルツルする表面に付いた指紋というのは、目立つ上に拭いてもなかなか落ちない。
特に今回手に入れたPixel 3のカラーは、Just Blackで全体が黒いので、指紋の汚れはかなり目立ってしまう。
「iPhone 7」のJet Blackを想像してもらえると想像しやすいと思う。
また見た目も、ツルツルのプラスチック素材より高級感がある。
iPhone Xと比較して、「軽さ」と「持ちやすさ」に驚いた
Pixel 3を箱から取り出して、まず最初に「軽い!」と感じた。
最近重くなってきている、iPhoneシリーズを利用している僕にとって、この軽さは驚いた。
iPhone 8に近いサイズ感で、長時間使っても疲れない軽さが魅力
僕は2017年12月から「iPhone X」を日常的に利用していたが、最近のiPhoneは背面もガラスになって本体が大きくなったので、「重さ」が気になっていた。
特に長時間スマホを操作していると、少しの重さの違いも気になってくる。
そんな中、Pixel 3を手に取ると、圧倒的な「軽さ」に驚かされた。
機種名 | 質量(g) |
---|---|
Pixel 3 | 148 |
Pixel 3 XL | 184 |
iPhone XS | 174 |
iPhone XS Max | 208 |
iPhone XR | 194 |
iPhone X | 174 |
iPhone 8 | 148 |
重量としては「iPhone 8と同じ」
と言えば、その軽さが伝わるだろうか。
iPhone Xはサイズ感がiPhone 8に近いが、見た目のわりに重い。
Pixel 3とiPhone Xを比較すると26gしか違わないが、実際に手にとってみると違いをはっきりと感じた。
iPhone Xと比較して横幅が狭く、持ちやすい本体
「軽い」と感じるもう1つの理由は、持ちやすさが影響しているように思う。
それは本体の幅が影響していて、Pixel 3はiPhone Xなどに比べて細く作られている。
機種名 | 幅(mm) |
---|---|
Pixel 3 | 68.2 |
Pixel 3 XL | 76.7 |
iPhone XS | 70.9 |
iPhone XS Max | 77.4 |
iPhone XR | 75.7 |
iPhone X | 70.9 |
iPhone 8 | 67.3 |
Pixel 3とiPhone Xを比較すると2.7mmほど細い。
この差のおかげで片手で持ってもしっかり握られ、安定感が生まれる。
この安定感のおかげで、より「軽い」と感じるのだと思う。
ここでも、横幅は「iPhone 8」に近い数値となっている。
生体認証は指紋センサーを搭載
指紋認証はNexus 5X/6Pから搭載されているが、Pixel 3でも引き続き背面に搭載されている。
スマホを持つと、ちょうど人差し指付近に指紋センサーがあるので、女性でも指が届かないということはなさそうだ。
指紋認証は高速で正確。認証速度に不満無し
認証速度に関しては非常に早く、触れた瞬間にロックが解除される。
また、「本人なのに認証してくれない」ということは、今の所ほぼ無い。
以前iPhone 6を使っていたが、ちょっと汗をかいていたりすると、認証が通らないということが多かった(Touch ID 第2世代で改善はされたが)。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
やはり、この辺りの細かいストレスを感じないというのは、大きなポイントだ。
指紋は設定から複数登録することが可能なので、両手の人差し指は最低限登録しておくと便利だと思う。
欠点は背面の指紋認証が使いにくいこと
一つ欠点を挙げるとすると、指紋センサーが背面にあるため、机などに置いたまま利用できないという点だ。
これはNexus 5Xを使っていたときから気になっていたことで、指紋センサーでロックを解除するためだけに、指を背面に回さないといけない。
これはスマホをどこかに置いているときは、案外面倒だったりする。
iPhoneのようにディスプレイ下に配置しても良いのだが、スペース的に厳しいのだと思う。
この辺りは、iPhoneの方が使いやすいと感じた。
Pixel 3のハードウェアはハイエンドモデルにしてはスペック低め
最も安いモデルでも10万円近くするPixel 3だが、ハードウェア面でいうとハイエンドモデルにしては若干見劣りする。
以下に基本的なスペックを記載しておく。
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 845 2.5 GHz + 1.6 GHz、64 ビット オクタコア |
---|---|
RAM | 4 GB LPDDR4X RAM |
ストレージ | 64 GB または 128 GB |
バッテリー | Pixel 3: 2915 mAh Pixel 3 XL: 3430 mAh |
RAMは4GBと標準的
特にRAMが4GBというのは、2018年現在のハイエンドAndroid端末では「6GB」も珍しく無く、ハイエンドモデルとしては少々力不足感がある。
一般的な使い方であれば十分なスペックだが、RAMを多く使用するアプリなどを多用する場合は、向いていないかもしれない。
ストレージは十分、写真はGoogleフォトに「無圧縮・無制限」保存可能
ストレージに関しては64/128GBの2モデルあり、micro SDなどの外部ストレージは搭載していない。
もしも容量に心配があるのであれば、128GBを選択するのが安心かもしれない。
ただ、写真や動画に関しては心配する必要はなさそうだ。
なんと、Pixel 3からGoogleフォトへのアップロードに関しては、2022/01/31まで無圧縮で無制限にアップロード可能なのだ。
写真や動画の管理をGoogleフォトにしてしまえば、本体の容量を気にすることなく、写真や動画をたくさん撮ることが出来る。
また、機種変時やスマホ故障時に写真が消えるという心配もなくなる。
バッテリーは1日なら持つ
バッテリーに関しては、朝フル充電しておけば1日くらいは十分に持つようだ。
Pixel 3には、AIでバッテリー消費を最適化する「自動調整バッテリー」という機能がある。
効果のほどは、これからもっと使っていかないと判断できないが、期待したいところだ。
終わりに
Nexus 5X/6Pの発売を最後に日本から撤退していたGoogleのスマートフォンだが、2015年以来3年ぶりにPixel 3として帰ってきた。
Googleガジェット好きの僕もそうだが、日本のAndroidアプリ開発者など待ち焦がれていた人も多いと思う。
Pixel 3はハードウェアというよりも、GoogleのAI活用などソフトウェアがあってこその端末だと思う。
今後のアップデートでどんな機能が追加されるのか、非常に楽しみだ。
Google Pixel 3/Pixel 3aを購入する
Pixel 3シリーズはGoogleおよび、docomo・SoftBankから販売されています。
GoogleではSIMフリー、キャリア版はSIMロックされていますが、条件を満たせばSIMロック解除可能です。
キャリアで購入するなら、契約事務手数料が「無料」のオンラインショップがおすすめです!
一緒に使いたいおすすめアクセサリ・サービス
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
Google純正Androidスマホ「Pixel」について
Androidのおすすめモデル
Androidは様々なメーカーが販売していますが、日本で人気が高いのは長らくSONY「Xperia」・シャープ「AQUOS」・サムスン「Galaxy」の3本柱でした。
しかし近年は、中国メーカーの進出が増え、安くて高性能な高コスパモデルが増えたので勢力図が変わりつつあります。
ハイスペックスマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 格安SIM | SIMフリー | |
Xperia 5 III レビュー記事 |
113,256円 | 121,405円 | 137,520円 | - | - |
Xperia 1 III レビュー記事 |
154,440円 | 178,000円 | 188,640円 | - | 159,500円 |
AQUOS R6 レビュー記事 |
115,632円 | - | 133,920円 | - | - |
Galaxy S21 5G レビュー記事 |
99,792円 | 118,540円 | - | - | - |
Galaxy S21 Ultra 5G レビュー記事 |
151,272円 | - | - | - | - |
ミドルクラススマホのレビュー
モデル名 | 販売価格 | ||||
---|---|---|---|---|---|
docomo | au | SoftBank | 楽天/格安SIM | SIMフリー | |
AQUOS sense6 |
57,024円 | 40,470円 | - | 39,800円 | - |
Xperia 10 III レビュー記事 |
51,480円 | 53,985円 | - | 54,000円 | - |
Xperia Ace II レビュー記事 |
22,000円 | - | - | - | - |
一緒に使いたいおすすめアクセサリ
- 画面保護シート
- USB充電器
- モバイルバッテリー
- 完全ワイヤレスイヤホン
ドコモでスマホを買うならオンラインショップがおすすめ
購入手続きはオンラインショップで行うのがおすすめです。
利用するメリットは、以下のようなものがあります。
- 24時間受付可能
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 全手続きで事務手数料が「完全無料」
- キャンペーンが多い
- 公式ショップだから安心して購入できる
- 機種変更は「モバイル回線からの注文のみ可能
ドコモ最新キャンペーンページで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
注目の料金プラン「ahamo」・「5Gギガホプレミア」
2021年3月以降、料金プランが大きく変わります。ほとんどの方はプラン変更する価値があるので理解しておきましょう。
「ahamo」が目立っていますが、1,000円値下げされて、テザリング込みで「データ通信無制限」の「5Gギガホプレミア」はヘビーユーザー要チェックプランです
元携帯ショップ店員の僕も驚くようなプランで、各社同種のプランを出しましたが、以下の記事で詳しく解説しています