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iPhone・iPad歴代モデル発売時の販売価格推移を振り返る。日本だけ高いのかアメリカの販売価格と比較してみた(2021年モデルiPhone 13までの情報)

iPhone販売価格の推移とアメリカとの比較

例年9月に発売されるiPhoneの最新モデルは、今や10万円を超えることも珍しく無いため、発売するたびに、

iPhoneは高い。値上げした

と言われる。

確かに高い。もはやMacと変わらない値段なのだが、Apple製品は海外からの輸入品なので、為替などで価格が変動するという特徴がある。

なので、本国アメリカにおける価格と比較しながら、

iPhoneは本当に高くなったのか?

を解説しようと思う。

この記事の掲載内容は、2021年12月18日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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iPhoneが高くなった理由は「総務省の介入」

消えた0年iPhone

特に日本において、「iPhoneが高くなった」という話は最近よく聞く。

さらに2016年以降は総務省タスクフォースの指導により「実質0円」販売も姿を消し、全体的に値段は高くなった。

さらに、2019年10月に施行された改正電気通信事業法によって、「分離プラン」が義務化され、端末値引きは縛られた。

定価が高くても「実質価格」として安くなるという販売手法は、「回線と端末の一体型プラン」と言えたのだが、これも規制対象となる。

「分離プラン」と呼ばれる、回線と端末を分離したプランが義務付けられるので、「2年間の利用でいくら」という販売はできなくなるので、基本は定価販売となり割高感が増すのは明らかだろう

チー
ファンの多いiPhoneはなんとか残るだろうけど、間違いなくスマホは売れなって、日本メーカーは苦しむと思う……
分離プランで通信費は安くなるのか

iPhone歴代モデル発売時の販売価格推移(日本・アメリカ)

iPhone 11 Pro ミッドナイトグリーン開封フォトレポート

以下の表は2010年に発売されたiPhone 4以降の販売価格だ。

前提条件としては以下となる。

  • 発売開始時の価格
  • Appleが販売するSIMフリー版の価格
  • ストレージは最小ストレージ(発売当時)
時期によって税率は異なるため、販売当時の税抜価格で記載しています
モデル名 日本の販売価格 アメリカの販売価格 最低容量
2010 iPhone 4 46,080円 649ドル 8GB
2011 iPhone 4S
2012 iPhone 5 51,360円 16GB
2013 iPhone 5s 71,800円
2014 iPhone 6 67,800円
2015 iPhone 6s 86,800円
2016 iPhone 7 72,800円 32GB
2017 iPhone 8 78,800円 699ドル 64GB
iPhone X 112,800円 999ドル
2018 iPhone XS 112,800円 999ドル
iPhone XR 84,800円 749ドル
2019 iPhone 11 74,800円 699ドル
iPhone 11 Pro 106,800円 999ドル
2020 iPhone SE(第2世代) 44,800円 399ドル
iPhone 12 mini 74,800円 699ドル
iPhone 12 85,800円 799ドル
iPhone 12 Pro 106,800円 999ドル 128GB
2021 iPhone 13 mini 78,910円 699ドル
iPhone 13 89,819円 799ドル
iPhone 13 Pro 111,637円 999ドル

最大の特徴は、最小ストレージが大幅に増えたiPhone 8より前(64GBにアップ)は、アメリカの販売価格が全く変わっていないことじゃないかと思う。

対して日本の販売価格が変動しているのは、為替レートによる影響が最も大きい。ざっくり言えば、以下のような感じだった。

  • 2010年当時日本は超円高で1ドル=80円くらいの為替レートだった
  • 2013年以降は円安が進み、1ドル=120円くらいまで円安となった
  • 2016年以降は、1ドル=110円くらいで推移している

Appleの本社はアメリカなので、円高になれば日本での販売価格が安くなり、円安になれば高くなる、これは仕方のない話。

この為、2010年をピークにiPhoneの値段が上がり続け、2016年以降値下げされたという理由は、ある程度納得できる。

2020年以降は、大きく変化していないものの徐々に価格が上昇しているのが気になるところ

【参考】Plus系およびMax系の価格推移

iPhone 8 Plusゴールド
時期によって税率は異なるため、販売当時の税抜価格で記載しています
モデル名 日本の販売価格 アメリカの販売価格 最低容量
2014 iPhone 6 Plus 79,800円 749ドル 16GB
2015 iPhone 6s Plus 98,800円 749ドル
2016 iPhone 7 Plus 85,800円 769ドル 32GB
2017 iPhone 8 Plus 89,800円 799ドル 64GB
2018 iPhone XS Max 124,800円 1099ドル
2019 iPhone 11 Pro Max 119,800円 1099ドル
2020 iPhone 12 Pro Max 117,800円 1099ドル 128GB
2021 iPhone 13 Pro Max 122,546円 1099ドル

iPad歴代モデル発売時の販売価格推移(日本・アメリカ)

iPad Pro

だが、別の観点から見るとちょっと違和感を覚える。

それはiPhoneに並ぶiOS機器の看板商品である、iPadの販売価格と比較すると分かる。

iPhoneと比較しやすいように、以下の前提条件で一覧にしてみる。

  • 発売開始時の価格
  • 画面サイズは9.7インチか画面が小さいモデル
  • Wi-Fi+Cellular(LTE)版
  • Appleが販売するSIMフリー版の価格
  • ストレージは最小ストレージ(発売当時)
時期によって税率は異なるため、販売当時の税抜価格で記載しています
モデル名 日本の販売価格 アメリカの販売価格 最低容量
2010 iPad(第1世代) 66,240円 629ドル 16GB
2011 iPad 2 56,640円
2012 iPad(第3世代) 53,760円
iPad(第4世代) 53,760円
2013 iPad Air 56,800円
2014 iPad Air 2 67,800円
2016 iPad Pro 9.7インチ(第1世代) 82,800円 729ドル 32GB
2017 iPad(第5世代) 52,800円 459ドル 32GB
iPad Pro 10.5インチ(第2世代) 84,800円 779ドル 64GB
2018 iPad(第6世代) 52,800円 459ドル 32GB
iPad Pro 11インチ(第3世代) 106,800円 949ドル 64GB
2019 iPad Air(第3世代) 54,800円 499ドル 64GB
iPad(第7世代) 34,800円 329ドル 32GB
2020 iPad Pro 11インチ(第4世代) 84,800円 799ドル 128GB
iPad Air(第4世代) 62,800円 599ドル 64GB
iPad(第8世代) 34,800円 329ドル 32GB
2021 iPad Pro 11インチ(第5世代) 86,182円 799ドル 128GB
iPad(第9世代) 36,182円 329ドル 64GB

まず2015年までiPhoneと同じく発売当時から値段は変わっておらず、さらに言うとアメリカでの販売価格ではiPhoneより20ドル安い

この当時日本では、iPhoneよりiPadの方が高かったくらいだ。

しかし、2013年以降iPhoneの価格上昇幅が大きく差がどんどん開いたというのが2016年までの状況。

  • iPhoneが高く
  • iPadは安い

というのが、本国アメリカと比較した日本の販売価格の特徴と言える。

日本は「世界で一番iPhone人気が高い国」と言われている。人気があるから安売りはしないという雰囲気は感じる。

チー
価格は為替レートだけで決まっていない

この流れが変わったのは、2016年以降にiPad Proが中心になってからで、アメリカ版の価格が全体的に値上がりしている。

終わりに

年度末は特価販売される

グローバル観点で見ると、iPhoneはAppleのお膝元アメリカはもちろん、近年普及が進んでいた中国・インドなど新興国でも、販売台数が大きく下がっている。

  • ライバルとなるAndroidが安価であること
  • iPhoneの製品寿命が長くなり、買替え需要が盛り上がらないこと

の2つが大きな要因と思うが、そろそろ買い替えを促進するiPhoneが必要になってくる。

このためiPhoneは日本においても、2種類の販売手法が成りなってきた。

  • ドコモなど大手キャリアとサブブランドは、最新モデルのiPhoneを売る
  • 格安SIMは、旧モデルのiPhoneを売る

今後もこのような感じで棲み分けが行われるのだろう。

2015年のピーク時に比べたら安くなったとは言え、iPhoneは基本的に高級品だ。

安くなった旧モデル狙いがお得というのは、間違いなくいえるので、この記事で紹介為た価格を参考に選択してもらえたらと思う。

型落ち(旧モデル)iPhoneの狙い目を解説

iPhoneの最新モデルの「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」は、価格が高いです。

2019年モデルの「iPhone 11」は、2度目の値下げが実施され今が底値ですが、高コスパモデルとしては「iPhone 12」をオススメします。

iPhone 12は5G対応し、ディスプレイも有機ELになってキレイなので、長く使うならiPhone 11よりオススメです!
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チー
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今はとにかくスマホが高いので、少しでも節約しましょうね。
iPhone 12 Pro・12 mini長期利用レビュー
型落ち(旧モデル)iPhoneの狙い目を解説

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チー
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iPhoneは旧モデルになっても、3年程販売されるので参考になると思います!

2011年発売のiPhone 4S以来、iPhoneを毎年購入している管理人が、これまで書いて来たiPhone関連レビューを、iPhoneカテゴリートップページでは整理して紹介しています。

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