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iPhoneのホームボタンが静電容量式(感圧式)になるメリットは?故障率低減と防水対応との関係

ホームボタンが静電容量方式になるか?

iPhone 7シリーズiPhone 8シリーズのホームボタンは、それまでのモデルと大きく変わっていることにお気づきだろうか?

実は、

  • iPhone 6sまでは、物理的なボタン
  • iPhone 7以降は、擬似的なボタン

となっている。

12インチMacBookで初めて採用された、静電容量式(感圧式)と呼ばれる技術を採用している。

なんのメリットがあるのだろうと思うだろうが、1つのメリットがiPhoneの防水対応との関係性だ。

この記事の掲載内容は、2020年12月29日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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防水対応の基本は「穴をふさぐこと」

防水対応携帯・スマホというのは、特に日本においては珍しいものではない。

  • フィーチャーフォン(ガラケー)
  • SONY・富士通・シャープなど日本メーカーが製造するAndroidスマートフォン

において防水対応は常識と言える。

そして、これらの防水端末がどのようにその仕組みを実現したのかといえば、基本的には「穴をふさぐ」という事になる。

スマホには端子など色んな穴がある。iPhone 6sを例にとれば以下ぐらいが思い浮かぶ。

  • ホームボタン(Touch IDセンサー)
  • 3.5mmヘッドフォンジャック(イヤフォンジャック)
  • Lightningコネクタ
  • スピーカー
  • マイク
  • SIMカードスロット
  • 各種スイッチ・ボタン(スリープ、ミュート、音量調節)

一昔前の防水端末と言えば、これらをキャップで包んでふさぐというのが主流だった。

Xperia Z5 Compactは一部がキャップによる防水となっている
Xperia Z5 Compactは一部がキャップによる防水となっている

ただ、これには欠点があり、頻繁にキャップを開け閉めするとそこが劣化し、防水性能が低下してしまう。

この為、近年は最も利用頻度が高いであろう、

  • 3.5mmヘッドフォンジャック(イヤフォンジャック)
  • コネクタ(Androidの場合はmicroUSBコネクタ)

については、キャップレス防水(=キャップなしで防水機能を有するコネクタ)が主流となっている。

Xperia Z4以降本体下部に移動したmicroUSB端子(キャップレス防水
Xperia Z4以降本体下部に移動したmicroUSB端子(キャップレス防水

こういうもので、見た目上は防水対応しているように見えないが、対応している。

iPhone 6sまで残っていた『iPhoneの穴』

Androidの世界では既に常識になっていたこの流れに、iPhoneは全く乗る気配がなかった。

しかし、iPhone 7の発売前から、これを減らす動きが出てきて、実際現実のものとなった。

その対象が、3.5mmヘッドフォンジャックとホームボタンだ。

3.5mmヘッドフォンジャック(イヤフォンジャック)

レガシーインターフェースの代表格のも言える、3.5mmヘッドフォンジャック(イヤフォンジャック)。

最低でもこれは無くさないと行けないと思っていたが、iPhone 7ですっぱりと姿を消した。

ホームボタン

そしてもう1つが、ホームボタンだ。

iPhoneのホームボタンは、全ての操作の起点になるボタンとも言えるし、iPhoneの象徴とも言える。それくらい重要なパーツだ。

今まで何度となく「ホームボタンが撤廃される」という噂が出ては消えたが、残り続けているのはAppleとしても重要なパーツという認識を持っている証拠だと思う。

そして、このホームボタンは時代と共に進化してきた。

  • 初代ホームボタン(~iPhone 5)
  • 第1世代Touch IDセンサー搭載ホームボタン(iPhone 5s~iPhone 6)
  • 第2世代Touch IDセンサー搭載ホームボタン(iPhone 6s)

ただ、仕組みとしては大きく変わってはいない。

バネなど物理的な機構で出来上がった、スイッチであり、よく触る部分である事から、もっとも壊れやすい部品とも言える。

それを嫌がってssistiveTouch(アセンシブタッチ)という機能をわざわざ使う人もいるくらいだ。

このホームボタンが、iPhone 7からは「静電容量式」に変わった。

静電容量式になることで、物理的なボタンではなくなる。

その代わりにiPhone 6s・iPhone 6s Plusから採用された、感圧タッチパネルとTapTic Engine組み合わせによる「3D Touch」の仕組みを使って、クリック感だけは擬似的に再現した。

終わりに

iPhoneが日本に上陸した2008年に、iPhoneが普及しない理由と言われたのが、

  • 防水
  • おサイフケータイ(FeliCa)
  • テレビ視聴(ワンセグ or フルセグ)

だったのだが、そんなものは不要だったと言うことを証明してしまった。

おサイフケータイはバーコード、テレビ視聴はYouTube・dビデオなど動画サービスの充実とLTEによる高速モバイルデータ通信が代替してしまった。

ただ、防水だけは代わりになるものがなく、どうにもならなかった部分。iPhoneの故障原因のトップ3には、

  • 落下によるガラス割れ
  • トイレに落とした、水がかかったなどの水没

が入ると思われ、水没系は防水対応でかなり減ると思われる。そうすれば、サポートの数も減るだろうし、メーカーにもユーザーにもメリットがある。

ホームボタンが物理的なボタンでなくなったことで、ネガティブな意見も聞くが、メリットも大きいので、活用して欲しいと思う。

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