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【Android】スマホの電話を録音する方法。通話録音アプリ「通話レコーダー」で会話を自動録音

Xperia Z3 Compact(SO-02G)を購入して、iPhoneでは出来なくてAndroidでできる事を色々試している。

今回はちょっとマニアックな機能を紹介しようと思う。
それは通話録音機能だ。通話録音と言ったら、

  • 必要な時にボタンを押して録音
  • 伝言メモ、留守番電話

などを想像する方がほとんどと思うが、今回紹介するのは通話の「全録」といえるもの。

この機能はAndroidで端末であれば無料のアプリを導入するだけでわりと簡単に実現出来るが、iPhoneでは恐らく未来永劫絶対出来ない

この為、Androidスペシャル機能とも言えるものだ。

この記事の掲載内容は、2020年9月9日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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iPhoneに通話録音機能が搭載されない理由

通話録音と言えば大袈裟な話に聞こえるかもしれないが、例えば留守番電話のメッセージ録音。これだって、通話録音の一種と言える。

実はiPhoneではこの機能が用意されておらず、キャリア(docomo・au・SoftBank)が提供する留守番電話サービスを利用する以外に、通話を録音する手段はほとんどない(au・SoftBankでは3者通話機能というのを使って、やろうと思えば出来るとか)。

日本ではガラケー(フィーチャーフォン)の時代から「伝言メモ」という簡易的な留守電機能があった。Androidにおいては日本メーカーの端末(ARROWS・Xperia・AQUOSなど)には同様の機能が搭載されている。

Xperiaの伝言メモ機能
Xperiaの伝言メモ機能

例えばXperiaでは「Xperia伝言メモ」というものがあり、それが伝言メモ機能に該当する。

だが、iPhoneに同種の機能は存在しない。何故なのかが気になってちょっと調べると、どうやらAppleがあるアメリカでは、相手の同意無しに通話を録音するのは「違法」である事に起因しているようだ。

結果、iPhoneで通話を録音する、留守番電話を利用するという場合、キャリアのサービスを利用するか、IP電話サービスを駆使した強引な方法で録音環境を作るしか無い。

ただ、通話を録音したいシーンって留守電以外にも結構あると思うのだ。むしろ、今は留守番電話なんてそんなに使う人はいないだろう。

通話録音のメリットはメモの簡略化と残せること

例えば、コールセンターとかに電話した時、こういうシーンは無いだろうか。

  • 受付番号とかをメモしたい
  • 口頭で伝えられた電話番号をメモしたい

今はスマホからメモを取る事もできるし、紙にメモすることも出来るが、どうしても間違えてしまうことがある。

そういう場合に、聞き返すのって案外面倒だし、何よりちょっと恥ずかしい。これがビジネスだともっと恥ずかしい。そしてそもそも論だが、電話口で言われたことをメモするのが面倒くさい

まあ、ビジネスであれば、僕のようにIT企業で働いているとそもそも連絡手段としてメールを使うのが大半だし、電話で伝えたとしても、

「別途メールします or メールしてください」

と言っても難色を示す人はいない。何故かと言えば、メールは「残る」からだ。

逆に電話は「残らない」ので情報伝達手段としては信頼性に欠けるし、後々言った・言わないのトラブルに繋がるリスクがある。

コールセンター等に電話した場合、今はほぼ間違いなく「通話は録音しています」というガイダンスが流れるが、そういう理由が根底にはあるのだと思う。

通話録音は特にビジネスシーンに置ける、言った言わないというトラブルを防止するという意味合いもあるということだ。

保険という意味でも導入の価値があると思いませんか?

Androidスマホの場合、これを個人レベルで実現する事が出来る。しかも無料アプリで簡単に導入できる。通話録音アプリは色々あるが今回は「通話レコーダー」というアプリを例に紹介する。

インストールしておくだけで使える無料アプリ「通話レコーダー」

今回利用するアプリは「通話レコーダー」というもの。

Google Playストアには同名のアプリは多数存在するため、以下のリンクからダウンロードすることをお勧めする。ちなみに無料アプリだ。

ちなみに有料版(Pro)も存在するのだが、日本からは購入出来ない。
そんな辺りからも若干グレーゾーンな雰囲気を感じるが、2016年現在は無料版は日本からもダウンロード可能となっている。

また、同種のアプリが沢山ある理由の1つとして端末による相性問題が存在する事があげられる。同じAndroidでも、

  • Xperiaは大丈夫だがARROWSはダメだった
  • Android4.4の時代は大丈夫だったが、Android5.0にアップデートしたら使えなくなった

など、端末・OSバージョンにかなり依存するようだ。

僕が試した組み合わせは以下の通りとなっており、それ以外の端末をご利用の方は事前にチェックする事をお勧めする。

端末名 Androidバージョン
Xperia Z3 Compact(docomo版) Android 4.4(KitKat)
Android 5.0(Lollipop)
Xperia Z5 Compact(海外SIMフリー版 E5823) Android 6.0(Marshmallow)

この為、基本的にはXperiaでの利用が推奨となる。

アプリのダウンロードは以下より。
以下は無料版で、録音できる時間がより長くなったりする「Pro」版も存在するが、まずは無料版で動作確認をしておくのが良いかと思う。端末によっては上手く動作しないこともあるようだ。

インストールと設定

インストールと設定については特別なものがほぼ無い。

基本的にガイダンスに従っていくのみとなる。

「通話レコーダー」設定画面

何もすることは無い。その後、アプリを起動しておけばそれで終わりだ。

ただ、その後はアプリが常駐し、通話状態になるとバックグランドで動作し録音してくれる。なので、アプリの起動すら意識する事はほぼない。

自動録音は音がお勧め

設定でただ1つ注意して欲しいのは、「自動録音をオンにする」のチェックをいれること。
※デフォルトではチェックオン

これを設定しないといちいち録音操作をする必要があるため、使うメリットが半減する。

クラウド設定は任意

また、設定は任意だがクラウドへの保存も可能となっている。対象は

  • Dropbox
  • Google Drive

のいずれかとなる。
ちなみに録音データは長電話するとどんどん大きくなるため、録音データの保存は基本的にmicroSDカードが前提となる。

「通話レコーダー」を使ってみた。音質は?

というわけで早速使ってみた。

録音中の表示

通話していると、画面左上に録音中というアイコンが表示されている。自動録音の設定としているため、特に明示的な操作は不要。

録音後は受信箱に格納される

通話が終了すると自動的に録音データが「受信箱」に時系列で保存されている。

電話帳に保存されている人からの電話であれば、登録名で保存されている。また、当然だが発信・着信どちらでも録音はされている。

Screenshot_2015-04-05-00-36-21

ここから再生や保存の操作が可能となっている。

ちなみに保存操作はクラウドへの連携を含む(僕の場合はDropBoxにリンクさせている)。

普段の通話で聞き返すことがあるとすればほとんどは数日以内なので、相手と時間と通話時間くらいが分かれば、何を話したか思い出せるので、探すのにそれほど苦労はしないと思う。

音質については思ったよりもかなり高音質
相手の話す声はもちろんだが、自分が話している内容もよく聞こえる。

ただ、欠点としてはこちらから発信した場合、コール音(プルルルルという音)も録音されてしまうことだろうか。

設定も含めて非常に簡単で、すぐに使えるし、機能としてはこれだけのアプリとなる。

通話の全録をリスク回避として使う

僕はiPhoneユーザーであり、電話についてはあまり使わないこともあり、こだわりが全く無かった。

そんな僕が通話録音機能の存在を知ったのは、Facebookでとあるやりとりを見たからだった。

詳細は割愛するが、ある方に金銭トラブルが発生し、そのやりとり(LINE)をFacebookに公開して相手を糾弾していた。そこまではよくある話かもしれない。

だが、そこからが凄かった。
その後本人から電話がかかってきたらしいが、それでも解決しなかったようで、次は何とその通話内容をYouTubeに晒してしまったのだ。

ここではそういうやり方の是非を問う気はない(録音は適法でも、それをネットに公開したらプライバシーの侵害や名誉棄損に当たる可能性があるように思う)。

ただ、これを見て僕は「すげーな」と思った。

まずこれは手軽に通話を録音出来る環境を持っておかなければ出来ない。そして、日本では通話の録音自体は違法ではないので(相手に確認すら取らずに録音する部分はグレーだろうが)、これが例えば裁判とかの証拠になるかどうかはともかく、リスク回避の手段の1つとして有効だなと思った。

記事の公開後SNSでコメントをいただき、詐欺事件に巻き込まれた時にこのアプリで録音していたが、警察は証拠としては扱ってくれなかったそうです。

通話の録音は「あっ!」と思った時にやってももう遅い。「全録」という形で、自動でとりあえず録音しておく方が有効だ。

また、特に女性はストーカー犯罪など防犯目的としてこういうアプリを利用するメリットがあるかもしれない。

ちなみに、上記のケースではYouTubeに晒すという行為が、最終的に解決に繋がったようだ(円満かはさておき)。

終わりに

僕は要件を正確に伝えたい場合、「電話」は基本的に使わない。

何故なら、思った事全てを正しく伝えられる自信がないし、その場で言ったこと、言われたことを全て記憶することも出来ないからだ。なので、主にメールを使って伝えるようにしている。メールは「残る」ので。

しかし、このアプリを使えば、検索とかは出来ないまでも、「あの時言ったこと、言われたこと」を辿ることは出来る。電話の信頼性がかなり向上するわけで、このメリットは非常に大きい。

リスク対策など自衛という要素もあるが、通話を簡単に「残せる」事で、メモとして電話を使うという新たな活用法が見えてくるんじゃないか。

そんな事を思わせるアプリだと僕は思う。

iPhoneでは恐らく将来的にも対応出来ないであろうこの機能は、Androidを使う大きなメリットかもしれない。

あくまでも個人利用の目的としてください。
こちらの記事を元に通話録音を行い、トラブルが発生しても当サイトでは一切の責任を負いかねます。録音内容を他人に聞かせたり、インターネットに公開すると、法律に抵触する可能性があります。

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