スマートフォンが採用する通信方式として、すっかり一般的になったLTEだが、
- 端末
- 接続するキャリア
によって、対応するバンド(周波数)が異なっている。
ほぼ全てのスマホが対応し、世界中で使えるバンドは『バンド1(2.1GHz帯)』だが、年々データ通信量が増加するなか、これだけで捌ききれるわけもなく、通信キャリアは複数のバンドを組み合わせてサービスを提供している。
この中で少し特殊な位置付けとなっているのが、
ドコモのみが提供する『バンド21(1.5GHz・1500MHz帯)』
で、日本のローカルバンドだが、スピードアップには不可欠な周波数であるため、ドコモは長年対応を働きかけていた経緯がある。
長年対応されなかったが、ついに実現したのが、
2016年に発売したiPhone 7から
というわけで、タイトルに書いている「iPhone 6sのバンド21対応」については『非対応』となる。
以降は、iPhone・iPadのバンド21対応状況をまとめてみる
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docomoが整備しているLTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)とは
LTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)は、docomoが主に地方都市で高速化のために整備している周波数。
この帯域は、過去には日本独自かつdocomoしか使っていなかったため、対応端末はdocomo端末に限られるという、まさにガラパゴスとも言えるものだった。
2018年現在はグローバルバンドに昇格しており、日本国内においても2017年からSoftBankがサービスを提供している。
ただ、独自な分帯域は比較的空いていると言われていて、通信速度向上の為には重要な意味を持っている。
近年のLTEエリアは、キャリアアグリゲーションと呼ばれる、複数の周波数を束ねて光速通信する技術が主流となってなっている。
このため、docomoはバンド21も利用してこのサービスを提供しており、高速化のために対応バンドは多いに越したことはない。
なので、docomoとしてはiPhoneおよびiPadでのバンド21対応は悲願だったと言える。
iPhoneにおけるLTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)対応状況
冒頭で記載したが、iPhoneにおけるLTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)は、
- 2016年9月発売の、iPhone 7・iPhone 7 Plus以降
- モデルは日本で流通しているモデルのみ
となっている。
モデル | バンド21対応有無 | 備考 |
---|---|---|
iPhone 3G | × | |
iPhone 4・iPhone 4S | × | |
iPhone 5・iPhone 5s | × | |
iPhone 6・iPhone 6s | × | |
iPhone SE | × | |
iPhone 7・iPhone 7 Plus | ○ | モデルA1779 モデルA1785のみ |
iPhone 8・iPhone 8 Plus | ○ | モデルA1906 モデルA1898のみ |
iPhone X | ○ | モデルA1902のみ |
iPadにおけるLTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)対応状況
iPadはiPhoneと比較すると、
LTE対応のCellular版は、世界単一モデル
という特徴がある。
このため、対応端末であれば海外で購入しても、バンド21が使えるのだが、
バンド21に対応したのは、2017年発売のiPad Proシリーズのみ
となっている。
モデル | バンド21対応有無 | 備考 |
---|---|---|
iPad(初代) | × | |
iPad 2 | × | |
iPad(第3世代) | × | |
iPad(第4世代) | × | |
iPad(第5世代) | × | 2017年発売 |
iPad(第6世代) | × | 2018年発売 |
iPad mini | × | |
iPad mini 2 | × | |
iPad mini 3 | × | |
iPad mini 4 | × | |
iPad Air | × | |
iPad Air 2 | × | |
iPad Pro(9.7・12.9インチ) | × | |
iPad Pro(10.5・12.9インチ) | ○ | 2017年発売 |
バンド21はキャリアアグリゲーション(LTE-Advanced)で活用される
2015年頃からauが積極的に訴求し始めよく聞くようになった、複数の周波数を束ねて通信し高速化を実現する技術キャリアアグリゲーション(LTE-Advanced)。
iPhoneでは、iPhone 6s/6s Plus以降対応しているが、対応周波数が少ないとその性能が活かせない。
以下の表は、2018年5月時点における、docomoのキャリアアグリゲーション(CA)対応表だが、バンド21はいたるところで使用されている。
このため、より高速通信を目指すのであれば、バンド21に対応しているiPhone 7以降が望ましい。
通信方式 | 対応バンドの組み合わせ |
---|---|
4CA(4波) | Band 1+19+42+42 Band 1+21+42+42 Band 1+3+42+42 |
3CA(3波) | Band 1+19+21 Band 1+3+19 Band 1+42+42 Band 3+42+42 Band 19+42+42 Band 21+42+42 |
2CA(2波) | Band 1+21 Band 1+3 Band 19+3 Band 1+19 Band 19+21 Band 1+42 Band 3+42 Band 19+42 Band 21+42 |
終わりに
まとめるとLTEバンド21(1.5GHz・1500MHz帯)は、
- iPhoneシリーズはiPhone 7以降
- iPadシリーズは2017年発売のiPad Pro以降
で対応しており、高速通信のためには必須と言える周波数なので、iPhone購入時の基準にしていただけたらと思う。
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